泣いたっていいじゃない、オバロだもの   作:カツアキ

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お久しぶりでございます!


最近は気温の変動が著しいですね。皆さんもお体には気をつけて下さい。

では、本編です。


月並み位がちょうど良い

ここはナザリック地下大墳墓第六階層のジャングル

 

 

つい10分程前まで、グラノーラとコキュートスが稽古をしていた場所から少し離れた場所

ジャングルの中にあるロッジの前の広場だ。

そこには巨大な白い巨大な狼にもたれ掛かっているグラノーラとその両サイドに寄り添うように褐色の双子、アウラとマーレがいた。

 

「いかがですか、グラノーラ様?」

 

 

 

「ん?あぁ、気持ち良いよ。

アウラも上手いがマーレも上手いもんじゃないか。」

 

 

「あ、ありがとうございます!えへへ」

 

 

 

「むぅ、マーレったら」

 

 

 

そう言うと、アウラはグラノーラの顔に自らの顔を近づけ、手にした棒を優しく慎重に動かしていく。

棒を動かしつつ、グラノーラの様子を観察し、的確に気持ちいいであろう所を責めていく。

 

 

マーレもそれを真似る横にグラノーラの顔に自らの顔を近づけ、ぎこちないながらも優しく棒を動かしていく。

 

 

「お、お姉ちゃん、僕っ、大きいのが来そう!

奥に入れてるのがっ……」

 

 

 

「んっ!あたしも……来そう!

奥に入ってるのがっ……!おっきい……のがっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

 

 

 

 

ててれてってれー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「とれたー!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳かきである。

 

 

 

 

 

そう!グラノーラはコキュートスとの稽古の後に、癒しの森こと、ここに来ていたのだ。決して卑しの森ではない。

 

 

 

そして癒しと言えば耳かき!とかつてアウラ達を創造したぶくぶく茶釜が言っていたと、アウラが言い出しマーレとともにグラノーラの耳かきをすることにしたのだ。

 

 

 

そもそも堕天使に耳垢なんてあるのか?とグラノーラも思ったが

以外とあった。恐らく人並み程度にあった。

耳かきはアウラが魔獣用の耳かきを持ってきてくれた。

 

 

 

因みに三人が寄りかかっている大きな狼はアウラの使役する魔獣のフェンリルである。

北欧神話の主神オーディンを飲み込んだ巨大な狼の怪物のことであるが、当然このフェンリルはそんな事をするはずもなく、三人の背もたれとして、その極上の毛並みを活用していた。

 

 

 

 

「(いやーほんと、こんな可愛い少年少女に耳かきをしてもらえるなんて、なんて素晴らしいんだ!!アレがなければホントに天国みたいや感じなんだけどなぁ……)」

 

 

 

 

うっすらと目を開けて少し離れた樹を見ると、その陰に真顔でこっちを見ているアルベドが立っているのが怖くて仕方がないのだ。

寝たら最後、何をされるか分かったもんじゃない為に下手に寝ることもできない。

しかし、アウラとマーレの耳かきの心地よさに強烈な眠気を感じているために思考が停止しかけるが、その度に樹の陰にいるアルベドをチラ見して意識を保つループをすでに五回程繰り返している。

 

 

 

 

 

一方その頃、モモンガは第九階層の一室にて、遠隔視の鏡【ミラー・オブ・リモート・ビューイング】を使い、周囲を見ている最中であった。

 

 

 

 

 

「ん?祭りか?」

 

 

 

 

小さな村らしきものがそこには写っていた。

 

 




ごめんなさい、いやホントごめんなさい。



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