魔法科高校の魔宝使い ~the kaleidoscope~   作:無淵玄白

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スペース・イシュタル……禁断の五千円課金でゲット。ここまで機械に強い凛というのも、アレだな。

ところ変われば何とやら。トッキーまで機械文明に毒されちゃって(マテ)

そんなこんなで長らくお待たせしましたが、新話お届けします。


第165話『まほうつかいの過去──EMIYA Ⅲ』

 

『私ではすでに手に負えんな。鍛える方法。『上昇』させることならば可能だろうが、抑制する方法は、専門外だよ』

 

目の前の恩師は、そう言ってから自分の目を羨ましげに見る。

苦笑してしまうぐらいに、ギフトのないことにコンプレックスある人だ。

 

『天文台も、『村』に向けてあれこれと準備を進めている。バルトメロイも、私の生徒に有望そうなものを出せと言ってきたよ』

 

『派閥に所属している悲哀ですね。先生』

 

『FUCK。すでにライネスがエルメロイの家督も『地位』も相続した状態で、なぜ私にこんなことのお鉢が回ってくるのだ』

 

『そりゃ、現ロード・エルメロイよりは『与しやすい』とでも思っているし、押しも押されもせぬ一大学閥、『ウェイバー学校』の盟主ですからね』

 

からかうような刹那の言葉に、シガーカッターを使って葉巻を切ったロード・エルメロイ2世。

すかさずヤクザの下っ端の如く、『ライター』の火を持っていこうとする刹那を制して、自分で火を点けたロード・エルメロイ2世ことウェイバー・ベルベットは、景気よくタバコを吸った後に、それを紫煙として吐き出す。

 

その煙の中に心痛の類も含んで吐き出したい想いが、傍から見ている達也たちにも分かった。

 

『……参考になるかどうかは分からないが、お前に今回の招待状をくれてやろう。恐らくだが、今回寄越されたのは、私にというよりも、お前に渡ることを目論んだのだろう』

 

『招待状?』

 

『魔眼蒐集列車───上級死徒『ロズィーアン』の『宴』……行くか行かないかはお前次第だが……いざとなれば、『売却』も出来るさ。

どうするかは───本当に、お前次第だ。刹那』

 

いつでも書類が山積みの執務室から、『薔薇の蝋印』が成された一通の手紙を差し出される。

 

魔眼蒐集列車……レール・ツェッペリン。フェムの船宴(カーサ)、アインナッシュの仔などと同じく、『現世』に未だに残る上級死徒の神秘領域。

 

そこに赴くことで、この眼の制御方法を得る……。

 

『私の指導方法が仇になるとは失態だ。そして解決策もさして用意できない』

 

『魔眼封じでは、いずれは食い破られる……しかし、完全に制御出来れば、これ以上無く見定められる。

別に俺は何も悲観しちゃいません。何とか制御してみせますよ』

 

出来ないことなんてない。それこそが、遠坂の矜持なのだから。

 

失礼します。と一礼をしてから執務室から出る刹那。そして出た瞬間に、一人の女性に捕まる。

 

腕組みをして、少しだけきつい目をしていた銀髪の女性は―――。

 

『おかえりなさい。今回も色々と大活躍だったそうね』

 

『まぁ、聖堂教会の代行者と殺し合うなんて、魔術師ならば、なくはないでしょうよ』

 

『そういうことじゃないわよ……とはいえ、無事に帰ってきてくれたんだから、これ以上は言わないでおくわ』

 

最後の方には、刹那に対して労るかのような視線と言葉で癒やしてくるのだった。

 

『昔は、私のほうが身長高かったのに、いまじゃすっかり追い越されちゃったわ。男の子って成長が速いのね?』

 

『そりゃ魔術師であろうと、男女の性差はあるんですから、というか、オルガ義姉さん的には小さいままの俺のほうが良かったですか?』

 

『お姉ちゃんをからかうもんじゃありません。別にそういう意味じゃないわよ。そこまで少年趣味じゃないもの!!』

 

否定はせんのかい。必死な様子で言うオルガマリーという女性は、刹那の首に巻き付くように抱きつきながら言う。

 

なんだこの年の差カップル。と思いながらも、刹那はこの人を捨ててでも、この世界にやってきたのだ。

 

見る限りでは、愛が冷めるという様子はないのだが、何があったのやら……。

 

『少し痩せたかしら?』

 

『そうかな?』

 

『執行者として悲しいことばかりを経験しているからよね……止めたいと思わないの?』

 

『どうしてそんなことが分かるんだい? それとしばらくはやめるつもりはありません』

 

『それはね───『魔眼』を持つものは、『見えてはいけないもの』まで見てしまう運命にあるからなのよ。それは悲運の魔力の導き……あなたを守りたいのよ。私は』

 

『これから口説くつもり? けどだめですよ。『こっわーいお姉さん』が、鼻息荒くしてこっちを見ていますから』

 

その言葉で猫のように眼を細めた刹那の視点が動くと、いちゃつくカップルの前には、通路に張られた『障壁』に『びったり』と顔と手を着けて鼻息荒くしている……かなり厳つい眼帯を着けた人物。

 

頭に巻き付けて止めるベルトタイプの眼帯で、片目を覆い隠していた美女がいた。

 

『黄昏の刻』にでも埋没せず映えそうなオレンジ系統の茶髪。あえていうならばモカブラウンの背中半分まで伸ばしている。

 

髪型は特に遊びもなくストレートに伸ばして、魔眼の影響もあるのか前髪は左右でボリュームが分けられていた。

 

最初はブーツのせいかと思ったが、ヒールはそこまで高くない。

背丈はアングロサクソン系の白人ということを抜きにしても、女としては結構な長身だ。

 

今の時点では、なんとなーく『残念系』な様子しか無いのだが、本来の彼女は、きっちりとしたキャリアウーマン的な所もあるのかもしれない。

 

魔法科高校では絶対に見かけない『真面目な委員長タイプ』とでも言えばいいのだろうか……そんな人がいた。

 

「彼女は?」

 

「オフェリア・ファムルソローネ。俺の一世代上の時計塔の先輩だよ。専攻は降霊科(ユリフィス)で、基本的に鉱石科(キシュア)現代魔術科(ノーリッジ)の教室にいる俺とは、あんまり接点が無かったんだけどな……」

 

「そんなお前が、この美人さんとどうして知り合ったんだ?」

 

「時計塔には一定の『秩序安定』の為の機構が存在している。今まで見てきた通り、魔術師なんて、自分の研究のためならば、人死にをいくら出しても構わない。俗世間にいくら迷惑がかかろうが、どうでもいい……なんてろくでなしばかりな訳だが、如何に研究の為だからと、幾らかは時計塔も『見過ごす』とはいえ、隠しきれない『異常』、魔術の『痕跡』は神秘の漏洩に繋がり、やがては衰退する。

先程の映像の通り。場合によっては、聖堂教会が『やりすぎ』に気付いて抹殺に動く。

それは魔術師の研究成果も破却されることにも繋がるから、秘密裏に内密に自分たちで粛清をすることで、教会の干渉を遠ざける組織がある。

時計塔にありながら、研究ではなく魔術社会の『法の番人』を気取る連中。魔術師の全てを統括する内規のための学科。

第一原則執行局。十三番目の学科……法政科───『バルトメロイ』と呼ばれる堕落の輩の集まりさ」

 

基本的には、そういった『やりすぎた連中』を好ましく思わない刹那ですら、その法政科は好かない様子だ。

 

まぁそもそもどんな組織でも、『内規適用』の仕事をする連中というのは好かれない。

 

どんな仕事でも『うらごと』の内々のルールや慣習というのもある。しかし、法的な監査を『なぁなぁ』で過ごして、外部から『犯罪』だと指摘されて、さぁ大変、信用は皆無。となったらば、組織の『屋台骨』『土台』が吹っ飛ぶ事態にもなるのだから、こういったことは、どうなるかは分からない。

 

閑話休題。

 

ともあれ、このオフェリア・ファムルソローネという女性は、北欧の結構な名門魔術師らしいのだが、特に法政科とは関わりはなかったようだ。

 

「貴族主義派閥の名門なんかは、時計塔の運営に関わることがあるから、帝王学を学ぶために、一度は法政科に入ることが多い。一種のイニシエーション……通過儀礼らしいが、それはともかくとして、俺の学んでいた時代ともなると、時代の進展、ソーシャルメディアの活況、インターネット通信回線の高速化……まぁ今の時代に比べればローテクだけどな。それでも、その進展こそが色々と魔術師を悩ませてきた時代だったんだ」

 

確かに刹那が生きていた時代というのは、達也の世界でも同じようなものだった。

 

2000年代初頭のITバブルの崩壊。そこから『簡易的』『安価』な通信利用が始まっていき、2005年頃には、30分アニメ程度のデータ量は、簡単に『アップロード』出来るようになっていた。

 

その数年後には『動画共有サイト』の新興。今まではアップロードもダウンロードも難解だった、大きすぎるデータのやり取りでカオスを極めていく。

 

そのカオスは同時に、見れない番組があった『遠隔地』にいたものの不満を解消していくのだが……。

 

ともあれ、そんなこんなでカオスも落ち着き、遵守されているかどうかはともかくネットリテラシーも普及し、ルールが出来てきた時代で、神秘の側の隠匿もかなり厳しい立場に追い詰められていた。

 

「こうなってくると、如何に法政科が絶大な権力を持とうと『手が回らなくなってきた』わけだ。

ネットの監視に人員を割いたりなんだりしている間の、時計塔内部の『綱紀粛正部隊』というものを臨時に創設した」

 

「ああ、それでこのヒトが選ばれたわけか……」

 

「そういうこと。最初は天体科のロード候補、というかロードの子女に必要以上に構われたりした上で、さらに言えば、あちこちの女(魔術師)にちょっかいを掛けているという実に不名誉な噂を立てられたこの俺が、オフェリアがいる『見回り組』からあれこれ言われたんだ」

 

「一片たりとも『事実』は含まれていないのか?」

 

達也の鋭いツッコミを受けて、眼を逸らしつつ……姉貴分で『DT』卒業ぐらいはしていた。とやさぐれつつ言うと、深雪から冷視線を浴びる。

 

「リーナは、こんな風な刹那君でも構わないんですか?」

 

「別に男の経歴に潔癖さ(クリーン)を求めるほど、キョウリョウな女じゃないもの。まぁ……結局の所、この頃のセツナは、寂しかったんでしょ?」

 

「理解されていることに、泣けてくるよ」

 

「同時に、怖かったから耐えるために、女の体を求めた。そんなところでしょ」

 

「まぁな……結局、どういった所で人殺し稼業なわけだ。執行者なんてのは……同時に俺は、最初っから鋼の心なんて持てなかったからな。硝子のように砕けそうな心を、何とか食いしばってやっていただけだ」

 

更に刹那によれば、女は年上ばかりで、後腐れない人たちばかりだったとか……時には司書を口説いてワンナイトラブをやったとか、何とも破天荒な男だ。

 

結局、それだけ言えば分かることもある。求めたものとは愛などと呼べる関係でなくて、肉欲と一時の慰めで繋がっていれば、喪っても、失くしても、泣かせずに済む。

 

泣かせたくなかったから、そういった関係に落ち着かせていたのだ。

 

もっともオルガマリーに関しては、どうしても一緒にいた時間が長すぎて、泣かせてしまうことは確定していたのだろうが。

 

「少しだけ羨ましいな、お前が……それは人間らしい感情の発露で、俺が求めたものだ。

俺も人を殺すことに思う所があれば、そうなれていたのに。情愛も肉欲も、俺の中からは消え去ったものだ」

 

人間として生きるということは悲嘆も喜怒もある。それらを喪った達也だが……これが人間らしいということなのだろうな。と気づく。

 

しかし……。

 

「俺からすれば、お前ほど感情に『裏表』が無いやつもいないと思うがな。隠し事を隠せているようで、全然隠せていない。

今までお前を侮った連中は、全員してお前のやられたらやり返す……『倍返しだ』『百倍返しだ!』の迸る熱いパトスで、残酷な天使のテーゼを歌わざるを得ないんだから」

 

「そこまで俺は、『目立ちたがり』の『自慢屋』か?」

 

「自覚がないのが、その証拠だ」

 

刹那の言葉に、どうなんだろうと深雪とリーナを見ると「うんうん」と深く頷いている様子。解せぬ。というわけではないが、刹那はUSNAで達也の資料を見た時から、『こいつは知能犯』『吉良吉影』と見抜いていたというのだから、恐ろしい洞察だ。

 

「植物の心のような生活を旨としたければ、もう少し周囲に埋没するべきだったな。中学時代の成績表は、あまりにも乱高下しすぎだぜ」

 

久々に見た、軍師扇で笑みを浮かべる口元を隠した諸葛刹那に対して、司波仲達也としては言ってやりたい思いが出る。

 

「はっはっは。生憎ながら、そうしたくても、お前のお袋と同じく俺のお袋も、『一等賞』は絶対に取っておけというスパルタマザーだったからな。

……よく考えれば、お袋のせいじゃないか。俺は悪くないぞ」

 

お袋……四葉深夜からすれば、仮にも四葉の係累が、市井の学校で平凡な成績でいるなど許すまじということだったのだろうが、いま考えれば、本当に雑なガーディアン養成であった。

 

「俺からすれば、その命令の『合理性のなさ』に、お前が気づかないわけがないと思うんだけどなぁ。

まぁ、『親心』だったんじゃないか? 四葉の魔法師としては失格であっても、『男子』としてのお前の名誉や栄誉を邪魔するのは忍びないとか、な。そういう命令が出なければ、お前は本当に、深雪の守り役として『適切』なことをしていただろう」

 

「例えば?」

 

あのおっかなすぎる母親に、そんな心があったとは信じがたいということで、それを『否定』するように、刹那にどんなものがいいのかを聞く。

 

「意図的にダサメンでいようと、ボサ髪で瓶底眼鏡を掛けて過ごしたりとか」

 

「髪型はともかくとして、視力矯正が当たり前のごとく出来る時代じゃ無理筋な話だな」

 

そんな『二昔前』のライトノベルでありそうな『昼行灯主人公』を演じるには、時代とテクノロジーは進みすぎてしまったのだから、刹那の提案は、それはそれで疑念を持たせる。

 

とはいえ、そんな『陰から守る』系の達也の姿は……。

 

「私だけが知っているお兄様のイケてるメンズな姿!! ほのかや亞夜子さんには知られていない独占されたもの!!

これです!! これこそが『本来のあるべき世界の姿』(魔法科高校の劣等生)なのです!!」

 

「ミユキの兄愛はシンコクねー……」

 

リーナが呆れるほどに、拳を握りしめて妄想の世界に至った深雪を現実に引き戻すべく、話の続きを刹那に促す。

 

「結局、その後……『色々』あって、まぁそれなりにいい関係は築けたよ。時計塔が時代の進展で『てんやわんや』しているのを察して動く『ロクでなしども』をどうにかするために、オフェリアも『外道狩り』に回されたしな」

 

戦場での共闘関係が、刹那への印象を柔らかくして、オニキスの障壁越しに(オルガマリー)と絡む刹那に恨みがましい視線を向けさせている。

 

要は……少しの恋慕があるのだろう。

 

この頃の刹那は年上の女性に構われるタイプだったようで、つまりは、アイリとリーナの恋愛バトルなど、この頃から日常茶飯事だったということである。

 

『セツナ! アナタ、私に魔眼の制御方法を教示してほしいって言っておきながら、なんでエルメロイ先生の元に行くのよ!!』

 

『いや、なんかオフェリア先輩、随分と忙しそうだったし、いくらなんでも、そんな秘術を教えてほしいっていうのも無粋がすぎたかなと思えたから……』

 

『代わりに聖杯戦争のデータを教える交換だったじゃない。降霊科としては、実地のデータが欲しかったのよ。今更惜しんだの?』

 

『そもそもミス・ファムルソローネ、アナタとて『封印の眼帯』で封じている時点で、全然、制御出来ていないじゃないの?

私の弟の魔眼は特級なんだから、生兵法はいらぬ世話ね』

 

『弟分の自発的な行動をそう貶すのもどうかと思いますけどね。ミス・ロード・アニムスフィア。それに私だって、こんな時代遅れな『眼帯少女』をやるなんて嫌なんですから、一緒に突破口を見出したかったんですよ』

 

その言葉に『刹那』は、最近、神秘の界隈で賑やかしている一人の存在を思い出す。

 

聖骸布の『眼帯』を両目に巻いて、多くの上級死徒に逃れ得ぬ『死』を与えている『死神』……接触した連中は、英語が堪能ではない上に、暗闇の中とは言え月明かりから判明した肌の色から黄色人種……『日本人』なのではないかと思われている存在。

 

白きブリュンスタッドの騎士の存在を思い出すのだった……。

 

そんな事を考えながら、ノーリッジの教務棟をあまり騒がすのもあれなので、二人にレール・ツェッペリンの招待状を見せることにしたのだ。

 

『オルガ義姉さんは、あまり『いい思い出』ないでしょ? 仲間はずれにするわけじゃないですけど、今回は俺ひ―――』

 

『同輩とも言えるミス・オルガマリーの心労を増やすわけにもいかんな。セツナ、担当教授の一人として、私がついていってやろう。かの列車は『従者は二人まで同行可能』だからな!』

 

どっから聞いていたんだ? と言いたくなる、エルメロイのフォーマルカラーたる蒼いローブに身を包んだライネス『先生』の登場に、内心ビクついてから―――。

 

『レディ・ライネスが行かれるならば、私も着いていきましょう。これで万端ですね?』

 

何かを言おうとしたオルガマリーの機先を制するように、挙手をして立候補するかのような様子を幻視せざるを得ぬオフェリアのやり方に、頬を膨らます姉の姿に、どうしたものかと思う。

 

『仕方ないわ……私にとって魔眼蒐集列車は、いい思い出がないもの……従者であり、教師であり、姉貴分であった女性を無くしたんだもの―――私が着いていくことで、今度はセツナが首を刎ねられたらば、誰を恨んでも恨みきれないわよ』

 

ジンクスに囚われすぎているような気もするが、言ってしまったのは刹那なので、ここ(時計塔)で待っていてください。と言っておくことで慰めておくのだった。

 

『分かったわよ……。ただしちゃんと帰ってきなさい――――』

 

『全員、スマホ及びデジカメを構えろ! iPhoneでもAndroidでも構わんが、放て!!!』

 

騒ぎに気付いて集まって来ていた生徒全員が、携帯端末を向けてくる。

シャッターを押すだけなのに、一斉射撃のように言うのはどうかと思うライネスの言葉の時には、オルガマリーの額に魔術刻印が浮かび、身体を屈ませた刹那の額と重なる。

 

『達也』の感覚では、かなり昔に流行した『おでこコツンキス』というやつであり、こんな場面を見てリーナは大丈夫なのか――――と見ると、普通にしているのだった。

 

いや普通ではないか。

 

対抗するように、精神体の刹那のデコに己のデコを着けているのだから、対抗心はバリバリあったようである。

 

そして場面は、件のレール・ツェッペリン、そして『村』へと移っていくのだった……。


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