英雄伝説 花の軌跡   作:阿賀美 アクト

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久々の更新、本当は昨日投稿する予定だったんですけどね。
本当に休みが欲しいと切実に思う今日この頃です……





第45話 絆の証

 

 

「皆さん、昨夜はありがとうございました」

 

「夕食と朝食もどちらも大変美味でした」

 

 7月19日早朝、トリスタ駅にてイクス達は帝都に帰るマシロとエリゼの見送りに来ていた。昨日の夕方にトールズ士官学院を訪れたマシロとエリゼは諸々の事件の後で疲れたこともあり、《Ⅶ組》の厚意で第三学生寮に一晩宿泊させてもらっていたのである。

 

「私達も昨日の夜は楽しかったわ。リィンやイクスの話も色々と聞けたし」

 

「うん、二人の小さい頃の話は中々興味深かったな」

 

「勝手に俺たちのことについた話してたのかよ……」

 

「はは……」

 

 第三学生寮にマシロとエリゼが一泊することになり、その日の夕食は何故かシャロンが準備していたご馳走とイクスの釣ったブリザリーガなどが食卓に並び、軽いパーティのようなものになっていた。

 

 その後、女子の部屋がある三階ではマシロとエリゼを加えたⅦ組女子達がアリサの部屋に集まって夜遅くまで女子トークを繰り広げていたようで、その中の話題にリィンとイクスの故郷でのエピソードなどもあったらしい。

 

 ちなみにそれに対抗したわけではないが、男子の方もマキアスの部屋に集まって女子会ならぬ男子会をやっていたりする。もっともその話題はもっぱらリィンとイクスが他の男子からあれこれと聞かれたりするような内容だったが。

 

「またいつでも来てくださいね。その時はこちらもちゃんと歓迎しますから」

 

「まあ、次に来るときは事前に連絡を入れておくことだな」

 

「いちいち偉そうだな、君は」

 

「あはは、そうだね」

 

 それぞれがマシロとエリゼに言葉を送る中、リィンはふとエリゼが自分に対してどこか満足そうな笑みを浮かべているのに気づいた。

 

 

「どうしたんだ、エリゼ?」

 

「――いえ、何でもありません。ただ、これなら“安心”できると思っただけです」

 

「……?」

 

 

 エリゼの言わんとする事の意味がよく理解できなかったリィンは、その意味について問おうとしたが彼女は自分の中で何か納得したような表情を示すだけでその意味を伝えようとはしなかった。

 

「フィーさんもまだ眠そうなのに、どうもありがとうございますね」

 

「……ん、大丈夫」

 

「いつものフィーであればまだ寝ている時間だろうからな。眠いのも無理はない」

 

 同じくマシロ達の見送りに来ていたフィーはやはり早朝は眠い様子で、目をごしごしとこすったり欠伸をする姿も見受けられる。隣に立つガイウスは日頃から早起きであるため、朝一番でもばっちりと目が覚めているようだった。

 

「ここから帝都だとあんまり時間はかからないだろうけど、一応帰りも気をつけろよ」

 

「あ、それじゃあ何かあったら駆けつけてもらおうかしら?」

 

「いや、流石に無理があるだろ……」

 

「ふふ、冗談よ」

 

 列車の時間もそろそろ迫っているということで、最後にイクスがマシロに別れの挨拶をしていた。何かと気にかけるイクスをマシロが揶揄うというような微笑ましい光景もすでに他のⅦ組の面々は見慣れつつあった。

 

 マシロも聖アストライア女学院の学生会長を務める身であるため中々会える機会が少ないというのもイクスは知っていた。彼女と会うのもしばらく後になるだろうと思ったイクスは少し名残惜しいのか列車が来るギリギリまで話を続けていた。

 

「っと、もう時間か。それじゃ、またな。誕生日プレゼントはまた後でそっちに送るよ」

 

 列車の到着を知らせるアナウンスが駅のホーム内に流れ始める。まだ列車は来ていないが、あと数十秒もすればマシロ達が乗る帝都行きの始発列車が停車するだろう。

 

 そのアナウンスを聞いたリィンとイクスはそれぞれエリゼとマシロに改めて別れの挨拶をする。そしてイクスの言葉を聞いたマシロは最後にあの無邪気な笑顔をイクスに向けた。

 

 

「――その心配はいらないわ。またすぐに会えると思うから」

 

 

「え、それってどういう――」

 

 

『まもなく帝都行き普通列車が到着します。停車時間は僅かですのでお乗りの方は2番線乗り場にてお待ちください』

 

 

「あら、もう行かないと。――それでは皆さん、ご機嫌よう。またお会いする時を楽しみにしていますね」

 

「失礼します。兄様もお元気で」

 

 アナウンスが駅に流れてからすぐに帝都行きの列車が到着する。Ⅶ組に挨拶をしたマシロとエリゼは小走りでその列車に乗って行き、アナウンスの言葉通り一分ほど停車してからすぐに発車した。

 

 マシロの言葉の意味を聞き逃す形となったイクスは少しの間ぼーっとしていたが、駅から出ようとする他のメンバーに声をかけられてようやく動き出す。

 彼は直前までいた幼馴染の少し甘い香りが鼻に残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マシロとエリゼこ突然の来訪から3日後、Ⅶ組は授業や部活動に追われる忙しい日々へと戻っていた。そして今日は7月21日水曜日、四度目となる《実技テスト》の時間である。

 

「さーて、それじゃ今月の《実技テスト》を始めるわよ♪」

 

 グラウンドに居るのはいつも通りⅦ組全員と担任であるサラ教官のみであり、生徒たちはそれぞれの得物とARCUSを持っている。

 

 流石に4ヶ月弱もあれば自分達の担任教官がどのような人物であるのかをある程度把握することは可能だろう。Ⅶ組の面々は自分達の前に立つサラ教官がやけに笑顔であることから、また何か企んでいるのであろうということは予想がついていた。

 

 4月と5月は戦術殻との戦闘、そして先月は突如現れたパトリック率いるⅠ組の代表との模擬戦。一体今回は何をするのだろうかとそれぞれが色々と予想する中、生徒たちから警戒されていたサラ教官の口から出たテスト内容は彼らの予想に反するものだった。

 

「そんなに身構えなくてもいいわよ。今回やるのはちょっとした“測定”みたいなものだから」

 

「測定、ですか……?」

 

「ふむ……?」

 

 サラ教官が強調した“測定”という言葉とこの状況で思い浮かぶものといえば主に二つだろう。

 

 一つは戦術殻や何かのエネミーを倒すのにかかるタイムの測定。4月や5月の実技テストでは戦術殻を倒す際にそれぞれ異なる条件を課せられていた。その例に則るのであれば、今回は倒すまでの時間制限が設けられるなどといった条件が与えられることが考えられる。

 

 そして二つ目は体力測定など何らかの個人能力のデータの測定だ。Ⅶ組が現在いるのはグラウンドであり、また彼らはそれぞれの武器を所持している。体力測定でなくとも戦闘技能をテストする方法はいくらでもあるだろう。

 

 しかし、今回サラ教官がやろうとしていたものはそのどちらでもなかった。

 

 

「今日は君たちの《リンクレベル》を測定させてもらうわ」

 

 

「《リンクレベル》……」

 

「聞き覚えのない言葉だな」

 

 

 初めて聞く単語に何名かの生徒はその意味が分からない様子だったが、勘のいいリィンやイクスはある程度その意味の予想が出来ていた。

 

「サラ教官、もしかして戦術リンクと何か関係が?」

 

「言葉通りに考えるなら、戦術リンクの強さのレベルってところか?」

 

「フフ、君たち二人は察しが良くて助かるわ。そう、二人の予想通り《リンクレベル》っていうのは君達が普段戦闘で使っている戦術リンクの強さを示すものよ。今日はその数値をⅦ組全員の組み合わせを全て測定するわ」

 

「なるほど、そういうことか」

 

「辛そうな内容じゃなくてよかった〜……」

 

 イクス達の持つ第五世代戦術オーブメント《ARCUS》の真価とも言える機能である《戦術リンク》。その戦術リンクにはいくつかの段階があり、それはリンクを繋いでいる者同士の信頼関係に大きく依存するらしい。そしてリンクレベルの数値が高ければ高いほど、戦闘時により高度な連携をすることが可能になる。

 

 今回はその数値を全ての組み合わせで測定するとのことだった。

 

「しかしサラ教官、なぜ“今”なんだ?やるのなら他の戦術教練の時でも構わない気がするが」

 

「言われてみれば……」

 

「確かにそうね」

 

 ユーシスの疑問はもっともな意見だった。確かにリンクレベルの数値を測定するだけならそれを評価の対象にするというのも考えにくい。そうなると実質テスト自体が“無し”ということにもなるのである。

 

 ユーシスの質問を受けたサラ教官は少し考えてからその真意を言った。

 

「ま、色々と理由はあるんだけどね。戦術教練のカリキュラムが以外と余裕が無かったり、君たちの人間関係が諸々ひと段落したりとか。――でも一番の理由は君たちに“休息”が必要だと思ったからよ」

 

「あ……」

 

「休息か……」

 

「ええ、この前の旧校舎の一件もそうだったけどこれまでの特別実習や日々の授業も含めて疲れも溜まってる頃でしょう。それに、これからまた“色々と”忙しくなりそうだからね」

 

 いつになく自分達に優しいサラ教官に一同は少し違和感を感じたものの、サラ教官の言った通り彼らにも疲労が溜まっているのは事実だった。Ⅶ組は他のクラスに比べて特別実習などのカリキュラムが組み込まれているため何かとハードなクラスである。その特別実習でも両班にそれぞれ様々な問題が起こったこともあり、身体だけでなく精神的な疲労も各々溜まっている頃だった。

 

 なんだかんだで自分達のことをちゃんと気にかけていることを確認し、少し驚いているイクス達にサラ教官はいつもの雰囲気に戻って仕切り直す。

 

「さてと、それじゃあ堅苦しい話はこれくらいにしてちゃっちゃと始めましょうか。リィン、君にも計測器を渡すから手伝いなさい!」

 

「は、はい!」

 

 サラ教官は専用のデバイスをリィンにも手渡し、それ以外のメンバーは二人一組になって次々と戦術リンクを全ての組み合わせで試していく。リィンを含めた計45通りの組み合わせを全て計測し終えた後、サラ教官はそれを数値順に並び替えてその中の上位5組を発表した。

 

 

 1st. リィン&アリサ 4.0pt.

 

 

 2nd. リィン&イクス 3.4pt.

 

 

 3rd. イクス&フィー 3.3pt.

 

 

 4th. ユーシス&マキアス 3.1pt.

 

 

 5th. ラウラ&フィー 3.0pt.

 

 

 発表された順位とその組み合わせを聞いたⅦ組の面々は各々異なった反応を見せる。その中で自分の結果を知ったとある二人が計測を手伝っていたリィンに詰め寄る。

 

「な、なぜ僕がコイツと……計測を間違えたんじゃないか、リィン!」

 

「こちらの台詞だ。大方、数値の記入ミスか何かだろう」

 

「い、いや……ちゃんと計測した結果だぞ?何ならログにも残っていると思うが……」

 

 自分達のペアが4位だということが信じられない様子のマキアスとユーシスはリィンに計測ミスの可能性を問うが、もちろん計測ミスなどではなく彼らのリンクレベルはかなり高い数値を出していた。

 

「ふむ、我らは5位か」

 

「まあまあ、かな」

 

 その横ではラウラとフィーも自分達の結果を気にしていた。5位という順位も中々高い結果の筈だが、特に向上心の高いラウラはその結果に少々満足が行っていない様子だった。

 

「いや〜、それにしても1位のペアがこの二人だとはなぁ?」

 

「う〜ん、意外というか、納得っていうか」

 

「あはは……確かにそうかもしれませんね」

 

 そしてリィンとフィーとのペアで2位と3位という高い数値を連続で示していたイクスは、自分の上にいる1位のペアをニヤニヤしながら見ていた。近くにいたエリオットとエマも少し苦笑いを浮かべるものの、その結果には納得いくものがあるようだ。

 

「ち、違うからね!これはあなたが頼りになるってだけで、それ以上の意味は無いから!」

 

「え、ああ、分かってるぞ?俺もアリサは日頃から頼りにしてるし」

 

「〜〜っ〜〜!リィンのバカ!朴念仁!」

 

「な、何で怒るんだ!?」

 

(やれやれ……)

 

 そして2位と大きく差をつけ、唯一4点台の数値を叩き出して見事1位となったリィンとアリサは相変わらずのやり取りを繰り広げていた。ちなみにリンクレベルの数値は現状の最大値が5.0であるため、そこからもこの二人の出した数値がどれだけ高いものだったかがわかる。

 

「だがイクスも凄いんじゃないか?あの二人に続いて2位と3位にも入っている」

 

「そだね。わたしとリィン以外のみんなとも数値が高いし」

 

「まあな。といっても俺だけの結果じゃないし、それに1位も取ってるリィンき比べればまだまだだろ」

 

 もちろんだが、上位5組の組み合わせ以外にもまだまだペアがある。その組み合わせの中でも特にリィンとイクスが関わっているペアの数値は平均して高いものとなっていた。

 

 サラ教官にⅦ組の重心だと言われたリィンは特別実習でも班のリーダーとして動くことが多い。同時にリィンがいない方の班にいることが多いイクスは、その親しみやすい性格ゆえかこちらもリーダーの役割を任せられることが多かった。

 

 この二人が関わっている組み合わせが高い数値を出しているのも、この四ヶ月で他の者たちから信頼を集めたからと考えれば納得の結果だろう。イクスはその事を自分で認めるのが少々恥ずかしいのか謙遜するような態度を見せていたが、ここで彼に向けて思わぬ情報が伝えられる。

 

 

「――ま、ある意味ではイクスが1位だったりするんだけどね」

 

 

「は……?」

 

 

 そうイクスに告げたのは集計結果を確認していたサラ教官だった。その顔には意地悪そうな笑みが浮かんでおり、イクスに視線が注がれている。そのイクスはというと、ある意味で自らが1位だという言葉の意味がよく分からずに困惑している。

 

「どういう事なんですか、サラ教官?」

 

「計測自体は終わっていますし、それぞれの数値の平均が1位だという事でしょうか……?」

 

「いや、平均もおそらくリィンの方が上の筈だ」

 

「じゃあ一体何が……」

 

 サラ教官の話を聞いていたのはイクスだけではなく、他の面々も同様だった。かれらもサラ教官が言った言葉の意味を色々と予想してみるものの、その答えには辿り着けない。

 

 その反応を一通り楽しんでいたサラ教官はイクスに視線を向けながらある事実を語り出した。

 

 

「実はさっき、君たちのARCUSを使って数値のミスが無いか確認してたんだけど、そのARCUSのログにちょっと面白いものがあってね」

 

 

「面白いもの、ですか?」

 

 

「ええ、イクスのARCUSのログにマシロちゃんとリンクを繋いだ時の記録も偶然残ってたのよ。そしてその数値は4.5――Ⅶ組っていう制限をなくせば、このペアが事実上の1位ってことになるわね♪」

 

 

「な―――」

 

 

「よ、4.5!?」

 

 

 3日前、リィンやイクスが旧校舎地下に現れた魔煌兵と戦った時、彼らだけでなくその場に居合わせたクロウとマシロもその戦闘に参加していた。その戦闘においても当然ながら戦術リンクを使用しており、その時は主にリィンとクロウ、そしてイクスとマシロがリンクを繋いでいた。

 

 そしてその時の記録がARCUSにも残っていたため、サラ教官は偶然それを発見していたのである。

 

「へぇ〜、それは凄い信頼関係ね〜。私達なんか足元にも及ばないわ〜」

 

「っておい、アリサ!さっきまで恥ずかしがってたくせに!」

 

「何のことかしら?私達もイクスとマシロさんのことを見習わなくちゃね、リィン?」

 

「はは……そうだな」

 

 思わぬ形でアリサの反撃を食らう羽目になったイクスは、彼女だけでなく他のメンバーからもいじられる形になっていた。彼もマシロとのリンクレベルが高いのは悪いことではないのだが、やはりこんな形で公開処刑じみたことになるのは恥ずかしいものがあるのだ。

 

 そうして少しの間、イクスがアリサに加えてフィーやユーシスなどにもいじられることとなった後、サラ教官は改めて今回の実技テストを終了して恒例となった次の特別実習の概要を説明し始める。イクスたちも一旦話を止めて、サラ教官からプリントを受け取った。

 

 

 

 [7月特別実習]

 

 A班:リィン、アリサ、ラウラ、エリオット、マキアス

(実習地:帝都ヘイムダル)

 

 B班:イクス、フィー、エマ、ユーシス、ガイウス

(実習地:帝都ヘイムダル)

 

 

 

「これって……」

 

「あら、どちらの班も《帝都》が実習先なんですね」

 

「ふむ、二つの班で手分けするということだろうか?」

 

「まあ、ものすごく大きな街だしそうなるのが自然だけど……」

 

 次の特別実習の概要を見た面々はその実習先がともに帝都であることに少し驚いていた。これまではそれぞれの班が異なる実習地に向かって特別実習を行っていたため、どちらの班も揃って実習を行うというのはこれが初めてだったのである。

 

「実習期間は3日間を予定してるわ。ちょうど帝都の夏至祭もやる頃だから、君たちにはその時の街の見回りなんかもやってもらうつもりよ。帝都に住んでたマキアスとエリオットとイクスはそれぞれの班の案内を頼むわね」

 

「なるほど、そういうことですか」

 

「わかりました」

 

「了解です」

 

 そして帝都出身であるエリオットとマキアス、そして数年前から住んでいるイクスはそれぞれ別の班に配置されていた。帝都はかなり広い土地であるため、サラ教官は土地勘のある彼らを案内役として別の班に分けていたのである。

 

 

 

『またすぐに会えると思うから』

 

 

 

(……なるほどな)

 

 

 そして次の実習先が帝都だと決まって他のメンバーが色々と会話をする中、イクスは一人数日前のマシロの言葉の意味を理解していた。

 

 どうして彼女が自分たちの実習先を知っていたのかわ定かではないが、おそらく彼女がすぐに会えると言ったのは自分が週末に帝都に訪れるからなのだろう。確かに帝都ならマシロともまた再会する機会は十分に取れるはずである。

 

 

 

(――それにしても、実習の2日目が“誕生日”だとはな。これも運命ってやつなのかな)

 

 

 

 そしてイクスは実習の2日目が自らにとって重要な日を迎えることに何か運命的なものを感じていた。その意味でも彼にとってこの実習は大きな意味を持つであろうイベントであることは明らかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして実技テストからあっという間に日は流れ、7月24日。後のイクスやⅦ組にとって重要な意味を持つことになる3日間が幕を開けるのであった。

 

 

 

 

 

 

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