戦姫絶唱シンフォギア赫鋼―アカガネ―   作:樹影

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3:悔恨/歓迎

 

 

 ―――例えるなら、お日様のような子だと思った。

 底抜けに明るくて、その明るさが周囲も照らすような娘だと感じた。

 一緒にいた時間はほんのわずかだったが、それでも話していてとても楽しく、そしてどこか安らげる印象があった。

 まるで自分の元気を他人にも分け与えているかと、そんな風に思える子だった。

 だからこそ、そんな子が笑っていられる日常を守り続けようと改めて思ったのだ。

 

 なのに何故、こんなことになっているのだろうか。

 

「衛宮、さん」

 

 見上げる彼女の顔に浮かんでいるのは、納得と憧憬。

 その身を包んでいるのは、今の自分が共に戦っている少女たちと同じ装甲のついたボディスーツ……シンフォギア。それも奏と同じガングニールのものだと、先の通信以上に魔術による解析の結果が告げてくる。

 

 温かい日常にいるはずの少女。

 それが、戦う力を纏っているという事実がどうしようもなく心を締め付けてくる。

 

「……やはり、立花だったんだな」

 

 呟く声は何処までも苦い。

 

 ―――嗚呼、本当に。

 どうしてこんなことになってしまったのだろうか。

 

 

 

***

 

 

 

 それぞれの思いを胸に抱いて、向かい合う二人。しかし事態はそんな二人のことなど関係なしに飲み込もうとする。

 

「……っ! 衛宮さん、後ろ!!」

 

 叫ぶ響が見る先には、士郎のはるか後方で蠢く大量のノイズがいる。距離こそ離れているものの、先ほどのような形状変化をされれば一瞬で詰められてしまうだろう。

 だが、士郎が振り返るよりも前にそれを遮る光が地を奔った。

 

「Croitzal ronzell Gungnir zizzl―――」

「Imyuteus amenohabakiri tron―――」

 

 聞き覚えのある歌声と共に、橙と蒼の二色に染まった光がエンジン音を轟かせながら士郎とノイズの間に分け入る。それはドリフトでコンクリートに黒々と軌跡を残して停止し、光を散らしながらバイクの車体とそれに跨る二人の姿を露にした。

 響を息を飲み、バイクから降り立つ二人の名を呟く。

 

「っ、ツヴァイウィング……!!」

 

 当の二人……翼と奏はそんな響の反応など露知らず、それぞれに槍と刀を携えてノイズたちと対峙する。

 

「気になることはあるけど、そいつは置いといて……昨日といい今日といい、最近ホント多いな」

 

 奏は槍の柄で肩を軽くトントンと叩きながら溜息を吐く。その表情は、これ以上なくうんざりとしたものだ。

 そんな奏を、隣の翼が厳しい視線を向ける。

 

「奏、ぼやかないの」

「わかってるよ、っと」

 

 返す言葉は適当だが、ノイズを見据える眼差しは鋭い。

 

「―――、」

 

 槍を振り上げると同時に、その口から歌が零れだす。

 

 ―――LAST∞METEOR

 

 それに合わせ槍の穂先が高速で旋転し、振り下ろすと同時に豪風が放たれる。それは横倒しの竜巻となって進路上のノイズたちを消し飛ばしていき、そうしてできた空白に翼が白刃を以て文字通り切り込んでいく。

 

「――、――」

 

 彼女からも歌が奏でられていく。そうでありながら放たれる斬撃は、歌によって刃が研ぎ澄まされているかのように迅く、そして鋭い。と、そんな彼女へ横合いから帯となったノイズが突撃する。

 翼はそれを前へ飛び込むように回避し、その勢いのまま地に片手を付く。そしてそのまま手首と腕の力だけで独楽のように回り始めた。左右に広げられた引き締まった両脚からは、装着されていたウィングブレードが展開する。

 

 ―――逆羅刹

 

 まるでカポエイラのような動きで、ノイズたちを縦横無尽に斬滅していく。そうして灰を積もらせる間もなく斬り散らし続け、今度は支えていた腕を折り曲げてバネのように使い、高く高く跳び上がった。未だ多数残るノイズを睥睨しながら周囲に現れるのは、蒼い煌きを纏った両刃の剣の群れだ。

 

 ―――千ノ落涙

 

 降り注ぎ、異形共を灰燼に帰していくそれらは、涙雨と言うにはいささか篠突く様を見せている。その戦果を見て奏が歌の合間にひゅぅ、と口笛を吹く。

 

「昨日の今日なのに、調子が良いじゃないか翼」

「お互いさまでしょ」

 

 違いない、とただの横なぎで一度に三体のノイズを薙ぎ払いながら奏は薄く笑った。翼もまた、更に刃を振るってノイズを灰と散らしていく。

 歌と共に戦う彼女たちは、ステージの上でのそれとは異なる美しさを魅せていた。それこそ、響と少女の目を奪うほどに。

 

「……綺麗」

 

 と、そんな二人に影が差す。気付いて見上げて見れば、そこには巨人のような大型ノイズが腰を折って自分たちを覗き込むように迫っていた。

 

「うっ!?」

 

 思わず呻いて、怯む。そんな風に身を固くする響の後ろで、士郎が両手の刃を消して、替わりに弓を取り出したその時だ。

 

「若大将! 任せな!!」

 

 そんな勇ましい声と共に、士郎と響たちの頭上を槍を携えた奏が飛び越えていく。そんな彼女を叩き落さんと大型ノイズが腕を猛烈な勢いで振り下ろす。奏はそれに対し、高速で回転しながら暴風を纏う槍の切っ先で以って迎え撃った。

 

 ―――STAB∞METEOR

 

 激突した瞬間、堰を切るように穂先の暴風が放たれ、腕どころか大型ノイズの上半身をごっそり抉ってしまう。奇しくもその光景は、昨夜士郎が大型ノイズを片付けた時の有様によく似ていた。

 

「わぁ……」

 

 圧倒されているのかも見蕩れているのかも定かではない顔で、響はそれを見上げていた。士郎はそんな彼女を憮然とした表情で見据えてから、改めて周囲を見渡す。どうやら今のであらかた片付いたようで、翼も刃を払って納めようとしているところだった。

 と、着地していた奏が甲高い音を立てて槍の石突を地面に突き立てる。

 

「よっし! 昨日のリベンジ完了!!」

「気にしてたのか」

 

 半眼で突っ込む士郎をよそに、奏はゆっくりとこちらへ振り返る。

 

「さあて、アタシのガングニールと同じモノ使っているのはどこのドイツ……っ!?」

 

 ニヤリと獰猛な笑みを覗かせた奏に、響が思わずびくりと肩を震わせる。しかし当の奏は、振り返った先に見えたその顔に表情を一変させ、愕然とする。

 

「お前、は……」

「え、えぇと……」

 

 呆然自失の体となった奏と、立て続けの出来事に訳も解からず戸惑い続ける響。そんな二人の対峙を傍から眺め、士郎は苦い息を吐く。

 

(本当に、悪い冗談であればな……)

 

 思わず、今からでもそうなってくれればと願わずにはいられなかった。無論、それが叶うべくもないことは解りきっていたが。

 

 

 

***

 

 

 

 ノイズが駆逐された後、しかし場は未だ落ち着かない。戦闘があった現場周辺には工事現場のそれに似た仮設の塀が建てられ、その周囲をライフルをスリングで肩に抱えた自衛官がずらりと並んでいる。特異災害対策機動部の職員だ。

 響の周りでは、ノイズの残骸である黒い灰を回収したり、周囲の警戒だろうかヘリが頭上を飛び回ったりしている。作業する人員の近くには何らかのデータを採取しているのかタブレットに照らされながらそれを操作している者もちらほら見受けられた。

 ふと自分が助けた少女の姿を探せば、彼女は灰を集積する車両の近くで木箱に座りながら紙コップを傾けていた。目の前にはガタイの良い自衛官が目線を合わせて屈んでおり、彼女の方にはその自衛官のものだろうか上着がかけられている。

 少女の無事な姿に改めて安堵の笑みを浮かべていると、「あの」と声を掛けられた。見れば、他の自衛官とは少し趣の異なる藍色の制服を纏った女性が紙コップを差し出してきていた。

 

「暖かいもの、どうぞ」

「ああ、暖かいもの、どうも」

 

 思わずオウム返しに受け取り、湯気の立ち昇るそれへフーフーと息を吹きかけてからゆっくりと煽った。喉を通る程よい熱さと香ばしい芳香が、胃の腑を通して全身に染みわたるような感覚を得る。それは彼女に安堵をもたらすには十分な効果があった。

 

「ン――つっはぁ~」

 

 思わず息を吐いて脱力すると、纏っていた装甲から機械の電源が落ちるような音と共に淡い光が零れていく。

 

「え……わ、わわっ!?」

 

 瞬間、光が弾けるとともに装甲が消え、元の上着を脱いだ制服姿へと戻る。同時に手足の力が抜けて膝が落ちてしまい、持っていた紙コップをポロリと落としつつも背中から倒れ伏していく。

 

「おっ、と」

 

 その前に、逞しい腕が腰に回って支えてきた。どこか覚えのある感触に思わず視線を上げれば昨日から見知った顔がそこにある。

 

「衛宮さん」

「昨日から続けて二回目、だな」

 

 言いながら、同じく受け止めていたらしい彼女の紙コップを目の前に差し出す。

 

「ほら、少し零れたから濡れてるところは避けて持てよ?」

「あ、はい。重ね重ねありがとうございます」

 

 響は体勢はそのままにそれを受け取り、今度こそ飲み干していく。その時、二人の後方でゴホンッ、とワザとらしい咳払いが聞こえた。

 二人が揃って何の気なしに振り向けば、そこには腕を組んでこちらに笑顔を向ける翼の姿があった。しかし、士郎は彼女と顔を合わせた瞬間、なぜか背筋にゾクリとしたモノが走るのを自覚する。

 さて、気のせいだろうか。翼の笑顔は成程アイドルとは伊達ではないことを示しているかのように魅力的ではあるのだが、何故だか妙な迫力があるように感じられてしまう。

 そう、それこそ―――あくまのような。

 

「士郎さん。いつまでもそのようにしているのはどうかと思います。―――セクハラですよ?」

「お、おう。そうだな。……立てるか、立花?」

「は、はい。大丈夫です」

 

 妙な迫力(含む既視感)に圧される形で士郎は響を離した。落ち着いたからか、若干は力が戻ったようで危なげなく立っている。

 ちらり、と改めて翼を見れば、先の笑顔は引っ込んで代わりに呆れの混じった表情で溜息をついている。その後ろでは、奏がバツの悪そうな表情で佇んでいた。

 と、響が姿勢を正して翼と奏に深々と頭を下げる。

 

「えと、ありがとうございます! 実は翼さんたちに助けてもらったのは、これで二回目なんです!」

「二回目……?」

 

 言いつつ、指を二本立ててVサインのようにして満面の笑みを浮かべる。彼女の言葉に、思わず怪訝な表情を浮かべる翼。一方で、奏は更に表情を曇らせ、視線を逸らしてしまう。そんな三様を見せる三者に、士郎は思い出せぬ翼へ助け舟を出す。

 

「翼、二年前だ」

「………ああ、あの時の!」

 

 ようやく思い出し、思わずポンと手を打ち鳴らす。と、士郎はこちらを見る響の目がジトっと据わっていることに気付いた。

 

「衛宮さん、覚えてたのに知らないふりしてたんですか?」

「あー、スマン。実際、思い出したのは途中からだったんだ」

「けど、それなら思い出したときに言ってくれればよかったのに……」

 

 恨み節に頬を膨らませる響だったが、士郎としては苦笑を浮かべるしかない。理由としては個人的なものばかりではないのだ。

 

「悪いな。いろいろと面倒なこともあるからな」

「面倒、ですか?」

 

 首を傾げた響が、「ああ、丁度あんなのだ」と士郎が促した方へ視線を移してみると、そこには。

 

「それでは、この同意書に目を通したあとサインをしていただけますでしょうか。本件は国家特別機密事項に該当するため、情報漏洩の防止という観点から貴女の言動および言論の発信には今後、一部の制限が加えられることになります。特に外国政府への通謀が確認されますと政治犯として起訴され、場合によっては………」

 

 響が助けた少女と、彼女を抱きしめてその無事を喜ぶ彼女の母へ、制服に身を固めた女性がタブレットを差し出していた。その口から出てくる言葉は抑揚に乏しく機械的で、まるで銀行のATMの音声ガイダンスを彷彿とさせる。そんな女性の説明に母娘は再会の感動もそこそこに揃ってキョトンとした表情を浮かべている。そんなやり取りに士郎の言葉の意味を理解した響は、頬を引きつらせ始める。

 

「え、えと……お忙しそうですし、私もそろそろ……」

「悪いけれど、あなたをこのまま帰すわけにはいきません」

 

 嫌な予感がしたのか、響がその場を辞そうとするがそれを翼が遮る。すると彼女たちの周囲を黒服にサングラスの集団が取り囲んだ。どこにこれほどの人間が潜んでいたのか、まるで映画じみたしかし全く嬉しくない状況に響が狼狽を露わにする。

 

「な、なんでですか!?」

「特異災害対策機動部二課まで、同行してもらいます」

 

 翼がそう告げた直後、響の両手に重厚な電子ロック式の錠がかけられる。おもわず空になった紙コップを取り落とし、まじまじとそれを眺めてしまう。

 

「え? え!?」

「すみませんね。申し訳ありませんが、あなたの身柄を拘束させていただきます」

 

 申し訳なさそうに眉を下げた笑みでそう言うのは、こちらも黒服を纏った優男だ。第一印象からして柔和で人当たりが良さげな青年だが、手錠がかけられる瞬間まで全く存在を認識できなかったように思える。

 彼の名は緒川 慎次。表の顔にツヴァイウィングのマネージャーという肩書を持つ、特異災害対策機動部二課のエージェントだ。

 

「慎次、それは必要か?」

「残念ながら」

 

 眉を顰める士郎に、慎次は首を小さく横に振る。どうやら形だけでも連行という体裁をとらなければいけないらしい。士郎は奏がいよいよ痛みを堪えているような表情になっているのを横目に、小さく肩を竦める。

 

「悪いな、立花。もう少しだけ付き合ってくれ」

「………………………………………………………な、」

 

 ―――なんでぇーーーーーーーーー!?、という絶叫と共に、立花 響は黒服たちによって車に押し込められるのだった。

 

 

 

***

 

 

 

 響が訳の分からないまま黒服に囲まれて車で運ばれている最中、別の車中では翼と奏、そして士郎が並んで座していた。その車中の空気は喪中もかくやというほどに暗く重い。

 

「奏……」

 

 気づかわし気に翼が呼びかける先には、沈痛な面持ちの奏がいた。そこには常の快活さはどこにもない。

 

「……やっぱり、原因は二年前だよな?」

「違う、というには他の要因も考えられないな」

 

 奏の言葉に対する士郎の答えは容赦がなかった。無論、ここで下手な慰めは逆効果だと分かってのことだが。

 膝の上でギュッと握りしめられる奏の手に、翼の手が重ねられる。

 

「翼……」

「あまり自分を責めないで、奏。あの時、守り切れなかったのは私も一緒だから」

「でも、アタシはあの子を守れる場所にいて……けど、守るどころか……こんな……」

 

 血が滲みそうなほど唇を噛みしめる奏の表情は今にも泣き崩れてしまいそうだ。

 

 ―――脳裏に浮かぶのは二年前の惨劇の光景。

 あの時、身を挺してノイズたちから彼女を守った自分。

 だが、自身の纏っていたギアの一部が彼女を死の淵に立たせた。

 その結果がこれだ。日常に生きていた彼女に、自分はいったい何をしてしまったのだ。

 

「アタシは、あの子の日常を壊してばっかりだ」

 

 二年前もそうなら、今だってそう。彼女の世界にヒビを入れているのは、いつだって天羽 奏という存在だ。

 ―――そもそも、復讐者が誰かのために歌うなんてこと自体、烏滸がましいというのだろうか。

 

「―――奏、昨日少しだけあの子と話す機会があったと言ったよな」

「え?」

 

 ふと、口を開いた士郎に顔を上げれば、彼はこちらを見ずに腕を組んで瞑目していた。そのまま、彼は続ける。

 

「その時に聞いたんだが、あの子は今でもずっとお前の……お前たちのファンなんだそうだ」

「っ、それって……」

「いや、ずいぶんと語られたよ。彼女の友人が同席してなかったら歯止めがきかなかっただろうな、アレは」

 

 息を飲む奏を尻目に、その時のことを思い出したのか士郎が苦笑を浮かべる。そして彼は目を開いてこちらに顔を向けると、笑みを優し気なものに変えてみせた。

 

「気にするなとは言わない。だが、謝罪も懺悔も明らかになってからにしろ。今そうして徒に自分を責め続けるのは、心からお前たちを慕っている彼女の気持ちを踏みにじるようなもんだ。それとも、ファンにそんな顔を見せるのが今のアイドルの流行なのか?」

「―――バーロー、そんなわけあるかよ」

 

 最後に冗談めかした口調で締められたセリフに、奏は言葉だけでも威勢よく返してグシグシと目元を拭う。そして景気づけと言わんばかりに勢いよく両頬を掌でパンパンと音を立てて叩いた。

 

「っつぅ~、効いたぁ」

「か、奏」

「大丈夫だよ、翼。心配かけてゴメン」

 

 少し赤くなった頬で奏が翼に笑いかける。それを見た翼が安堵に笑みを浮かべ、士郎もまた同じく肩の力を抜いた。恐らくはまだ強がりが混じっているだろうが、それでも一応の立ち直りは見せたからには大丈夫だろう。

 

(あとの懸念は……やはり立花か)

 

 シンフォギアを起動せしめた彼女。当然ながら奏や翼のように聖遺物を仕込まれたコアを持っているわけではない。ならばやはり二年前の事件により何らかの理由でガングニールの力が宿ったものと見るのが妥当だろう。それが何を意味するのかというと、二人のように取り外しの効く力ではない可能性が高いということだ。

 それに加え昨今に頻発するノイズの出現、他国の情勢を含めた現状、そして僅かばかりでも知りえた立花 響の人間性……士郎はそれら全てを鑑みて、これから起こりえるだろう事柄に思って二人には気付かれぬよう窓の外へ向けて険しい眼差しを作る。

 

(まったく、難儀なことになったもんだ)

 

 結局、今の士郎にできるのはその想定が外れることを祈ることだけだ。

 

 

 

***

 

 

 

 車を走らせること暫く。彼らが辿り着いた場所は響もよく知っている場所だった。

 

「……学院?」

 

 リディアン音楽院だ。他の黒服たちが車と共に入り口を固める中、彼女は職員室などがある中央棟へと案内されていた。

 先導するのは慎次で、他には奏と翼、士郎も同行している。生徒はおろか職員もすでに残っておらず、通路の照明も完全に落ちている。昼間とは全く違う雰囲気であるためか、足を動かす響の視線は時折左右に巡っている。

 

「立花、足元には気を付けろよ」

「あ、はい……」

 

 手錠を嵌めたままで歩かされ、不安げな表情を浮かべる響を気遣う士郎。彼女は眉をハの字にしながら彼を見上げる。

 

「あの、どうして―――」

「着いたぞ」

 

 問いかける前に遮られて告げられた言葉に「え?」と足を止めて目の前にあるものへ目を向けた。それは、金属製の重厚な横開きの扉だ。

 

「って、エレベーター?」

 

 それがスライドして開いた瞬間、飛び込んできた光に思わずびくりと身を竦ませながら顔をしかめる。どうやら闇に慣れつつあった目にはすこし刺激が強かったようだ。

 しかし先頭の慎次は慣れているのか気にした様子もなく奥へと進み、丁度五角形を描く内部の頂点に設置された装飾のような部分に持っていた端末を翳す。すると装飾だと思っていた部分の中心が点滅し、何かの認証を終えてピーン、という電子音を鳴らした。

 すでに乗り込んだ他の面々の後ろで扉が閉まり、さらに扉の上下から噛み合うようにシャッターのようなものが張られる。それにはオレンジ色のランプが碁盤の目のようにずらっと並んでいた。

 さらに内部の壁際に金属フレームのようなものがせり上がり、その一部を展開していく。パネルには『HANG ON』と表示されており、どうやら手すりとしての役割を担っているようだ。

 

「え? え?」

「危ないから掴まってください」

 

 戸惑う響きに、慎次が声をかける。「危ない……?」と首を傾げる響の手を、士郎が手すりへと導いて捕まらせる。

 

「驚くだろうが、まあ絶叫マシンほどの勢いはないから安心しろ」

「それって、どう―――」

 

 またしても尋ね切る前に答えが出た。通常のエレベーターではありえない勢いで急激に下降し始めたからだ。

 最初は驚いて盛大に悲鳴を上げた響だが、やがてある程度慣れてくると浮遊感とガラス越しに凄まじい勢いで通り過ぎていく外壁に小動物のように慄きつつも、それを恥ずかしく感じたのか照れ隠しに笑って見せている。

 

「……悪いな、ろくに説明できないままここまで連れてきちまって」

「い、いえいえ!?」

 

 ここまで言葉を交わせなかった奏が、申し訳なさそうに謝罪をすると、響は慌ててブンブンと首を横に振る。どうやら彼女からすれば恩人にして憧れである彼女に頭を下げられるのは恐れ多いにもほどがあるらしい。

 と、そこで外の光景ががらりと変貌する。いきなり広がった広大な空間には古代文明じみた文様が一面に広がっていたのだ。色彩鮮やかなそれらは、黒く巨大なフレームに支えられながら自分たちが乗っているエレベーターと同じようなシャフトがいくつも並んでいる。

 その異様さに思わず目を奪われていると、今度は翼の方から声がかかる。

 

「もうすぐ着くわ。強引に引き込んでおいて言うことじゃないかもしれないけど、気を引き締めなさい」

「は、はい!」

「……翼、こんな時でも真面目だな」

 

 呆れ半分に苦笑する奏に対し、翼は当然だとでもいうように響をまっすぐ見据える。向けられる眼差しに、今までの人生で感じたことのない迫力を受けて響が思わず固い唾を飲んだ。それに構わず、翼は続ける。

 

「ここから先は無辜の人々のために身命を賭す人たちの場。―――気を抜くことが赦されるとは思わないで」

 

 

 

***

 

 

 

「―――ようこそ! 人類守護の砦、特異災害対策機動部二課へ!!」

「………………へ?」

 

 果たして辿り着いた先には、そんな言葉と共に降り注ぐような歓迎の嵐が待ち受けていた。真っ先に出迎えたのは何故かシルクハットを被っている赤毛の巨漢で、その後ろには制服姿の何人もの男女が拍手喝采を浴びせてきている。

 更にはクラッカーやドンドンパーフーパーフーという典型的なラッパと小太鼓の歓迎の音が鳴らされ、更には紙吹雪に新装開店が如く巨大な花飾りまで幾つも並び、持ち運ばれたテーブルにはパーティー料理が並べられ、極めつけになぜか目に墨の入っていないダルマが鎮座している。

 有体に言って、めちゃくちゃ気を抜いていた。

 

 これには響も目を点にする。それもそうだろう、忠告を受けて緊張していたのにいざ現地に到着すれば熱烈歓迎のパーティー会場だったなんてドッキリにしてもベタ過ぎて逆に昨今では珍しい。その後ろでは、慎次が苦笑を浮かべている。

 

「『気を抜くことが赦されるとは思わないで(キリッ)』だっけ? ん?」

「~~~っ」

「……奏、ここぞとばかりに翼をいじるのはやめてやれ。ほら、頬を突くんじゃありません」

 

 一方で、耳まで真っ赤にした翼に奏がニマニマとした笑みを浮かべながら絡みついていた。そんな奏を窘める士郎の姿はすでに保護者然としたものを感じさせる。

 

 呆気に取られている響に、一人の女性がスマホを片手に歩み寄っていく。メリハリのあるプロポーションの上から白衣を羽織り、恐らくは長いだろう髪を大きく盛るように結っている彼女は、眼鏡の奥と口元を笑みの形にしながら響の肩を抱く。

 

「さぁさ、笑って笑って。お近づきの印にツーショット写真―――」

「い、イヤですよ! 手錠をしたままの写真だなんて、きっと悲しい思い出として残っちゃいます!!」

「もっともな意見のようで微妙にテンパってるな。緒川さん、もういいだろ?」

「あ、そうですね」

 

 奏に促され、気付いたように慎次が手早く響の手錠を取りはずす。

 

「はい、これでいいですよ。……不自由な思いをさせてすいませんでした」

「い、いえ……あの、なんで皆さん初めて会うはずの私の名前を知ってるんですか?」

 

 響は天井近くに吊るされた看板を見上げながら尋ねる。看板には自分の名前が大きく踊っている。と、巨漢がシルクハットをかぶり直しながら一歩前に出る。その手には、安っぽいおもちゃのステッキが握られている。

 

「我々二課の前身は大戦時に設立された特務機関なのでね。調査もお手の物なのさ」

 

 言い切ると同時、ステッキの先端に花が咲く。どうやら本当にパーティー用のジョークグッズだったようだ。一体いつの間にこんな用意をしたのか不思議である。

 と、士郎がなぜか半目を向けている。

 

「……具体的な方法を聞いてもいいか?」

「ああ、これを回収した」

「って私のカバンじゃないですか!!」

 

 白衣の女性が笑顔で取り出した己の私物に、思わず悲鳴を上げる響。どうやら逃げる途中で落としたカバンの中身を調べられてしまったようだ。ある意味仕方がないとはいえ、プライバシーの侵害も甚だしい。

 それからカバンを取り返した響が落ち着いてから、改めてシルクハットを脱いだ巨漢が向き直る。

 

「改めて自己紹介だ。俺は風鳴 弦十郎、ここの責任者をしている」

 

 そう言って笑いかけるその姿は赤いワイシャツの上からでもわかる屈強な巨躯と厳めしい顔つきから威圧感のようなものを感じるが、人当たりのよさそうな笑顔と快活な雰囲気からか近寄りがたさのようなものはなかった。むしろ、先の二つもどちらかといえば頼もしさに繋がるような気さえした。

 

「そして私は出来る女と評判の櫻井 了子。ヨロシクね」

「ああ、こちらこそよろしくお願いします」

 

 白衣の女性が挨拶交じりにウインクをすると、響は丁寧に腰を折って頭を下げた。やはり緊張は抜けないのか、どうにもしゃちほこばっている。

 しかし弦十郎は構わず本題を切り出すことにした。

 

「君をここに呼んだのは他でもない。協力を要請したいことがあるのだ」

「協力って……あっ!?」

 

 唐突に脳裏によみがえるのは先ほど自分の体に起きた異変だ。

 今は跡形もない、だが確かに身に纏っていたあの衣装に装甲……そして力。

 抗う術のないはずのノイズを退けうるナニカ。

 混乱の海に揺蕩っていた意識が強い疑問に纏まっていく。

 

「―――教えてください。アレは一体何なんですか?」

 

 問いかけると、了子が弦十郎と目を合わせてナニカに頷き、それから一歩二歩と距離を詰める。

 

「あなたの質問に答えるためにも、二つばかりお願いがあるの。最初の一つは今日のことは誰にも内緒」

 

 これに関しては響もなんとなくわかる。というか、実際どう説明すればいいかわからないし、なんて説明すればいいのかもわからない。

 軽い納得を得ていると、何故か了子は「もう一つは」と言いながら響の腰に手を回して抱き寄せ、その耳元に唇を寄せる。

 

「とりあえず脱いでもらいましょうか?」

「…………え?」

 

 艶めかしく呟かれた言葉に、響の顔が赤く染まっていく。と、その時だ。

 

「ふざけすぎだバカ者」

「あいたっ!?」

 

 ベシン!という音と共に了子の頭が後ろへ仰け反った。何事かと響が振り返ると、そこには呆れ顔で手を伸ばしている士郎の姿があった。

 

「レ、レディのおでこになんてことするのよぅ?」

「素人さんを勝手にお前の芸風に巻き込む方が悪い」

「ヒトを芸人みたいに言わないで!?」

 

 そう反論する了子だが、このやり取りそのものがどうにもコメディのようになっている。ちなみに、後ろで「レディ?」とか首を傾げている青年がいたが、了子がそちらへ振り返ると「ひぃっ!?」と盛大に顔を引きつらせて固まっていた。雉も鳴かずば撃たれまい。

 それはさておいて、士郎は子犬のような眼差しで見上げる響に申し訳なさそうに視線を合わせた。

 

「さっき立花が使っていた力、アレが何なのかはまたあとで説明するとして、どうしてアレが使えたかとかアレを使って体がどうなっているかとかを調べさせてほしいんだよ。……一応、アイツはあれで本当に優秀な奴だから」

「は、はあ……」

 

 理由を説明され、響も曖昧ながらも頷く。と、気を取り直すように了子が響に向かって手をワキワキと動かしてみせる。

 

「さぁて、そんなわけで。お姉さんに全てを見せてもらいましょうか~?」

 

 ウフフフフフフ……と怪しげに笑いながら眼鏡を煌かせるその姿は変質者を通り越してマッドサイエンティストそのものだった。思わず響は後退り、士郎は盛大に溜息をつく。

 

「……友里、案内してやってくれ」

「ええ、わかりました。さ、こっちですよ」

「あ、どうも」

 

 士郎の要請を快諾して、先ほど響に飲み物を渡した女性……友里 あおいが響の手を取る。そのまま進む二人を思わずポカンと見送りかけた了子だが、置いていかれたことに気付くと慌てて続いていく。

 

「ちょっと、肝心な人を置いてかないで!?」

「残念でもなく当然です」

 

 そんなバッサリと斬られたやり取りを残しながら、三人はその場を後にする。主役のいなくなったパーティー会場で、「はっはっはっ」と弦十郎が豪快に笑っている。

 

「了子君も張り切っているな!」

「………弦十郎」

 

 と、士郎が固い声で彼を呼んだ。途端、それに遮られたように笑い声が止まる。

 士郎は弦十郎を鋭く見据えながら静かに問いただす。

 

「彼女をこちらに引き込むつもりか?」

 

 それに対し、弦十郎はしばらく黙ってから、重くなった口をゆっくりと開く。その表情は打って変わって痛みに耐えるように厳しいものだ。

 

「……検査の結果次第だが、話はしようと思って―――いや、正直に言おう。できれば彼女にも俺たちを手伝ってほしいと思っている」

「旦那!?」

 

 それに対し、思わず声を上げたのは奏だ。しかし弦十郎は構わず続ける。

 

「最近のノイズの出現率は増加の一途だ。実際、少し前までなら二日続けてなど考えられなかった。これがこのまま続くならお前や奏、翼の負担も馬鹿にならなくなる」

「そんなモン、アタシは平気だ!」

「そうです! この程度で音を上げるようなら防人などと」

 

 奏と翼が同時に噛みつくが、弦十郎の懸念はそれだけではない。否、もう一つの方こそが厄介であった。

 

「……他国への懸念もある。特に最近は米国の方が妙にきな臭い」

 

 実のところ、シンフォギアに対して多くの諸外国が秘密裏に情報を開示を迫っていた。それこそ合法非合法の手段を問わずにだ。

 シンフォギアは確かにノイズに対して有効な手立てとなるほぼ唯一の存在であるが、各国が注目しているのはそこではない。シンフォギアの核となる聖遺物……それが生み出す、膨大なエネルギーだ。

 

 この世界の聖遺物は先史文明と呼ばれる時代の技術で生み出されたものであり、それに秘められた未知の力を解き明かすため、半ばオカルトな扱いながらも遥かな昔から様々な国が収集と研究を重ねていた。

 しかし聖遺物そのものを見つけることはできても、その力を開放することはできなかった。―――そこに現れたのが了子の作り出したシンフォギアシステムだ。

 小さな欠片であっても、なんの変哲もない少女を超人へと変える力……うまく利用すれば、それこそ化石燃料を始めとした他の動力源に取って代わる次世代のエネルギー源になるかもしれない。

 各国が血眼になるのも、必然と言えた。

 

「もし、何らかの形で響くんのことを諸外国の面々が知ったならば……」

 

 さすがに、責任ある立場として明言はできなかった。しかし、その未来予想はどう考えても明るいものにはなりそうにない。

 弦十郎は悔し気に右拳を左の掌に打ち付ける。

 

「クソッ!! 良い大人が情けない……せめて俺や緒川がもう少し大っぴらに士郎の宝具を借り受けられたなら……!!」

「そういうわけにもいかないと、互いに納得済みだろう」

 

 すでに何度か聞いたことのある言葉に、士郎としては皮肉気な苦笑を浮かべるばかりだ。

 

 士郎の投影した武具は、シンフォギアのようにノイズを討つことができる。その理由についてはここでは省くとして、その効果は士郎以外が使うことになってもある程度は発揮された。にもかかわらず、基本的には士郎以外がそれを使うことはまずなかった。

 その理由は士郎が二課と轡を並べた当初は互いへの警戒心からだったのだが、しばらくするとまた違う理由から自粛せざるを得なくなったのだ。

 

 一番の大きな理由としては、やはり諸外国の存在だ。

 先も述べたとおり、各国は聖遺物の力に強い注目を浴びせている。そこへ似て非なる存在である士郎の投影した宝具は、火種と呼ぶには余りにも危険に過ぎたのだ。

 無論、士郎としても二課としても他国に宝具を渡すつもりもなければ利用するつもりもない。だが、士郎自身はともかく二課はあくまで日本という国家に所属する一組織にすぎない。

 それを考えると、いたずらにその詳細が漏れ出てしまい、国際的な立場を揺るがすような事は絶対に避けたかった。

 この辺りは、魔術使いという完全な日陰者として生きていた士郎には未知の領域である。

 

 また、他にも士郎以外が使っても、彼ほどの効果が出ないというのもある。これは真名の解放の問題だけではなく、そもそも根本的に攻撃に魔力を乗せるということ自体が弦十郎たちにはできないためだ。

 更に言うと、士郎にはノイズからの接触による炭化現象に対する対抗策が存在するというのもあるのだが、これについては半ば自爆技のようなものなので緊急回避以外では使うことはない。というか、最近ではこれを使う事態になると奏と翼のダブル説教を喰らうようになったので、なおさら自重していた。

 

 響がここに訪れた時とは比べ物にならないくらい沈痛な雰囲気となった場で、士郎は腕を組みつつ「ふむ」と口を開く。

 

「……個人的に言わせてもらうなら、立花を引き入れること自体は賛成だ」

「なに?」

「若大将!?」

「士郎さん!?」

 

 常の彼らしからぬ意見に、弦十郎が怪訝な顔を浮かべ、奏と翼が驚愕に声を上げる。それは周りの者たちも同じで、信じられないようにざわめいている。

 そんな反応を見て、妙にこそばゆいものを感じた士郎は思わず小さく笑みを浮かべつつも、その理由を口にする。

 

「彼女とは少し話しただけだけどな、その人となりについてはある程度は把握してる。……彼女の友人曰く、アイツの趣味は『人助け』なんだそうだ」

「つまり、士郎の同類だね」

 

 慎次の鋭い突っ込みに、思わず「む」と言葉を詰まらせるが、咳払いをして気を取り直す。

 

「実際、今日もノイズに追われていた理由は逃げ遅れた少女を助けるためだったらしい。そんな人間に、『危ないから下がってろ』と言った所で……」

「下手をすれば、勝手に暴走して現場に乱入するだけか」

 

 なるほど、危なっかしい。士郎の意見を聞いて、弦十郎はアゴ髭を撫でつつ頷く。

 

「たしかに、それなら身内に引き込んだ方がいいかもしれませんね」

「そう、だな。……知らないところで突っ走られるよりも、傍にいたほうがいいかもしれない」

 

 翼と奏も、とりあえずは納得したようだ。もっとも、やはり奏の方は複雑な心境のようだが。

 そんな中で、しかし士郎はある危険性を考えずにはいられなかった。

 さんざん指摘もされたが、自分と彼女の在り方にはどうにも似ている部分があった。

 そんな彼女が自分と同じように『戦える力』を得てしまったという事実が、心の中で警鐘を鳴らして止まない。

 

(もしかしたら、立花も俺やアイツのような道を歩くことなるかもしれない)

 

 フラッシュバックのように意識下に映るのは、かつての世界での自分と未だ遠い赤い弓兵の姿。

 自分が刻んだ軌跡とその成れの果て―――それらと重なる響の姿を想起して、士郎は静かに拳を握る。

 

(そんな兆しを彼女が見せるようなら、その時は……)

 

 この時、士郎は人知れずある決意を固めつつあった。

 

 

 

 






 というわけで、第3話でした。
 ……微妙に筆が乗らんかったので、どこかおかしい感じになってるかもしれない(汗
 物語を書いてると、たびたびこういうことが起きるのが割と悩みです。
 その先はできてるんだけど、そこへつなげる部分がどうにも微妙な気になってしまうという……

 それはさておき。

 冒頭の戦闘。
 翼さん、バイクは壊しませんでした! ……二人乗りだったしね。安全運転大事。
 ちなみに奏が放っていた技はソシャゲの方のを探して拾いました。
 都合上、奏は公開されてる技がすごく少ないんですが、ちょうどよいのがあってよかったです。

 戦闘終了後。
 翼さん、あくま化。……でも多分あかいあくまほどじゃないよ!(笑
 そして移動の車中ですが、ここら辺の奏の独白と会話が一番悩みました。
 結果、あまりいい感じに言葉が出てこなかったので微妙に短く……まあ、彼女のメンタルハードはこれからが本番ですし、ジャブは軽めでいいでしょう(鬼か

 二課本部(一期バージョン)到着。
 ちなみに奏が生きてるから翼があんまりこじらせていない関係上、セリフは原作の『微笑みは要らない』みたいなものから変更しました。
 そうして張り切ったら無事相方からいじられたよ!!……ここはかなり前から書く予定の場所でした(使命感

 さて、そんなこんなで少しづつ物語が動き出していくというところでしたが……うん、もうちょっと短く収まると思ってたら十分長くなってしまいました。
 なぜだろう……?
 ちなみに当初の予定だと原作第二話終了部分まで書き切るつもりでした。
 しかし前話が長すぎだと思ったので半分に分けようとしたんですが半分ですでにここまで長くなるとか詰め込みすぎじゃないだろうか……
 手抜きになんないように簡潔にするやり方とかが最近ちょっと知りたかったりします。
 ……気づけばあとがきも長くなりますしね。

 と、今回はこの辺で。
 自分のシフトが三連休だったので何とか更新したいと持っていたのですが、とりあえず一個は更新できてよかったです。
 ……ほんとはISの方も更新したかったんですけどね。うまくまとまらなかったというか筆が乗りませんでした。
 オリジナルのほうもなかなか意欲が湧かないです……
 って、愚痴ってしまってすいません。だからあとがきが長くなるんだっていう(滝汗

 それでは、また次回。
 次の話は、たぶん戦闘ないです。



【追伸】
 GX7話視聴。
 展開として妄想するのは、嬉々としてアングラーになる士郎。
 釣った魚を料理しつつバーベキューの用意をする士郎。
 買い物に行く面々やエルフナインに投影した麦わら帽子をかぶせる士郎。
 ……三分の二がオカンチックだけど違和感が仕事してませんでした。
 とりあえず言いたいことはマリアたちやエルフナインと絡ませてぇな早くよぅ。
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