いつも投稿作品を読んで下さっている皆様

どうもありがとうございます。

 

Happy Material本編は少し忙しい時期なので

いまだに続きが執筆できていないのですが

 

代わりというか、箸休め程度にショートショートの

SSを書いてみました。

 

ハピマテの方が"苦悩"とか"疲弊"とか

重苦しいタイトルと内容だらけなので

 

こちらのシリーズは、明るく楽しい

日常&ラブコメ路線で行こうと思います。


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ハッピーエンド世界線のネギ・千雨・茶々丸が主役の
短編です。

今回は千雨がヒロインの衛星高度のラブコメで
心を少しほっこりさせて頂けると嬉しいです。
 
Happy materialシリーズと話の関連性は
全くありません。


千雨の場合

おかしい

 

 

 

これは絶対に、可笑しい。

 

 

 

普通に高校を出て、大学を卒業して

それなりに自分に合った職業に就いて

 

 

適度な休日で、ごく平凡なヒキオタライフを

満喫できれば

 

 

自分としては満足だった筈だ

 

 

 

 

 

なのに・・

 

 

 

 

「なんで私は高度15,000kmの宇宙ステーションで

 お昼にカレーなんか食べてんだよ!!!」

「やはり生命活動の為の食物の摂取は重要ですし

 特に、カレーの様にそれなりのカロリーと

 豊富な栄養素を含む食品は、この宇宙時代において

 宇宙食に適した食品であると・・」

「そんな事は訊いてねぇ!」

 

 

「今この場での問題はな!」

「ごく平均的な二十歳過ぎた日本人女子が!

 衛星高度で毎日地球を眺めながら食事してる

 この状況が可笑しいって話をしてるんだよ!!」

 

 

「近年、宇宙技術の目覚しい発展と

 それを後押しする、魔法技術と科学の融合を果たした

 ハカセの尽力の賜物でしょうね。」

「最早、宇宙ステーションで一般女性が日常を過ごす事が

 珍しくなくなる時代が目の前まで・・」

 

 

 

 

「だ・か・ら」

 

 

 

「そう言うことを、言ってるんじゃないっての!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「千雨さーーーん!」

 

 

 

来たよ。

この状況を作り出している、その張本人が

 

 

 

「千雨さーーーん!!」

「くどい! 一度言えばこの距離なら分かるだろ!」

 

 

「結婚してくださ」

 

 

 

ボグッ

 

 

 

錐揉み状に回転しながら

地面を舐める様に飛んでいった

 

我ながらいい一撃だったと思う。

 

 

 

「あぁ、ネギ先生」オロオロオロ

「酷いですよー、千雨さん!」

 

 

「酷いもへったくれもねーだろ!」

 

「てゆうかアンタ、宙に上がってきた当初は

 "結婚してください"じゃなくて"付き合ってください"

 だったろ、確か!!」

 

「それなら大丈夫です!昨年の法改正で

 男子も16歳から婚姻が可能になったので

 全然問題ないですよ!!」

 

 

 

ボグッ

 

本日、2発目。

 

 

ちょっと浅かったかな。

 

 

 

 

「アーティファクトの魔力コネクションをハッキングして

 契約者と従者間での魔法障壁を完全に無効化していますね。

 次期の魔法科学学会で論文を発表するに値する技術かと・・」

「冷静に分析すんな!ロボ子!!」

 

「だって、千雨さん。5年後に出直せって・・」

「変なトコ律儀に守るな!!」

 

 

 

 

 

いや、確かに私は

一度コイツのこと振ってるよ

 

 

だが、まぁこの5年間で

 

 

このガキも、身長すげぇ高くなったし

顔も悪くない部類に入ると思うし

 

 

何より、世界を救う為に頑張ってる。

 

 

 

 

「それならば、ネギ先生の求婚を断る理由は

 芥ほども無いのでは?」ヌッ

「急に出てくんな!てゆうか、どうやって私の心読んだ!?」

 

 

 

 

 

 

「分かりました!」

 

 

 

 

何かを決意でもしたのか

 

素っ頓狂に声を張り上げる赤髪

 

 

 

 

「? 何が分かったんだよ、ネギ先生?」

 

 

 

 

 

「僕はこの戦いで、必ずヨルダを倒して世界を救います!」

 

 

「そして、誰もが認める偉大な魔法使いになったら......」

 

 

 

 

 

 

「千雨さん!結婚してください!!!!」

 

 

 

 

 

 

「いや...。だから求婚とかの前に、段階をだな...」

 

 

 

毎度思うけど、コイツは卑怯だ。

 

 

何の穢れも、屈託も無い純粋な瞳で

 

 

人の心の中心に声を掛けてくる。

 

 

 

 

 

だから私らも、31人も居て

 

 

未だにネギ先生に会いに来たり

 

 

一緒に働いてみたり

 

 

何かと全員が好き好んで世話を焼いてる。

 

 

 

 

そーゆートコかな、コイツの一番いいトコって

 

 

 

 

 

 

「.....考え、とく......」

 

 

 

 

 

 

ここは高度15,000km

高い空に

今日も小さな恋の歌が

 

響き渡る

 

 

 

 

 




千雨ちゃんは絶対に
押しに弱いと思います!(断言)
 
ショートショートではあるのですが
 
一応後半として、茶々丸サイドの話に続きます。
 
 
では、また


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