妖怪のヒーローアカデミア   作:座右の銘は天衣無縫

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実は身内からは『どっちかって言うとヴィラン向きの性格じゃね?』とはよく言われます!

生徒にとっても教師にとっても初のヒーロー学の授業。

オールマイトの言うその内容は屋内での戦闘訓練。

 

『ヒーロー役』と『ヴィラン役』でそれぞれ二人一組となり、2対2でバトル。

 

設定は『ヴィラン』が核兵器を所持、『ヒーロー』はそれを処理しようとしている。

 

ヒーロー役の勝利条件はヴィラン役の2人を拘束テープで拘束するか、核兵器に触れる事。

ヴィラン役の勝利条件はヒーロー役の2人を拘束テープで拘束するか、核兵器を制限時間まで守り切る事である。

 

拘束テープは体の一部に巻き付ければ、拘束判定となり、味方によって外されるまでは行動不可となる。

 

コンビと対戦相手はクジで決める事になった。

その結果、

 

Aチーム 麗日 お茶子 緑谷 出久

 

Bチーム 轟 焦凍 障子 目蔵

 

Cチーム 八百万 百 峯田 実

 

Dチーム 爆豪 勝己 飯田 天哉

 

Eチーム 射命丸 文 芦戸 三奈

 

Fチーム 砂藤 力道 口田 甲司

 

Gチーム 上鳴 電気 耳郎 響香

 

Hチーム 蛙吹 梅雨 常闇 踏陰

 

Iチーム 瀬呂 範太 葉隠 透

 

Jチーム 切島 鋭児郎 尾白 猿夫

 

となった。

 

 

 

 

第一戦 Aチーム ヒーロー麗日&緑谷

        VS

    Dチーム ヴィラン飯田&爆豪

 

第一戦から荒れた。

訓練開始と同時に爆豪が突貫、緑谷に奇襲をかけた。

緑谷は初撃を受けるものの戦闘を続行、爆豪を引き付ける。

 

その間に麗日が核のある部屋へと潜入するも、ヴィランになり切った飯田に笑ってしまい、バレる。

 

両者、硬直状態になるも、先に戦闘を始めていた緑谷が動いた。

個性で麗日の真下を吹き飛ばし、その瓦礫で麗日が目隠しを兼ねた攻撃。

 

それに怯んだ飯田は麗日の接近に反応出来ず、核を取られてしまう。

 

結果、ヒーローチームの勝利。

 

 

 

第二戦 Bチーム ヒーロー轟&障子

        VS

    Iチーム ヴィラン瀬呂&葉隠

 

あえて言おう。 瞬殺。

障子が相手チームの場所を探り、轟がビル全体を凍らし、動きを封じた。

 

結果ヒーローチームの勝利

 

 

 

第三戦 Hチーム ヒーロー蛙吹&常闇

        VS

    Cチーム ヴィラン八百万&峯田

 

ヴィラン役の自爆で終わった。

八百万と峯田の『個性』上、正面戦闘よりもトラップを仕掛ける方が合っているが、相手が悪かった。

 

相手は二人共、中距離に強い『個性』

一切、自分たちでトラップに引っ掛かる事無く、逆に相手をトラップの中に引きずり込んだ。

 

結果ヒーローチーム勝利

 

 

 

第四戦 Jチーム ヒーロー切島&尾白

         VS

    Eチーム ヴィラン射命丸&芦戸

 

「ねえねえ、作戦どうする? 二人で守る?」

 

「いえ。 私が二人共抑えます。 二人共『個性』の関係上、正面戦闘を選ぶでしょうし。 ちょっと武術齧ってるくらいでは負ける気しませんしね。」

 

グッグッ、と体の各部分を伸ばしながら答える射命丸。

そこに何時もの明るい笑顔は無く、代わりに獰猛な笑顔と目は獲物を狩る肉食獣のソレに近い。

 

「え?」

 

「それに私と芦戸さんの『個性』の相性も少し悪い。 即興のコンビネーションをするくらいなら個人プレイに出た方が気が楽です。」

 

「あ、うん。」

 

その何時もは見せない射命丸の表情に気圧されたのか、言う事を黙って聞く芦戸。

 

「と、言うわけで万が一にも負ける気は無いですが、何かあった時のために核の近くで待機してて下さい。」

 

「わ、分かった。」

 

『READY…………START!!』

 

「それじゃあ、核は頼みましたよ!」

 

スタートの合図と共に翼を広げて一階に降りる。

そして既に入って来ていたヒーロー役の二人と出会った。

 

「お? えっと射命丸だっけか? 何だ、早速バトルか?」

 

「ええ、その通りですよ。 二人共これ以上は進ませないのでそのつもりで。」

 

「二人同時に相手取るつもりか? やめた方が良いと思うけど?」

 

恐らく相手が女子だという事もあるのだろう。

親切にも先に忠告してくる尾白。

だが、

 

「は? 二人では私を倒すどころかテープを巻く事すら出来ないと言ってるんですよ、私は。 さあ、手加減してあげるから本気でかかって来なさい。

 

この文句が二人の闘志に火を付けた。

 

「上等だ。」

「後悔しても遅いからな。」

 

二人が拳を構える。

 

「後悔? するのはどっちでしょうねぇ?」

 

それに対し射命丸は鉄扇を左手に持ったままだけで、あくまで自然体だ。

 

まず切島が飛び出し、その後ろに尾白が続く。

先に来た切島の『硬化』した右のパンチを鉄扇で左側に受け流し、尾白の右の蹴りを右腕一本でガード。

 

後ろから頭を狙って殴り掛かってきた切島の拳を、体を斜めにして避け、尻尾を支えにして出した尾白の左の蹴りは右手に持ち替えた鉄扇でガード。

 

通り越した切島の腕を左手で掴み、尾白目掛けて投げる。

全身が硬化しているわけではないので軽々と。

 

唐突に至近距離で人が投げられて避けられる訳もなく、尾白が巻き込まれ、二人共床をゴロゴロと転がる。

 

「あやや、どうしました? 大口叩いてた割には不甲斐ないですねぇ?」

 

煽る煽る。

 

「クソ、あれだけ言うだけあって強ぇ。」

 

先に起き上がったのは切島、だが、

 

「それじゃあ、ちょっとギア上げますよ?」

 

切島が気が付いた時には目の前に一本下駄の先が迫っていた。

とっさに硬化するも蹴りをまともに顔面に受け吹き飛ばされる。

 

「突風『猿田彦の先導』からの旋符『紅葉旋風』」

 

切島を蹴った後に立ち上がった尾白の真下に小さな竜巻を発生させ、尾白の体を浮かせる。

 

浮いて体制が保てない尾白の首を刈るように蹴りを繰り出す。

とっさに腕でガードする尾白だが、空中で踏ん張れる筈も無く切島同様、吹き飛ばされる。

 

吹き飛ばした二人に追い討ちするわけでも無く、その場で二人を見下ろす射命丸。

 

その頃モニタールームでは『ラスボスがいる!?』と少し騒ぎになっていた。

 

とっさに硬化したが硬度の足りなかった切島は鼻血を垂らしながら起き上がり、ガードしても衝撃が抜けた尾白は喉を抑えて咳き込みながら起き上がる。

 

「どうします? まだ続けますか?」

 

「ったりめーだ。」

 

「苦難を乗り越えてこそのヒーローだろ? ゲホッ。」

 

それを聞いてニヤリと笑う射命丸。

 

「ええ、ええ。 そうでしょうとも。 ですが、飽きてきたのでそろそろ終わらせますね?」

 

「言ってろ!」

 

「旋風『鳥居つむじ風』」

 

切島が駆け出すが、それと同時に射命丸が二つの竜巻を発生させる。

 

「チッ! 尾白! 俺に掴まって屈んでろ!」

 

それを見た切島が全身を硬化させつつ、後ろの尾白に指示を出す。

すると硬化して重くなった切島と言われた通りしっかり切島を掴んでいた尾白は竜巻に飛ばされなかった。

 

「へっ、大した事ねぇっ!?」

 

竜巻が通り越した後、相手に話しかけようとするが、一瞬視界を潰された間に射命丸を見失った。

それに気付くと同時に顎に強い衝撃が走り、切島の視界は暗転した。

 

「切島っ!? ガッ!?」

 

そして切島が気絶した事に気付いた尾白も直後、意識を失った。

 

結果、ヴィランチームの勝利

 

 

 

 

講評の時間

 

「えーー、保健室に運んだ切島少年と尾白少年。 二人共、大事無かったそうだ。 さって講評の時間! 今回、MVPは無し! さぁ、理由が分かる人!」

 

「はい。」

 

「だと思ってたよ八百万少女!」

 

「負けてしまった切島さんと尾白さんは、挑発に乗ってしまった事と確保テープによる確保に移らなかった事。 芦戸さんは射命丸さんの意見をただ聞いていて自分からは何も出来ませんでした。 射命丸さんは相方との連携を拒み、一人で突撃した事。 あれでは爆豪さんと余り違いがありませんわ。 それに不必要なまでに相手のお二方を煽ったこと。 ヴィラン役に徹していたと言ってもやり過ぎですわ。」

 

「ンッンーーーー! そうだね。 最後に相手を気絶させたのはスマートで良かったが、ソレ以外がね! ところで射命丸少女、二人を気絶させた時カメラが竜巻で邪魔されて全く見えなかったが、どうやったのかな?」

 

そう聞かれて今までの講評の大半を聞き流していた射命丸が反応した。

 

「ああ、あれですか? 竜巻で視界を封じてる間に切島さんの真下に移動して、竜巻が通り過ぎてからアゴに掌底。 衝撃で脳を揺らしました。 いやー、個性『硬化』だけあって硬かったですね。 尾白さんは側頭部を蹴ってこれまた脳を揺らしました。」

 

それを聞いて((((普通に強い))))と考える生徒達。

そんな中、爆豪と轟の二人が射命丸を鋭く睨んでいた。

 

「それは置いといて、オールマイト先生!」

 

「む、何だね?」

 

「今度二人っきりで取材とかしたいんですが、ですが!」

 

「そういう話は授業外でするように。」

 

「だって授業以外では会えないじゃないですか。 昨日、放課後に職員室行っても居ませんでしたし。」

 

「ムムムムム…… よっし、次の訓練に行こう!」

 

(((((話のそらし方露骨!?)))))

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