魔法科高校の魔宝使い ~the kaleidoscope~   作:無淵玄白

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とりあえずヨハンナさんは一枚ゲット。そしてメレム氏は、まだアーキタイプアース関連、ぶっちゃけアル中なバレンタインイベントをこなしていないのだろうか。

ツイッターでの有志諸氏の報告――――――恐らく溜めているのだな! 記事にするのを!!!


第348話『魔法の宴~初日終了~2』

 

「このままじゃマズイよなぁ」

「何がだよ?」

「色々だ。今日の三高の成績云々じゃない。とにかく空気が悪いな」

 

メロンの容器に入れられた煮こごりスープを食いながら、琢磨(友人)の言葉に、まぁ確かにと思う伊倉。

 

だが、何が出来ようか……。

 

「一条先輩が、明日……破竹の勢いで戦ってくれることを願うしか無いんじゃないか?」

「他力本願すぎる。やはり……遠坂先輩に向いている風向きを変えなきゃならない」

 

一高の西城レオンハルト・言峰カレンによって少しは流れが変わったが……。三高にとってのよい風ではないのだ。

 

「本当に、魔法師界のヒーローだよな……麦わらの一味で言えば、船長(太陽の戦士ニカ)副船長(三刀流の剣豪)海賊シェフ(赫足のゼフの息子)を歴任しているようなもんだ」

 

伊倉の苦笑するような賞賛の言葉。現在、厨房に入っている人のことを称するものに琢磨としては、ぐぬぬとせざるを得ない。

 

つくづくとんでもない男だ。あの人に打ち勝つべく三高に入った琢磨だが、離れた北陸でも彼の名声は轟く。

その事実に歯噛みしていると―――どうやら本日のスペシャルディナーがやってきた。

 

「ほれ琢磨! 遠坂先輩のスペシャルを食いに行こうぜ!!! まずは食わなきゃ始まらないぞ!!」

 

「ああ」

 

どんな時でも出された食べ物は粗末には出来ない。例え対抗心を燃やす相手であっても、それは当然の話なのだから。

 

 

そうして達也を筆頭にほぼ全員が刹那のスペシャリテに殺到する。

最初に出されたのは……。

 

「達也さん」「達也様」

 

「夫婦の合作かな?」

 

「プランは遠坂先輩、ですが心を込めて握らせていただきました」

 

「ならば、九亜たちとか幼年組が先だな」

 

察し良くその山盛りの揚げ団子を先に食う人間が分かった達也。

 

ゆえに小中学生たちに席を譲る。

やはり、わだつみ達は、水波にとって妹も同然であり、渡す際の様子が少しだけ優しい様子だ。

 

反面……。

 

「「アリサを食事で懐柔しようとしても無駄ですよ! 魔法科高校のシェフ!!」」

 

「なんだと思われているんだよ。俺の料理は、まぁとにかく十文字家と遠上には俺から説明したほうがいいな」

 

十文字本家の養子であり、克人の義弟にあたる男子と北海道の遠上という刹那の苗字に似通う女子。

どちらに苦笑しつつもキッチンペーパー型の包みに団子を入れて手渡す刹那。

 

後ろの方で小さく謝る十文字家御一同様にも気にせず手渡す刹那。

 

「くっくく! アーシャの料理で舌が肥えた私を満足させるほどの味だといいですねぇ!!」

 

「全くだな。俺は一度もアリサの手料理を食べたことがないが! 想像の中で味を膨らませてきた!!」

 

「いいから黙って食え。料理には美味しさの持続時間があるんだからな」

 

大谷日堂(ゲス)(神の舌)のごとき文言を放つ2人に返した刹那の言葉。確かに揚げ物は『アツアツ』を頬張りたいわけで―――。

 

全員が渡されると同時に頬張る。そして―――。

 

「―――うまっ、あっいや! 違う!! なんじゃこの『ライスコロッケ』は!!! 美味い!!」

 

「カリカリのパン粉をまぶされた肉衣から一杯に出るチャーハンの味わい、ふわふわぱらぱらな炒め米が、食感のアクセントとして常に飽きをこさせない!」

 

けんか腰だった2人が夢中になってしまうぐらい。それぐらい『モノスゴイ』料理……『チャーハンライスコロッケ』だが、さらなる仕掛けが施されていた。

 

「―――中心部にチーズ……揚げられたことで、溶けたこのトロミがまたチャーハンに合う……しかも、このチーズ……もしかして!!」

 

ライスコロッケの定番(?)ともいえる中心部の仕掛けだが、それに何かを気付いたのは十文字アリサである。

 

「アーシャも感じた? なんか、時折食べていた味に似ているよね?」

 

「遠坂さん。もしかして―――」

 

「そっ、中心部にあるチーズは、遠上家から十文字家に届けられていた北海道産のものだ」

 

その言葉で成程と思うが、何故に刹那の手にあるのか? 疑問に答えるべきか少し考えつつも……とりあえず答えることにしたようだ。

 

「いや、真実を言うのもあれだけど……十文字夫人から渡されたんだよ」

 

「ほぅ、義母(はは)が……、察するに遠上家の方から立派すぎるチーズを渡されたはいいが、自分では使い切れない、もしくはいい調理方法を思いつかないから、お前に渡されたというところか」

 

「セツナ、アナタの気遣いが無駄になっちゃったワ」

 

「ソーダネー、本当に察しが良すぎる若社長だわ」

 

リーナの言葉を以て十文字OBの解説に降参をするのだが、その一方で分かっていないことも多い。

 

トングを使ってチャーハンコロッケを渡している中で考えるに……。

 

「十文字ファミリーオールマッチョウイル計画って何ですか?」

 

「「「「「――――」」」」」

 

その言葉に十文字家の子供たちが全員、凍りつく。

 

「まだ諦めてなかったか母さんは……」

 

「マスター刹那がやってきたことで野望が再燃したか?」

 

「いや、もう無理だって、俺も竜樹君も骨格レベルで、細マッチョにしかなりえない!」

 

「加担しちゃったんですか?」

 

上から竜樹君、和美ちゃん、勇人君―――最後にアリサちゃんである。そして無言で少しだけ苦い顔の克人OBで、察するに、十文字家では共通認識のようだ。

 

「これを作っちゃってる時点でね。まぁステテコブラ・マッチョウィル先生は偉大なる人生の指導者かもしれんが、俺の人生の相談役 グリゴギ・鉄拳・オニスマッシュ先生には劣るな」

 

「ソレ、ドー考えても、モデルはアナタの養母よネ?」

 

「イマジナリーフレンドならぬイマジナリーイノベイターを作ることで、時にヒトは精神の安定を測れるんだよ」

 

結局の所、慶子夫人の趣味とは裏腹に、息子も娘も思ったようなゴリマッチョになってくれなかったのは、少し計算違いだったようだ。

 

「まぁアリサがレジー・ベネット(ダダンボヨヨン)みたいになることもあり得ないだろ」

 

スラブ系は油断するとすぐに『太る』ものだが、彼女にそれは無さそうだ。

 

2人ほどが憤慨しそうになったところに。

 

「もう! 何を想像して言っているんですか……」

 

などと嗜めるように少しだけ恥ずかしがるよう、照れるように言いながらライスコロッケを食べるスラブ系JCの様子に―――。

 

((((グローバルなモテ男))))

 

というやっかみじみた視線が届くのであった。

 

そんなアリサの対応に、ぐぬぬ顔をする男女中学生……。少しだけ人間関係が見えた瞬間であった。

 

「で、刹那。このライスコロッケだけで終わりじゃないだろ。先程からいい匂いをさせている方の皿も出してくれ」

 

「最初は桜井と光宣とが懸命に『空洞握り』をしたライスコロッケを味わってほしかったんだよ」

 

普通に握り固めたのでは、こうはならなかったご夫婦の献身を伝えておく。まぁわだつみとヒカルwith航などは本人から聞いていたようだが。

 

「タツヤってば、セッカチさんよねー♪」

 

達也の言葉に反しながらもライスコロッケだけでお腹いっぱいにならせるのもあれだ。そういう意味ではいいタイミングであったので。

 

「では、どうぞ『肉』と『米』を使ったエクレアチャーハンだ」

 

蓋―――クロッシュを取り払うことで、今回のメインを晒すことに。

 

敷き紙の上に乗せられたそれは……確かにエクレアのようなものであった。

 

「分厚いローストビーフ2枚で卵チャーハンをサンドしたのか、確かにエクレアだな……」

 

「しかし、形の奇抜さの割には何とも平凡な……」

 

周囲から聞こえるちょっとした失望の言葉だが構わずに刹那は小皿を用意してから、そこに下の包み紙ごと乗せていく。

とりあえず一人2つずつらしいが……。

 

「批評は食べてから受け付けるぜ。まずは手づかみで食えや!」

 

「ならばいただこう。幾度もお前のキセキの料理を味わってきた俺が最初の証人だ!!」

 

「ワ、ワイルド! こんな一面も司波達也サマにはあるんだね!! 兄さん!!」

 

刹那の給仕列に一番に並んだのは、今度は達也であり、当たり前だが彼が最初に食べることになる。

 

そんな達也に対して称賛を与えるメガネっ娘。それに特に思うところもなく、達也は、そのチャーハンエクレアにがぶりといった。

 

分厚い肉二枚で一杯の米を挟んだエクレア。

 

肉と米……それだけの捻りのない料理が与えた衝撃は―――凄まじかった。

 

雷鳴轟く!! 達也の総身を貫く落雷のごとき衝撃が――――――。

 

もはや何も考えさせられないほどに『幸福感』を与えるのだ。旨すぎて何も言えない。口角が下がる。眦は閉じてこの味に浸りたい。

 

「お、お兄様!! とんでもなく崩れた顔をしていますよ!! イメージが崩壊しています!!」

 

「美味しい料理を食べての笑顔!! これも司波達也サマのフェイス()なんですね!!!!」

 

一高のアイアンフェイス(鉄面皮)とも言える司波達也が完全に崩れてしまうほどのそれなのだ。

 

チャーハンエクレアにヒトが殺到する。既に小皿に取り分けられていたそれが無くなっていく。

 

そしてあちこちで、崩れた笑顔が出来上がる。

 

「料理勝負ならば、もはや勝負は決まっちゃうほどに圧倒的な結果ですね。宝石太子、私と茜にも!」

 

「はい。どうぞ」

 

「これが遠坂刹那という魔法料理人のスペシャリテ……あっ、はじめまして、一条茜です。以後お見知りおきを」

 

「そちらはとっくにご存知のようだけど、遠坂刹那です。こちらこそよろしくミス・茜―――」

 

先程は十文字家の方々がやってきたが、今回は一条家の関係者のようだ。リーレイことシャオリウの監視役として選ばれた一条茜ちゃんだが、どちらかといえば歳の同じ姉妹にしか見えない。

 

「シャオちゃん! この料理の解説をして!!」

 

「茜の疑問に答えますが、先ずはこの卵チャーハンを挟んでいるローストビーフですが、恐らく熟成肉ですね。それを丁寧に火加減を調整して完全な火入れされたものに仕上げています」

 

見ただけで分かることはそれだけと言ってから、シャオはそれにかぶりつく。もはや我慢の限界だったらしく茜もまたそれに倣ってかぶりついた。

 

女子中学生2人もまた―――雷鳴が轟くような味に酔いしれる。

 

咀嚼するごとに分かるものを酔いしれながらもリーレイは、どこぞの料理審査員のごとく言の葉を紡ぐ。

 

「分厚いながらも、柔らかく噛み切れることで、あ、あふれでる肉汁、白味噌ベースの味付けながらも痺れるような辛さ……タンジャオ(藤椒)の油で引き締められた肉を受け止める蛋炒飯(タマゴチャーハン)……それもまた普通の鶏卵ではない。これはウズラの卵を丹念に溶き、出来上がった溶き卵の卵液を米の一粒一粒に纏わせた……もう、なんか解説するのが無粋ですね―――正しくこのチャーハンエクレアは鍋巴(おこげ)や揚州炒飯に続く『天下第一菜』(ティエンシャテイイッツァイ)ですよ!!」

 

横浜の中華料理屋の孫―――震天将軍とか言うよりも超竜厨師とか呼ばれていたヒトの孫であるリーレイが手放しの賛辞をする。

 

その言葉で、ライスコロッケだけで腹八分までいっていた連中もそれを食うべく殺到する。

 

「単純そうに見えて奥深い! いや、単純すぎる調理なのに!!! 計算された料理術!!」

 

「くううっ!!!この肉と米のコンビネーションが!! ああ、明日の体重計の秤が怖いっ!!」

 

周囲からは嬉しい悲鳴が湧き上がったことで、『カーカッカッカッ!』とかどこぞの悪魔的料理人の如く叫びたいところだが……。

 

「熟成肉の味噌ローストビーフで『足し算』、鶉の卵のチャーハンで『引き算』をした訳か……」

 

「おや、どうやら復活したか?」

 

「いつまでもお前の料理世界に陶酔しているわけにはいかないからな……恐るべき料理だ。にしても何故にこれを作ったんだ?」

 

「明日の競技種目のタイムスケジュールは今日よりハードだ。魔法の使用が空腹状態でいいか悪いかは、議論の余地はあるが……腹減りで競技に挑むのはマズくないか?」

 

その言葉に聞いていた全員が確かに、と思うのだった。

 

明日の『つらら』本戦と『盾打ち』本戦は、正しくそれなのだ。

そして、今日の競技に参加したのが明日もエントリーされているならば、補給は急務なのだった。

 

しかし、今回の刹那の調理はいつもとはちょっと違った。なんというか『徒手空拳』とでも言えばいいのか……微に入り細に入りではないところが、不思議である。

 

「みんな脳みそよく使っただろ? 明日はもしかしたらソレ以上に、だったら、細かく味のバランス取るより、ガッツリ食欲満足させる方がお得だろ?―――安心しろ。同じメニューを昼食に欲しければ、明日のランチに欲しければ、予約しておけば、ここのホテルシェフたちが同じものを作れるからな」

 

場合によっては、瞬間冷凍機で凍らせておいての『常温解凍』も時には可能だ。

 

ぶっちゃけ刹那が、こういう調理にしたのは明日のランチ対策だったのかもしれない。そして、ライスコロッケも同時に……。

 

そうしていると一家言あるのか、魔法科高校の王子様がやってきた。

 

「こんな美味いものを食わされたらば―――明日の俺は万全だぞ。刹那」

 

「不足の相手を倒しても何の自慢にもならないさ。俺は俺の戦いをするだけだ将輝」

 

十師族を前にしても傲岸不遜極まる―――と取られかねない言葉を前に、やはりこいつこそが強敵であると……。

 

「ところで質問なんだけど何でエクレアと『アランチーニ』なの?」

 

「大した理由は無いな。ただ、少しばかり観戦しにきた小中学生を満足させるならば、格式張ったものよりも、食いやすいものがいいだろう?」

 

その裏には当の小中学生たちが大型ディスプレイでアニメの『ポ○モン』を見ていたりしたからだ。

 

その中に出てきたド○ーと捕獲ボール(モンスターボール)を見て着想したからなのだが……。

 

若干、けんか腰に聞いてきた三高の一色翠子に素直に答えるのもどうかと思ったので。

 

「―――『エクレア』が食べたくなったんだよ」

 

その端的すぎる回答の言葉。

 

遠坂刹那という男子が言わなければ、何もなかっただろうが、こいつが言うと……。

 

「「「「なんて迂闊すぎる言葉……」」」」

 

「うかつ? 何のことだよ。ただ単にエクレ―――」

 

ようやくのことで気づく刹那。はっ!と気付いた顔をしたときには、稲妻のごとき速度で魔法科高校のエクレア(一色愛梨)は刹那の胸中に移動していたりしたのだ。

 

「……もうっ、セルナってば、信長のシェフのように迂遠なメッセージで私を求めなくてもいいんですよ」

 

刹那の胸を人差し指で弄りながら、そんなことを宣う一色愛梨。頬を紅潮させている辺り、この女……。

 

「ちょっと! 愛梨!! 違うから!! 誤解だから!! っていうか分かってやってるだろ!?」

 

「ですが、三高は初日の成績が振るわなかったわけですし、ここは一つ戦国の世の掟に従い美しき姫を敵国の領主に送ることで、コレ以上の横暴を宥めるべきかと思いまして……」

 

頭が痛くなるようなことを言ってくれる。(ボディタッチ継続)んな風なルールが適用されるわけあるか。などと思っていると―――。

 

「衛生環境に気を使っていたセツナやワタシの努力を無駄にするような行動はノーサンキューなのヨ!」

 

「そもそも自分で自分を美姫(ラ・ベール)とか称している辺り……そこはかとない理不尽を覚えますね。あっ、セツナお代わりお願いします」

 

2人ほどが、愛梨に物申すように言ってくる。特にいつもは噛みつけるはずのリーナの尤もな言動に、ぐぬぬ顔をしながらも、ようやく離れてくれる。

 

「まぁ俺のエクレアチャーハンを食べてくれるならば、好ましい限りだよ。まぁとりあえず食べてみてくれ―――」

 

とはいえ、ちょっとばかり可哀想な気がして、フォローをしたのだが。

 

「では食べさせてください♪ セルナの手で直接、私の口に」

 

フォローの言葉を逆手に取られたのだが、そんな風に苦境に陥る刹那に対して……。

 

「……モテるんですね。遠坂さんって」

 

近くにやってきた十文字アリサは、ジト目で言ってきた。

 

「なんで膨れてるのさ?」

 

「エクレアチャーハンを頬張っているだけでしゅ!」

 

「そ、そっか」

 

ハーフスラブ系JCの妙な嫉妬に苦笑する。伝え聞くところの北海道で世話になって、想っていた遠上家の長兄とかとは違いすぎる女たらしな男に『だらしない』とか考えているんだろう。

 

という推理をしつつ、『キッド! 私にも!!』などと言う四亜にも皿をやった瞬間。

 

「―――お久しぶりですね遠坂先輩」

 

「よう、久しぶり。遠目から見ていたが、一人暮らししているのに、アナーキーにならないのか?」

 

「アンタもそれかい……」

 

気楽な挨拶で返した相手は七宝琢磨であった。別に懇親会で挨拶に来なかったからとか挨拶回りの云々で不満とかは無いが、まぁ苦手なんだろうと接触を避けていたが―――。

 

「何か用か?琢磨―――ほい伊倉君」

 

「あざまーす遠坂先輩!」

 

琢磨の方は特におかわりではないらしいので、手の動きは腹空かしを優先していた。味変としてクリームソース(遠上家チーズ使用)を掛けたりしていたが……。

 

「―――俺が三高に行ったことをどう思います?」

 

「特に、三高の気風ならば己を高められると想ったんだろ? ならば、それを俺がとやかく言う道理はないわな」

 

「ええ、俺は三高に行って強くなった―――だからこそ―――ロード・トオサカ!! 一色先輩の身を賭けて!! 俺と戦え!!! エキシビジョンマッチを挑ませてもらう!!」

 

ズビシっ!! という擬音が付きそうな指差しを経て、言ってのけた琢磨の文言に対して―――。

 

 

『『『『『どうして混ぜっ返すっ!!!!????』』』』』

 

 

怒涛の反意が主に女子陣(愛梨除き)から放たれ―――。

 

「そ、そこまでキレ気味に言われてしまうようなことでしょうか―――!!??」

 

さすがの七宝琢磨も怯えるようにして慄いてしまう。

 

無謀なる挑戦をした一年生。

だがその挑戦の中で……遠坂刹那に対する対策が取れないかと、明日の戦い―――つらら本戦に挑むものたちは策謀を巡らさざるをえないのであった……。

 

 

 

 

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