妖怪のヒーローアカデミア   作:座右の銘は天衣無縫

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ちょっと更新速度落ち始めたかもしれません。

亀更新にならないように頑張ります。


騎馬戦って下の人は凄い運動量になりますよね(作者の体験談)

『後続は地雷の雨は止んだが、砂埃と何処にあるのか分からなくなった地雷のせいで滅茶苦茶足止め喰らってんぞ! 射命丸の奴、エグい妨害したな!』

 

『いや、そうでもねぇ。 砂埃のお陰で後続の飛行系、浮遊系個性持ちは対空砲に狙われにくい。 順位が一気に変わりそうだぞ。』

 

『言ってる側から爆豪が来たぁ!! 二位の轟には目もくれずゴール目指して一直線! っとぉ!? 轟がここで妨害! 大氷塊で行く手を遮る! んでもって爆豪が轟をロックオン! 轟も氷で足場作って迎え討つ気満々だ!!』

 

「邪魔すんなや、半分野郎がぁ!!」

 

そのままなし崩し的に轟と爆豪の戦闘が始まるも互いに付近の地雷にショックを与えて起爆するのを恐れてか、派手な技は一切使わない小競り合いの様な状況になった。

 

『轟、爆豪、どっちも譲らねぇ! 戦いは地味だけどな! さあ、二位はどっちが、って何だぁ!? 後方で大爆発! 地雷踏んでもあんな爆発起きねぇぞ!』

 

一位でゴールした射命丸は係員から手渡されたスポーツドリンクを飲みながら、スタジアム内に設置されたモニターで後続の様子を見ていた。

轟と爆豪が小競り合いを続ける中、最終関門の入り口付近で突如大爆発が起こった。

 

そんな爆発の中から飛び出してきたのは緑谷。

第一関門で手に入れたロボットの装甲に乗って宙を舞っている。

 

だが、その行く手を遮るのは先程轟の生み出した大氷塊。

一瞬、慌てた轟と爆豪だが、それを確認して、慌てることは無いとすぐには動かないようだ。

 

「うああああぁぁ!!」

 

だが、緑谷は装甲を大氷塊に突き刺し、落下を防いだ。

氷というのは作り出すときにかかった時間とその強度は比例する。

故に、一瞬で作り出された轟の大氷塊は脆く、簡単に装甲が突き刺さった。

 

突き刺さった場所は大氷塊の頂上付近。

緑谷は何とか装甲の上に這い上がり、今度は大氷塊を滑るように下っていく。

 

「クソ、しまった!」

 

「俺の前に行くな、クソナードがぁ!!」

 

それを見た轟と爆豪が慌てて氷塊をそれぞれの個性で崩し、緑谷を追い掛けようとするも、二人が氷塊の向こう側についた時には既に緑谷からかなり離されてしまっていた。

 

『まさかの緑谷、ここで二人を抜いたーー!! そのまま最終関門突破! 二人も緑谷の後を追うもかなり離されてしまった!』

 

二人に大差をつけた緑谷はそのまま全力でゴールに走る。

だが、後方からは轟は氷を重ねて、爆豪は掌の爆発を使って一気に追い上げてきている。

 

『轟と爆豪、猛追! このまんまじゃ緑谷、追い抜かされるぞ!』

 

(追い抜かされる!? 折角追い抜いたのに!? そんなの…………イヤだ!!)

 

「ぬあああぁぁぁ!!!」

 

轟と爆豪への対抗心から自爆覚悟で個性を使う緑谷。

最後の直線で一気に加速し、ゴールゲートへと迫る。

 

『何だぁ!? 緑谷、急加速! 二人を更に突き放した!!』

 

(痛…………く…無い! この土壇場で制御に成功した!? けど、止められないぃぃ!!?)

 

爆発的な加速に成功するも、その加速で体勢を崩した緑谷は止まる術が無く、ただ吹っ飛んでいる。

 

『マズい!! 射命丸!! 緑谷を受け止めろ!!』

 

「は、はいぃ!?」

 

このままでは地面を転がってスタジアムの壁にぶち当たるまで止まれないと判断した相澤がミッドナイトでは止められないと判断し、先にゴールしていた射命丸に止めろと言う。

 

「うわあぁぁぁ!!」

 

「仕方ないですねぇ!」

 

叫び声を上げながらゴールゲートを抜け、飛んできた緑谷の上半身を掴み、後退しつつ、自分の体を回す事で勢いを殺す。

 

五回転くらいしたところで漸く止まった。

射命丸はその場に座り込み、緑谷は大の字で倒れている。

 

「しゃ、射命丸さん、ありがとう。」

 

「全くですよ。 私が居なかったら緑谷さん、今頃大怪我でしたからね。」

 

『緑谷、お前体育祭終わったら職員室来い。』

 

相澤のドスの利いた声で呼び出される緑谷。

 

『緑谷、こんなとこで呼び出し喰らいやがった! ウケる!! おっと、そうだ。 二位ゴールは、緑谷出久!!』

 

歓声と拍手があがるも、どっちかと言えば受け止めた射命丸に向けてである。

緑谷は反省しつつも、OFAの制御の成功したことを振り返っていた。

 

 

 

 

その後、三位に轟、四位に爆豪と続いてゴール。

更に暫く待つと後続が次々ゴールした。

やはりゴールした殆どはヒーロー科ばかりである。

 

そこから十数分後には全生徒がゴール、もしくはリタイア、タイムアップで第一競技は終了した。

 

熱中症対策にスポーツドリンクを渡され、小休止を挟み第二種目に移る。

 

「第一種目通過は上位四十二名! 残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい! まだ見せ場は用意されているわ!」

 

流石と言うべきかヒーロー科、A組B組合わせて四十人は全員第一種目を突破。

残りの二人はサポート科の女子生徒と普通科の男子生徒である。

その他の落ちてしまった生徒達にはレクリエーションで一般的な体育祭の競技、即ちリレーや大玉転がし、借り物競走などが用意されている。

 

レクリエーションには生徒全員が自由参加可能であり、ヒーローを目指す普通科生徒等はここで企業やヒーロー事務所にアピールするしかない。

 

「さぁて、第二種目に移るわよ! ここからは取材陣が目立つ人はドンドンTVに映そうと躍起になってくるから、選手諸君は気張りなさい! さあ、肝心の第二種目の内容は………………騎馬戦よ!!」

 

騎馬戦、と聞いて明らかに顔色の変わった生徒が数人。

その代表格は上鳴だ。

上鳴の個性は『帯電』、騎馬戦と言う以上、どうやったって仲間と触れ合う事になる。

 

そうなれば、上鳴の個性による攻撃は相手より味方にダメージを与えてしまう。

それにより味方内に電気を無効化出来る個性の持ち主がいなければ上鳴は個性による攻撃が出来なくなる。

 

「参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ。 基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、異なる点も有るわ。 まずはポイント。 第一種目の結果に従って、各自にポイントが振り当てられるわ! ポイントは四十二位の生徒が5ポイント、そこから一つ順位が上がる毎に5ポイントが加算されるわ。 そして、一位の選手は1000万! 上位の奴ほど狙われちゃう下剋上バトルよ!」

 

それを聞いた生徒達の目が射命丸に向かう。

そして射命丸の顔は引き攣っていた。

 

「というわけで、第一種目一位の射命丸さん! 持ち点1000万!」

 

それを聞いて顔を手で覆う射命丸。

 

(逆に考えるんだ私。 どうやったって狙われるのは目に見えてる。 そうすれば自然とメディアはこっちに集中するはず! 大変だけどここは名を売るチャンス!)

 

「制限時間は十五分! その間に騎馬の合計ポイントの表示されたハチマキをつけて奪い合うのよ。 持ったハチマキは首から上に巻くこと! さて、この競技で重要なのは持ちポイントを全て取られたり、騎馬が崩れても失格にはならないってところよ! ただし! 飛行系、浮遊系個性持ちの人が騎手で、飛んで騎馬から離れた場合は15カウント以内に騎馬に戻らないとポイントは没収とするわ! そして、騎馬を崩すための攻撃も禁止! これをやった場合も同様にポイント没収よ! 同じ様に騎馬が崩れたり、騎手が地面に触れてしまった場合にもポイントは没収!」

 

まあ、そうなりますよね、と頭の中で考える射命丸。

そのルールさえ無ければ射命丸は競技が終わるまで、ずっと上空に待機し続ける事が出来る。

やる気は無いが。

 

「さあ、騎馬を決めるための交渉タイムとして十五分の猶予を与えるわ! さっさとチームを決めちゃいなさい!」

 

(さて、誰と組みますかね。 私の飛行は緊急離脱用として。 どうせ15カウント以内に戻らなきゃいけないなら、足止めされてからもすぐに動けるバイタリティの高い人が良いですね。 後は騎馬ごと空に飛ぶとしたら麗日さんが必要ですし。)

 

「と、言うわけで組みませんか? 麗日さん。」

 

「いや、何がどういう訳か知らんのやけど。 もうデクくんと組んどるけど、良いの?」

 

二位の緑谷と組んでると聞き、一位、二位とトップ二人が組んでれば話題性抜群じゃ無いですか!と興奮する射命丸。

 

「勿論ですとも!! ナイスです、麗日さん!」

 

「う、うん。 まあ、それは良かった?」

 

そんな射命丸に少し気圧される麗日。

 

「ぼ、僕なんかでホントに良いの?」

 

「良いんです! 絶対、注目度ナンバーワンですよ!」

 

「あっ、そういう感じ。」

 

射命丸の言葉に少しだけ頬を赤くして質問する緑谷だが、返ってきた答えに一瞬で冷静になる。

 

「じゃあ、あと一人組めますけど、どうします?」

 

「中、近距離で頼りになる人がいる。 その人にしよう。」

 

 

 

 

 

緑谷の提案に従って声をかけたのは同じA組の常闇 踏陰。

個性は『ダークシャドウ』

 

戦闘訓練の時のを見ている限り、個性の『ダークシャドウ』には思考能力があり、常闇の命令を受けなくとも自ら動ける。

 

その特性故に常闇に死角は無く、全方位に即座に対応が可能である。

 

そんな常闇に声をかけた結果、チームに入ってくれる事になり、チームの最大人数の四人が集まった。

 

「それじゃあ、射命丸さんが騎手で僕と常闇君が後ろの騎馬。 麗日さんが前の騎馬。 麗日さんの個性で麗日さん以外の重さを無くして射命丸さんの個性で空中に離脱。 常闇君は『ダークシャドウ』で周りを警戒。 僕は個性が暴走する可能性があるから奥の手、って事で良いかな?」

 

「ええ、多分それが最善手でしょうし。」

 

「異議は無い。」

 

「うん、それでええと思うよ。」

 

最後に配置の確認をし、騎馬を組む。

周りを見れば交渉タイムの終了間際という事で他のチームも騎馬を組み終えている。

 

「あ、やるからにはぶっちぎりの一番目指しますのでチャンスがあれば他のチームの点数も狙っていきますのでヨロシクです。」

 

「「「それ今言う!?」」」

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