ヨハにこ...ファンの人も多そうなカプなので少し不安です(笑)
自分の力を全部出しきって、良い作品に仕上げられるように頑張ります!
では、どうぞよろしくお願いします。
よしk...ヨハネちゃん、Happy Birthday!!
私は、悩んでいた。
それは、多くの人々がぶつかるであろう問題。
そんなものに、例に漏れずぶつかってしまった私。
私は、どうすればこの悩みを解決できるのか、全く分からない。
むしろ悩めば悩むほど、どんどんと下の方へおちていく感覚。
下の方へ、おちていく。
そう。それはまるで...。
「………、……ん、…ちゃん、…善子ちゃんってば!」
「うわ!」
突然近くで声が聞こえ、驚いてそっちを見る。
「…て、なんだ、ずら丸じゃない。どーしたのよ?」
「どうもこうもないずら。さっきからブツブツ言って、皆気味悪がってるんだよ?」
「…え?」
そう言われて周りを見ると、確かに皆が引いているように見えないことはない。
「……」
思わず黙りこくってしまう。
「…また変なこと考えてたんでしょ」
ずら丸に耳元で、そう見透かされたように言われる。
色々言われるのもメンドーだ。
こういう時は、そっぽを向くに限る。
「はぁ...」
あからさまな溜息をつかれ、思わずそっちを見てしまいそうになったが直前でとどまる。
「…まあいいずら。じゃあ善子ちゃん、また明日ね」
「ええ、そうね…って、もう帰るの?」
「何言ってるずら。先週から私が塾に通い始めたの、忘れちゃったの?」
「あっ、そうだったわね...ついうっかり」
「ふふっ、変な善子ちゃん。じゃあ、またね」
「ええ、また明日」
そう言って、ずら丸を見送る。
なんともいえない孤独感が、私を包む。
気付けば教室には、わずかしか人は残っていなかった。
「…私も帰ろ」
そう呟き、私は席を立った。
* * * *
帰宅して。
私は、ある事に気付いた。
そして、思った。
「…撮影道具、先週どこにしまったかしら...」
十分後。
「あれ、ここにもない...」
私は未だ、探し物を続けていた。
「おかしいわね...いつもならあそこかここにあるはずなのに...」
撮影機材は、見つかっている。
というか、むしろそれは、常に自室の机の上に置いてるし。
見つからないのは、服。
「ちょっと...あれがないと私、配信できないじゃない。どうすんのよ、全く...」
と、その時。
先週の自分の行動を思い出す。
「……そうだったわ」
向かったのは、春物の洋服たちが仕舞われている箪笥。
丁寧に畳まれ、重ねられたそれらの最深部に、探し物はあった。
「…折角だし今日は、このことを話してみようかしら」
服が見つかったことには反応せず、私はポツリ、そう呟いた。
そして、夜になった。
「ハ~イ、リトルデーモン諸君、一週間ぶりね。元気にしてたかしら?」
時間になり、毎週行っている配信を始める。まずは、挨拶から。
『こんばんは~、ヨハネ様~!』
『ばんわ!今日も決まってますね!』
『ヨハネちゃ~ん、待ってたよ~』
「オーケー。いつも通り人も来てるし、早速始めていきましょうか」
そこから、”堕天使ヨハネ”として皆の質問に答えるいつものコーナーへ。
特に問題も起こらずに進んでいく。
「…じゃあ次よ。リトルデーモン13号、カステラ食べたいちゃんから。
えっと...”今のヨハネ様に悩み事はあるんですか?”...」
『どうなんだどうなんだ??』
『知りたいですねぇ...あ、今北です』
「(どうしようかしら。この際話してみるのも...でも、なぁ...)」
『ん?ヨハネ様?』
『え、止まったのか?』
「あ、止まってないわよ、心配しないで」
『なんだ、』
『それで、悩み事は??』
「ふっ、私のことを誰だと思ってるのよ。悩み事なんてあるわけないでしょう?」
『ですよねーw』
『なんとなく予想出来てたよな』
「…でも、」
『!?!?』
『おっ?』
「…私の周りには、そんなものを抱えた人間がいっぱいいるわね、同情するわ」
『ヨハネ様の同情ホスぃ...』
『初見です、こんばんは!』
『初見さんいらしゃい』
『例えばどんな~?』
「(来たわ!)
…そういえば一人、大学の進路に悩んでる人間がいたわね、馬鹿みたいに」
『進路かぁ~』
『そんなことより次いこうぜもう』
『いやいや、折角だし詳しく聞いてみよ』
「ん~、詳しく聞いてみたい人いるの?」
『ノ』
『('ω')ノ』
『ノ』
『へ』
『ノノ』
「…仕方ないわね、じゃあ、少しだけよ」
そこから私は、自分の悩みについて話す。
高三なのに、まだ将来のビジョンが見えないこと。
友達はもう、進路を決めて動き出していること。
まるで自分一人だけ取り残されているみたいで、孤独を感じること。
「…ねぇ、アナタたちなら、そんな人になんて言う?」
『知らねw』
『う~ん...その人の好きなことは何なの?』
「好きなこと、ねぇ...」
俗に言う、好きなことを仕事にするのが一番、というやつか。
でも私は、知ってる。
世の中そんなに、うまくはいかないものだと。
ホントに好きなことを将来形にするなんて、大抵の人は不可能だと。
『ねえ、さっきのってヨハネ様本人の悩みでしょ』
『それな』
「なっ、そんなわけないでしょう!?」
『バレバレ乙~』
『じゃあ、ヨハネ様の夢は?何かあるんでしょ?』
「私の、夢...?」
『何だろう?』
『…ほら、やっぱりないじゃん~w』
「あるわよ!あるに決まってるでしょ!
夢は、私の夢は...皆の、アイドルになることよ」
アイドル。
どうしてそんなことを口走ったのか、自分にも分からない。
誤魔化したくて、テキトーに口にした言葉。
それが、アイドル。
普通に考えて、”世界征服よ!”とかが一番マシな気がするのに。
どうして、”アイドル”なんて言ったのか。
自分の気持ちが、ホントに全く分からない。
ただ、一つ言えることは。
これを口にして、何故か自分の中で何かが晴れたような、そんな気持ちになったということだ。
『
最初にコメントに書かれたのは、そんな言葉だった。
『軽い気持ちでアイドルになりたい、なんて言うもんじゃないわよ』
続けて、そう打ち込まれる。
『お?なんだ?』
『ドルヲタきてんのか?』
コメント欄に書かれる、煽り文句。
一方で私は、その人から次にコメントがくるのを何となく待っていた。
が。
結局、それ以降その人のコメントは打ち込まれることはなく。
そしてそのまま、私の生配信も幕を閉じることになった。
翌日。
「…あ、善子ちゃん、おはよう」
朝、登校するといつも通りずら丸に会う...って!
「ヨハネよ!」
「うわっ、急にどうしたずら。昨日は一回も指摘しなかったのに」
「え、そうだっけ?」
言われてみれば確かに、昨日はこれを言わなかった気もしないでもないけど...。
「あ、そうだ善子ちゃん」
「ヨハネよ」
「進路希望調査、提出したの?」
私の指摘を無視して、そう言ってくる。
「…まだ」
「そっか...早く出して、って先生が言ってたずら」
「へいへい」
「テキトーな返事...まったく善子ちゃんは、困ったちゃんずら」
「困ったちゃん言うな!てかヨハネ!」
そう言うと、何故かずら丸は笑顔を見せた。
「…何よ、気持ち悪いわね」
「…別に。ただ善子ちゃんは、こうでなくちゃな、って思っただけずら」
……。
変なずら丸。
「…ていうか、善子じゃなくてヨハネよ!」
「え~、まだ言うずら...?」
「あんたがそう言わないからでしょ?」
「でも正直、『ヨハネよ!』っていうツッコミ、気に入ってるでしょ」
「は...?そ、そんなわけないじゃない!」
「…バレバレずら」
「ふ、ふざけたこと言ってると、ヨハネ怒るわよ!」
「はいはい」
「ちょっと、真面目に取り合いなさいよ」
「あ、そうだった。久し振りに今日、ルビィちゃんと放課後カフェにでも行こうって言ってたんだけど、善子ちゃんも来る?」
「…なによ、ホントに突然ね」
「来る?」
「…あんたがどーしても来てほしいって言ったらね!」
「じゃあ、決まりずら!放課後、ルビィちゃんが教室に来るまで待ってるんだよ?」
「ちょ、勝手に決めないd――」
「じゃ、私は先生に仕事頼まれてるから、また後でね!」
「ちょっと、ずら丸――って、行っちゃった」
全く...朝っぱらから元気なんだから。
放課後三人でカフェに、なんて、いつぶりだろうか。
「まぁ別に、暇つぶしなだけなんだけどね!」
そんなことを言いながら、私はずら丸が向かっていった後を追いかけるようにして、学校へと歩みを進めるのだった。
…昨日までとは、また少し違った足取りで。
一先ずこのあたりで、今回は切らせてもらいます。
実は直前まで投稿するか迷ったりもしていたりしたのですが、やっぱり最後はやらなきゃという義務感のようなものが勝りました。
かなり時間としては遅い投稿となり、次話からはもっと早めの時間に書ければ、と思う次第です。
実際のところ、この小説を書くことはキャラの誕生日を祝うことになっているのか、果たして分からないような気もしますが、せっかく書くからには全力で頑張ろうと思います!
今話にて、にこちゃんをしっかりと登場させることができなかった点については、筆者の力不足です。すみません。
このままだと、ヨハにこじゃなくてよしまるに...なんとか阻止します!(笑)
次話はいつになるかはわかりませんが、二人の誕生日の間に出来れば二話分くらいは投稿したい気持ちでいますので、どうぞ応援のほどよろしくお願いしますm(_ _)m
では、長くなってきそうなので後書きはこのあたりで。
次話でお会いできると嬉しいです。
ここまで目を通してくださって、ありがとうございました!