これは駅伝で放送が中止になった時に、マイナーSNSに日記として投稿したものを加筆しました。


 思い付いたままをネタにして、書き出したものなので…(笑)



 キュウレンジャーのメンバーを思い出しながら、読んでいただけると、より楽しめるかと思います。


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宇宙戦隊キュウレンジャー 駅伝

 じいやから聞かされた、ラッキーの父親の現在。

 

 それを確かめる為に、バトルオリオンシップは宇宙を進む。

 

 

 艦内は、重い雰囲気が立ち込めていた。

 

 各自が、それぞれに秘めた思いを胸に、艦内で過ごしている。

 

 

 警報!

 

 それが、艦内に流れバトルオリオンシップが緊急停止!

 

「エマージェンシーです。繰り返します。エマージェンシーです。」

 緊張が艦内に張り詰める。

「皆さん、至急ブリーフィングルームまで、来てください。」

 ラプターの悲鳴にも似た叫びがアナウンスされた。

 

 

 駆け付け、モニターに映し出されたものを見たものは…

 

「アレは…。」

 

 あまりの衝撃に言葉を失った。

 

 

 メインモニターに映し出されていたものをラプターが説明する。

 

「あれは、『宇宙駅伝』です!」

 

 宇宙空間に作られたコースの左右に並び応援する人々。

 

 それが、急ぐバトルオリオンシップの進路を塞いでいた。

 

「伝統的な行事らしく、この時期に毎年行われているようです。」

 ラプターが素早く検索し、報告した。

 

 

「迂回できないのか?」

 ラッキーの質問は、皆を代表していた。

 

「検索してみます。」

 ラプターがキーを叩き、検索結果を映し出す。

 

 

「なんてこったい…。これは伝説級の駅伝だな。」

 解説を読みツルギが驚く…、いや、呆れた。

 

 

 宇宙駅伝は星座系を貫くコース。

 

 迂回はできないという事に、他ならなかった。

 

 

 沈黙。それは考えていた。

「諸君、こうなったら…。休みにしよう。」

 ショウ・ロンポーの英断。

 

「司令、良いガルか?」

 嬉しいが、自らに架せられた使命の重さが、その言葉を言わせた。

 

「君達、ちょっと働き過ぎだからね。」

 ショウ・ロンポーの言葉は、皆の気持ちを楽にする。

 

「きた、これ! 休み!」

 ハミィが内股ジャンプで喜ぶ。俗に言う女の子ジャンプである。

 

 

 何か言い出そうとするラッキーを制するスティンガー。

「ラッキー、休むのも戦士の務めだ。」

 反論。それがラッキーの口から出る直前、

「そうだよ。ラッキー。チキューじゃ『急がば回れ。』って言うし。」

 コタローもスティンガーに同調した。

 

 その言葉を深く受け止め、

「そうだな、皆。俺ばっかり焦っても仕方ないよな。」

 ラッキーから明るい笑顔が自然と出る。

 

 

「『休み』なんとも心に響く言葉だ。」

 無表情だが、喜んでいるのは明白。

「だよね〜♫」

 お決まりのポーズ。

 

 怪盗BN団の二人、バランスがナーガが喜ぶ。

 

 

「じゃあ、僕が食事作るよ。休みを祝ってパーティーだ!」

 得意の料理で、盛り上げるスパーダ。

 

「それは、良いモウー!」

 振り上げる拳は、チャンプの喜びの証。

 

「では、会場設営と料理担当に別れてパーティー作戦開始だ!」

 ショウ・ロンポーが乗った。

 

 

「オキュー!」

 皆の声は弾んでいる。

 

 

 

 



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