デート・ア・ライブ 未来からの来訪者   作:問題児愛

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コッソリ復活

待ってくださっていた方々、本当にすみませんでした!

ぼちぼち投稿していくのでよろしくお願いします。


四話

「ちょっと待てえええええ―――ッ!!」

 

青髪の少年の絶叫が響き渡る。

 

「ぬ?」

 

「………?」

 

そんな彼を、両刃剣―――<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り下ろしかけていた黒髪ロングの少女は不思議そうに見返す。

澪真もまた、小首を傾げて彼を見返した。

だが、すぐに不愉快そうに眉を顰めて黒髪ロングの少女が彼を睨み付けた。

 

「なんだお前?邪魔をするな」

 

「邪魔をするもなにも、試し斬りでもしちゃ駄目だろ!?」

 

「どうして?父様?」

 

「どうしてもクソもあるか!光線防げても剣が通ったら痛いじゃ済まされねえんだぞ!?そこ、分かってるのか!?」

 

青髪の少年のその言葉に、疑問符を頭に浮かべて小首を傾げる澪真。

分かっていないらしい。

ガクッと項垂れる青髪の少年。

すると、澪真が笑顔を作ってこう言った。

 

「大丈夫なんだよ。母様の作ったこのお洋服は、そう簡単には破けないからね」

 

「そんな理屈じゃ安心できねえええええっ!!」

 

叫んで頭を抱えて青髪の少年。

それをキョトンと見つめる澪真。

溜め息をついて<鏖殺公(サンダルフォン)>を下ろす黒髪ロングの少女。

その時。

 

 

『無視するな、化け物共が―――ッ!!』

 

 

痺れを切らしたのだろう。

空飛ぶ人間達が怒号と共に、澪真達目掛けて一斉砲撃してきた。

 

「んなっ!?」

 

「ひゃっ!?」

 

ぎょっと目を剥く青髪の少年。

驚きながらも、黒髪ロングの少女の持つ<鏖殺公(サンダルフォン)>を模倣した剣を振るって数発のミサイルを斬り裂く澪真。

そして、

 

「………ふん」

 

鬱陶しげに<鏖殺公(サンダルフォン)>を上空に向けて一閃して斬撃を飛ばし、残りのミサイルを斬り裂いた黒髪ロングの少女。

飛んできた斬撃を慌てて回避する空飛ぶ人間達。

そのうちの一人が、澪真達の後方に舞い降りた。

 

「今度はなん………え?」

 

全身を見慣れないボディスーツで覆った少女を見て、青髪の少年は硬直した。

何故なら、

 

「鳶一―――折紙………?」

 

どうやら、青髪の少年の知っている人物らしかった。

鳶一折紙と呼ばれた銀髪ショートの少女がちらと青髪の少年を一瞥して、

 

「五河士道………?」

 

返答のように青髪の少年を五河士道と呼んだ。

鳶一折紙に五河士道。

この二人の名前を、澪真は知らない。

そして、青髪の少年は自分の父親ではない他人の空似なのだと、知らない名前を聞いてようやく理解したのだった。

のはずなのだが、澪真は五河士道という少年が、本当に自分の父親と別人なのだろうか?という疑問は払拭されないでいた。

 

「―――ふん」

 

澪真の思考とは別に、黒髪ロングの少女が動いた。

目標は―――銀髪ショートの少女、鳶一折紙。

容赦なくその彼女目掛けて、<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り抜く。

折紙は即座にそれを躱して、一気に黒髪ロングの少女に肉薄した。

武器の先端には光の刃があり、それを黒髪ロングの少女に振り下ろす。

 

「―――ぬ」

 

微かに眉根を寄せて、その一撃を<鏖殺公(サンダルフォン)>で受け止める黒髪ロングの少女。

そこから発生する凄まじい衝撃波。

 

「え?ちょ………うわあああああッ―――!?」

 

「父様!?」

 

圧倒的な風圧に吹き飛ばされる五河士道。

考え事をしていた澪真は、彼を守るのを遅れてしまったようだ。

吹き飛ばされた士道は、塀に頭を打ち付けて昏倒してしまった。

その彼の元へ駆け寄ろうとした澪真だったが、

 

「―――させない!」

 

光剣の一閃と共に、折紙が遮ってきた。

どうやら士道を守ろうとしているらしかった。

精霊達から。

澪真と、黒髪ロングの少女から。

驚く澪真に、折紙が光剣を突き付けながら言ってきた。

 

「彼には手出しさせない」

 

「………父様を守ってくれるの?」

 

「………?お前が何を言ってるのかはわからない。でも、彼を守るのは当然」

 

折紙の言葉にホッと胸を撫で下ろす澪真。

だが、次に放った彼女の言葉に絶句することになる。

 

「………お前たちのような化け物から」

 

「―――っ!?」

 

化け物。

否―――この単語ではなく、彼女から向けられた敵対心。

友達を作るためにここに来た澪真にとっては、悲しいものだった。

そんな悲しげな表情を見せる澪真を、不可解そうに見つめた折紙は、残酷な発言を口にした。

 

「そう、お前も精霊なら、私が殺す」

 

「………ッ!!?」

 

敵対心なんてものじゃない。

殺意。

それも、とびきり濃厚な殺意だった。

殺してやるという、おぞましいものだったのだ。

そんな感情を向けられたことがなかった澪真は、<鏖殺公(サンダルフォン)>の模倣した剣を落として消滅させると、力なくその場に座り込んでしまった。

 

「………?」

 

泣きそうな表情の澪真を不可解に思いながらも、これを好機とみた折紙は遠慮無用に彼女の首をはねようと光剣を走らせる。

だが、突如として飛んできた斬撃に気付いた折紙は、地を蹴って跳びのき回避した。

そして、どういう意図で斬撃を飛ばして妨害してきたのか不明だが、黒髪ロングの少女へと視線を向ける。

その黒髪の少女は、表情を怒りに染めていた。




次回予告

「よくわからないが、無性に腹が立った」

「このッ!」

「―――喧嘩は、駄目なんだよ」

「ありがとう、優しいお姉さん」
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