Aブロックの一回戦が終わり、続いてBブロックの一回戦が始まる。
Bブロックの一試合目は切島対鉄哲。
個性は二人共硬化系。
個性ダダ被りの二人の試合は、完全な殴り合いだった。
ガキンガキンと金属同士がぶつかるような音を出しながら殴り合っている。
その試合は派手さには欠けるものの、世の男達の心を熱くさせる何かがあった。
そして結果はダブルノックダウンによる引き分け。
後で二人が目を覚ましたら腕相撲で勝敗を決めるという事になった。
Bブロック第二試合
爆豪対麗日。
序盤から麗日が仕掛けるも、爆豪は個性で一切麗日を近寄らせなかった。
だが、爆炎とその煙で視界が悪くなっている爆豪のスキをついて麗日は瓦礫に触り、その瓦礫を上空に浮かせた。
そしてその瓦礫を落とし、その対処に追われる爆豪にタッチし場外へと押し出そうとするが、爆豪は全ての瓦礫を一発の爆破で処理。
そしてその爆破の風圧で麗日は場外に吹き飛ばされた。
結果、爆豪の勝利。
Bブロック第三試合。
塩崎対上鳴。
開始直後に上鳴が放電。
しかし、上鳴の放電攻撃は第二種目でかなり使っており、その時にその攻撃を見た塩崎は先に対策を練っていた。
個性で作ったツルをアース代わりにし、放電の電気を全て地面に流したのだ。
そして最大威力の放電を放った上鳴は頭がショートしてアホになり、その後は何も出来ずに場外。
結果、塩崎の勝利。
Bブロック第四試合。
発目対常闇。
試合時間を目一杯使っての発目のセールストークが続いた。
常闇の勝利
『一回戦が終わり、残った勝ち上がった八人は正に猛者! だかしかぁし、だーがーしーかーしー! まだまだ試合は続くぜ! さぁ、野郎共に女子二人! 優勝目指して更に這い上がれ! まずは二回戦第一試合! 赤コーナー、ここまで個性の使用はたったの二回! それでいて勝ち残ったアツい奴! 実力かはたまたラッキーボーイか!? 緑谷 出久!!!』
一回戦同様にスモークが上がり、その中から緑谷が出て来る。
『そして青コーナー、ここまで好成績を残して来たクールガイ! 一回戦では相手を瞬殺した凄ぇ奴! ぶっちゃけ、その個性はズリぃと思う! 轟 焦凍!!!』
そして反対側のゲートからもスモークが出て、その中から轟が現れた。
『行くぜ、二回戦第一試合! レディー、ファイト!!』
カァン、とゴングが鳴らされ試合開始。
と、同時に轟が大氷塊を作り出すが、それを緑谷は待ち受け、デコピン一発で相殺した。
『緑谷、轟の開幕凍結を防いだ!』
その後も轟から放たれる凍結を時には避け、時には相殺し、何とか耐える緑谷。
たが、デコピンする度にその指の骨はバキバキに折れ、変色している。
そんな試合が続いていくと、轟の動きが目に見えて鈍り始めた。
それに気付いた緑谷が、轟が凍結の反動で体温が低くなり、動きが鈍くなっているという推測を轟に叩き付け、それと同時に熱でそのリスクをカバーできるという事も言った。
「皆、本気でやってる。 勝って、目標に近づくために! 半分の力で勝つ!? まだ僕は、君に傷一つつけられちゃいないぞ! 全力でかかって来い! 君の! 力じゃないか!」
緑谷のそのセリフを聞いた轟は表情を歪めると、左半身から炎を生み出した。
観客席から放たれたのエンデヴァーの大声を無視し、緑谷と向かい合う轟。
「緑谷、ありがとな。」
そう小さく呟くと、高温の炎で周りを覆った。
それと同時に大爆発が起き、煙の代わりに大量の水蒸気が発生する。
そしてそれが晴れていくと、見えたのは破壊されたステージ。
そしてその上に立つ轟と、ステージ外に吹き飛ばされた緑谷だった。
「緑谷君、場外! 勝者、轟君! あと、担架呼んで!」
ミッドナイトの判定に観客達が大歓声を上げた。
緑谷は担架ロボに乗せられ、運ばれて行くと、A組の大半は緑谷を心配し、保健室へと走って行った。
続く二回戦第二試合。
A組の観客席に殆ど人が居ないことに気がついた射命丸と飯田はステージの上で互いに苦笑いを浮かべた。
「私たちもこれが終わったら保健室行きます?」
「うむ、そうだな。 試合だったから緑谷君の所には行けなかった。 後でしっかりと謝罪せねば。」
「謝罪はいらないんじゃないですかね。」
『行くぜ、二回戦第二試合! レディー、ファイト!!』
プレゼント・マイクの試合開始の合図と同時にステージの真ん中からゴッ、と低い音が響いた。
見れば射命丸と飯田のハイキックがぶつかり合っている。
「意外だな! てっきり先程の八百万君と同様に吹き飛ばそうとしてくると思ったが!」
「飯田さんなら、あの僅かな隙に距離を詰められると思いましてね!」
二人同時に後ろに下がり、距離を取る。
射命丸は後ろに飛んで地面に足をつけた瞬間、一気に踏み込み、距離を縮め、足を横に振るう。
それを予測していた飯田は横に避けると、カウンターに回し蹴りを叩き込もうとする。
射命丸は翼を一度、大きく振るうとその蹴りを上に飛んで避け、そのまま体を捻り、回転させて踵落とし。
それを飯田は腕をクロスさせガード。
そして足を掴もうとするが、ガードされた射命丸はすぐに距離を取った。
そこで互いに仕切り直しとなり、向き合う。
『おお! 今までの試合とは違ってハイレベルな肉弾戦だ!』
『どちらも格闘技をやってる動きだな。 随分と動きが洗練されてる。』
そこで実況と解説が入った。
射命丸は腰を落とし構えを取った。
そして前に出した左の掌を上に向け、掛かってこいと人差し指で合図する。
「ならば遠慮なく行かせて貰おう! トルクオーバー、レシプロバースト!!」
それを見た飯田が急発進し、射命丸の顎の辺り目掛けてハイキックを入れようとする。
だが、
「ッ!? バカな!?」
そのハイキックを射命丸は飛び上がって胴で受け、そのまま足を両腕で掴んだ。
そして蹴りの衝撃を殺すように後ろに回転し、しの勢いのまま飯田を場外へとぶん投げた。
体勢を立て直すも、空中で動く術の無い飯田はそのまま場外へと落ちてしまった。
「飯田君、場外! 勝者、射命丸さん!」
歓声が上がり、それに手を振って応える射命丸。
『射命丸、圧倒的! ところで、何でコイツ推薦枠じゃないんだ? 普通に推薦枠で行けたろ。』
『推薦試験の応募の書類に不備があってそれで落とされたんだ。』
『何ソレ、ウケる!!』
「相澤先生!?」
突然、担任に失敗を暴露された射命丸は顔を赤くして実況席を睨んだ。
二回戦第三試合。
爆豪対切島の一戦は最初は『硬化』の個性の切島が爆豪の爆破を物ともせず、有利に進めていたが、爆豪が持ち前の戦闘センスで切島の個性の綻びを見付けると、一気に反撃に移り、切島をノックアウトさせた。
勝者、爆豪。
二回戦第四試合
常闇対塩崎。
塩崎が個性による物量に物をいわせて一気に決めようとするが、常闇本人も異形型に含まれ身体能力は高く、それを自分の力で避けていく。
そして、常闇本人が囮になっている間に塩崎の足下まで迫った『ダークシャドウ』が塩崎を場外へと放り投げた。
勝者、常闇。