この小説はオーガストさんとDMMさんのソーシャルゲーム「あいりすミスティリア」の二次創作小説です。また、これは「あいりすミスティリア」のifストーリーとなります。本編とは関係ないかもしれません。

「ミュウ」と「センリ」、この2人が織りなす新しい物語。あたなは新たな目撃者になるかもしれない。

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用語解説
冥  王:「あいりすミスティリア」での主人公(一応)。人間界に散らばった種子をアイリスたちと集めている。けど、人間界ではスライムに圧敗するくらい無力。けど、ポジティブに頑張っているみたい。
アイリス:冥王とともに人間界に散らばった種子を集めている。「ちからの種子」をその身   に宿す。普段は冥王がアイリス育成のために作った学園で一緒に暮らしている。
冥界人 :冥王の力で作られた人たちのこと。アイリスとは違い、普段は街の中で暮らしている。それぞれ独立した意思や個性をもって行動している。

 最初から用語解説でごめんなさい。それでは、本編、どうぞ。




歌姫誕生(スターライトオブディーバ)

あいりすミスティリア!二次創作小説

 

歌姫誕生!!(スターライトオブディーバ)

 

「冥王様、あともう少しです!!」

冥王率いるミスリルたちと敵との戦いは佳境を迎えていた。

「あともう少しだ。みんな、がんばれ!!」

冥王はみんなを鼓舞する。

 しかし、そのときだった。

「冥王様、危ない!!」

敵の攻撃が冥王にせまる。地上ではスライムに圧敗するくらい無力な冥王、万事休す!!

「え~い!!」

アイリスの1人が敵と冥王の間にはいる。冥王への攻撃はひとまず回避。

「うっ!!」

だが、その攻撃を受けたアイリスは怪我をしてしまった。

「待っていろ。すぐになおしてやる!!」

だが、無力な冥王にとって回復魔法の1つすら覚えていない。だが、1つだけ助ける方法があった。冥王はあるものを取り出した。

「チャラチャラチャーン。円盤!!」

「戦闘中にふざけないでください!!」

ミスリルの1人から怒られる。だが、冥王は真面目だった。

「待っていろ。すぐになおしてやるからな」

と、円盤という円形状のものを円盤専用の道具にセットし、高速で回し始める。すると、やすらぎの歌声が聞こえてきた。

「なんか傷口が塞がっていく気分です」

いや、本当に傷口が塞がっていく。円盤から聞こえてくる魔法の歌声の、いや、回復歌のおかげでミスリルの怪我が一瞬のうちに塞がったのだ。

バリン!!

怪我の回復が終わるとともに円盤が砕け散った。

「俺の円盤が~」

砕け散った円盤を見て悔しがる冥王。

 でも、戦いはまだ続いていた。

「冥王様、はやく指示をください。こちらがおされています」

戦況は冥王側がやや不利になっていた。冥王の指示をしていないあいだに戦況が変わっていたのだった。

「不利な状況か~。でも、こちらにはとっておきがある!!」

と言う冥王。すぐに、今度は円筒状のものを取り出した。

「みんな、今からこの戦況を変えてやるからな!!」

と言う冥王。しかし、何度も言うが、スライムに完敗するほど無力である。

 それでも、冥王はポジティブだった。

「そ~れ!!」

と、冥王、今度は円筒を回し始めた。すると、今度は戦意を向上させるような歌が聞こえてきた。

「おー!!これはいい」

「元気がでてくるで~す!!」

「力がわいてくる。まだまだ戦えるぞ!!」

まわりにいるミスリルたちの戦意が向上していく。それだけでなく、ミスリルたちの体力も向上していた。これは円筒に仕込まれた歌を専用道具で回すことで解放され、それを聞いたミスリルたちの戦意、体力を向上させるものであった。

「よ~し!!いっきにいくぞ!!」

戦意、体力共に向上したミスリルたちは圧倒的に敵を押し返し、勝利をもぎ取ったのだった。

 

「でも、今日の冥王様、とてもかっこよかったです!!」

「いつでもそれだったらいいのにな」

戦いを終えたミスリルたちは大浴場で疲れを取っていた。

「でも、今日、冥王様が使っていた円盤と円筒ってすごかったね」

ミスリルの1人が言うと、別のミスリルが答えた。

「あれって今、ミスリルのみんなのあいだで人気になっているものだよ」

「えっ、はじめて聞いた」

「遅いんだから。みんな、1つや2つくらい持っているよ」

そう、今、ミスリルたちのあいだで円盤と円筒はブームになっていた。簡単に使え、どんなときでも活用できる。その手軽さがヒットの要因だった。円盤や円筒にはいろんな種類があり、種類ごとに込められている歌が違っていた。そして、それを使いたいときにただ回すだけでいろんな場面に活用できるのだった。戦いや訓練のとき怪我をしたときは回復の歌を、眠りたいときは子守唄を、料理をするときは火をおこす歌を。

「いろんなところで使えて便利なんだけどね~」

と、アイリスの1人が言うと、別のアイリスも、

「たしかに。円盤のほうが安いけど、数回使っただけで割れちゃうもんね~」

と言えば、また別のアイリスからも、

「その点、円筒は高いけど丈夫で長持ちするから便利だよ」

と言う声も。実は円盤と円筒には弱点があった。円盤はとても安いのだが、耐久性に難があり、数回使っただけで割れてしまうことが多かった。逆に円筒は値段が高いが、耐久性に優れていた。また、円盤よりも強力な歌を封じ込めることができた。

「なんか、冥界人のあいだでも人気があるみたいだよ」

「冥界人にとっても便利なものだからね」

そう、冥界人のあいだでも人気になっていた。どちらかというと、とても買いやすい円盤のほうが人気だった。

 そんななか、あるミスリルが、

「そういえば、どこかで聞いたことがる歌声だったね」

と言うと、別のミスリルが、

「えっ、知らないの。この円盤、円筒に歌を吹き込んでいるのってあの歌姫(ディーバ)だよ」

「歌姫!!」

そのミスリルは驚いていた。そして、あることを言った。

「あの歌姫って、ミュウ・シュガーだよね」

 

 ミスリルには2人の歌姫がいた。1人は人間のふりをしていると噂のセイレーンのウィル、そして、もう1人がウィルと双璧をなす天才歌姫、ミュウ・シュガーであった。

「うそでしょ。私の歌って冥王様のために役に立っているなんて」

この前の冥王の地上での戦いのことを聞いて驚いている人物、それがミュウ・シュガー、通称ミュウである。

「やっぱり私は歌姫でよかった。いや、私はこれでも一人前の歌師なんだもん。当然のことをしたんだもん。当たり前のことだもん。威張っていいよね」

と、ミュウは少し威張りつつも答えた。ミュウは自分のことを歌師と言っていた。絵師のミスリルがいるということで、自分のことはそれに対して歌師と名乗っているのである。

「ミュウ、そんなことを言っていたらみんなに嫌われるよ」

と、ミュウをなだめるもう1人のミスリル、名をセンリ・ホープ、通称センリと言った。

「センリ、そんなことないよ。だって、私はみんなに誇れることをしているんだから」

と、ミュウはセンリに対して言うも、センリ、

「たしかにそうだけど、そこまで威張れることじゃない。だって…」

と言うと、ミュウ、

「それもそうだね。たしかに私の力じゃなくて、私の歌が封じ込めた円盤と円筒のお陰だもんね」

と、納得したように言えば、続けて、

「でも、それだったら、円盤や円筒を発明したセンリのほうがいいじゃない」

と、センリを褒めるミュウ。

 だが、センリは褒めたミュウに対して違った反応を見せる。

「私、ぜんぜん偉くない。だって、たまたま、偶然にできたものだよ。それに、私みたいなミスリルがいたってなにもできないんだし」

これに対してミュウはセンリに迫って言った。

「またでた。そこ、センリが一番ダメなところ。いつも自信をなくす。少しは自信を持ちなさい。自信をもてたら、センリだってきっと歌を…」

「やめて!!」

と、センリはいきなりミュウの口を塞ぐ。センリはミュウに対し、

「私はミュウみたいになれない。ミュウをサポートするしか能力がないの。それに私はめ…」

と言うと、いきなり、ミュウから、

「め…」

と、驚きながら言うと、センリ、

「なんでもない!!」

と、ミュウに対して近くにあった枕を投げてどこかに行ってしまった。

「いてて。でも、センリって私より歌、うまいはずなのに…」

ミュウがそう言うと、センリの投げた枕を所定の場所に戻そうとしていた。

 

「私には能力なんてない。あったとしても、ミュウをサポートするしかできないのに」

センリは誰もいないバルコニーにいた。センリはなにかあるときは必ず誰のいないバルコニーに隠れるように行っていた。

「私なんてなにもできないただのミスリル。なんで私なんかがミスリルになるなんて、冥王様もおかしいよ」

センリはこう言うと、これまでのことを思い出していた。ミスリルとして学園に最初に登校したとき、最初に声をかけてくれたのがミュウだった。センリはそれ以降、ミュウと一緒に行動することが多くなった。そして、ミュウが歌師として能力を覚醒させると同時にミュウのマネージャー兼アシスタントとしていつもミュウをサポートしてきたのだった。

「私には何もできない。あるとしたら、これだけ…」

と、センリが言うと、いきなり歌いだした。

 

ドリーム

 

すべての人は夢をみる

だれもがみんな夢をみる

叶う夢あれば

はてしない夢もある

 

夢 それは自分の願望

自分が絶対になりたい

自分だけの望みであり

自分の好きな姿です

 

私はいつも夢をみる

自分でも叶えたい夢をみる

だけどみんなに知られたくない

とくに友達にはね

 

その夢とは歌姫(ディーバ)になること

歌を歌うことはとても好き

歌がちょっと得意なこともある

そんな歌が好きなミスリルです

 

けれど ひとつだけ言えることがある

たとえちょっと得意であっても

友達には負けてしまう

どんなことがあっても負けてしまう

 

私の夢は叶わない夢

どんなことがあっても叶わない夢

ミスリルというのも嘘かもね

だって私は冥界人

 

ミスリルでもないただの人だから

ここにいてはいけない

だからこそ私は歌姫にはなれない

ただの夢だから はかない夢なのさ

 

歌い終わると、センリは弱気な表情で言った。

「私には何もない。今の歌だってミュウの歌声に比べたら天と地の差。それに、私は、本当は冥界人なんだもん。もとからミスリルのミュウと比べて本当に圧倒的な差はついているんだもん」

そして、センリは天を見上げて、

「私、何もできないダメダメなミスリル、いや、ただの冥界人だよ」

と言うと、すぐにその場を去っていった。

 

 センリが去ってからすぐ、バルコニーの影からある人物が出てきた。

「毎晩、センリが歌の練習をしているというみんなの噂は本当だったか。センリ、お前の能力、絶対に役に立つときがきっとあるさ。この俺がきっと解き放ってくれる!!」

 

 そんなミュウとセンリのやり取りがあってから数日後、ある指令がミュウ、センリの前に届いた。

「ミュウ、センリ、冥王様がお呼びだ」

いきなり冥王から呼ばれたミュウとセンリはすぐに冥王のもとに行った。

「冥王様、なんでしょうか」

ミュウがすぐに冥王に問うと、冥王は元気よく言った。

「ミュウ、そして、センリにお願いがある。今度、これまで以上に強い敵にあたる可能性が高くなった。この前みたいに苦戦を覚悟するしかない。そこで、私専用により強力な円筒を作ってほしい」

 これを聞いたセンリ、

「これまで以上に強力な歌が込められた円筒ですか?」

と、冥王に問うと、

「そうだ。より強力な歌の力が込められた円筒だったら、どんな敵でも怖くないだろう」

と、冥王は答えた。

「強い、歌。私、の、力…」

と、ミュウは目をキラキラさせると、

「ハイッ、わかりました!!私、絶対に造ってみせます!!」

と、元気よく答えた。それに対して、センリ、

「それって円筒も改良しないと…」

と、心配そうに言うと、ミュウ、

「それだって大丈夫、大丈夫!!なんとかなるって」

と楽天的に言うと、冥王、

「そうだ。なにがあっても大丈夫だ、ハハ」

と、元気よく答えていた。

 だが、ミュウに魔の手が迫ろうとしていた。

 

 ミュウがレコーディングに入る頃、アイリスたちには謎のはやり病というか、風邪が流行していた。

「今日はウィルが風邪でお休みか。どうしたんだろうか?」

と、センリがミュウに言うと、

「ミスリルだって風邪をひくことはあるよ。あまり心配しないほうがいいよ。コホコホ」

と、ちょっと咳をすると、センリ、

「あまり無理しないほうがいいよ」

と心配そうに言うが、ミュウ、

「冥王様は私に期待しているんだ。ここで頑張らないといけないんだよ」

と、張り切るほうに言った。

 しかし、張り切っているものも、円筒の改良もさることながら、なかなかより強力な歌を吹き込むことは難しかった。

「まだまだいくよ。あと1曲!!」

と、ミュウが言うと、センリ、

「あまり無茶しちゃだめよ」

と、ミュウにやさしく言う。

 しかし、ミュウ、

「絶対にやり遂げないといけないんだ、ゴホゴホ」

と、無理を承知でレコーディングをしようとするも、

「あわ、あわ。なんか天と地がひっくり返りそうだ」

と、ミュウ、目を回して、そこに倒れてしまった。

「ミュウ、ミュウ、大丈夫!!」

センリはすぐにミュウのところに行くと、センリ、ミュウの額に手をあてる。

「って、熱い!!ミュウ、熱を出しているじゃない」

と、センリが言うと、すぐにミュウを抱えてミュウの部屋に運んだ。

「なんで無理をしたのよ。あんだけ無理しないでと言ったのに」

と、センリは怒りながら言うも、ミュウは目を閉じたままだった。

「って、ミュウ、大丈夫、大丈夫なの!!」

と、センリはミュウに顔を近づけると、ミュウ、

「すやすや」

と、寝言を言っていたのだった。

「ミュウ、本当に心配しているんだから」

と、センリは言うと、

「ミュウがこの状況にしたのは私のせい。このままだと冥王様との約束を果たせなくなる。どうすればいいの」

と、悩んでしまう。ミュウはこれまでみんなのために歌っていた。それをサポートしてきたのはセンリだった。だが、無理をしてまで歌っていた。無理をさせたのはサポートとしていた自分のせいであると思ったセンリはどうすればいいか悩んでいた。

 だが、そんなセンリであったが、今回は違った。

「よしっ」

と、なにかを決めたように見えたセンリは、ミュウに対し、

「ミュウ、私決めたよ。今度は私がミュウのために行動するよ」

と言うと、ミュウの部屋をあとにしてあるところに言った。

 

 そのあるところとは冥王のところだった。

「冥王様、お話があります」

と、センリは冥王に面を合わせて言うと、あることを言った。

「冥王様、お願いです。ミュウの依頼を私にさせてください」

 それを聞いた冥王、

「センリ、あなたにミュウの代わりを務めることができるのか?」

と言えば、センリ、

「ミュウほどの力はないかもしれません」

と言う。それに対し、冥王、

「それでもやれるからここに来たんだろ」

と、元気よくポジティブに言うと、センリは少し考えて、

「ハイッ!!私はミュウほどの力はありませんが、それでもミュウのために頑張りたいです。お願いです。お願いですから、ミュウの代わりをさせてください!!」

と、元気よく言う。

 これを聞いた冥王、

「よし、それなら今以上の円筒をつくってみろ」

と、センリに対し元気よく答える。そんな冥王にセンリは、

「はいっ、頑張ります」

と、自信をもって答えた。

 

 冥王の指示で、センリは学園の屋上特設ステージにて歌うことになった。

「こんなところで歌うのか。でも、本当なら密室のほうが音を拾いやすいのだけど…」

そう思うセンリであったが、冥王の指示なので、あまり考えなかった。

 そんなセンリを尻目に冥王はユーに別の指示を出していた。

「ユーよ、みんなの部屋に伝声管はつなげたか?」

これに対し、ユー、

「人使いが荒いよ。って、精霊使いか、ハハハ」

と言えば、冥王、

「ユー、伝声管をつなげたか?」

と怒りながら言うと、

「ハイハイサー、それならもうつなげているよ」

と、元気よく答えていた。

 これを聞いた冥王、

「よし、センリ、思いっきりガツンと歌ってみやがれ!!」

と、センリにゴーサインをだす。

 これを聞いたセンリ、円筒に歌を刻み込む装置のスイッチをいれ、円筒が回転し始めると同時に歌い始めた。

 

ぼくらはすすむ(あいりすミスティリアBGM「Academia knows」より)

 

ぼくらはすすむのさ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむのさ ぼくらは先にすすむのさ

 

ぼくらはすすむのさ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむのさ 未来へ

ぼくらはすすむのさ 野をこえ山をこえ

未来はぼくらを待っている

困難があっても どんなことがあっても

なんでもへっちゃらさ

すべてをこなし すべてを手にする

だから

 

ぼくらはすすむのさ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむのさ

すべてのものが ひかりかがやく

だから ぼくらはすすむのさ

ぼくらがかがやくとき すべてがひとつになりて

すべてが宝になるのさ

 

すべてのものが ひとつになるとき

先にすすむ扉が開く

扉が開いたとき

先にすすむ道が見える

すべてのものがひとつとなりて

先にすすむことができるのさ

だから みんな 心配するなよ

すべてのものが指し示すほうへすすめ

 

ぼくらはすすむのさ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむのさ

すべてのものがひかりかがやく

だから ぼくらはすすむのさ

ぼくらがかがやくとき すべてがひとつとなりて

すべてが宝になるのさ

 

すべてのものが(すべてのものが)

ひとつになりし(ひとつになりし)

だからすすむのさ(すすむのさ)

先にすすむのさ

だからみらいへすすむのさ(すすむのさ)

先にすすめ すすめ すすめよ

未来はぼくらをまっている

 

ぼくらがすすむ未来は

困難が待っているかもしれない

だけどぼくらはすすむのさ

未来はぼくらを待っている

とてもけわしい道でも

どんな困難があっても

ぼくらはくじけない

だから先にすすむのさ

 

すすめ すすめ 先にすすめ

絶対にあきらめない

ぼくらの未来をつかむために

 

ぼくらはすすむ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむのさ

すべてのものがひかりかがやく

だからぼくらはすすむのさ

 

ぼくらはすすむ 野をこえ山をこえ

ぼくらはすすむ ひかりをつかむために

ぼくらはすすむ 未来をつかむために

ぼくらはすすむ 未来を得るために

どんなことがあっても ぼくらはすすみつづける

 

「ふう」

歌い終わったセンリは一呼吸すると、冥王のほうへ向かって言った。

「どうでしたか」

すると、冥王は、

「よかったぜ。ミュウのサポートなのが惜しいぜ。センリ、歌師としてやってみないか」

と、元気よく言うも、センリ、

「それはしません。だって私はいつでもミュウのアシスタントでいたいのですから」

と、やんわり断った。

 

 一方、ちょうどセンリが歌い終わった直後、

「う~ん、よく寝た」

と、ミュウは自分の部屋のベッドの上で起きようとしていた。

「これまでの疲れが一瞬で吹き飛んだみたいだよ」

ミュウはそう言うと、あることに気づいた。

「あれ、たしか、私って録音室にいたんじゃなかったの?」

そう、今まで録音室にいたのに、そこで倒れてしまったことを思い出していたのだった。

「そして、風邪をひいて、熱を出して倒れたんだった」

そう思い出したとき、だれかがミュウを部屋に運んだことに気づいた。

「でも、だれが私を部屋に?誰?」

ミュウはその後、友達のアイリスから冥王が運んでくれたと聞いた。本当はセンリが運んだのだが、センリの希望により、冥王が録音室で倒れているミュウを見つけ、ミュウを部屋に運んだことにしたのだった。それとは知らず、ミュウはあることに気づいた。

「あれ、なんで伝声管がここにあるの?」

 

冥王はセンリを部屋に帰したあと、ユーに話し合っていた。

「ユーよ、みんなはどのような状況だ」

冥王の質問にユーは、

「みんな無事に目を覚ましました。熱や風邪もすべて消えました。作戦は成功です」

と答えた。

 これをきいた冥王、

「みんなにセンリの歌声を届ける作戦は成功した。これではやり風邪の問題は解決したが、その原因はやっぱりだな」

と言えば、ユー、

「まさか敵がアイリスだけにかかる風邪をはやらせようとする作戦に打って出るなんて思ってもいませんでしたね」

と、答える。そう、アイリスを風邪でダウンさせたのは敵の仕業だった。

 でも、ユーはあることを冥王に質問した。

「ところで、なんでセンリだけ風邪にかからなかったのですか?」

これに冥王、

「それは内緒」

と、お茶目に答えた。

 

 センリの歌声が刻まれた円筒は無事に完成し、冥王はそれをもって敵に戦いを挑んだ。その円筒のおかげで連戦連勝を重ねた。

 そして…。

「ナンデナンダ。オレタチノサクセン、アイリスダケキクカゼヲハヤラセルサクセンガナンデキカナインダ」

と、敵の1人が言うと、

「残念だったな。そんな作戦、俺の目には砂粒のようなものだな」

と、冥王が答え、

「サクセンガウマクイケバ、アイリスハゼンメツシテイタノニ」

と、敵の大将が嘆く。そんな相手に対し、冥王、

「アイリスといってもいろいろといるんだよな。それが冥界人だったとしてもな」

と、敵の大将目掛けて剣を振るい、止めを刺した。

 

 敵との戦いに完全勝利したアイリスたちは勝利の立役者であるミュウの戦勝祝賀ライブを大々的に行うことにした。

 ここで1つ疑問に思うかもしれないが、なんで勝利の立役者がミュウなのだろうか。センリの声が刻まれた円筒のおかげではないのか。実はセンリはミュウのサポーターの仕事を続けたいという希望を冥王に伝えていた。そこで、円筒の歌を吹き込んだのはミュウということにした。むろん、ミュウは真実を知らせず、ただ、倒れる前に撮った歌を使ったとしか伝えていなかった。

 だが、それでもミュウは納得していなかった。絶対に裏がある。そう思いつつも、アイリスみんなのためにと、ライブの準備を進めていた。

 

 だが、その真実をミュウが知ることになる。それはライブの最終リハーサルの際に起こった。

「これは冥王様、お元気で」

ステージ袖にいたセンリはリハーサルを見に来た冥王に挨拶をしていた。

「センリか。これまでのお勤めご苦労様。ところで話があるのだが…」

と、冥王、センリに近づき、

「やっぱり歌師としてやってくれないか。あの円筒の歌声も実はセンリのもので…」

と言うと、

「えっ」

と、大きな声がセンリと冥王のところに響いた。

 その声の主はミュウだった。実はミュウはリハーサルを終えセンリのところに近づいていたのだった。

「それって本当なの。やっぱりあの円筒の声の主はセンリだったの?」

と、ミュウが言うと、センリ、

「だましてごめんなさい。でも、ミュウのため、ほかのミスリルのためにそうしたかったの」

と言うと、ミュウ、

「やっぱりね。だって、あの声が私のものじゃないってはじめから気がついていたもん。私の声をよく知っているのは私だもん」

と言うと、すぐに、

「センリ、やっぱり歌師になりなさい。天才肌の私より、努力を重ねたセンリの方が歌師に似合っているよ」

と、センリに迫る。しかし、センリは、

「どこが努力しているのよ。私なんかあまり努力していないのに」

と、よそよそしく言うも、ミュウはすぐにセンリに迫ってこう言った。

「そんなことないよ。だって、誰もいないバルコニーでいつも練習しているの、知っているんだよ。どこが努力していないって言うの」

 これを聞いたセンリ、

「それでも、私はミュウよりかは…」

と、目をそむけつつ言うも、ミュウ、

「そんなことないよ。もっと自信を持とうよ」

と、センリは断言する。

 だが、センリの気持ちは揺るがなかった。

「やっぱり、私はミュウの影でいるべきだと思う。私、これからもミュウのアシスタントとしてミュウのサポートに徹する」

と、センリが泣きながら言うと、ミュウ、

「それならいままで通りのセンリでいなさい!!」

と、怒りつつも答えた。

 

 そんなためか、ライブが始まるまでミュウとセンリ、2人ともなにが気難しい雰囲気をだしつつ、なにも話すことをせずにいた。

 そして、ライブが始まる1時間前、ミュウはいきなりセンリに声をあげた。

「センリ、絶対にこの場所に行くこと。いいね」

 これを聞いたセンリ、

「それは…」

と言うも、ミュウは、

「絶対に行くこと!!」

と言って、ライブ会場の楽屋へと向かった。

 センリはミュウの応対に文句を言いつつ指定された場所に進むととある部屋に着いた。そして、ドアを開けるといきなり誰かに襲われる。

「だ、だれ、やめなさい!!」

と、センリ、大声出す。しかし、センリの抵抗むなしく袋詰めにされ、あるところに連行されてしまった。

 

 袋詰めにされ、連行されてから30分がたったのだろうか。いきなり袋が開いた。一瞬目がくらむセンリ。

「うわっ、苦しかった」

と、センリが言うと、少しずつ目をならすように目を開くと、そこには信じられないような光景が広がっていた。

センリ センリ センリ

そこにはミスリルだけでなく、多くの冥界人たちがセンリコールをしていた。

「なんで。私は歌師じゃないよ。ただのアシスタントだよ」

 そんなセンリにライブをサポートしているアイリスから1枚の手紙を渡された。それは丁寧な字で、「センリへ」と書かれた手紙、ミュウからの手紙だった。センリはすぐに読んだ。

「センリは自信を持ちなさい。だって、私よりうまいんだから。ここはガツンとやってみなさい」

 だが、センリは少し黙った。なぜなら…、

「だって、私、ただの冥界人だもん。アイリスじゃないんだよ」

と、思っていたから。

 だが、手紙には続きが書いてあった。

「センリがただの冥界人だったとしても、今は立派なアイリスだよ」

これを読んだセンリ、驚いた、自分の秘密である冥界人であることをミュウが知っていたことに。

 さらに、手紙にはまだまだ続きがあった。

「アイリスみんな知っているよ。誰もいないバルコニーで練習していたことを、そして、センリが冥界人であることも。歌声って聞こえないようで結構聞こえているんだよ。みんな、センリの歌声で元気をもらっているって言っているよ」

 そして、手紙はこの言葉で終わっていた。

「だから、自信をだして、アイリスみんなのために歌って。ミュウより」

これを見たセンリ、

「ミュウ、なんで黙っていたの。これじゃ私、バカじゃない」

と言うと、すぐにステージ袖に移動する。そこにはセンリのためにアイリスみんなで作ったアイドル衣装があった。センリはその衣装を着てステージに戻ると、

「みんな、待っていてありがとう。なにもかもが始めてだけど、それでも頑張っていくからね」

と言って、アイリスたちに元気な歌声を聞かせていた。

 

 一方、ミュウはもう1つのステージ袖にいた。

「これでにせものは退散、退散」

と、なにもせずにその場から離れようとする。

 そんなときだった。

「ミュウ、待って!!」

と、呼び止める声が。ミュウは振り返ると、そこにはセンリの姿があった。

「センリ、どうしたの。ライブは始まったばかりだよ」

とミュウが言うと、センリ、

「私、ミュウとこのまま別れたくない」

と叫ぶ。

 ミュウはその言葉に対し、

「私はただのにせもの。センリという歌師をつくるためのただのにせものの歌師だったんだよ」

と、あきれたような声で言う。

 そんなミュウに対し、センリ、

「それは違うでしょ。私はミュウと一緒に歌いたい。だって、私たちは2人で1つの歌師。ミュウがいて初めて私は歌師として成立する。私たちはこれまでも、これからも一緒だから」

と、自分の意見を普通言わないのに、このときだけ元気に答える。

 ミュウ、それを見てもなおも、

「みんなをだましていたのは私なのに…」

と、ダダをこねると、センリ、すぐにミュウを引っ張りこう言った。

「だったら、みんなの前ではっきりさせようよ」

 すぐにステージにあらわれたセンリとミュウ。そこには信じられない光景が広がっていた。

センリ センリ センリ ミュウ ミュウ ミュウ

2人を呼ぶ声にミュウ、

「うそ。私の声援もある…」

と、泣いてしまう。そう、センリとミュウのコールが会場中に響いていたのだった。

「だから、ミュウ、一緒に歌いましょう」

と、センリが言うと、ミュウ、

「センリ、本当に強引なんだから」

と言えば、すぐにアイドル衣装に着替え、

「やっぱり私も歌師なんだ」

と言うと、すぐにステージ中央に行き、

「みんなの歌師、ミュウだよ。元気だった」

と叫びまくる。

 センリはこれを見るとすぐにこう言った。

「ミュウ、私、この日のために歌を作ってきたの。一緒に歌ってくれませんか」

これにはミュウ、

「わかったよ。一緒に歌おう」

と笑いながら言った。

 そして、センリは観客みんなにこう言った。

「これから歌う歌はミュウと私、2人で歌う歌です。みんなのために歌います。聞いてください」

そして、歌が始まった。

 

2人の歌姫(ディーバ)

 

(2人)

私たちの歌よ響け

 

(センリ)

私はいままで気づいていなかった

たった1人で悲しんでいた

歌を歌うことがとても好き

今までそれを隠してきた

 

(ミュウ)

私はいままで気づいていなかった

友達の苦しみを知らなかった

歌を歌うことがとても好き

今までそれを見逃していた

 

(センリ)

けれど友達のおかげで

すべてをさらけだすことができた

歌うことがとても楽しい

 

(ミュウ)

そう 歌うことがとても好き

私もそれに気づいた

私はもう1人ではない

 

(センリ)私は歌うことが

(ミュウ)私も歌うことが

(2人) そして2人で歌うことが大好きさ

 

(2人) すべての人たちに私たちの歌声を

     すべての人たちに愛とやすらぎを

(センリ)私たちの歌声はとてもやさしくて

(ミュウ)とてもきれいでとても元気で

(2人) そして すべてを明るくするのさ

 

(センリ)私たちのハーモニー

(ミュウ)私たちのハーモニー

(2人) すべてのものにとって

     元気のみなもとになるのさ

 

(2人) すべての人たちに

     幸せをくばろう

 

 歌い終わった後、

「私、やっぱり、歌うのが好き。そして、2人で歌うことはもっと大好き。ミュウは、

と、センリがミュウに問えば、ミュウ、

「私も歌うことが好き。2人で歌うことはもっと大好き!!」

と、喜びながら言った。

 

 この歌のあとも2人は一生懸命歌った。そして、大声援のうちにライブは終わった。本当にみんなの心に残るライブであった。

 

 ライブが終わって普通の生活に戻るミスリルたち。

 そんな中、ミュウは歌師、歌姫(ディーバ)としての活動を頑張っていた。センリもミュウのアシスタントとしていつものどおりミュウをサポートしていた。

「センリ、次の円盤の製作はどうなっているの?」

ミュウがこう言うと、センリも、

「あともう少し待って。ちょっと調整中だから」

と答える。普通に戻ったように見える2人だったが、ちょっと違っていた。

「センリ、今度の円盤は私たちの歌声が刻み込まれるだからね」

と、ミュウが言うと、センリ、

「そうだね。私たちの歌が聞こえてくるのだから」

と、元気よく答えていた。

 ただのアシスタントではなく、先に走るミュウに対してサポートするセンリ。2人の歌師、歌姫たちはそういう意味では本当のパートナーになったのかもしれない。

 

あとがき

 みんさん、こんにちは。La55です。今回のお話、どうでしたでしょうか。今回はオーガストさんとDMMさんがコラボしたソシャゲ「あいりすミスティリア」の二次創作小説でした。これは最近リリースされたソシャゲみたいで、冥王とアイリスが織り成す物語だそうです。って、なんで「だそうです」になっているのかと申しますと、自分もまだしたことがないんですよ。ごめんなさい。2018年7月現在、リニューアル工事中になっております。リリースしたのはいいのですが、なんらかの理由で長期メンテに入り、今年の8月にリニューアルする予定みたいです。そのため、もしかしたら、本編とは異なる設定があるかもしれません。そのときはごめんなさい。なので、この物語は「あいりすミスティリア」のifストーリーとしてみてもらえたらと思います。

 

 で、今回出てきた歌姫、もしくは歌師ですが、ifストーリーなので本編では出てきません。今回の主人公「ミュウ」と「センリ」ですが、オーガストファンならすぐに気づくと思います。そうです。「ミュウ」と「センリ」のモデルは「大図書館の羊飼い」に出てくる「御園千莉」さんと「芹沢水結」さんです。と言っても性格までは似ていないと思います。ただのモデルにしたということです。ちなみに、「センリ・ホープ」と「ミュウ・シュガー」の「ホープ」と「シュガー」ですが、これは全齢版の声優さんの名前を参考にしました。これで気分を害した方はごめんなさい。

 

 歌ですが、1曲目の「ドリーム」は「センリ」が悩みながら歌うとしたらどう歌うのかというのを想像しながら作詞しました。そして、3曲目の「2人の歌姫」については「センリ」と「ミュウ」が互いを認め合いながらどう歌うのかを想像しながら作詞しました。と言っても、曲というよりも詩にちかいかもしれません。というのも、曲の1番、2番というものがこの曲たちにはないのです。本当に歌、もしくは詩にするとしたらどうなるのかを創造して作詞しました。もし、作曲してくれる人がいてくれたらごめんなさい。

 そして、2曲目の「ぼくらはすすむ」ですが、これは期間限定でYouTubeのオーガストチャンネルで期間限定公開中の「あいりすミスティリア」BGM「Academia knows」を参考に作詞しました。このBGMは「あいりすミスティリア」のタイトル画面で流れる曲であり、「あいりすミスティリア」の世界観をあらわした(でいいのかな?)BGMとなります。このBGMは今の自分にとってとても好きなBGMです。あの躍動感ある音楽、そして、いろんな楽器(民族楽器?)の織り成す音楽がとっても好きです。ということでいきおいで作詞をしてしました。このBGMに張り合える詞になっていると思います。よくこのBGMを聞いてみると詞とあっているかも。でも、実際に歌うと難易度高いかも。って、YouTubeのBGMって途中で終わってしまうことに今(このあとがきを書いている最中)に気づきました。BGM全部を聞きたいかたはオーガストライブ2018開催記念CD「All time disc」で聞くことができますのでそちらでお聞きください(ちなみに宣伝でもなんでもないですよ)。

 

 ここで1つ悲しいお話が…。私が1番最初に投稿した二次創作小説「謎のドリンク」のもと、「蒼の彼方のフォーリズム」を世の中に出したブランド「sprite」さんがこのたび活動を休止することになりました。自分にとってとても悲しいことです。「蒼の彼方のフォーリズム」だけでなく、「恋と選挙とチョコレート」も好きでした。2つともアニメ化しているし、「蒼の彼方のフォーリズム」は2014年の「萌えゲー大賞」(PCゲームソフトというより美少女ゲームソフトに関する賞。その1年間に出たソフトの中でみんなの投票で選ばれた作品に与えられる賞)と受賞しているのですが、それでも業界の縮小などの理由で活動休止するとなると、わたしにとってとても悲しいことです。できれば存続していってほしかったのですが、仕方ありません。どんな形にあれ、製作中止となった「蒼の彼方のフォーリズムEXTRA2」「ツヴァイ」を世の中に出してほしいものです。

 

 というわけで、今回のお話はどうでしたでしょうか。とても楽しかったでしょうか。とはいえ、もし、「オーガスト」さんがこの作品を見て、番外編として作ってくれたら、もしくは「Active Planets」さんが作曲してくれたらとてもうれしいです。ただ、もしかすると、「オーガスト」さんから削除依頼がくるかもしれません(一応、「オーガスト」ホームページにあるガイドラインに沿って作っておりますが、もしかしたらということも)もし削除依頼があれば削除するかもしれません。そのときはごめんなさい。

 なお、次の新作ですが、人物設定はできたのですが、プロットが完成しておりません。なので、あともう少し待ってください。

 それではみなさん、次の作品を投稿するまでさよなら、さよなら、さよなら。

 




あとがき
 みんさん、こんにちは。La55です。今回のお話、どうでしたでしょうか。今回はオーガストさんとDMMさんがコラボしたソシャゲ「あいりすミスティリア」の二次創作小説でした。これは最近リリースされたソシャゲみたいで、冥王とアイリスが織り成す物語だそうです。って、なんで「だそうです」になっているのかと申しますと、自分もまだしたことがないんですよ。ごめんなさい。2018年7月現在、リニューアル工事中になっております。リリースしたのはいいのですが、なんらかの理由で長期メンテに入り、今年の8月にリニューアルする予定みたいです。そのため、もしかしたら、本編とは異なる設定があるかもしれません。そのときはごめんなさい。なので、この物語は「あいりすミスティリア」のifストーリーとしてみてもらえたらと思います。

 で、今回出てきた歌姫、もしくは歌師ですが、ifストーリーなので本編では出てきません。今回の主人公「ミュウ」と「センリ」ですが、オーガストファンならすぐに気づくと思います。そうです。「ミュウ」と「センリ」のモデルは「大図書館の羊飼い」に出てくる「御園千莉」さんと「芹沢水結」さんです。と言っても性格までは似ていないと思います。ただのモデルにしたということです。ちなみに、「センリ・ホープ」と「ミュウ・シュガー」の「ホープ」と「シュガー」ですが、これは全齢版の声優さんの名前を参考にしました。これで気分を害した方はごめんなさい。

 歌ですが、1曲目の「ドリーム」は「センリ」が悩みながら歌うとしたらどう歌うのかというのを想像しながら作詞しました。そして、3曲目の「2人の歌姫」については「センリ」と「ミュウ」が互いを認め合いながらどう歌うのかを想像しながら作詞しました。と言っても、曲というよりも詩にちかいかもしれません。というのも、曲の1番、2番というものがこの曲たちにはないのです。本当に歌、もしくは詩にするとしたらどうなるのかを創造して作詞しました。もし、作曲してくれる人がいてくれたらごめんなさい。
 そして、2曲目の「ぼくらはすすむ」ですが、これは期間限定でYouTubeのオーガストチャンネルで期間限定公開中の「あいりすミスティリア」BGM「Academia knows」を参考に作詞しました。このBGMは「あいりすミスティリア」のタイトル画面で流れる曲であり、「あいりすミスティリア」の世界観をあらわした(でいいのかな?)BGMとなります。このBGMは今の自分にとってとても好きなBGMです。あの躍動感ある音楽、そして、いろんな楽器(民族楽器?)の織り成す音楽がとっても好きです。ということでいきおいで作詞をしてしました。このBGMに張り合える詞になっていると思います。よくこのBGMを聞いてみると詞とあっているかも。でも、実際に歌うと難易度高いかも。って、YouTubeのBGMって途中で終わってしまうことに今(このあとがきを書いている最中)に気づきました。BGM全部を聞きたいかたはオーガストライブ2018開催記念CD「All time disc」で聞くことができますのでそちらでお聞きください(ちなみに宣伝でもなんでもないですよ)。

 ここで1つ悲しいお話が…。私が1番最初に投稿した二次創作小説「謎のドリンク」のもと、「蒼の彼方のフォーリズム」を世の中に出したブランド「sprite」さんがこのたび活動を休止することになりました。自分にとってとても悲しいことです。「蒼の彼方のフォーリズム」だけでなく、「恋と選挙とチョコレート」も好きでした。2つともアニメ化しているし、「蒼の彼方のフォーリズム」は2014年の「萌えゲー大賞」(PCゲームソフトというより美少女ゲームソフトに関する賞。その1年間に出たソフトの中でみんなの投票で選ばれた作品に与えられる賞)と受賞しているのですが、それでも業界の縮小などの理由で活動休止するとなると、わたしにとってとても悲しいことです。できれば存続していってほしかったのですが、仕方ありません。どんな形にあれ、製作中止となった「蒼の彼方のフォーリズムEXTRA2」「ツヴァイ」を世の中に出してほしいものです。

 というわけで、今回のお話はどうでしたでしょうか。とても楽しかったでしょうか。とはいえ、もし、「オーガスト」さんがこの作品を見て、番外編として作ってくれたら、もしくは「Active Planets」さんが作曲してくれたらとてもうれしいです。ただ、もしかすると、「オーガスト」さんから削除依頼がくるかもしれません(一応、「オーガスト」ホームページにあるガイドラインに沿って作っておりますが、もしかしたらということも)もし削除依頼があれば削除するかもしれません。そのときはごめんなさい。
 なお、次の新作ですが、人物設定はできたのですが、プロットが完成しておりません。なので、あともう少し待ってください。
 それではみなさん、次の作品を投稿するまでさよなら、さよなら、さよなら。


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