いや、何を馬鹿なと思うかもしれませんがゲーム版ハリーって滅茶苦茶強いんですよ。
どのくらい強いかというと、ステューピファイを無詠唱でグミ撃ち出来るくらい強いです。
ベラさんが襲ってこようと正面から返り討ちにしますし、死喰い人をシューティングゲームのように10人単位で撃墜したりもします。
肉体能力も高く、魔法を使わずに建物を20mくらいよじ登ったりします。
そしてトロールに棍棒でブン殴られてもダメージで済みます。
これが生き残った男の子の真の実力か……。
フレッドとジョージが引き起こした大騒動は今やホグワーツの伝説であった。
彼等は連日に渡りアンブリッジとフィルチを振り回し、学校を大混乱させたのだ。
イースターの休暇中は流石に他の生徒の勉強の邪魔になると自重したようだが、それを過ぎた後は更に激化した。
そして最後には学校のあちこちに沼を作り、箒に乗って華々しく学校を去って行ったのだ。
だがそれで終わりではない。
それ以降彼等の後に続く生徒が続出し、まるで争うように空席となった悪ガキ大将の座を目指し始めたのだ。
廊下に糞爆弾や臭い玉を落とすなど当たり前。
アンブリッジの部屋に異物を放り込み、彼女の授業となれば一斉に『ずる休みスナックボックス』を使用し鼻血を出すわ気絶するわ風邪を引くわの大混乱を引き起こした。
親衛隊の身にも次々と不幸な事件が起き、先日はパンジー・パーキンソンが医務室に運び込まれたばかりだ。
何でも牛の角が生えてきて、本物の牛のようにモーモー鳴き出したらしい。
しかしそれすら上回るのがピーブズだ。
彼は24時間休み無くアンブリッジに付き纏い、背中に張り付いて話しかけ続けているのだ。
ひたすら学校を出て行くよう言い続け、彼女が気を抜けば勝手に彼女の名前で出前を注文しまくり、部屋に火を付け、大事な書類だろうが何だろうが破り捨てた。
おかげでアンブリッジは今や寝不足で、ノイローゼ気味だ。
しかし一度無防備に寝た所、ピーブズはアンブリッジを暖炉に放り込もうとしたのだから、もう洒落にならない。
ミラベルと出会って以降、抑圧され続けてきた不満が全て発露された結果である。
だが、楽しい事ばかりではない。
全ての5年生を恐怖させる最大のイベント、OWL試験がとうとう間近にまで迫っていたのだ。
イーディスはまだ将来、どの仕事に就きたいかを考えていない。
しかしどちらにせよ、将来の為にはいい成績を取った方が有利だ。
成績の良し悪しはそのまま選択肢を広げてくれるのだから。
試験は、それなりに上手く進んだ。
少しくらい間違えた解答をしてしまったかもしれないが、まあ概ね順調だ。
これなら全教科で『E・良』くらいの成績は狙えるだろう。
だが『天文学』の試験だけは自信がない。
それというのも、途中でハグリッドがアンブリッジ率いる闇祓い達に襲われ、それを止めようとしたマクゴナガルが失神呪文の集中砲火を浴びるという事件が起こったからだ。
結果、試験に全く集中する事が出来ずにかなりの解答を空欄のまま提出してしまった。
また、最後の『魔法史』では突然ハリーが叫び出すという事件が起こり、これまた集中を乱されてしまった。
結果としては全体的にそこそこ。しかし悔いの残る試験になってしまったと言えるだろう。
「あーあ……今回はイマイチだったなあ」
「どうせいつもイマイチだろう? 3日前になって慌てて覚えようとするからそうなるんだ」
「うう……放っといて」
試験が終わり、寮に戻るまでの道をトボトボと歩く。
そんなイーディスの姿にミラベルは、まるで困った子供を見るかのように苦笑した。
だから試験前にはちゃんと勉強しろと言ったのに、人の忠告を聞かないからそうなるのだ。
「だってさあ、勉強より気になる事があるんだもん……集中出来ないじゃん」
「全く、人のせいにするな」
「ねえミラベル。まだあのプレゼント開けちゃ駄目なの?」
「ああ、駄目だ。……言ったろう? あれは学年末に見て、初めて意味を持つのだと」
ミラベルの意地悪な言葉に、イーディスはむう、と頬を膨らませる。
彼女が言うプレゼント、とは毎年交換されるクリスマスプレゼントの事だ。
去年は3頭竜の像を贈って来たミラベルだが、今年は少し妙なものをイーディスにプレゼントした。
と、いうのもその中身がわからないのだ。
ご丁寧に保護の魔法までかけられており、時期が来るまで絶対に開かないようになっているから性質が悪い。
そして、それが気になって勉強に集中出来なかった、というのがイーディスの言い分だった。
……勿論、ただの言い訳である。
「ま、そう悪い物は入って無いさ。楽しみにしていろ」
ミラベルはそう自信を持って言い切り、先へと進んで行く。
だが去年の像を思い出すとどうしても不安になるのは仕方の無い事だろう。
「イーディス!」
「あ、ハーマイオニー」
歩いていると、丁度教室から出て来たハーマイオニー等と鉢合わせした。
何だかいつもよりも数が多い。ハリー、ハーマイオニー、セドリックに加えてロンとジニーのウィーズリー兄妹にレイブンクローの変人、ルーナ・ラブグッドまでいる。
彼等は何か後ろめたい事でもやろうとしているのか一瞬ビクリと身を震わせるも、イーディスと分かるとすぐに顔を綻ばせた。
「ああ、イーディス! 丁度よかった!」
「ど、どうしたのハーマイオニー」
「緊急事態なの! 貴方達も手伝ってくれない!?」
ハーマイオニーの剣幕に呆気にとられるも、その切羽詰った様子から只事ではないと分かる。
すぐにイーディスは顔つきを真剣なものにし、深く頷いた。
「一体何があったの?」
「シリウスがヴォルデモートに捕まったんだ! 拷問されてる!」
「なっ!?」
ハリーの焦るような声にイーディスは目を見開いた。
シリウスの事はイーディスも知っている。3年生の時、叫びの屋敷でシリウスを見たのだから知らぬはずがない。
そしてだからこそ納得した。シリウスはハリーの名付け親だ。
それが命の危機に晒されている、とくれば焦っても仕方が無い。
「け、けど……私、どうしても腑に落ちないの。
シリウスは、絶対捕まりっこない場所にずっといるはずなのよ。
だから、もしかしたら、ヴォルデモートの罠なんじゃないかって、私思うの」
「……確かハリーって夢で『あの人』の事を見る事があるんだっけ?」
「そうなの。けど、ダンブルドアはずっとハリーに『閉心術』を学ぶように言ってたわ!
だから私……ヴォルデモートが繋がりを利用して、ハリーをおびき寄せようとしてるんじゃないかって……」
ハーマイオニーの不安は尤もだ。冷静でよく状況が見えている。
確かに相手の動きが見える“だけ”ならば閉心術なんて必要ない。
わざわざ有利になる要素を捨てる必要がどこにある。
閉心術を学ぶという事は、こちらに不利な要素があるからなのだ。
「それで、本当にシリウスが居るはずの場所にいないか確かめたいの。
けど、その為にはアンブリッジの部屋に入らないといけない。
だから、何とかしてアンブリッジを部屋から遠ざけないと……」
「待て」
ハーマイオニーの説明にミラベルが待ったをかける。
ミラベルは恐ろしい生徒だが、少なくともアンブリッジ派でないのが確実という点では頼もしい存在だった。
完全に味方というわけでもないが、最近はイーディスと特に仲がいいようだし、彼女が付いてくればセットで来てくれるだろうという目算があるのも否定しない。
「アンブリッジはニフラーを入れられてからというもの、随分警戒している。
『隠密探知呪文』くらいかけていても不思議はない」
「そ、それは……でもそれじゃあ、どうしたら」
「簡単な事だ。遠ざけるなんてまどろっこしい手段を取る必要などない」
ミラベルは強気な笑みを見せ、右手から紫電を迸らせる。
「排除すればいい、力づくでな」
「ええっ!?」
ある意味ミラベルらしい、単純で分かり易い答えだ。
ハーマイオニーを始めとする全員が驚きを見せるが、ハリーだけは期待のようなものを感じているように見える。
何せこの学校で一番アンブリッジに虐げられてきたのが彼だ。そのアンブリッジにミラベルが襲いかかるとなれば暗い喜びは抑えられないのだろう。
「待ってミラベル! そんな事をしたら成績が……」
「問題ない。どのみち、あの女はすぐにホグワーツでの権力を失う事になる」
引きとめようとするイーディスだったが、ミラベルは止まらない。
すでに彼女の中でアンブリッジを潰すのは決定事項であった。
「ポッターの見た夢が事実であれ罠であれ、どちらにせよヴォルデモートが動き出したという事だ。
ならば魔法省が今まで隠してきた事実も公の物となるだろう。
そうなった後でアンブリッジの居場所などあると思うか?」
ヴォルデモートが動くという事は、ハリーやダンブルドアが言っていた事が本当であると証明されるという事だ。
そうなれば世論は掌を返したように魔法省を叩き出すだろう。
当然、学校でダンブルドアの邪魔を精力的に行っていたアンブリッジが学校に残れるはずがない。
「つまり、奴が減点したところですぐにそれは撤回されてしまうわけだ。
無論親衛隊が今まで減点した分も合わせて全部な」
「つ、つまり……」
「そう、アンブリッジの採点など最早気にする必要はない」
ミラベルは自信たっぷりにそう言い放ち、先に進む。
何をする気なのか、などと問う必要はない。
彼女はアンブリッジの部屋まで行くと、何の迷いもなくドアを吹き飛ばした。
そしてあっけらかんとした様子で言う。
「ほら、ここに用があるんだろう? さっさと済ませてしまえ」
この時点でハーマイオニーの計画は崩れていた。
彼女が本来立てるはずだった計画では、まずアンブリッジを探し出して反対方向に誘導し、他の生徒が近付かないように細工もするはずだった。
だがこれでは見付けて下さいと言っているようなものだ。
その事からも、本気でミラベルがアンブリッジの評価を気にしていない事がわかる。
「私は入り口付近に立つ。もし親衛隊の奴等が通りかかるようなら気絶させておこう」
ミラベルはそう言って入り口に向かい、たまたま近くに来ていたマルフォイを発見する。
当然、逃がしはしない。
すぐに杖を向けると、『失神呪文』を顔に叩きこんで思い切り吹き飛ばした。
「こんな感じにな。ほら、さっさとしろ」
ハリーはゴクリと唾を飲み、暖炉へと向かった。
本当にミラベルは味方だと頼もしい限りだ。
すぐに暖炉に急行し、煙突飛行粉を掴むと火格子に投げ入れる。
そして炎に頭を突っ込み、叫んだ。
「グリモールド・プレイス! 12番地!」
ハリーが暖炉に頭を突っ込むのを見届けてから、入り口に目を向ける。
すると、慌てたようにアンブリッジが駆け込んできた。
やはり探知呪文がかかっていたようだ。
彼女はミラベルを見ると驚いたような顔になる。
「み、ミス・ベレスフォード!? これは一体……!」
返事は必要ない。
この女に与えてやるのは言葉ではなく暴力だ。
ミラベルは無言で杖を抜くと、反応すら出来ずにいるアンブリッジの顔を思い切り殴り飛ばした。
続けて倒れた所に『失神呪文』を連発し白目を剥かせる。
そして2階まで彼女を引きずって行くと、そこにあった『姿を眩ます飾り棚』に蹴り入れてしまった。
「これでよし」
「あ、相変わらずやる事が過激だよねミラベルって……容赦ないなあ」
「ふん、これでも甘いくらいだ」
ミラベルはそう言い、アンブリッジが消えた棚を明確な蔑みの篭った目で睨む。
だがすぐに視線を逸らすと、ハリー達がいる部屋へと戻って行った。
その後を、慌ててイーディスが追う。
部屋に戻ると、いつの間に来たのかクラッブとゴイルがネビルと争っていた。
状況から推察するに親衛隊の二人がハリーを捕まえようとして、そこに通りかかったネビルが状況を把握しないまま、とりあえず友人であるハリーを助けるべく立ち向かったのだろう。
ミラベルは後ろからクラッブ、ゴイルの頭に『失神呪文』を撃ち込み、意識を失った二人を近くにあったゴミ箱に投げ捨てた。
「で、どうだったんだポッター」
「だ、駄目だ……シリウスはいない! やっぱり神秘部にいるんだ!」
ミラベルの問いかけにハリーは悲鳴をあげるように答えた。
それからハーマイオニーを睨んで彼女を落ち込ませると、イライラしたように部屋の中を歩き始めた。
「僕の言った通りだった! 今すぐ神秘部に行かないと、シリウスが殺されてしまう!」
「でも、ハリー……どうやって? 貴方の箒はトロールに見張られているわ」
いくら苛立っていても状況が読めない訳ではない。
ハーマイオニーの尤もな突っ込みにハリーは黙ってしまう。
当たり前の事だが神秘部に行くには、移動手段が必要だ。
だがその移動手段たる箒は地下に閉じ込められている。
これでは魔法省の神秘部に行くなど不可能だ。
「取りに行くしかない」
じれったそうにハリーが言う。
本当は今すぐにでも飛んで行きたい。
あの夢が本当ならばシリウスは今拷問されているのだから、一分一秒だって惜しいのである。
飛び出すように地下室へと向かい、その後に全員が続く。
途中、目を覚ましかけていたマルフォイがいたので踏みつけて再び気絶させておくのも忘れない。
地下室に行くと分厚い鉄の扉の前にトロールが陣取っていたが、トロールなどミラベルから見ればただでかいだけの雑魚だ。恐れる理由などない。
「ライナグル!」
「OK! いくよ!」
ハリー達が杖を構えるよりも早く、速く、ミラベルとイーディスが杖を抜く。
魔法使いの戦いとは究極的に早撃ちだ、とはミラベルの言葉である。
杖を速く抜き、速く相手に向け、そして速く撃つ。
この3拍子こそが基本にして奥義だ。
そこに弾速の速さを加える事で回避も防御も不可能とする! それがミラベルからイーディスへ伝えられた戦いの極意!
故にここで放つのは最速最善の一撃!
「「ヴォルタージュイレイド! 電撃よ射抜け!」」
二人の杖から放たれた青と金の電撃、それがトロールの胸の中央に直撃する。
その電気の威力は1アンペア10万ボルト! 人間なら確実に死に至る攻撃だ。
いかに生命力の高いトロールといえど、こんなものを受けてはひとたまりもないだろう。
その巨体がグラリと傾くと、そのまま泡を吹いて失神してしまった。
これで死なない辺り、この生き物も大概出鱈目である。
「よし! 倒した!」
「次だ、扉をブチ破る! 私に合わせろライナグル!」
倒れたトロールを踏み越え、二人は次の呪文を発動する。
それはミラベル独自のアレンジを加えた守護霊の魔法だ。
本来ならば術者を守るだけの守護霊で相手を攻撃する『攻性守護霊』!
3年の時より続けていた訓練が遂にイーディスにこの魔法を使う事を許したのだ。
「インヴァデレント・パトローナム!」
「いけえええッ!」
ミラベルの背後から出たのは、銀色に輝く不定形の守護霊であった。
それがまるでボガートのように変形し、西洋甲冑の騎士へと変わる。
対するイーディスの背に現れたのは白い翼を生やした天馬、ペガサスだ。
こんなものが守護霊として出て来る辺り、どこまでもスリザリン生らしくない少女である。
そのペガサスの背に騎士が搭乗し、天翔ける騎馬となって扉に直進する。
ペガサスが何か重そうに顔を歪めている気がするが、きっとそれは見間違えだ。
二人の守護霊は扉に衝突すると、そのまま腕や足を使い扉に連続攻撃を開始した。
「吹っ飛べえええええッ!!」
ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ!!
二人がかりの攻撃で鋼鉄の扉が軋み、皹割れ、そして遂に砕け散る。
ハリー達はこの間、何もせずただ呆然としているだけであった。
「い、イーディス凄いわ……」
「いつの間にこんな魔法を……」
ハーマイオニーとハリーが目を丸くし、イーディスを凝視する。
ミラベルが強いのはもう当たり前として、驚くべきはやはりイーディスだ。
彼女は正直、そんな強い印象もなかったのでこれは意外な事であった。
特に今年はDAの訓練などもあったので絶対に自分達の方が上だと思っていたのだ。
「まあ、それは飛びながらでも説明するよ。今は時間が惜しいんでしょ?」
少しばかり照れくさそうに頬をかきながら、イーディスは箒を示す。
ハリーはそれもそうだ、と素早く思考を切り変え、箒を手に取った。
「よし、それじゃあ僕は行くけど……君達はここに残るんだ」
ハリーはジニー達を見ながらそう告げた。
これから行く場所は魔法省で、しかもヴォルデモートがいるかもしれない。
生きて帰れないかもしれない、あまりにも危険な場所だ。
だからこそハリーは、大勢を連れて行く気はなかった。
それに正直このメンバーは不安でもある。
仮に自分、ハーマイオニー、セドリックの他にDAからシリウス救出のメンバーを選べるとしたら、とりあえずジニー、ルーナ、ネビル、ロンという選択だけはなかっただろう。
一方、イーディスはDAのメンバーでこそないが信頼出来る仲間だし、実力も今ので証明された。
ミラベルは……まあ実力だけは確かだ。
放置しておけば勝手に死喰い人を蹴散らしてくれそうな心強ささえある。
とりあえず何があっても彼女だけは生きていそうなので、こういう場面ではむしろ歓迎すべきだろう。
「お言葉ですけど、シリウスの事は私も貴方達と同じくらい心配してるのよ!」
「君はまだ……」
「私、賢者の石の事で貴方が『例のあの人』と戦った歳より3歳も年上よ!」
ハリーはジニーの年齢を理由を引き下がらせようとするが、ジニーに下がる気配はない。
ネビルやルーナ、ロンもそれに続いて頷く。
「ハリー、僕達DAは皆一緒だった。何もかも『例のあの人』と戦う為のものだっただろう?
今度は現実に何か出来るチャンスなんだ。頼む、連れて行ってくれ!」
「うん!」
「今更仲間はずれは無しだよハリー!」
結局誰一人としてここに残る選択肢はないわけだ。
ハリーは仲間達の勇敢さに呆れるべきか喜ぶべきか分からず、複雑な顔をした。
しかし結局諦めたのか、髪をクシャクシャにするとヤケクソ気味に言う。
「オーケー、いいよ、勝手にしてくれ」
議論している時間も惜しい。
ハリーはファイアボルトに乗ると、魔法省目指して空高く飛び出して行った。
ニンバス「出番だろ……っ! こういう時こそ私の出番だろ……っ!
馬鹿……っ、馬鹿……っ! この大馬鹿……っ!
ファイアボルトが動けない今こそ……私とアクシオの出番だろ……っ!」
ニンバス……号泣……号泣……っ! 魂の……叫び……っ!!
(「‐|‐) というわけでハリー達が出発する49話でお送りしました。
神秘部の話を原作で見るたびに、魔法省が最初から全力なら案外なんとかなったのでは?と思います。
というかギャグとしか思えないほどザル警備なんですよね。
ハリーは堂々と正規口から「ハリー・ポッターです」と名乗って入ってきたのに素通しですよ。
この時魔法省はハリーを敵視していますので、敵視している相手を通した事になります。
これ、案外ヴォルさんが「ヴォルデモートです」と言っても入れて貰えたんじゃないでしょうか。
もう少し頑張れ、魔法省。
一方日本は、頑張りまくって築いた量産MOGERA部隊がバーニングゴジラに瞬殺されているようです。