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……期間限定でかっぱ○司の食い放題やってたんで行ってきました。
合計で35皿(茶碗蒸しとデザート含む)で、計算したら6000円弱くらいは行ってたんで十分元は取れたかなって。
「――――――。よかった」
ギシギシと、錆を零すようにそんな言葉を小さく残して。
男が自分の血で作り出した真っ赤な海へと崩れ落ちていく。
繰り糸を一度にすべて絶たれたマリオネットのように全ての力を失う様が、何故だかスローモーションのようにゆっくりと見える。
「―――………、あ」
思い出す。
どうしようもなく、
だって、あの時と全く同じなのだ。
漂う塵芥が粘膜を苛む不快さも。
体表をどうしようもなく炙る熱も。
視界を覆う血と炎の
そして何よりも。
凄惨な
◆◆◆
「―――■■■■■■」
◆◆◆
バヂ、バヂバヂバヂ、と。
頭の中で、火花が散る。
視界が揺らいで、認識が
意識の中で時間は狂い、加速し、逆行し、回帰する。
再現された惨状を呼び水に、かつての
ああ、やめて。
私は懇願する。
私自身に懇願する。
けれど、ちっともいうことを聞いてくれない体は、自分自身をこの世のなによりも嘲笑うかのように傷口からそれを引きずり出してくる。
やめて、やめて、やめて。
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ―――わたしに
届かない懇願に意味はない。
私の脳髄が、私の魂をあざ笑うように
◆◆◆
「―――マリア姉さん」
すぐ隣で、聞きなれた声が聞こえる。
栗色の髪の、可愛らしい女の子。
私の、血を分けた唯一の妹。
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ。
可愛らしいその顔が、今は不安に歪んでいる。
それは、六年前のこと。
私たちが佇んでいるのはF.I.Sの大型実験場に併設された観測所だ。無数の観測機器とモニターに囲まれ、更には強化ガラスが張り巡らされた大規模ウィンドウからは実験場を睥睨することができる。
そこには今、場に似つかわしい多くの研究者たちが詰めており―――しかし、場に似つかわしいとは言えない混乱と混沌と恐怖に彩られていた。
足元と言わず、分厚く音を通さないはずのウィンドウすらも巨大なアンプのように震えている。
それは足音であり、打撃であり、咆哮だった。
「っ、」
見上げたモニターに映し出された
それは全身が濁った白に染まった歪なヒトガタ。
爛れたというよりもふやけたような表皮は、陸に打ち上げられた深海魚にも似ている。
涎をダラダラと垂らしながら、手足を振り回す度に堅牢なはずの実験場が簡単にひび割れ砕けていく。
まるで、癇癪を起こした子供が出来損ないの模型を打ち壊していくかのようだ。
「―――ッ。ダメです、【ネフィリム】を制御できません!」
ナスターシャ博士―――五体満足で両目がちゃんと揃っているマムが、見たこともないほどに切羽詰まった姿を晒している。
そう、【ネフィリム】。
F.I.Sが保有している完全聖遺物の、不完全な覚醒体……それが、あの異形の正体だ。
元より異形の躯体を有した存在だったが、この姿はソレに輪をかけて異質だった。
もっとも、この時点では姿の差異など知りようもなかったのだが。
ネフィリムがこんな歪すぎる姿になったのは、直前まで行われていた実験の結果によるものだ。
通常、聖遺物の起動にはフォニックゲインを必要とする。ましてネフィリムのような完全聖遺物ならば、それこそかなりの高い出力を求められる。
この実験は、その前提を覆さんと機械的な措置で以って聖遺物の覚醒と起動を目論んだものだ。
それが、この結果。
それが、この有様。
元より
人の驕りに対する罰であるかのように、歪な目覚めを強要された
「ネフィリムの出力は未だに不安定……やはり歌を介さぬ起動など……ッ」
計器を操作しつつ漏らしていたマムの声が、殊更強く響いた衝撃に遮られた。
体の芯まで揺らすようなソレは、生命の危機というものをどうしようもないほどに抱かせるには十分だった。
もしかしたら、聖遺物の研究と実用化に一家言を有する櫻井 了子ならばどうにかすることができたかもしれない。
しかし不幸なことにこの場に彼女は居なかった。
いや、或いは彼女を出し抜かんとして敢えて不在の時に実験を強行したのか。
今となっては確かめようもなかったし。知ってもどうしようもないことだった。
「―――、」
そして、気付いてしまう。
マムが、こちらへと振り向いて顔を向けていることに。
そしてその視線が、不安と後ろめたさと共に縋るような色を帯びていることに。
「っ、」
マムだけではない。
気付けば、その場の何人もが―――或いは、殆どが。
マムと同じように縋るような、それでいて期待するような、何とも言えない眼差しをこちらへと集中させていた。
………いやそれも違う。
みんなが見ているのは―――。
「マリア姉さん」
再び、名を呼ばれる。
振り向けば、やはりそこにいたのはセレナで……けれど、先ほどとは明確に違っていた。
怯えて揺らいでいた瞳はまっすぐで、迷いがなかった。―――なくなって、しまっていた。
「セレナ……」
「私、謳うよ」
呆然と名を呟く私に、セレナは微笑みながらはっきりとそう言った。
「そんな謳うって……【絶唱】を!?」
この時、自分とセレナには既に了子謹製のシンフォギアが与えられていた。
その中で、開発者である了子を含めた研究者からの注目を集めたのはセレナの方だった。
私の
セレナがシンフォギアで以って示した力が、想定していたものとは特異な方向にその力を発揮したからだ。
それは治癒や鎮静……所謂、『癒しの力』というべき方向性だ。
本来ノイズに対抗し撃滅せんがために開発されたシンフォギアをして、そのような機能が発揮されるに至ったのは開発した了子をしても想定外であったようだ。
「私の謳なら、ネフィリムを起動する前の状態にリセットできるかもしれない」
成程、確かにその可能性はある。
とかくセレナの力は破壊とは真逆のものであり、それを絶唱で以って底上げされた出力でぶつけることができたならば―――
しかし、それは。
「そんなの、危険すぎる! それに、賭けみたいなものじゃない!?」
そう、確証がない。
確かに可能性として低くはないかもしれないが、かといって確実なものでも決してないのだ。
そしてそれ以上に、命の危険があまりにも大きすぎる。
セレナは自身と違い、LiNKERを必要としない……つまりは本当の意味での適合者だ。
それでも、絶唱を使えばただでは済まない。
否、正確にはどれほどの負荷が彼女の身に襲い掛かるのかなど、想像もつかないのだ。
「それでネフィリムが静まらなかったら……」
「大丈夫」
思いとどまらせようと懸念を口にすれば、しかしセレナは微笑みながら首を横に振った。
そうして改めて私をまっすぐと見つめ返して、笑いかける。
「もし何かあっても、マリア姉さんがきっとなんとかしてくれる。
「―――っ、」
「私ひとりじゃないもの」
だから大丈夫だと、迷いなくこちらを信じて放たれたその言葉。
彼女は微笑みながら、掻き抱くように胸元に手を当てる。
「このギアの力は私が望んだモノじゃない」
そう、この場所には望んできたわけじゃない。こんなよくわからない力なんて欲しいと思っていたわけじゃない。
行く当てもない私たちが、それでも生きていくために選び取った道で与えられたモノだ。
それは良い事ばかりではなく、むしろつらくて苦しいことの方が多かったと思う。
けれど。
「でも、この力でみんなを護りたいと望んだのは私自身。
私が抱いた、私の
「セレナ……」
微笑みながら、紡がれた言葉。
けれどその瞳には、強い決意と意志が込められていて。
思わず、言葉を失ってしまったその刹那。
「だから、いってきます」
「あ―――」
笑顔をそのままに私に残して、彼女は身を翻して駆けていく。
思わず手を伸ばして引き留めようとした私を、横から駆け寄ってきたマムがやんわりと抑えつけた。
それだけで、私はその足を止めた―――止めて、しまったのだ。
―――どうして。
―――私は、この時、どうして。
―――無理矢理振り切ってでも、セレナを止めなかったのだろう。
ほどなくして、ギアを纏ったセレナがネフィリムの前に立った。
私は分厚いウィンドウ越しにそれを見守っていた。
ギアを纏うセレナの姿は、まるで妖精のよう。現実味が薄く、可憐でありながらどこか儚げに見える。
彼女は猛り狂う異形を前に、スゥッと息を大きく吸い―――謳を紡ぎ始めた。
「―――Gatrandis babel ziggurat edenal」
高らかに紡がれる
荒ぶる異形とそれが齎す破壊を前にして、その旋律は柔らかく優しい。
「Emustolronzen fine el baral zizzl………」
と、その口元から血が一筋。
線を引くように零れたかと思えば、セレナは巨大な異形を迎えるかのように大きく腕を拡げて―――一度、記憶が途絶する。
その間際に感じたのは、瞼すらも貫かんばかりの閃光と身を弾く強い衝撃だった。
…………
………………
…………………
「ハァ、ハァ、はぁ、あ………」
いつの間にか、私は壁に手を付きながらボロボロの通路を進んでいた。
多分、意識が朦朧とした状態で立ち上がり、歩き出していたのだろう。
どうして歩いているのか―――そんな疑問を立ち上げるよりも先に、胡乱なままの意識が本能のようにただ一つのことを目指させる。
「セ、レナ……」
意識が徐々に浮かび上がりながら、焦燥が脳を焦がす。
と、その時だった。
―――リンゴは浮かんだお空に… りんごは落っこちた地べたに…
歌が、聞こえた。
とても、とても慣れ親しんだ、歌が。
―――星が生まれて歌が生まれて ルルアメルは笑った 常しえと
その歌を、私は良く知っていた。
当然だ、だって何もかもなくして流れ着いた私たちがお互い以外に持っていた唯一のモノだったのだから。
―――星がキスして歌が眠って
「セ、レナ。セレナ……!!」
朧気だった意識が一気に鮮明になると同時に、私は駆けだした。
壁に手をついている場合などではなく、荒れ地のようになった通路を兎のように跳ねながら突き進む。
足を取られて転びそうになりながら、しかし気持ちだけがどこまでも逸る。
セレナ、セレナ、セレナ、セレナ、セレナ――――――!!
―――かえるとこはどこでしょう…? かえるとこはどこでしょう…?
歌が近づく。
通路の出口はもうすぐだ。
この先に、セレナがいる。
ああ、待っててセレナ。私の妹。
よくがんばったね、きっと助けるから―――
―――リンゴは浮かんだお空に… りんごは落っこちた地べたに…
そうして。
ついに私は、息を切らせて門を潜った。
まず目についたのは、捩じれて千切れた鉄筋を枯れ枝のように伸ばす瓦礫の山。
尚も行く手を阻むそれを突破せんと迷いなく手を掛けて、掌に伝わる熱さでようやくムワリと伝播する熱気に気付く。
構わず突き進めば、そこかしこから紅蓮の炎が顔をのぞかせていた。
燃えないはずのコンクリートの瓦礫を炙りながら揺れる様は、まるで悪魔が笑いながら踊っているかのよう。
幾重ものベールのようなそれらを無視して進んでいけば、小さな背中が佇んでいた。
「セレナ……!!」
名を呼ぶ先で、彼女の体が光に包まれていく。纏っていたギアが解除されて、元の姿に戻ったのだ。
彼女のほかには誰もいない。
咆哮と破壊をまき散らしていたあの白濁した異形の巨体は何処にも見えない。
その代わりに、セレナのだらりと下げられた左手の中に、蛹のようにも胎児のようにも見えるものが握りしめられていた。
恐らくはネフィリムだ。
どうやら、休眠状態へと戻ったらしい。
「セレナッ!」
再び、強く名を呼ぶ。
炎の勢いは弱まらず、そこかしこからはミシミシと不気味な音が鳴り続けている。
ともすれば、次の瞬間にも崩落してしまうかもしれない。
だから早く、ここから連れ出さないと―――!!
「ッ!?」
けれど、手を伸ばそうとした瞬間に噴き上がった炎に遮られてしまう。
まるでそれは、彼女を連れ去ろうとする得体のしれない使いのようで、私は炎に炙られているはずなのに体の芯から凍えてしまいそうな感覚を得てしまった。
だから。
「―――お願い!! セレナを……私の妹を、助けて!!!」
振り返りながら、喉が張り裂けそうなほどに声を張って助けを求めた。
見上げた先は、先ほどまで自分もいた観測所。分厚いウィンドウが砕け散った吹き曝しから、研究者たちが見下ろしているのが判る。
彼らからも、セレナの危機は見えているはずだ。
ならばきっと、彼女を助け出してくれるはず。或いは、すでにもう動き出しているかもしれない。
………そんな期待を焦燥と共に掻き抱くも、しかし。
「貴重な実験サンプルが自滅したか」
「実験もただじゃないんだぞ!」
「無能共が……」
降り注ぐのは、信じられないような言葉ばかりだった。
そこにいる誰もが、セレナが死にゆくことに憤っていた。
―――まるで、そこそこ高価な貴重品が不注意で壊れてしまったかのように。
そこにいる誰もが、セレナが死にゆくことを憂いていた。
―――これまで積み上げたものが、徒労となってしまう事実に唾棄していた。
そこにいる誰もが、セレナが死にゆくことを嘆いていた。
―――セレナを助けようとしてくれる人は、どこにもいなかった。
「………どうして?」
私の心は、疑問に満ち溢れながら絶望に染まり始めていた。
降り注ぐ言葉、そこに込められた感情、それらが示す意味を私は何一つ信じたくはなかった。
だってそうでしょう。
「セレナは、アナタたちを護るためにこうなったのに!!
なのにどうして、なんでッッ!?」
お前たちの不始末の尻拭いのために。
そんなお前たちを護るために。
セレナはその命を賭けて、成し遂げたのだ。
だというのに………その報酬がこれなのか。
こんな、心無い言葉を吐くしかしない醜い存在なんかのために、私の妹はその身を
と、揺れと共に砕けるような音が響く。
いよいよ崩れてしまうのか、まるで粉雪のように瓦礫が降り始め、炎が一層滾り始める。
「セレナ……!」
こちらが振り向くとほぼ同時に、セレナもまたこちらへと振り返ろうとしていた。
炎に煽られるように照らされる中、緩慢な動作で見せたその姿は。
「ぁ―――」
赤い。
朱い。
紅い。
炎に炙られて照らされながら、こちらを見るその顔は血に染まっていた。
目、口、鼻―――見えないが、恐らくは耳からも。
彼女は文字通りに穴という穴から血を溢れさせ、拭うでもなくただただ流れるままに滴らせていた。
血涙を迸らせる両眼は見開かれながらも、その瞳孔は限界まで収縮されてしまっている。
そんな、もはや見えているかも怪しい瞳で、しかしこちらに振り向いたセレナは―――微笑んでいた。
「よかった―――」
確かに。
ルージュを塗りたくったかのように真っ赤に濡れた唇が、小さくそんな言葉を紡いでいた。
「――――――、」
一瞬、言葉が出なかった。
上から今も響く、悍ましいばかりの
仮のその全てが届いていて、それを十全に理解していたとしても。
セレナは、あの子は、きっと同じ表情で同じ言葉を紡いでいただろう。
「セレナ……」
名を呼んで、しかし彼女は動かない。
ただ、こちらを見つめて佇むばかりだ。
代わりにとばかりに、いよいよ炎が勢いを増して降り注ぐ瓦礫の量が増してくる。
「セレナ!!」
「いけません、マリア!!」
足をふらつかせる振動も衣服に燃え移りそうな炎も関係ないと、駆けだそうとする。
しかし踏み出すよりも先に、後ろからマムの声と共に押し倒される。
倒れ込む一瞬、垣間見えた彼女の顔は半分が血に濡れて真っ赤になっていた。
もし落ち着いて目を凝らしてしまっていたら、切り裂かれて機能を失った左眼を見てしまっていたのかもしれない。
しかしそのことに驚愕する間もなく、私は衝撃と共に全身にとんでもない重圧が圧し掛かる感覚に襲われた。
いよいよ本格的に崩落が始まり、無数の瓦礫が降り注いで積み重なったのだ。
「あっ、ぐ……っ」
全身を圧し潰すような圧迫感に、思わず空気を絞り出されて呻く。
しかし、これでもましな方だろう。マムが庇ってくれなければ、マムではなく私の方が歩くことのできない体になっていたもしれない。
或いは、潰されて死んでしまったか。
そう―――
「セレ、ナ……」
目の前で、どんなに手を伸ばしても指先さえ届かない彼女のように。
「セレナァアアアアアアアアアアアアアアアアア―――!!!!!!」
怒涛のように降り注ぐ瓦礫と、荒波よりも猛り狂う紅蓮。
それが、血まみれの妹も私の絶叫も何もかも呑み込んでいった―――。
◆◆◆
びちゃり、と。
服を濡らし、頬にまでかかる生暖かい感触に夢幻が覚める。
「あ、」
目の前で血に塗れているのは、セレナではなく衛宮 士郎。
しかし追憶と地続きのような現実に、私の精神がひび割れるように軋んでいく。
「あ。 ぁ、あ?」
足がガクガクと震える。
いや、震えは全身にまで及んでいる。
それとも……揺らぎ、震えているのは私の
「あ―――」
視界が揺れる/切り替わる。真っ赤な
知識でしか知らないサブリミナルを、私の脳髄が勝手に再現している。
「また……」
ガチガチと、奥歯を鳴る。
自然と、私の両手は己の顔を覆っていた。
まるで、砕けて崩れるのを抑えるように。
もしくは、耐え切れずに自分から砕き潰そうとしているかのように。
「また……私、は……!」
かつて、自分たちを助けるために身を挺したセレナのように。
今、衛宮 士郎が迷った自分の尻拭いで血の海に沈んでいる。
そうだ、けっきょく私は変わっていない。
その力を十全に近く発揮できるようになったとしても。
それを纏う私のココロは、あのころからちっとも強くなんかなっちゃいない。
「ぅ、あ………」
あの頃も、今も。
私は自分の不甲斐なさで見送ってしまった人を、犠牲にして踏み躙ることしかできやしない―――!!
「あ、ぁあ……ああああああああああああああああああああああああああああああ――――――!!!」
***
「ナァウ? ニャァ~ア?」
白猫が、車椅子の老賢者を見上げながら鳴いていた。
モニターのスピーカーからは、マリアの慟哭が
「………」
事態は小康状態と言って良いが、余裕はない。
米国の部隊は壊滅状態となっているが、これから増援がやってこないとは言い切れない。
それでなくとも、ノイズまで持ち出した以上は二課がすぐにでもやってくるだろう。
切歌と調との合流も考えれば、一刻も早く意識のないドクターウェルと士郎を回収してこの場を離れなければならない。
嘆いている暇など、自分たちにはないのだ。
「………っ、」
だが。しかし。
マリアを動かすための叱責、それを放つまでのほんの数瞬の間。
ナスターシャは唇を噛みしめ、掌を握り込んでいた。老いと病で弱りながらも、血が滲みそうなほどに強く。
それはまるで耐えるかのように、或いは堪えきれないかのように。
母と呼ばれる老賢者の静かな悲嘆を、白猫は無垢な瞳で見つめ続けていた。
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はい、というわけで大変遅くなって申し訳ありませんが、インタールードでございます。
ゴールデンウイークまで完全ブッチしてしまったことに関しては猛省しかございません。
理由としてはリアルで結構忙しかったのもあるんですが、内容的に最初と最後以外は時系列的に過去なのもあって原作アニメほぼそのままなのでモチベがいつも以上に上がらなかったていうのが大きいです。
一応、数少ない大きな改編としては、ナスターシャの顔面の負傷でしょうか。
アニメ原作ではがれきの下敷きになるまでは無事だったっポイのですが、この作品では顔半分を隠している理由はそれよりも前のセレナの絶唱時の施設の破壊の煽りを食らってのモノとしました。
ぶっちゃけ、見直してみたらそうなってもおかしくない感じではあったので。
次回はからは二期前半部の佳境とも言うべき部分に突入していきます。
同時に、士郎のマリアたちに対するほだほだイベントクライマックスにも繋がっていくので、楽しみにしていただければ幸いです。
それでは、ここから雑談。
FGO新規入手は、
・岸波 白野
・バゼット
・ドゥリーヨダナ
・アショカ王
これ書いてる時点で、メタジャンヌもリリスも手に入れられてません。
あと11連一回ずつは回そうかなと考えてるんですが、ぶっちゃけシエル先輩とドラコ―が待ってるからあんまり回数回せない……今月豪勢すぎるわ(泣き
というかFGOのガチャは最近微妙だけど、それ以外は割とあるんだよな……
ブルアカだとシュポガキが天井叩くよりも先に二人とも来てくれたし。
ともあれ、奏章4の方も少しずつ進めてます。
……マシュのあれやらなんやらが割と楽しみ。
youtubeとかの見出しである程度のネタバレは受けちゃうけど、詳細は見ないように頑張って我慢してます。
あと、グランマリーのすごい本気もなんとかクリアしました。
……やり方? 複数日かけての令呪ぶっぱしまくりの力圧しよ。
それでも最後ミリでHP残ったりでタスキルと乱数調整でなんとかギリギリ滑り込みでしたわ。
と、多少やっつけになってしまっていますが今回はこの辺で。
まだ少し天気や気温が安定していませんが、これからどんどん暑くなってくるかと思います。
なので皆様も、どうかお体にお気を付けください、
それでは、また次回。