魔法科高校の魔宝使い ~the kaleidoscope~   作:無淵玄白

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なんかHFの特典で驚くべきことが分かったみたいですね。

うむ。並行世界に『個』として干渉するとはなんだったんだろう。

そんなこんなで新話どうぞ


第283話『色彩-Ⅲ』

「藤林さん!!」

 

「―――っ、寿和さん……」

 

闇の中にいたとしか思えない自分の意識が浮上する―――その切っ掛けをくれたのは、既知の警察官であった。

 

何となく人事不省となっている自分を感じて、何がどうなったかを痛む頭でも思い出す。

 

先程まで自分は軍の指揮車、様々な電子機器を満載にした車の中で、祖父『九島烈』の指示の下……様々な観測を―――。

 

そうだ。自分は車中にいたはずなのに、ここは車外、夜空が視えていた。

 

「――――思い出した! そうよ―――お祖父様は!?」

 

同乗していた祖父の顔が見えないことに、焦燥感を覚えた響子は起き上がり、寿和の面の近くで言うが、それを遮るように―――五指を真正面に見せながら寿和は話し出す。

 

「落ち着いてください。九島老師は、『吹き飛ばされた車』から救出しました。流石に歴戦の魔法師らしく、車に結界を張ったようですが……」

 

「それごと魔神柱の攻撃は押しつぶしたんですね……」

 

思い出したことで、頭が傷んだ響子だが……。周囲を見回すと、一台でちょっとした戦闘ヘリ一機分の値段をするものが、廃車コース一直線の有りさまで横転していた。

 

それを見てから最期に観測出来ていたことを思い出す。タタリの最終形態『アルクェイド・ブリュンスタッド』の擬体が意思と意識―――本来の自我を以て、そこから途切れ途切れの映像受信―――最期には地中から生えてきた魔竜のブレス。それの影響を受けて完全にやられたのだ……。

 

(アルクェイド・ブリュンスタッドは、私達を守らなかったのかしら……)

 

吉田幹比古、レティシア・ダンクルベールなど『舞台』に陣取った連中が無事であったことも理解しているが……。

 

黒いドームを作り上げて外部からの干渉をシャットアウトした真祖の手並みに恐ろしさを覚えつつ、これ以上はどうしたものかと思う。恐らくあの黒いドームには簡単には入れない。そもそも入れたとしても、あんな人外魔境の戦いで何が出来るというのか。

祖父である烈は負傷しながらも、その黒いドームの最前で睨むようにして眼を開いていたのだ。

 

そんな気持ちでいた所に……。

 

「アナタと九島の御老体に危難が及んだのは私達からのペナルティよ。もっとも、恐ろしい怨念返しは、これ以上続くんだけどね」

 

「―――――――」

 

冷たい。鋭利な氷の刃を思わせる言葉が、響子の後ろから響いた。ともすれば、意識どころか魂すらも持っていかれそうな声を発したのは―――。

 

現在、関西圏の古式魔法師たちを糾合して、第九研究所関連の魔法家にテロ行為を発している集団、その首魁の一人と見られている少女である。

 

「ア、ナタ―――」

 

声が出そうで出ない圧力。遠坂刹那の記憶で見たおぞましき魔術師(メイガス)特有の酷薄さ。まさしく血の香を纏う異端の存在に響子は呑み込まれた。

 

そして、その姿。衣装。それらが示すことが、一つだけある。

 

遠坂凛が第五次聖杯戦争にて召喚せしサーヴァント、『英霊エミヤ』のものにそっくりだったのだ。

英霊エミヤを『女体化』したならば、こうなのではないかというもの。

赤い外套。マルティーンの聖骸布を用いたコートは刹那でもご存知だが、彼女はそれを着ながらも、脚絆に黒のミニスカート、黒のニーハイブーツで脚線美を見せて艶美さを演出している。

 

ヒトならざる魔性の美しさを引き立てるその姿に、響子を心配していた寿和も一度だけ眼を奪われた。そのあとには、兵法家として警察官としての意識で、少女の介入を拒もうと口を開いたのだが……。

 

目を向けられただけで……。

 

「どうぞ……ご、ご自由―――n……」

 

「まさかレジスト(対抗)されるか。ああ、その首元の護符か……セツナ」

 

歯を食いしばって、最期の口舌を言わないように『反抗』している寿和に対して、少しだけ苛立たしげに吐かれる冷徹な一言。

 

そのあとには魅了の魔眼が輝きを増して―――寿和の心を自在にしようとしたのだが。

 

「―――ご、ご自由―――n―――なるわけねぇだろ!!!! 刑事(デカ)の意地をなめんじゃねぇ!!!」

 

十手を脚に突き刺した痛みで耐えしのぐ寿和が、魅了の魔眼から脱して、現場(げんじょう)に対して無断で入ろうとする素人相手に対して叫んだのだが……。

 

『構わん。入れてやれ寿和―――『うえ』からのお達しだ』

 

「ハクさん……!?」

 

いきなり飛んできた通信に寿和は驚き、しかし―――回線の向こうにいる安宿警視も、怒りを以て口を開いたのだと分かり、それでも何をするのかを『イリヤ・リズ』に尋ねる。

 

「愚問。中で戦う戦士たちの手助けですよ。まさか、私がこの場で『何』を標的にするかを間違えるとでも?」

 

「―――……信用していいのね?」

 

響子は関西の古式魔法の家として、この乱痴気騒ぎの中で、関東圏の現代魔法師の家にも『牙』を剥くのではないかと懸念した。何より十文字、七草、司波兄妹……そして自分の再従妹(はとこ)にまでも。そんな懸念をまとめた響子に対して、錬鉄の英雄を思わせるリズは、呆れた顔を見せてから告げる。

 

「アナタにとっては義弟に当たるだろう相手は、私にとっては実弟なのだから、当然――――それでは―――」

 

その言葉の後に、寿和と響子に背中を向けて黒いドームに正面から相対するリズの姿。

 

そこに三人の美女が后妃付きの女官よろしく、後ろに控えるように現れる。

 

「サーヴァント……」

 

霊体化を解いたサーヴァント三騎。当然、響子には気配一つ感じ取れなかった。恐ろしい存在だ。

気配遮断というクラススキルを持つアサシンでなくても、こういったことが出来るのが、反則である。

 

(霊体行使の家である藤林家でも、ここまで隠密性の高いものを使えない……)

 

そんな風に考えつつ、目の前に現れたサーヴァントは、男女問わず誰もの眼を惹く。そして何より……。

 

「とっくにクリスマスは終わったんだがな……」

 

それに一番、寿和が注目してしまうのは仕方ないとはいえ、響子にくさくさした思いが生まれてしまう。

 

「良かったですね。『小麦色の肌』『金髪』『ケモミミ』の属性たっぷりの『ミニスカサンタ』が見れて」

 

「ちょっ、いたいですよ! そして声が冷たい!!」

 

寿和の怪我の手当をきつくしてしまうのも仕方ない。確かに現れた三人の美女の中でも『彼女』だけが異質なのだから。

異質云々以前に、あまりに媚態を強調した―――つまり響子は、少しの嫉妬というか、あれぐらいの衣装は―――。

 

(年齢的にキビシイわよね……)

 

再従妹であるリーナが、度々ではあるが、彼氏の為に『夜な夜な』コスプレをしていることとか聞いたときから、もうなんと言えばいいのか……。

 

「こちとらもう若くてピチピチじゃないんだよ―――!!!」

 

いろんな感情を爆発させて、叫ぶしかなかった響子であった。

 

「死語! 完全に死語ですよ響子さん!……そんな無理して若さを取ろうとしなくてもいいんじゃないですか。まぁ女性は違うかもしれませんが、お互いに正しく歳を重ねませんか?」

 

「む、むぅ……まぁいいですけどね……」

 

寿和に窘められて落ち着く響子。そんなやり取りの間にも、イリヤ・リズと三騎のサーヴァントはドームの中に呆気なく入り込んだ。

かつては世界最高の魔法師と呼ばれた祖父や、他の高位魔法師たちでは進めない壁を、何事もなく進んだ連中に、何とも言えないものを感じつつも、状況が知れないのがもどかしかった―――。

 

そんな響子が案じたドームの中での状況は、『最悪』ではないが、それでも『良好』とはいえないものを孕みつつ進行していったのだ。

 

 

刹那の口から鮮血が飛び散ったあと、それを遅れて見た面子の中で、飛び散ったその血を即座に分解したのは、達也なりの判断であった。

死徒たちが血の香に惹かれてバーサーク状態になるのではないかという懸念である。

 

「―――助かりました。幾らかは衝動を抑えきれますが、それでも魔法使いの血は魅力的だ……」

 

『シオン』がそんな風に言って、こちらに感謝を示すも顔は真っ青だ。

 

「我々の難儀な点だな。そして―――」

 

どうやら、ここまでだ。

 

そんな言葉が聞こえつつも、どういう意味だと聞きたくなるぐらいに、吸血鬼集団は、その身を霊子と魔力に換えられていた。ようするに―――『分解』されているのだ。

 

「―――そんな、なんで!?」

 

だが、そんな中で『弓塚さつき』だけが、その分解の中から取り残されていた。どういう意味なのか。何故、刹那が倒れた瞬間に、そちらにまで影響が及ぶのか―――。

 

『――――我がことなれり! ここまでいい気分で我が身を叩いてくれたのだ。『地道な作業』であったが、その代価はきっちり頂いたぞ!!』

 

戦光樹―――北欧神話で言うところのユグドラシルのようなものに絡め取られながらも、魔神柱は哄笑を止めようとしない。

 

『説明を求めているようなので、言ってやろう。ハッキリ言えば、そこの男は無茶をしすぎたのだよ―――連日連夜の魔術回路・魔術刻印の酷使。通常の魔術師ならば、全てが壊死していてもおかしくはないはずだが、よもや固有結界の展開をしても、いまだに五体満足とは―――だが、今夜(トゥナイト)が限界だったな』

 

魔神柱の説明は分かりやすかった。原因は察せられる。

これは単純に刹那の特異性だろうということだ。彼の生家・故郷は、周期こそあったが、魔術師七人、英霊七騎の『戦争』が起こる土地だった。

起こった後の決戦・決着までの期間はまちまちだが、それでも平均して十日間以上の戦いが続く、正しくバトルロイヤルなのだ。

いまでこそ離れてしまったが、その『戦争』にて連綿と培ってきたDNAが、今日までの激戦、そしてアルズベリで戦わせてきた原因だろう。

 

だが、それでも――――。

 

(ここまで、いきなりなノックダウンなんてあり得るのか?)

 

現在、『3つ』の魔術刻印。左右の腕、背中―――背中は、少々事情は違うかもしれないが、それでもそれらが刹那を回復させようと必死で輝いている。

その様子。完全に意識を無くして倒れた刹那の様子に、荒ごとに慣れていないほのか、七草の双子は、顔を蒼白にさせている。

 

(あるいは、この三人も刹那がそんなことになるとは思っていなかったかだ)

 

この間、自ら死に向かった達也だが、もしかしたらば、あの後のほのかの様子はこんな風だったのかもしれない。

 

魔術刻印は確かに、刹那を回復させているが、当然、それだけに頼っていては回復が覚束ないことは自明の理。何も言わずとも、回復術を得手としている人間たちが、術の重複をしないように、順番に刹那に掛けていく。

 

「レオ、次はワタシがやるわ!」

「……頼む!」

 

レオの棍棒―――ダグザの復活神としての側面を介した回復術が刹那の臓器を治した後には、リーナが割り込むように言ってきた。

 

それをレオは非難する気持ちにはなれない。仰向けに倒れた刹那の頭を腕で抱え込みながら回復術―――魔術回路の瑕疵(キズ)を直しながら、心肺の安定を図るリーナの眼からは、涙が止めどなく流れ落ちていた。

 

「ワタシには分かってる。セツナが、死ぬわけない! ここで終わるわけないのよ!!」

 

我慢をしようとしたのか、青色の眼(ブルーアイズ)にいっぱいの涙をためながら、それでも溢れ出る涙が刹那の顔を濡らしていく。

 

直接的な魔力の注入が、刹那を回復させていくのだ。悲しみの乙女の涙すら、昏倒させた魔術王(ウィッチキング)を癒やすかのようだ。

 

(―――俺の再成で幾らかは治せそうだが)

 

その役目はレオが代行してくれた。魔術回路や刻印の損傷に関してなど諸々は、リーナに任せればいい。

 

達也がやるべきは―――。

 

「お前は、刹那に何をしたんだ?」

 

―――魔神に問いかけることであった。答えてくれるかどうかは賭けであったが、己の勝利を確信して饒舌になっているのが、今の魔神柱ハルファスの状態だ。ならば、答えるはず。

言葉の一片、断片だけでも相手を出し抜くことを見いだす。それが今の自分の役目だ。

 

『呪術―――というのを知ってるかねデストラクト? はたまたコンピューターウイルスというものを』

 

バカにしてんのか? と想いつつも、言わせるがままにしておく。

 

『この男は、確かに肉体的なスペックにおいては、この『魔獣嚇』のボディを叩きのめす威力はあった。だが如何せん、我が身に触れるということは、それだけ『呪波』を浴びるということだ。神鉄のルーングラブでの打撃とはいえ、あちら(刹那)が攻撃を加えると同時に、こちら()あちら(刹那)を呪っていたのだよ。そう接触型の汚染術式、はたまた感染呪術といえるだろうな』

 

お前はゴンズイ・オニカサゴ(海の毒魚)か、ヤマウルシ・イラクサ(山の害草)か。などと言いたくなるのだが、『妙な話』だ。

 

「そんな! セツナは呪い(カース)への抵抗力は強い!! カレの使うガンドは、『この世全ての悪』(アンリ・マユ)を加工したものなのよ!!」

 

リーナの言う通り、遠坂家の秘術 俗称・遠坂流ガンド術奥義『極死無双』。それを使う刹那は呪術を得意としているわけではないが、というか現代魔術では呪術は『魔術』でないとかいう話を聞いたが……。

 

ともあれ、そういったものを『聖杯汚染』の泥から作り出して、親子二代で作り上げた刹那の家の歴史を感じるものを―――そんな簡単に?

 

そんな達也の疑問に答えが出てきたのは意外な所からだった。

 

『すまねぇ相棒!! どうやら俺の概念霊基が利用されてしまった!!!』

「アンリ?」

 

レオに憑いているサーヴァントが嘆くように言ってきたのを全員が聞いてしまう。

 

『―――『遍く示し記す万象』(アヴェスター)。ゾロアスター教の聖典から『報復』の要素を抜き出した偽典 『偽り写し記す万象』(ヴェルグ・アヴェスター)

原呪術という最古の呪詛を、そこの男(レオンハルト)に憑いている怨天大聖のチカラを反転させることで、呪詛を定着させたのだよ』

 

『攻撃されると同時に、こちらの攻撃を反転して呪詛としていたとは、随分と器用な真似をする……ね』

 

『即効性のボディブローをありったけ食らったのだ。それぐらいの代金は置いていってもらわなければな』

 

専門的なところこそ細かくは分からないが、ダ・ヴィンチとの会話で分かったことは―――刹那は、相手方からカウンターを食らっていたようだ。

遅効性の恐ろしく見えない『毒手』。そして友人を攻撃するために利用された形のレオの怒りが場を圧倒する。

 

『だが、何故―――坊やが契約しているサーヴァントだけでなく、弓塚くんを除いた死徒集団まで不調に陥っているんだ?』

 

『これ以上のネタバレは止しておこう。だが、我らの仇敵にして盟友レオナルド・ダ・ヴィンチ―――もはや詰み(チェック)だとは思わないか?』

 

勝利を確信して馴れ馴れしくダ・ヴィンチちゃんに話しかけるハルファスだが……。

 

『いやーそうでもないんじゃないかなー。こういう時ってさ。大概どこからともなく助けが来るもんじゃないかな?』

 

通信機越しの言葉とはいえ、笑みを含んだ言葉(だろう)を掛けるダ・ヴィンチに何かの援軍の予定があるのだろうか?

 

そう問いかけたいが、それを許さない環境・状況。そして昏倒している刹那の姿……。

 

(うん?)

 

疑問を持ちながらも状況は動く。魔神柱との彼我の距離は空いているとはいえ、安全圏ではない。

 

動けないでいる刹那を狙うように鎌首をもたげる魔神柱―――予想される攻撃は―――。

 

 

―――歴史侵食 ハルファス―――

 

先程は刹那の宝盾二層で食い止めた最大攻撃。それが戦光樹の網に絡め取られながらも放つ様子だ。

 

しかも生き残っている首や、首が無くなったはずの柱すらもワイヤーフレームのような魔力の線でで擬似的な『首』という名の砲身を作っていくようだ。

 

強烈なエーテルの高まり。マズイ。放たせるわけにはいかない。

 

そう考えた瞬間……刹那と経路(パス)が繋がっているサーヴァント達が、重々しそうに立ち上がり撃たせまいとした時に……。

 

『きひひっ! 絶体絶命のピンチに颯爽と戦場に現れる英雄の気分とはこういうものかっ! 体験する側になるとは思わなんだぞ!! だが、それもまた遊興よなぁ!!』

 

『人の世は騒がしいわねー。けれど、それはあんな『蛇』もどきによって起こる騒動じゃダメよ~。やっぱりね。『災厄』ってのは、私達みたいなのが起こすべきよ!』

 

『ちょっ! アンタら、その中に私を入れるなし! ワタシはどっちかっつーと善良寄り、あっ、だからって、お前の属性は中立・悪だろ なんてツッコミはナシナシ!!』

 

騒がしい声が聞こえてくる。同時に、魔神柱たちに盛大な攻撃がヒットする。

 

多くの豪雷纏う槍―――否……。

 

「「金剛杵(ヴァジュラ)!?」」

 

幹比古と沓子の言葉が重なったことで、名前の通りならば法師の法具というには尖すぎる(スパイク)が伸びた武器の名称が分かった。

 

地上に奔る閃雷。落ちてきたヴァジュラの裁きが、地表を蹂躙する。そして、その後を追って緑光の波動とでも言うべきものが、それを追うかのように放たれる。

どれもこれも『サーヴァント』にしては苛烈すぎる攻撃能力。

 

「フィニッシュは私でキマリ♪ とはいえしつこいなー。まだまだ霊基が有り余っているし」

 

両剣(ツインブレード)、あるいは両牙槍(ツインタスク)とでもいうべきものを颶風、暴嵐の勢いで振るう女が空中を跳びながら魔神柱を斬りつけた。

 

それを終えると地上に落着する姿に一瞬だけ天使を感じたが、それは思い違いな気がした。

 

だって―――サンタなのだから。

 

「此処から先は!」「わえたち!」

 

色黒な肌でそのボディの媚態を強調した女性二人、前者は腰に勾玉の飾りをつけた―――強烈な衣装に角をい四本ほど生やしている。

 

後者は、スカートの丈が短い黒のドレス。黒いファーをつけたものを着込んだ女性だ。

 

名乗り文句の締めは―――季節感を完全に無視した『ミニスカサンタ』衣装の女性で、……その姿とかメイクの在り方とか達也は若干頭が痛くなりながらも、それを聞き届けた。

 

「CYBER SERVANT DANCERS に任せるし!!」

 

ダブルピースをするサンタを筆頭に三人全員が決めポーズをして、こちらに見せつけてくる。

 

サイバーサーヴァントダンサーズ……謎の黒ギャル(2090年代では絶滅危惧種)サーヴァント集団の登場に―――全員が疑問に思うこと。

どこに『CYBER』な要素があるのか分からないが、それでもその集団を見た瞬間、幹比古が盛大な『鼻血』を出したことは、ちゃんと記しておくべき事実であろう……。

 

 

 

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