「髪を切る、本を読む。気休めと言われたらそうだけど、気休めのない人生に何の価値があるんだろうね?」

「そんなのいいから早く延滞金払ってくださいよ」

ある日唐突に鈴奈庵の向かいに現れた小さな床屋。
そこで美容師を名乗る胡散臭い外来人『彼』。
そんな彼に振り回される本居小鈴こと『私』。
やって来る客は妖怪、神様、おまけで人間。
妖怪退治に恋のお節介、西に東に遁走しながら、廻る季節は光の如く。

これは本の虫()髪切り虫()の退屈でとぼけた、ちょっぴり切ない日常のお話。
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