魔法科高校の魔宝使い ~the kaleidoscope~   作:無淵玄白

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とりあえずふじのんとアビちゃん水着を一枚ずつ手に入れた。

特にふじのんは、恐らく今後手に入れづらくなるとおもっていたのでうれしい。

そして全く関係ない事だが、シンフォギアアプリが遂に『聖闘士星矢』とコラボ。

とんだアナザーディメンションである。(爆)




第287話『色彩-Ⅶ』

 

「っ! 達也君が前に出ていく!?」

 

「お兄様!」

 

俗称・達也組の面子が驚くのも仕方ない。そんな面々の前に『蒼金の魔力鎧』を纏った刹那が到着する。

 

ビックリ仰天しているだろう面子だが、掛ける言葉は少ない。

 

「説明はあとだ。先ずは補給しろ。ナオツグさん曰くエリカの姉御からのおにぎりだそうだ」

 

「……あのヒトがね……」

 

エリカ自身は、何とも言えぬ微妙な表情をしながらも、保存ケースを開けていく面々。腹が減っては戦はできぬというやつである。

 

何人戦っているかすら分からなかったというのに、その量は全員に渡るだろう。

 

防御盾を展開。安全圏を作りながらも他の分身達を通じて刹那は全員に『混元魔力』を渡していく、そんな中、先発組は空きっ腹に握り飯を入れていく。

 

ふざけている、とは言うなかれ。 

人間おなかがすいていると、力も出ないし考えかたも暗くなる。

 

特に今日の事態はとびきりに魔的すぎる。心身の不調はよくない魔力を発してしまうのだ。

 

多くの人間が遠距離砲撃で牽制するが、大した効果は発揮できていない。それでも、今はそれが均衡を生み出している。

 

均衡を崩すには―――。

 

「さぁて! 私のゲンコツ(鉄拳)が唸りを上げますよ!!! 魔神柱を模した『大淫婦の使い魔』を倒すべし!!」

 

―――サーヴァント(人理守護)の『チカラ』を宿した上での『ぶちのめし』であるのだ。

 

深雪がさり気なく行った空を切るワンツーパンチの速度と威力はダテではない。

 

刹那の魔力を受け取ると同時に、変化をした深雪の姿は既知でない人々はかなり動揺をしていた。

 

特に泉美などは、『み、深雪お姉さまがモハメド・アリに!? いや、シュガー・レイ・レナード!?』などと、かなり濃いプロボクサー名を出して動揺しきっているが……。

 

(その泉美が、この中では一番色々な英霊に『取り憑かれそう』になっている……?)

 

何か霊媒として惹かれるものがあったのか、どこぞのバーロー声の奏者よろしく取り憑きたそうにしているのだった。

 

(もっとも魂の片割れたる香澄の方がいるからか、微妙に入り込めそうにないようだが)

 

そんな風にしてからいざ出発と至ろうとした時に。

 

「―――刹那!! お前の分身体から魔力を受け取ったジョージが―――『変身』したんだ! もう理解が及んでいるんだが……!」

 

「だったらいいだろう。もはや問答している暇はないぞ。質問は後で受け付ける!! 今は持てる力で―――深雪を支援してやれよプリンス!!」

 

平素とは違い、きちんと整えられた髪を逆立てて衣装も完全に違うものとなった吉祥寺真紅郎(真っ赤な顔)を伴ってきた将輝に掛ける言葉は今は少ない。

 

そうこうしている間にも達也にも危難は迫りつつあるのだ。

 

「司波さんも英霊憑依している状態―――聖女マルタなんでしょうが……うっ……」

 

「マサキさん! 紳士は女子の艶姿をジロジロと見ない!!」

 

「す、すまない! シャオちゃん!!」

 

深雪の水着姿(霊衣だが)に興奮しすぎたのか、鼻を押さえた将輝を嗜めるリーレイ。

 

そんなやり取りをしつつも達也の切り開いた道は見えている。

 

全員を見渡すと、首肯一つだけを返してくれた。一から十まで全てを言わなくとも、全てを『理解』した面子に頼もしさを覚える。

 

結局、乱暴な言い方をしてしまえば、細かい指示、指図などというものは下級な連中だけが必要とするものだ。

 

全員が望んでか望まなかったか、それはともかくとして一端の戦士としてのツラを身につけたものであるとして、達也の後を追うのだった。

 

 

「直死の魔眼―――俺では線を見るだけになってしまう。『点』が見えればいいんだがな」

 

達也の回復をしつつ状況を見るに、混迷の一途―――というほどではない。むしろ『どうやって』あんな怪物を倒せるのかがわからなくなるほどのタフネスなのだ。

 

「その為にスマートじゃない接近戦を挑むなんてお前らしくない―――が、嫌いではないな」

 

飛翔する魔竜との相対距離は縮まったが、どこぞの最強生物のごとき強靭さは達也が刻んだはずの死線を即座に回復させてしまっていた。

 

直死の魔眼による『線刻』は確かに不可避の死を与えるが、()を回復することが出来ないわけではない。

 

「死者蘇生の類じゃないな……。アンカーを外して、楔を打ち込めば、あれも『ただの魔竜』になるわけだけど」

 

(スピアヘッド)自体は、既に打ち込まれている。フラガラック3つを使って作り上げた枝槍(しそう)は未だに魔竜を苛んでいる。

 

ヤツに無限の回復力を与えているもの、それは――――。

 

「刹那君!達也君 頼む!! 僕を―――真夜の所に連れて行ってくれ! 僕がやるべきことは―――分かっていたんだ……! 分かってるつもりで行動していなかった……」

 

四葉真夜の存在。

それが、アレの不死性の原点ということか。

 

どういう「理屈」であるかは、未だに詰めきれないが、それでもやるべきことは分かった。

 

「まぁいつまでもあんな姿晒しっぱなしってのもマズイでしょうからね」

 

「ああ、全くだ。ここまで大勢がやってきて真夜のフルヌードが見られるなど腹立たしい限りだ……!」

 

歯ぎしりするほどに、はがゆいならば、何故に離してしまったのやら、という疑問を飲み込みつつ考える。

 

自主的に集まってくれた愚連隊の面々も、こんな事態(46歳のフルヌード)は想定外だろう。ともあれ、いつまでも眠りっぱなしのあのBBA(ヒト)を叩き起こすには、このヒトや―――。

 

「―――その言葉、お待ちしていました七草師父」

 

―――親族たる人間の言葉が必要なんだろう。

 

魔法(引き金)なんて使わなくて(弾かなくて)いい。今は愛しい女性の為に呼び続けてくださいよ。エスコートは俺たちにお任せを」

 

叔母(真夜)までの水先案内人は、この俺たちが引き受けましょう」

 

今でも砲声や雷鳴が轟く中、魔竜の至近距離まで近づく、難儀な話だが、やらざるを得まい。

 

だが、この元カノ未練マン2号の言葉が届かなければ―――。

 

(そんなことは考えるまでもないな)

 

それは『ありえない』と刹那は思えたからだ。

 

若者2人―――あの頃の自分よりも強く、されど『行動』することの意味を理解しているのに弘一は、少しの嫉妬心を覚える。

 

走り、駆け出さなければ、取り戻せないこともある。

その事実に気付いた時には、取り戻せない所まで来ていた。

 

けれど―――――。

 

今、この場で取り戻すべきものは分かっているのだから。

 

走り出す。駆け出す。躍動させなければいけなかったのだ。

 

取り戻したい。失う前に―――そうしていくべきだったのに―――。

 

「真夜―――!! いまからそっちに行く!! 君を抱きしめたいんだ!! 銀河の果てまで!! 君を愛している!!」

 

走りながら眼を向けながら、七草弘一が、その言葉を発した後、明確な『変化』が起こる―――四葉真夜を囚えていた魔力の球体。

 

そこに―――ヒビ(・・)が入った。それが原因であるかどうかは不明。しかし、それは―――現在の戦況において信じるに足るものだ。

 

『っ!! この世界で、明確に人理焼却の意思を持っていたというのに、よもや男一人との交わりで、変節するならば―――――』

 

貴様らを殺す。

 

明確な意図で殺意を向けてくる。放たれるはドラゴンブレス。止まらなければ防げない―――という状況は。

 

 

「パンツァー・ルーンブルグ!!」

「ふん!! ファランクス!!!」

 

2人の巨漢によって防がれた。移動型の絶対防御を敷いたことでブレスは意味をなくすのだった。

 

「一点突破だ! 振り向かずに進めよ!!!」

「愛の言霊を叫び続けろ! 元カノ未練マン!!」

 

レオはともかくとして克人の言葉を受けても、弘一師父の歩みに澱みはない。

 

『今さら、このような穢れきった女に固執するか。この女が世界の破滅を願ったがゆえに、世界は滅びる! 滅ぶべくしてな!! その原因は貴様だコウイチ・サエグサ!!』

 

嘲りの言葉を上げながらも、逃げるどころか、こちらに体当たりをブチかまそうとする魔竜。巨大な質量が唸りをあげて迫る様子は、恐怖を覚える。

 

避けることも、躱すこともしない。

 

「ああ、俺は一も二もなく! 己の身を捨ててでも走るべきだったんだ!! もう片方の眼を失ってでも、彼女の側に、助け出した時に、覚醒めたその場にいるべきだったんだ……!!」

 

後悔ばかりの人生を歩んできた男の独白。ああすればよかった。こうすればいいんじゃなかったか。

 

たら・ればだけを考えて、動かなかったツケが、ここに来て支払いを強要してきたのだ。そもそもツケはいつか支払うものなのだが。

 

「だから!! もう離れるのはイヤなんだ!! 側にいたいんだ!! 真夜の側に俺はいたいんだ」

 

罅は変化を着けながら断続的に入っていく。真正面から来る巨大な竜頭。

 

先程は深雪がぶん殴りまくっていたが、それでも怖いものは怖いので―――――。

 

景虎(ランサー)!!」

 

「委細承知!!」

 

越後の龍に対処を任せるのだった。

 

自分たちと竜の境界に立ちふさがる姿に安堵したのだが……いつの間にか越後の龍がオルタナティヴな霊基になっていたりした。

 

何やってんのマイサーヴァント。そんな言葉を飲み込みつつも、景虎は情けない男に一家言あるようだ。

 

「―――おなごへの愛を叫ぶは戦国時代でもありました。それを惰弱とは想いません。生き残る上でそれは、必要なもの―――が忍愛(しのびあい)はほどほどにしておいたほうがよろしいかと」

 

身分の違いゆえの恋―――というわけではないが、微妙に織田信忠と松姫の恋にも似ているか。

 

そんな景虎の言葉に、弘一氏も顔を赤くするばかり、しかし迫りくる竜は頓着はしないだろう。

 

『その女は甲斐源氏の地に生まれたものだ。そしてその女の『類縁』が、『中華の大地』で、貴様の『宿敵』を召喚したのだ!! それでも助けるのか!?』

 

「―――特に関係はなし! むしろ『晴信』を召喚してくれたというのならば―――感謝の念のみだ!!」

 

牙を開いて迫りくる竜を槍一本で抑え込む景虎。槍と竜の境界で黒雷が迸っている。

 

その出来た間隙を見過ごすわけにはいかない。

 

「達也!!」

「ああ!!」

 

激突で生じたショックウェーブでたたらを踏みそうになった身体を動かして、竜が掴んでいる球体に近づく。裸身を晒した女が入った―――ヒビ割れだらけのそれを―――。

 

「真夜叔母さん。アンタはもう『家』に囚われない方が―――いいかもなっ!!」

 

親戚としての言葉を掛けながら達也は、竜が物理的ではなく魔力的に掴んでいた四葉真夜との『縁』を直死の魔眼を用いて断ち切った。

 

自由の身というには、まだ球体だらけだが―――それを。

 

「―――今度は、どこにも行かないように離さないでいてくださいよ!!」

 

簡易な物体移動術で弘一氏の側に寄越す。景虎と押し相撲をしているせいか、不動だが明らかに動揺したように思える。

 

そこを見逃す刹那ではない。

 

「―――再動()!」

 

樺の小枝を意味するベルカナのルーンを虚空に刻んだことで、呪詛が動き出す。

 

一度は、刹那の意識不明と四葉真夜という縁で抑え込まれていたフラガラックの枝槍が再び魔竜を締め上げる。

 

 

『 一度は抑え込めた神代の秘剣を再び動かすだと!?』

 

「その短剣三振りによる秘術『射し穿つ戦神の枝剣』(ベルカナ・フラガラック)は、俺と養母バゼット・フラガ・マクレミッツとの絆だ! そう簡単に抜けるものか!」

 

背中にある刻印。血縁が無くとも、刹那に受け継ぐように調整されていた魔術刻印の消費は凡そ6割。

 

残量4割だが、しかし……。

 

「「「―――あ、あっついいいいいいいいい!!!!」」」

 

後ろの方で光井ほか純情女子組といえる連中が拗れた中年2人の抱擁シーンを見て、興奮していた。

 

「―――しまった。どんな愛の言霊であの球体を砕いたのかを聞き逃した」

 

「きっとド○ン・カッシュ、花本○司みたいな愛の言霊が吐かれたんだろうな」

 

親戚としては、そんな場面を直で見なくて、聞かなくて良かったと思っていると見える達也を見つつも、状況に対して見ておく。

 

「総体を消し飛ばせば、だがここは都内の『ド真ん中』だ……エクスカリバーなんて使えない」

 

王貴人の妖怪変化が海上で復活を遂げたのは、本当に運が良かったとしか思えない。

 

「固有結界なんて大魔術展開するなよ。お前でも連日2発目なんて無理だろ」

 

「気遣いありがたくて涙が出るね」

 

だが、いざとなればそうせざるをえない。そう思っていた時に待望の通信が入る。

 

『長らくお待たせしたね。状況は理解している―――その前に一色くんをガーネットごと呼んでくれたまえ』

 

 

ダ・ヴィンチは説明ではなく要求を出してきた。

 

その間にも、魔竜の頭を自由にしないと、抑え込むべく、景虎と交代する形で続々とサーヴァント及びサーヴァント憑依者たちが追いすがり、うねるように暴れまわる蛇身―――巨大な質量に国防軍を中心とした剣士達が、己の得物を力いっぱいに振り下ろす。

 

土煙の中に血煙が混ざる様子に焦燥感を持ちながらも、愛梨を呼び出す。

 

リーナと共にやってきた愛梨。そしてその手から今までチカラを貸し与えていたカレイドガーネットが離れてきて、ダ・ヴィンチと通信し合う。

 

『―――何を言いたいのかは『理解』しているね?』

 

いきなり吐かれる剣呑な言葉。それに対して『皇帝』は答える。

 

『うむ。だからこそ『責任』を取ろう―――しかし……それは我が契約者であり奏者たるアイリを……』

 

少し項垂れるような返答(杖なのに)。しかし、ダ・ヴィンチは許さない。

 

『しかし、キミの分け身が招いた事象とも言える―――キミが告げなければいけないんだよ。『バビロン・マグダレーナ』?』

 

『―――ふっ、流石は余が主役(?)を務めた国営放送アニメの主題歌を歌った芸術家よな。全くもって因果とは忌々しいものだ』

 

観念したのかなんなのか、意味不明な言葉の羅列だが、それでも最後の一手は穿たれる。

 

『我が奏者エクレール・アイリよ!! いまこそ余のチカラの全てをそなたに与えるとき! 魔宝使いの右手に持つ剣―――マルスの剣を持つのだ!!』

 

「こうですね!? ガーネット!!」

 

疑問も何もなく即座に刹那の右手を握ってくる愛梨に、決断早すぎであり、握り方がアレであった。

 

「なにナチュラルに恋人つなぎやってくれてんのよ!! だったらば、ワタシはコッチよ!!」

 

左手―――宝石剣を握っていた方に手をやるリーナ。剣を握っている状態だというのに器用な真似を、と想いつつもキミらもうちょっとTPOを弁えてなどと刹那は思ったが――――拗れた中年2人が一番のKYではあったが。

 

そんな様子すらガーネットには良いことであるようだ。

 

『うむ。正しく深い愛! 深愛!! 大いなる愛を持つものへの多大なる愛の力が余にも伝わるぞ! アイリ、リーナ、そしてセツナ―――3つの愛! トライアングルを刻んだ愛は、宇宙の真理にもつながる! 余たちは全力で未完成。しかしてそれは至高の美を作る!! ハンパな所で満点なんぞつけずに、いざ突き進め!! 』 

 

杖の言葉と共に三人のオーラと魔力が、混ざり合う。光の三原色が混ざる色は、白。汚れなき、魂の輝き。

 

色も、欲も、あらゆることを乗り越えて、三人の魂の歌が、響き合う。 

それはトライアングル。宇宙でもっとも強固な図形。ふたりがひとりを、ひとりがふたりを、それぞれに想い、愛する素敵で刺激的な形。

 

ガーネット=ネロ・クラウディウスが、軍神の剣を介して呼びかけた愛の神『ヴイナス』。オリンポスの神々の一柱は応える。

 

この世界に愛を遍く与えよという啓示。

 

その波長を受け取った瞬間、何かが解け落ちる……。

 

「―――なんやかんや言っても、アンタがいたからワタシは、セツナへの愛を殊更、自覚して行動出来たのかもしれないワネ……」

 

「それは奇遇ですわね。セルナの記憶で見たルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト女史とマダム・リン・トオサカ―――アナタとの関係にそっくりだったもの。合縁奇縁を感じたわ」

 

リーナは、ある意味セツナと同類のお嬢さま(セレブ)であるアイリの登場に危機感を覚えて、アイリは自分よりも先に出会った年月で絆と家族愛(ひみつ)を共有出来ていたリーナに嫉妬を覚えた。

 

「―――俺は一人で生きていこうと思っていた。もうお袋やもうひとりの母親と同じく、出来た繋がりが断たれて悲しい想いをするのはイヤだったから」

 

しかし、それは無理だった。分かっていても、それでもそうしようとして無理だと分かってしまった。

 

つまるところ。

 

それが遠坂 刹那の性分なのだ。

 

「狭い世界を変えてくれた。だから来てくれ、リーナ! アイリ! お前が、お前たちが、オレの(せかい)だ!」

 

「そしてアナタはワタシたちの(みらい)―――」

 

「世界の見方(アングル)を変えてくれたヒト―――」

 

それだけは変えられない事実(ホントウ)なのだから―――。

 

 

そして……。

 

(完全に俺は蚊帳の外だな……)

 

光の奔流から取り残されて一人内心でのみ愚痴る達也だが、変化は一目瞭然であった。

 

『来たれ! セツナに縁を結びし金星の女神(ヴィナス)よ! そなたのチカラを与えるときだ!! 神体形成(かたちをなして)!! 神格再生(かたちをさいげんし)!! 神核付与(たましいをあたえよ)!! さぁ―――この愚かしくも、様々な演者を惑わした大戯曲に閉幕を告げるのだ!!』

 

神のチカラを宿した『3人』の『ニンゲン』たちが走り出す。その疾走は、忍者の歩法であっても、かなり難儀するものだが、それでも達也は『白い翼』を生やした三人の背中を追っていく。

 

『まずは、『槍の竜インウィディア』の霊基を分割する!! 魔力の塊となったお前をレリーズしてくれよう!!!』

 

『お、お前は!!いや、『アナタ様』は――― 今まで隠れていた(・・・・・)のか!?』

 

この闘いの中で一番に動揺した声をあげる魔獣嚇。ガーネットの存在を『いまさら』認識したらしき言葉に、何かの因果を思い浮かべた達也だが、詳細は分からない。

 

『ふははは―――!!! 主役は遅れてやってくる!! この場で退散したならば、貴様の主人に伝えておけ!! いつか『決着』をつけにいくと―――な!!』

 

言葉のあとには、天上より光が降り注ぎ、巨大な魔竜の身がいくつかに『等分』されて、小竜へと変化する。

 

霊基分割とでも言えばいいものだろうか、それに変化したことは魔竜にも予想外だったのだろう。

 

 

しかしながら、これによって―――倒しやすくなったのは事実であり、それぞれの戦闘集団が近傍のデモンズヘッド(巨頭小竜)へと襲いかかる。

 

 

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