デート・ア・ライブ 未来からの来訪者   作:問題児愛

6 / 37
全然ちょくちょくじゃない…(´・ω・`)

すみませんでした。

デアラ三期始まったから執筆も頑張らなければ(`・ω・´)


五話

「………?」

 

折紙が黒髪ロングの少女の顔を窺う。

黒髪ロングの少女は、怒っている。

だが、

 

「よくわからないが、無性に腹が立った」

 

怒っている張本人(彼女)も、分からないらしい。

澪真が殺されそうになったから?

澪真が自分と同じ精霊だったから?

いや、違う。

これは―――澪真も自分と同じで、精霊というだけで理不尽に殺されそうになっていたから、なのかもしれない。

 

「うがあああああ―――ッ!!!」

 

絶叫。

そして黒髪ロングの少女は、折紙に向けて<鏖殺公(サンダルフォン)>の容赦のない斬撃を放った。

 

「………ッ!?」

 

折紙は即座にそれを躱し、黒髪ロングの少女に肉薄。

そのまま光剣を黒髪ロングの少女に振り下ろす。

 

「―――ッ!!!」

 

それに、黒髪ロングの少女は力任せに<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り抜き、折紙ごと光剣を撥ね飛ばす。

宙に舞う折紙。

そこへ黒髪ロングの少女が飛び込み、<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り下ろす。

折紙は空中で体を捻ることで辛うじて回避し、

 

「このッ!」

 

調子に乗るな、という具合に光剣を黒髪ロングの少女に振り抜く。

しかし、黒髪ロングの少女は容易く<鏖殺公(サンダルフォン)>で受け止めて、折紙ごと光剣を地面に叩き落とした。

続けて<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り上げ、地面に叩き落とした折紙に向けて斬撃を―――

 

『させるかっ!』

 

放とうとしたところを、他の空飛ぶ人間達の放ってきたミサイルに妨害された。

いや、妨害ではなく、少し時間を稼がれたと言うべきか。

 

「ちっ、邪魔をするな!」

 

黒髪ロングの少女は怒りと共に<鏖殺公(サンダルフォン)>を振り抜き、ミサイルごと空飛ぶ人間達を斬り裂かんと斬撃を飛ばす。

爆散するミサイル。

慌てて斬撃を回避する空飛ぶ人間達。

黒髪ロングの少女はそれを一瞥したのち、視線を折紙に戻し、

 

「はあっ!」

 

「―――ぬ」

 

眼前に迫る折紙を視界に捉えた。

そして、迫る光剣。

黒髪ロングの少女は、それを手で受け止めてそのまま折紙を引き寄せる。

更に<鏖殺公(サンダルフォン)>を掲げながら折紙を睨んだ。

 

「ああ、そうか。こうすれば、貴様を殺せるな」

 

「………っ!?」

 

光剣を掴まれて動けない折紙。

いや、違う。

黒髪ロングの少女の不思議な力が、折紙の動きを封じ込んでいるのだ。

折紙を助けようと応戦する他の空飛ぶ人間達だが、黒髪ロングの少女の不思議な力が阻んで攻撃が通らない。

折紙を助けられるものは、いない。

まさに絶体絶命。

 

「貴様らが私を殺しにくるのなら、私も貴様らを殺す!」

 

「くっ………!」

 

動こうと必死に藻掻くも、ピクリとも動かない。

容赦なく振り下ろされた迫る一撃。

折紙を両断しようとしたその剣は、

 

 

「―――喧嘩は、駄目なんだよ」

 

 

そんな声と共に二人を遮るように生えてきた、剣のように研ぎ澄まされた【枝】が受け止めた。

黒髪ロングの少女の不思議な力を容易く貫いて。

黒髪ロングの少女は一瞬驚いたあと眉を顰めて、声と【枝】を出してきた澪真を睨んだ。

 

「なぜ邪魔をする!」

 

「駄目なものは駄目なんだよ」

 

澪真がそう返して、自身の背後の虚空から生やした【枝】を動かし、黒髪ロングの少女の<鏖殺公(サンダルフォン)>を撥ね上げる。

 

「く―――」

 

重い一撃に黒髪ロングの少女は、掴んでいた折紙の光剣から手を離して宙に舞う。

不思議な力から解放された折紙もその場から飛び退き、不可解そうに澪真を見つめた。

そりゃそうだ。

自分を殺そうとした者を助けるなど、意味が分からないのだから。

澪真は【枝】を消すと、地を蹴って跳び、物凄い速度で黒髪ロングの少女の眼前に現れると―――そのまま彼女に抱きついた。

 

「………ぬ?」

 

「ありがとう、優しいお姉さん」

 

「………?何がだ?」

 

「レマのために怒ってくれたんだよね?嬉しかったんだよ」

 

「―――ッ!?」

 

黒髪ロングの少女は、澪真を無理矢理引き剥がして振り払うと、ふん、と鼻を鳴らして言った。

 

「別にお前のために怒ってるわけではない!」

 

「………?そうなの?」

 

「ああ、本当だ」

 

「本当に本当に?」

 

「本当の本当にだ!」

 

「本当の本当の本当に?」

 

「本当の本当の本当にだ!」

 

「本当の本当の本当の本当に?」

 

「ええい!うるさい!しつこいぞお前ッ!」

 

あまりにしつこい澪真に怒鳴る黒髪ロングの少女。

澪真はジーッと黒髪ロングの少女の顔を見つめる。

ほんのり黒髪ロングの少女の頬が赤くなっているのを見れば、少しは澪真のために怒っていたのかもしれない。

だが、ふと澪真を見つめ直した黒髪ロングの少女が首を傾げた。

 

「………?どうしたんだ、お前、その髪?」

 

「………?髪?」

 

「髪の毛先………黒くなってないか?」

 

「………?」

 

黒髪ロングの少女に指摘されて、澪真は自分の銀髪を掴んで毛先を見てみると―――確かに少し黒く染まっていた。

澪真は不思議そうにそれを見つめたあとに、黒髪ロングの少女を見返した。

 

「………本当だ、どうして?」

 

「いや、それを私に聞かれてもわからんぞ………?」

 

「だよね………なんだろう、これ?」

 

もう一度自分の銀髪の黒く染まった毛先を見つめて小首を捻る澪真。

それからまた黒髪ロングの少女に視線を戻そうとして、

 

「―――あれ?お姉さん?」

 

さっきまでそこにいた黒髪ロングの少女の姿が跡形もなく消えていた。




次回予告

「お姉さん?どこ?」

「貴様は、消失(ロスト)しないのか?」

『逃がすかッ!!』

【やあ。君かな?私の力を使う不思議な精霊は?】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。