私は明日お父様の知人の場所へ行くための準備をしに部屋へと戻ってきている。
お父様の知人の所へ行くと聞いただけでその場所がどこかまでは聞かなかったな、
どこに住んでいる方なのだろうか。
クロックはふと考えながらタンスに入っていた少し大きめのバッグと衣類を入れるためのカバンを取り出す。
その人と会った時に症状の事を自分から話さなくてはいけないので、3日前に倉庫から持ってきていた紙を全て持って行くことにした。
何もむき出しのまま持っていくわけではない、その紙入れる用の入れ物なども丁度いいものがあったのでそれに入れて持っていくつもりだ。
後は字を書く用のペン、お父様から貰った杖。それに家族3人で撮った写真が入っているペンダントロケット。
言い忘れていたが今お母様のお腹の中には赤ちゃんがいる、今のお母様のお腹は少し膨れている。
数か月前かなお母様が倒れ街の医者の人がお腹に赤ちゃんがいるということをお父様達に話していたのを聞いた。
なぜ、その赤ちゃんが生まれる前に家族そろっての写真の入ったペンダントをくれたかというと。
お母様に聞いたところ私にあげるようのいいプレゼントが思い浮かばなかったそうで、それでこのロケットを贈ることにしたそうです。
赤ちゃんが生まれてからまた撮り直すとのことですが、これからしばらくはお父様達に会う事が出来なくなると思うので首から下げ身に着けて行くことにする。
後はお金と着替えをカバンに入れ準備は完了。
しばらくはこの街にも帰ってこれないだろうから、ナリィ達にも伝えておかないといけないな。
準備した紙を使うわけにはいかないので、一度倉庫に寄り紙を取ってから皆がいるであろう休憩所へ向かった。
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向かうとメド以外の2人がそこにいた。
「あ、クロック様だ。」
「クロックのお兄ちゃんだ…」
2人はいつも通り元気そうだ。
「あれ、クロック様どうしたんですか?元気がないように感じるけど。」
『それなんだけどね、皆。私喋れなくなっちゃった。』
そう紙に書き、皆に見せると驚愕の表情を浮かべた。
「そんな、じゃあ持クロック様は一生喋れないの?」
「わたし..もっとクロック様とお喋りしたかったな…」
『明日この声を直すためにお父様の知り合いの所へ行くんだ、そうすれば治るかもしれない。』
「そうなんですか、少し安心しました。」
ナリィは安心したかのように胸をなでおろした。
『その場所へ行くことによりしばらくは帰ってこられないかもしれないということを皆に伝えようと思ったんだけど、今日はメドはいないようだね。』
「そのメドなんだけどね、また家の手伝いもしなくて抜け出そうとしたところをおじさんに見つかって今は説教中だと思うよ。メドへはしっかり伝えておくね。」
『分かった、よろしくねナリィ。』
「クロック様お声直してまた戻ってきて一緒に遊んでね…。」
『分かったよネア。僕が帰ってくるまでの間3人と仲良くしているんだよ。
帰ってきたらまた4人で遊ぼう。』
「約束だよ…。」
『うん、約束だ。』
そうネア達と別れの挨拶をした後私は屋敷へと戻った。
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