戦姫絶唱シンフォギア赫鋼―アカガネ―   作:樹影

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interlude1_2:無慙無愧/その胸中を焦がすもの

 

 

「―――どういうことだよ!!」

 

 館の広間へと入るなりの開口一番、そんな風に怒鳴りつけてきたクリスを、フィーネはドライアイスのような瞳で一瞥する。

 脚を組みながら椅子の背もたれに身を預ける彼女の手には、電話の受話器が握られていた。

 

 中央に配された気品に溢れる長テーブル、その周りにおもちゃ箱をひっくり返したように転がる様々な拷問器具……それらの中で、玉座の代わりが如く最奥に鎮座する巨大なモニターを並べた機械群がひと際に異様であった。フィーネの眼前広がるそれは、無機質でありながらどこか教会の荘厳なパイプオルガンにも通じる印象を見るものに与えてくる。

 だからだろうか。傍らに置かれた電話機が、アンティーク調の代物であっても不思議と風景として溶け込んでいた。

 そんな調度品を明暗に分けて染める西日は緋色で、夕暮れ時である事を如実に示していた。つまりは、クリスが士郎たちを襲撃してから丸一日は経っていることになる。

 

「なんだよあれ!? どういうつもりなんだよ!? なんであんな……あんなふうに、いらないモノを捨てるみたいに……!!」

 

 叫び、まくしたてるクリスはどこまでも悲痛で必死だ。そこに込められている憤怒はしかし、今まで彼女に向けられていた信頼と愛情の裏返しでもあった。

 彼女を信じ、その目的と理想が自分と重なっていると信じていた。そして互いの間には確かな絆があると思っていた。

 だからこそ、己は力を奮ってきて。

 だからこそ、己は痛みに耐えてきたのだ。

 それこそが真実、自分たちを繋いでいるものだと信じていたから―――

 

「どうしてなんだよ!? あいつを連れてこれなかったからか!!? 勝手にあの男と戦ったからか!!!?

 何とか言えよ……もう、頭の中がグチャグチャで、何が正しくてなにが間違ってるのか、わかんねぇんだよっっっ!!」

 

 その切なる叫びに、フィーネはすぐには答えなかった。

 それはクリスの言葉に思うところがあったわけでも、彼女に対して罪悪感や後ろめたさを感じたわけでも、ない。ましてや手にした受話器からの、英語で響く声との会話のためなどではない。

 ―――ただ単に、二方向からの耳障りな騒音に、心の底から辟易していただけだ。

 

 チン、と鈴の音とも違う独特な音を鳴らしながら受話器を収める。それでようやく騒音の一つが消えるが、それでも気分を晴らすには至らない。

 故に、吐き出される溜息は聞こえよがしなものだ。

 

「………どうして誰も、私の思い通りに動いてくれないのかしら?」

 

 振り向くなり、鮮やかな緑光を閃かせる。それによって顕現するのは、多様な異形を晒すノイズの群れ。現界直後だからか、不確かに揺らめくそれらはまるで眼前の少女を嘲っているかのようだ。

 それらを前に、クリスはひどく打ちのめされた様子を見せながら、徐に胸元のイチイバルを握りしめていた。それは抗うためではなく、縋り付くかのように。

 そんな姿を目の当たりにして、しかしフィーネには何の感慨も浮かばなかった。

 いや、それは元からだ。

 彼女にとって、雪音 クリスという少女は最初からそういうモノ。

 役にたつと思っていたから傍に置き、必要なものを与えていた。

 ―――だから、己の期待に応えられないというならば、処分するのに面倒を感じても戸惑いは生じなかった。

 

 それはまるで、飽き果てた玩具を見るかのように。

 フィーネには、どこまでも無価値なものとしてしか少女の姿は映らなかった。

 

「……。なんだよ、それ?」

 

 だからか。

 そんな呟きにも、関心は起きなかった。

 にもかかわらず、フィーネが席を立って相手をする気になったのは、ただの廃棄処分のためばかりではない。

 世話をしていたのは事実であるし、最後に『いろいろ』教えてやるくらいの慈悲は与えても良いかと考えたのだ。

 とどのつまりは、興が乗った……ただ、その程度の気まぐれだ。

 

「流石に潮時かしらね。

 あぁ、ところで貴女。戦う力を潰して戦争の火種を消すなんて、そんなやり方で本当に争いが無くなるなんて思っているの?」

「な、あ?」

「もう少し、頭を使いなさいよ。そんなやり方じゃ、そうね……火種を一つ消したところで、新しい火種を二つ三つばら撒くのが関の山ね」

 

 せせら笑って言ってやれば、面白いほどわかりやすく愕然としていた。

 それも当然だろう、なぜならそれこそが彼女の目的であり、行動原理だった。それをよりにもよって指し示した当人が否定したのだから、むべなるかな。

 だから案の定、こちらへと噛みついてくる。

 まるで可愛くもない野良犬が、吠えかかってきているようだと、フィーネは早くも白け始めた気分でそんなことを考えていた。

 

「あ、アンタが……アンタが言ったんじゃないか!?

 それだけじゃない、痛みも! ギアも!! アンタがアタシにくれたものだけが―――」

 

 今日この日、この瞬間まで。

 何もかもを喪ってからの『雪音 クリス』という少女を象っていたものであると。

 そこに、絆と信頼を感じていたのだと、心の底から訴えて。

 

「私の与えたシンフォギアを纏いながら、毛ほどの役にも立たないなんてね」

 

 その全てを、フィーネはただの一言で切り捨てる。

 言葉。

 目的。

 痛み。

 そして力。

 それらを与えて、期待に応えることもできないというならば―――彼女にとっては一切合切無価値で無意味。

 

 加えて、クリスを使う必要もすでにない。

 代わりの力は既に、文字通りにこの身に宿っている。

 故に。

 

「そろそろ、幕を引きましょうか?」

 

 呟くフィーネの口元は、うっすらとした笑みが浮かんでいる。直後、艶やかな裸身を青白い燐光が包み込んでいった。

 果たしてここに、顕現せしめて見せたのは、

 

「そ、れは……?」

 

 鎧である。

 クリスが纏い、フィーネが回収したネフシュタンの鎧……しかし、一見してそれがクリスの纏っていたものと同一だと気付くことは難しいだろう。事実、クリス自身も目の当たりにした上で半信半疑だ。

 まず総身を彩る輝きは白銀ではなく、黄金。その形もかつての趣を名残と残ししながら、大きく変貌を遂げている。一番の特徴である両肩から下がる赤い鞭刃も、より大きく、鋭く、凶悪だ。

 それはまるで、蛇が古い皮を脱ぎ捨てて新生したかの如く。或いは、不完全なものが完全なものへと昇華したかの如く。

 そう、黄金もまた蛇と並んで不滅の象徴であるならば。

 

「―――私も、この鎧も不滅。未来は無限に続いていくのよ。

 カ・ディンギルはもう完成しているも同然。もう貴女の力に固執する理由はないわ」

 

 湧き上がる絶対性に、微熱に浮かされる様な軽い昂揚を抱いて、フィーネは再三にクリスヘ離別の理由を言い放つ。

 だがそこに、言う必要のない言葉が混じっていたのは紛れもなく過失というべきものだった。

 

「カ・ディンギル? そいつは……」

「っ、貴女は知りすぎてしまったわ」

 

 小さくも犯してしまったミスに、内心で舌打ちを放つ。

 とはいえ、構うことはないだろう。なにせ、やることは変わらないのだから。

 フィーネはゆらりとソロモンの杖を持ち上げ、翳した。

 そして―――

 

 

 

***

 

 

 

 

「―――Killter Ichaival tronッッ!!」

 

 その聖詠は、半分を鋼に侵食された館を揺るがすほどの激震と轟音と共に響き渡る。

 一拍遅れて、バルコニーへと溢れ出てくるのは粉塵と飛行型のノイズ……そしてイチイバルの赤い装甲を纏ったクリスだ。

 

「チクショウ……」

 

 彼女は歯を食いしばり、涙を流しながらも、しかしその力で立ち向かわない。……立ち向かえない。

 その心は裏切りと絶望と喪失に砕け散る寸前だ。小さな肩を震わせながら、よろめきつつも立ち上がって顔を上げる。

 

「―――、」

 

 目に飛び込んできた、フィーネの表情。

 加虐と嘲りに満ちた表情は、しかし見覚えのないものではなかった。

 むしろそれは、どこかで見慣れていたもので―――

 

『覚えておいてね、クリス。痛みだけが、人の心を繋いで絆と結ぶ―――世界の真実ということを』

「、あ」

 

 思い出す。

 そう呟きながら、己に(イタミ)を刻んだ、その貌を。

 ああ、それと同じということは、つまり。

 

(アタシは本当に……ずっと、騙されて……利用されて……?)

 

 さらに、眼前で緑光が二度三度と閃く。

 追加で現れるノイズの姿に、クリスは現実へと引き戻されて―――そうして、ついに彼女の心は決壊した。

 

「ッッッ、チッックショォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――――――――――――――!!!!」

 

 慟哭と共に飛び立って、追い立て襲い掛かる異形をかろうじて灰燼へと帰させながら。

 それこそ本当に、幼く小さな女の子のように。

 雪音 クリスは泣きながら、一人ぼっちで駆け出した。

 

 

 

***

 

 

 

 超人と化した脚力で小さくなっていく後ろ姿に、更にノイズを召喚しようとして……不意に、フィーネはその手を止めて杖を降ろす。

 十中八九、クリスを仕留めるというなら今放った分のノイズでは力不足だろう。ならば見逃すつもりなのかと問われれば、それは少し違う。

 これ以上、ノイズを発生させ続ければこの場所を邪魔者……特異災害対策機動部二課に察知されてしまうかもしれない。こちらの目的も大詰めといった所で、いらんケチが点くのもマズいと冷めた思考が正常な判断を取り戻す。

 もう一つは、離れていったクリスそのものの最後の利用法だ。厄介な存在である二課の主だった者たちは彼女にご執心である。ならばこのまま泳がせれば、そのまま注意は彼女に向くだろう。バレない程度に適度にノイズをばら撒けば、より効果的になる。

 正味な話、どうせなら米国辺りにでもなにがしかと引き換えに渡してしまおうかとも考えていたのだが……まあ、あちらとの取引もそろそろ手を引く頃合いだ。ともすれば、文字通りにこちらの寝首を掻かれかねないのだから。

 ともあれ、これでデコイ程度の役に立つなら、アレにしては上々と言えるだろう。

 

「でなきゃ本当に役立たずね」

 

 吐き捨てて、フィーネは徐に纏った黄金の表面を撫でていく。指先で確かめているのは、鎧そのものというよりもそこに秘められた力のほうか。まだ本格的に力を行使したわけでもないというのに、奥底から無尽蔵に湧き上がるものを感じる。

 『このような形』での運用は賭けの要素があまりにも大きかったが、それでも参考となるデータの存在で不安材料の多くは払拭されていた。

 

「本当、クリスとちがって役に立ってくれたものだわ。彼女は……いえ、正確には彼女たちは、と言うべきかしら」

 

 そんな風に独り言ちていると、唐突に背後でバサバサと紙束がぶちまけられる様な音が聞こえてきた。振り返ってみれば、先ほどの衝撃で容れ物が破れてしまったのだろう、持ち帰った資料の中身が零れ落ちて床に散らばっていた。

 それらは、一枚のレントゲン写真にいくらかのレポート資料、そして大量の写真だ。

 その写真の殆どは、立花 響を被写体としていた。恐らくは盗撮なのだろうそれらは、街中から学校内、更には何処かの店舗内での様子まで、時と場所を選ばずに収められていた。そこからはどのような感情からのものであるにしろ、背筋に怖気を覚えるほどの強い執着を感じ取れる。

 そんな中で異彩を放つレントゲン写真は、しかしその内容までも特異なものであった。

 胸部の輪郭に肋骨と内臓の姿を映し出したそれには、茨のような影が色濃く表れている。肋骨に絡みつき、それどころか全身にまで侵食しているだろうそれは、とても人体の内部に存在しているものとは思えない。

 だがそれは現実にある人物の体内を写し出したものであり、その当人もまた立花 響その人である。そして彼女の体内に宿る茨こそ、フィーネが彼女に固執した理由……その結果の一つだ。

 

(ガングニールの欠片……聖遺物と人の融合)

 

 より正確に言えば、シンフォギアとの融合体というべきなのかもしれないが、響の場合はもはやそれだけではない。

 彼女が融合したガングニールで纏うシンフォギアは、既にシンフォギアの域を超えつつあるのだ。

 

 そも、シンフォギアとは起動した完全聖遺物を除き、最も効率良く聖遺物の力を引き出すシステムである。

 身体能力の向上。

 ノイズの浸食を妨げる防護機能。

 そして接触したノイズの存在を調律し、こちらの物理法則下に固着させることによる位相差障壁の無効化。

 これらの能力がシンフォギアの特性であり、同時に限界であるともいえる。

 

 シンフォギアによって生み出される聖遺物の力は、強力であるだけに負荷も大きく、装者は常にそれに蝕まれ傷つけられていく。その最たるものが絶唱だ。

 過日において風鳴 翼が再起不能寸前にまで追い込まれたあのダメージでさえ、奇跡的と言っていいほどの軽傷の範疇にすぎない。例えるなら、走行中のダンプカーとまともに接触してかすり傷で済んだレベルの幸運だろう。

 爆発的な出力と引き換えに、比喩抜きで死んでもおかしくないほどのバックファイアを齎してしまう……それが聖遺物の力を最大限に引き出してしまう代償だ。

 そんな絶唱を例外にしたとしても、シンフォギアとはそれほどの危険を伴って扱うものであるのだ。

 

 人とシンフォギアを構成する聖遺物……これらに隔たりがある限り、負荷の軽減はまず見込めない―――それが『フィーネの構築した理論』での結論だ。

 だがそこへ、理を覆しうる存在が現れた。―――それこそが響だ。

 天羽 奏のシンフォギアが破損した際の欠片。それが彼女の意思と歌……フォニックゲインに呼応してシンフォギアとして発現したのは紛れもなく想定の埒外。故にその身を拉致するよう指示を出し、様子を見ていたのだがその結果はこちらの想像を遥かに上回った。

 それほどの衝撃が、デュランダルの覚醒と起動という事実には存在した。クリスがそれに畏怖を覚えたように、フィーネは薄々と感じていた可能性を多大なるものであると確信を抱いたのだ。

 

 ネフシュタンの鎧を起動させたときのように、ツヴァイウィングのライブと観客を利用した相乗効果でもなく。

 ソロモンの杖を覚醒させたときのように、長い月日を掛けたわけでもなく。

 ただの一瞬で、大地すら寸断せんとする威力をこの世に甦らせた。

 また計測データによれば、彼女の一撃は時に絶唱に届かんとするレベルにまで達していたのだ。

 これこそ、新たなるパラダイムシフトの魁であることは疑うまでもない。―――そう、今までフィーネが幾度となく引き起こしてきたように。

 故にこそ、彼女は己自身で以ってそれを証明することにしたのだ。

 

(……ああ、そういう意味ではコレ等もよくよく世話になったと言えるな)

 

 床に散乱する響の写真。そのいくつかを足で払ってみれば、響ではない人物を対象とした写真が二つほど姿を見せた。

 天羽 奏と、衛宮 士郎だ。フィーネは二枚に向ける眼差しをすぅっと刃にも似た形に細めた。

 

(本来ならば死んでいただろう人間と、本来ならばここにいないだろう人間、か)

 

 天羽 奏は本来ならば当の昔に死んでいた。少なくとも、健常な生活は望むべくもなかっただろう。改良を重ねてきているとはいえ、初期からLiNKERを投与していた負担はそれほどまでに大きい。

 それを覆したのが、衛宮 士郎……いるはずのなかった、文字通り『別の可能性からの来訪者』。

 この二人の出会いが、その運命を書き換えたのだ。

 アヴァロン―――並行世界の聖遺物、その模造品との融合症例という形で。

 

 立花 響が【融合症例第1号】とするなら、さしずめ天羽 奏は【第0号】と表すべきか。これは奏が宿した聖遺物が、そもそもこの世界とは別な法則によって構成された代物であるからだ。

 あまりにも逸脱した特異性のため、これまでそのサンプリングデータは死蔵されるばかりであったが、それも響という存在が現れることによって一気にその価値を上げることとなった。

 言わば、比較対象だ。

 

(おかげさまで、こちらが想定していたよりもネフシュタンの鎧は遥かに安定したわ。えぇ、本当に感謝しているの)

 

 そう思いつつ歪に微笑みながら、フィーネは奏と士郎の写真を周りの響もろともに踏みにじる。近い未来、その本人たちもそのようにするという決意表明の如く。

 

 そうして。

 ふと、採光窓の一つを見上げる。そこには、月が夕空に朧な姿を浮かべ始めていた。

 それを静かに見つめること暫し、フィーネは視界に納まるそれに向けて手を翳し、重ねるように拳へと握りしめた。

 あたかも、月を握り潰すように。

 或いは、呪縛を引き千切るかのように。

 ギチギチと、手指そのものを強く軋ませながら、彼女は思う。

 

(もうすぐ……そう、もうすぐだ)

 

 聖遺物の力を完全に引き出し、自在に使いこなすこと―――それは単純な技術や文明の発展に留まらない。

 そんな些事よりも、大きな意味がそこにはある。

 

(それは遥けき過去に施されし【カストディアン】の呪縛から解き放たれた証。

 真なる言の葉で語り合い、【ルル・アメル】が自らの手で未来を築く時代の到来―――)

 

 即ち、過去からの超越。

 その為に、彼女は永い旅路を歩んできた。

 

 道行きで踏みにじった者なぞどうでもいい。

 『直接糧とした者たち』を含め、路傍の草を踏んだ程度の感覚すら覚えない。

 全ては求めた結果のために。かつて夢見た理想のために。

 故に己が起こした非道も外道も、巻き起こった悲劇も惨劇も―――正しくそうだと認識した上で、フィーネはそれを恥じることもなければ悔いることもない。

 唯我独尊。

 無慙無愧。

 まさしく下劣畜生の所業と言ってよいだろう。

 

 だが、しかし。

 

「ああ、その時は………その時こそ」

 

 握りしめていた拳を胸に当て、掻き抱いて、身を折りながら。

 フィーネはクシャクシャに顔を歪めて、ハラハラと涙を流していた。

 

 

 

「―――もう一度、アナタと……アナタに……アナタへ……」

 

 

 

 嗚咽を抑えながら、言葉を詰まらせるその姿。

 それは何もかもに置いていかれた孤独な老婆のようでもあり、同時に何かへと切に焦がれる無垢な少女のようでもあった。

 

 

 

***

 

 

 

 かくして、此度の幕の配役は出揃った。

 

 翻弄せんとする運命に抗う、撃槍を宿す者。

 先達として風の如く羽撃かんとする、絶刀の防人。

 宿命を覆された、豪槍の戦乙女。

 裏切りと喪失に嘆き惑う、魔弓の担い手。

 無念と妄執に突き進む、先史文明の巫女。

 そしてありえべからざる、錬鉄の魔術使い。

 

 全ての因果は、神意へと手を伸ばす塔の麓にて交叉する―――。

 

 

 

【Interlude out】

 

 

 






 というわけで、前回よりも短めな分、さらに早く出せました。
 ……どうやら前話は不評だったようで……えぇ、感想が全然ないのはともかく、掲載後二時間でお気に入り人数が8人も減ったのはちょっと心と筆が折れかけました(遠い目
 原因はわかりませんが、アレかな、イチイバルとの戦闘がなかったからですかね?
 クリスちゃんのイチイバルでの活躍はあと2~3話くらいお待ちくださいませ。

 それはさておき、今回はフィーネ中心に原作七話ラスト辺りにスポット。
 ……あっれ、この辺りの考察ってフィーネだったっけ?(棒
 というかなんでそんなことも知ってるんだろう、不思議だなぁ?(棒

 あと、何気に融合症例の比較対象にされてた奏さん。
 ただ直接的なサンプルとしては厳しかった模様。まあ、基盤となる法則が違うからしょうがないね。

 敢えて今回はフィーネのことを『人でなし』として強調して書きましたが、その裏側にあるものも感じ取っていただければ幸いです。



 さて、ここからは雑談。
 FGOはめでたく孔明が正式加入&最終再臨でLV90まで到達しました。
 ついでに、幕間も三つとも攻略。
 ……三つ目の幕間がものすごくきつかったです。
 ジャックちゃん持ってたフレの方がいなければ詰んでました。それでも一回失敗したけど。

 復刻イベのほうはクエ周回しつつエピローグ待ち。
 これでパールバティ―を含めてお虎さんで槍勢が少しは補強されます。それでもちょっと不安ですが。

 あと、静謐とエウリュアレ、モードレッドを最終再臨まで持っていきました。
 モードレッドは強化クエと幕間一つをクリアしているので、これで乳上との戦いも少しは楽になってくれるといいんですが。

 ちなみに、今のところ持ってはいるけど育てていない鯖(の一部)
・フラン
・コロンブス
・ウィリアム・テル
・ディルムッド(セイバー)
・蘭陵王
 ……こいつらって、オススメ度合いはどんな感じですかね?


 そして前回書こうと思って忘れてたことなんですが。
 風鳴 訃堂ってある意味で対人恐怖症の一つではなかろうかとも最近思ったり。
 権力とフィジカルが化け物クラスな分、そういう強さを前面に出してマウント取らないと他人と向き合えないんじゃないかという………
 そう考えるとメックヴァラヌスDでの敵が己を兵器と言いつつ、対話を試みようとする響に対し『無理』と一緒に『怖い』と言っていたのはそう言った部分が反映されてんじゃないかなとも考察してみたり。
 ……ちなみに言うまでもなく自分の勝手な解釈ですので話半分に聞き流してやってください。(笑



 といった所で、今回はこの辺で。
 次回からはいよいよクリスちゃんと本格的に絡んでいきます。
 また少し時間を戴くと思いますが、気長に待っていただければ幸いでございます。
 それでは。
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