GOD EATER 〜暗殺者の贖罪〜   作:KETAKETA

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面倒事5:相容れぬ赤

「なぁケイト!今日極東支部に新人来るって知ってた!?」

「んーー?知らんよ。ていうかそれ俺の昼寝を邪魔してまで言う必要あんの?」

「___いやお前の理論おかしいだろ!それをツバキ教官に言ってみろ!お前の頭に凹みが出来るぞ!」

 

こちらケイト、アナグラは今日も平和です。

 

「今ここにツバキさん居ないからいいでしょ。で、そんだけ?」

「おう!聞いて驚くなよ!なんとまたまた新型なんだって!」

「ごめんコウタ。新型と旧型の違いってなんだっけ?」

「...おいケイト。まさかそんなことも知らないのか?流石にそれはヤバイぜ...」

「分かってるよ。旧型がコウタ。新型がその他だろ?」

「違ェよ!いや確かに俺は旧型神機だけどさ、なんで俺だけ仲間はずれなんだよ!?」

 

あれ?違ったっけ。

 

「(頭脳が)古いコウタは旧型、まだ新しいその他は新型って事だろ?」

「なんか酷いのが省略されてる!?」

『ピンポーン』

「「ん、放送か?」」

『今アナグラに居る第一部隊はエントランスに集合して下さい。繰り返します、今アナグラに居る...』

「俺らの事だ!行こうぜケイト!」

「えー、もうちょっと昼寝...」

「いいから行くぞ!」

 

提案。昼寝を侵害されない環境が必要だと思います。

 

 

 

Side:コウタ

 

 

「よし。第一部隊は全員集まったな。」

 

ツバキ教官が第一部隊の面々を見渡して言う。流石に俺もツバキさんの前ではふざけられないんだよなー。逆にツバキさん相手に自由奔放(Going my way)を貫くケイトは畏怖の念を抱くに値すると思う。尊敬はしないが。

今エントランスには第一部隊がずらりと並んでいる。はたから見たら「何の緊急事態だ!?」と思うだろう。

 

「お前達、今から新しい仲間を紹介するぞ」

 

という事は教官の後ろに居る人が新人か...。おっ!?女の子じゃん!

肩下ぐらいの所で切り揃えられた白銀の髪と、大きく開かれた青色の瞳。瞳の青色はケイトより少し明るい。

そしてへそだしの学生服に帽子を被っている。...ここって女性の露出が流行ってんのかな?

ちらと隣のケイトを見ると、心底どーでもよさそーに欠伸している。そうだよなー。お前は女の子より昼寝だもんなー。

どうせ「恋愛なんてめんどくさい」とかいうんだろうなー。この上ない美貌(男)なのになー。女性の一般神機使いは皆隣の俺なんか無視してケイトを見るもんなー。俺脇役だもんなー。

 

(ノゾミ、お兄ちゃん悲しくなってきちゃったよ...)

 

新人の女の子はツバキ教官の一歩前に出て挨拶をする。

 

「本日付けでこちらに配属になりました、アリサ・イリニーチナ・アミエーラと申します」

 

どうせケイトは見向きもしないんだろうなと考えていた所である。

 

「___アミエーラ?」

「はい?」

 

まさかのケイトが反応したのである。

惚れた?これはまさか名前惚れか!?「名前惚れってどんだけマニアックなんだよ」という至極当然なツッコミを自分に入れたくなるが。

 

「...お前名前なんと言った?」

「はい?あ、アリサ・イリーニチナ・アミエーラです」

「...そうか。俺は白鐘ケイト。(某ツンデレじゃないけど)別に覚えなくていい。てか覚えるな」

 

ケイトが今まで見たことのないほどの冷たい表情をして言い放つ。

ただ、こんな時でもしっかりとボケを忘れないのは流石だ。尊敬は出来ないが。

隣に立つソーマを見ると、突然のケイトの態度の変化に若干戸惑いを見せながらも、ケイトの「某ツンデレ」という言葉に反応して血管がこめかみに浮いている。

 

「____おい、ケイト。面識があるのか」

「態度が気に食わんかっただけですよ。ツバキさん。俺はミッション行ってきますんで」

「待て!ケイト!」

 

ツバキ教官が必死に止めようとしているが、ケイトは黙っていなくなってしまった。態度がどうこう言うなら、まず自分が改善するべきである事は分かっているだろうから、さっきのは嘘の言い訳だろう。

___けどさケイト、エレベーターに向かったら任務受注出来ないぜ?

 

「はぁ...。先が思いやられる...」

 

そりゃ溜息つくよなツバキ教官。

だっていきなりケイトがソーマに突然変異。つまりソーマ一人でも厄介なのにソーマ×2の惨状だ。

ツバキ教官の隣のアリサという少女も不思議そうに青色の目を見開いている。

ここは雰囲気を盛り上げないと!

 

「___女の子ならいつでも大歓迎だよ!」

「よくそんな浮ついた考えで生き残れてきましたね...」

 

ケイトの態度の変化に戸惑っていながらも、アリサからはっきりと自分に叩き付けられる冷徹な言葉。

(...ノゾミ、お兄ちゃん泣きそうだよ)

 

「それより、」

 

ツバキ教官がコホンと咳をする。

 

「彼女は実戦こそ少ないが、演習では優秀な成績を残している。ケイト___は居ないが、お前らはせいぜい追い抜かれないように気を引き締めるんだな」

「「「了解」」」

「(ここで返事しないってやっぱりソーマだよな〜)」

「あとアリサ。お前は暫くリンドウの下につけ」

「了解です」

「後さっき勝手に立ち去ったケイトという奴も新型だ。めんどくさがりでめんどくさがりで和菓子好きなクソ野郎だが、まぁ学べるところがあるなら学んでおけ。動きの素早さと身のこなしだけは一級品だ」

「...あの人が新型ですか」

 

軽く失望したような様子のアリサ。そりゃいきなり睨みつけられて嫌われてその上めんどくさがりの人が同じ新型というのはさぞ認め難いだろう。

 

「よし、これで終わりだ。ではリンドウ、書類の引き継ぎがあるから私と一緒に来い。それと、早速だがアリサにはこれからリンドウとケイトが行くミッションに出撃してもらうぞ?」

「...はい。了解しました」

「それでは解散」

 

 

 

「___クソッ!」

ケイトは自室の壁を殴った。

ポタポタと、拳から血が出てくる。その血はベットに垂れ、シーツを紅く染めた。

 

(自分は何故あの子に冷たくする!俺はあの子に償う立場なんだぞ!?)

 

手からの出血量が著しくなり、意識が朦朧とし始めた瞬間、突如映像が表れた。

 

 

何処かの雪がふる極寒地。目の前には神機を持った2人の神機使い(ゴッドイーター)が、両腕を失った男性と片足を失った女性を引きづって走っている。

ゴッドイーターの一人が、視界に赤い存在を捉える。それは、紅髪を持ち返り血に身を染めた少年(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

ゴットイーターA『そこの____!今ここには危険な_____が居るんだぞ!早く_____ろ!』

???『あなた...両腕が...!』

???『ゴフッ...!大丈夫だ_____。心配する___』

 

神機使い(ゴッドイーター)の一人の首が掻き切られ、その場に鮮血が舞う。

 

ゴットイーターA『___グハッ...!?」

ゴットイーターB『止めろ___!殺すつもりか___!ガハッ___!?」

???『そんな___!?ゴットイ_____が一瞬で___なんて...!?』

???『止めろ___助けてくれ___!?』

ザシュッザシュッ

 

体を真っ二つにされた者の血で視界と雪が積もり白くなった大地が赤で埋め尽くされる___。

 

 

「...ハッ!?」

 

ケイトは意識を取り戻した。

ここは...部屋だ。どうやら立ったまま一瞬気を失ってしまったらしい。ケイトは苦虫を噛み潰したような顔になる。

(___見たくは無かったけど、あれが自分の罪の一端だ...)

 

自分は許されざるべき存在。世に忌み嫌われるべき存在だ、と忘れかけた思いを自分に再び刻む。

___突如、部屋がノックされた。

 

「ケイトー。リンドウだ。11:○○からアリサと俺とのミッション。何があったかはよく分からんが任務に支障が出ないように心のコンディションも整えておけよー。んじゃぁな」

 

...そんな自分の命に価値がある筈が無い。

 

 

 

Side:リンドウ

 

(...どうしたんだろうな?あの二人の新型)

 

アリサは姉上によると何か精神的に抱えてるらしいし、ケイトの方も訳ありの模様だ。

「訳あり」っていうのは新型神機使い共通所持スキルなのだろうか。

 

「あぁ疲れた...」

 

最近支部長の動きもきな臭くなってきたし、特務(デート)も忙しいし...。

 

「頼むからこれ以上厄介事持ち込まないでくれよ?」

 

リンドウは天井を見つめて情けなく呟いた。

 

 

 

「参ったな......」

 

リンドウは大きく溜息を付く。

 

「何で集合時間の20分後でも新型二人が来ないんだよ......」

 

これも新型のスキルだろうか?冗談はやめて欲しい。

先程ケイトに伝えた通り今日の11:○○から任務である。贖罪の街でシユウ単体の討伐。メンバーはリンドウ、ケイトとアリサだ。

 

「...なんかあったのか?」

 

ケイトの基本30分前後の遅刻はともかく、アリサという少女は時間に関してしっかりしていそうであった。こんなに遅れるとは理由があるのかもしれない。

ふと音が聞こえ空を見上げると、ヘリがブロロロ...と音を立てて降りてきていた。

___まさか

 

「んあ...現地集合だって言い忘れていたのか...」

 

参ったな.....姉上にどやされる。

 

 

 

「さっきはすまん」

 

集合時間5分前にエントランスについていたアリサにケイトは頭を90°下げて謝った。

「さっき」とは当然朝の事である。因みにこの謝罪には早速5分遅刻した事の謝罪も含めているが。

 

「い、いえ...。大丈夫です。それより、今日のミッションでは足を引っ張らないでくださいよ?」

「まぁ何とか善処するさ。それよかリンドウさんは?」

「確かに居ませんね...。全くだからここの支部の人は自覚が足りないんですよ」

 

アリサの言葉に思わず苦笑してしまう。神機使い(ゴッドイーター)としての自覚が足りないという意味だろう。___リンドウさんは、自覚を誰よりも持っていると思うが。

 

「___そこで何をしている」

「「はい?」」

 

声に振り向くとエレベーターから降りてくるツバキさん。何をしているって...リンドウさんを待ってるんだけど...。

 

「11:○○から贖罪の街でシユウ討伐の任務だぞ。...現地集合だって言われてなかったか?」

「「...現地集合?」

「...そういうことか。...全くあの愚弟は...。リンドウには後で私から言っておく。お前らはもう行け」

「「了解です」」

 

リンドウさん...終わったな。

 

 

 

そして贖罪の街の現在に至る。

 

「リンドウさん、俺にあの時待った20分間(実際は5分遅刻しているから15分だが)返してくれる?もうちょっと昼寝できたのに...」

「その20分間は本来無いものですよ。昼寝出来るはずが無いじゃないですか。...ホント、ここの人達は自覚が足りないです」

「...すまん」

 

リンドウさんが本当に申し訳なさそうな顔をしている。

 

「ま、すまなかったな。...で、これよりミッション開始だ。俺はせいぜい足を引っ張らないようにするから安心してくれぃ」

「んな訳ないでしょ」

 

断言する。リンドウさんが足を引っ張るは万に一つも無いだろう。神機使い(ゴッドイーター)歴15年ぐらいのキャリアがある人じゃ無い限り。

___だが、

 

「___旧型は、旧型なりの仕事をしていただければいいと思います」

「んあ!?」

 

...ここには高飛車なイレギュラーが存在した。

今のアリサの言葉は暴言の他の何でもない。明らかに自分が新型であるだけで旧型のリンドウを見下した発言だ。

アリサ本人は知らないだろうが、ケイトはアリサに大き過ぎる負い目がある。だがその台詞は看過出来なかった。

 

「___ったく、あんたはどこのお嬢様だ?俺らなんかよりずっと経験がある___」

「まぁ気にすんなケイト。俺は気楽にやらせてもらうさ」

 

リンドウは全く気にせず、何気なくアリサの肩に手を乗せようとして___

 

「キャァ!?」

 

アリサは短い悲鳴を上げて飛び退いた。

 

「あーあ、随分と嫌われたもんだなぁ.....」

 

さすがのリンドウも驚いた様子だったが、暫くして通常(いつも)の調子で呟いた。

 

「あ、いえ...大丈夫です。すみません......」

 

何故かアリサも自分が何故飛び退いたのかが分からないような不思議な顔をしながら謝る。

 

「緊張してるみたいだな...。そうだアリサ、そういう時は空を見ろ。そして動物に似た雲を探すんだ。そうすれば落ち着くぞ。それを見つけたら俺達の所に合流しろ。それまでは動くなよ?」

 

それだけアリサに言うと、リンドウはケイトに「行くぞ」と言ってその場を立ち去ろうとした。

 

「な、なんで私がこんなことを____」

「んなのそんな様子だと任務(討伐)で支障が出るからだろ。あのリンドウさんが余計な事を命令するはずが無いでしょ。上官からの命令だよ。...それとも一人は心細いとか?」

「そ、そんな筈が無いじゃないですか!分かりました探しますからどっか行ってください!」

「おーぅ。んじゃぁ俺は行ってるぞー」

 

ケイトは先を歩いて行ったリンドウを追い掛ける。後ろからブツブツ聞こえてくるが、まぁどうでもいいだろう。

リンドウに追いつくや否や、リンドウがこっちを見ずに話しかけてきた。

 

「...あの子な、ちょっと訳アリらしい」

「訳アリ?」

 

訳アリとはどういうことだろうか。

 

「お前は居なくなった後、姉上が俺に言ったんだが、演習の成績は優秀なんだけど精神が不安定ならしいんだ。...まぁこのご時世コウタみたいな真っ直ぐな子の方が珍しいんだがな」

 

確かにコウタのような人の方が珍しいだろう。

 

「主治医によるメンタルケアが組まれてるぐらいだ。...だから、さっきみたいな暴言とかも許してやってくれや」

 

そうか、だからあんな事を。

 

「りょーかい。俺が上手くやれるかは分かりやせんが、面倒だけどまぁ出来るだけアリサのフォローはしておきますよ。...コウタといいアリサといい面倒な同期なこっちゃ」

「ん?コウタは特に無いだろう(お前の方が面倒だって)」

「あの性格ですよ。...真っ直ぐ過ぎる(何か変な呟きが聞こえたな..)」

「ははは!そうだなぁ。ま、とにかく支えてやってくれ。折角可愛らしいお嬢ちゃんが来たんだ。カップルになってもいいぜ。俺が許可する」

「面倒臭いんですよ混沌とした恋愛とか。そんな暇があったら昼寝してますって」

「...言うと思ったよ。折角カッコいい顔なのにもったいねぇ」

 

リンドウは俺の顔を羨ましそうに見た後、前を見てキッと目をキツくした。

前方ではシユウ一匹とオウガテイル、ザイゴート合わせて4匹のアラガミが瓦礫を捕喰していた。

 

「俺がシユウを相手する。その間にお前は周りのザコを殺して_____」

「見つけましたよーーー!」

 

リンドウが作戦を説明していると、後ろからアリサが来た。どうやら雲を見つけたらしい。

 

「おぅ。アリサか。何の動物だ?」

「ほら!あれですよ!コクーンメイデン!」

 

アリサが興奮気味に空を指差している。ようやく見つけられて嬉しいらしい。だが___

 

「ただの細長い雲だろ?」

「...違いますよ!コクーンメイデンです!」

 

...ただの細長い雲である。どれだけ贔屓目に見てもコクーンメイデンには見えない。

ふと左いを見るとリンドウがニヤニヤしていた。そして自分とアリサの肩が密着している事に気付き、思わず顔が赤くなった。

 

「//あ、す、すみません!//」

 

どうやらアリサも気付いたようで、顔を真っ赤にしながら身を引いた。途端に肌の触れ合っていた温もりが消える。

 

「新型同士、お熱くて結構。...コホン。今度こそ作戦を話すぞ。俺がシユウを引き付けるから、その間にお前らは周りのザコ達を片付けてくれ。優先順位はザイゴート>オウガテイルだ。片付いたら応援に来てくれ。...近付いてから3.2.1でスタングレネードを投げるから、それを合図に攻撃するぞ」

「「了解」」

 

返事をしてから三人でそろりそろりとアラガミの一群近付く。

 

「行くぞ....3...2...1!」

 

リンドウがスタングレネードを投げる。かくして戦闘は始まった。

 

 

 

....甘く見ていた。

アリサは強く唇を噛み締めた。

旧型でもキャリアがあるリンドウならともかく、新型だけどまだ来て間も無くやる気が無さげなケイトだったら実力は自分より下だと思っていた。

とんだ勘違いだ。

リンドウがスタングレネードを投げたてから、アリサがザイゴートに剣で斬りつけようとしていた頃には、ケイトは一匹のザイゴートの懐に潜り込んでチャージクラッシュを叩き込んでいた。その一撃でそのザイゴートが絶命する。

 

(...早い!けど、負けない!)

 

隣でリンドウもシユウの頭を斬りつけている。まだスタン状態のシユウは為す術が無い。

アリサは最初に狙いを決めていたザイゴートを斬りつけた。その間にはもうケイトはオウガテイルのコアを捕喰しており、残り一匹のオウガテイルに斬りかかっていた。

ケイトはブラスト・バスター・タワーシールドと重装備なのに、アサルト・ロング・バックラーと軽い神機パーツを使っている自分が追いつけない。

アリサの首筋に冷汗が垂れた。(ケイト)は自分とは比べ物にならない程強いのでは無いか。

こちらも負けるもんかと剣を振るい、ケイトがオウガテイルを倒した頃にアリサもザイゴートを倒した。

シユウがスタン状態から目覚める。

 

〈ガオオオオオオオオッ!!〉

「シユウが活性化したぞ!!気を付けろよ!ケイト!アリサ!」

「りょーかい!」

「了解です!」

 

シユウが特大の火球をケイトに放つが、ケイトは神業レベルの身のこなしで避け、そのまま近付いてシユウの片翼を切り裂いた。

リンドウももう片方の翼を斬っている。

今自分に出来る事、それは...

 

「リンドウさん!ケイト!」

 

前衛を援護することだ。

さっきオウガテイルを捕喰して手に入れたアラガミパレットを二人に打ち込む。これは新型だけ出来る、「リンクバースト」だ。これを受けた味方は一時的にバースト状態になる。

 

「おぅサンキュー!これが噂のリンクバーストか!」

「サンキュー。自分がリンクバースト状態になったこと無いから新鮮だなぁ」

 

リンドウとケイトがバーストモードになりシユウをより強く切り裂く。

二つの刀身が両翼の付け根に当たった瞬間、シユウの両翼から破片が飛び散った。

 

「シユウの翼が結合崩壊したぞ!二人とも!剣形態で斬れ!」

「はい!」

「分かってますよっと!」

 

アリサとリンドウが結合崩壊した両翼を中心的に斬り込み、ケイトがシユウの弱点である頭を狙ってチャージクラッシュの構えをする。

 

「よいしょっと!」

 

なんだが情けない言葉と共に振り下ろされた大剣は、言葉とは裏腹の威力でシユウの体を真っ二つにし、絶命させた。

 

「ミッション終了。お二人さん、怪我は無いか」

「ありません」

「無いっすよー」

「今回は無事に終わったな....。帰投ヘリを呼ぶぞ」

 

これでアリサの極東での初陣は幕を下ろした。

 

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