声を失った少年の物語   作:風根三波

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各話段階で未登場or不明キャラは----でこれからもやるかもしれません。



8.side-----

 

 

 

僕はとある女魔法使い、今日はある事を伝えに王城まで来ている。

 

 

 

何で僕っていう言い方なのは、昔からの癖かな。

 

 

 

それはそうと、なぜ王城まで来ているかというと私は城に仕えている魔法使いで今日はその仕事をやめようと

 

ここまでやってきた。

 

 

 

何も魔法使いという職を辞めるというわけではない、あくまでもここでの仕事をやめるのだ。

 

 

 

そして、城の中を数分歩き王の間の前までやってきて扉の前にいる兵士

 

 

 

そうすると兵士は問らを開け始める。

 

 

 

内部は広く、周りには多数の兵士がいる。中央の赤い絨毯の先にある豪華な椅子に座っている王がいた。

 

 

 

「魔法使い今日はどうした?」

 

 

 

王は親しい友を迎えるかのように接してきた。

 

 

 

「あぁ、今日はなこの仕事を辞めに来た。」

 

 

 

そうあっさりと私は口にした。

 

 

 

「貴様今何と言った。」

 

 

 

「だから、この仕事を辞めに来たんだ。」

 

 

 

聞こえなかったようだからもう一度言ってみた。

 

 

 

「まさかとは思うが、約束は忘れていないだろうな?」

 

 

 

「もちろんだよ、ここで城に仕える代わりにとある村と墓を守ると。」

 

 

 

随分前の話だが、私にとって思い出深い場所ととても大切な人が眠る墓を守るという事を交換条件にこの城へ仕えることを承諾した。

 

 

 

「ならばどうして、いきなりやめると言い出したんだ。貴様が約束を違えれば村などの安全は保障できない。」

 

 

 

「それならば大丈夫だよ、それに関しては前々から準備していた対策が出来たからね。」

 

 

 

「対策だと?」

 

 

 

そう、対策。誰にも破ることのできない結界とその他諸々。

 

 

 

「そうだよ、だから僕がこの城に仕える意味が無くなったんだよ。」

 

 

 

「しかし、理由はそれだけではあるまい。他にも何かあるのではないか?」

 

 

 

よく分かったねこの人。

 

 

 

「その通りだよ、もう一つの理由としては貴方の行いに嫌気が差したからかな。」

 

 

 

「行いか、例えばどんなことだ?」

 

 

 

昨日城を歩いていると兵士たちが何か話していたのをばったり聞いたんだ。

 

 

 

「たかが喋れなくなった貴族の子供を、腐った政策のもと処分するなんて。

 

 喋れなくたって色々やれる事があるだろう。」

 

 

 

「聞いたのかそれを、まぁいい。そんな子供がいたところで将来大きくなっても国のための力にも何もならない。喋れなくてもやれる事?あったとしても効率が悪くなり、進歩が遅れるだけあろう、そんな者を生かしておく必要性など無に等しい。」

 

 

 

全く話にならない、先代の王の方が真面な話が出来た。

 

 

 

「その子だって人間だ、一つの命をそう軽々と奪っていいものではない。

 

 まぁ、そんなわけだ僕はこの城を去らせて貰うよ。」

 

 

 

そういうと王へ背を向け扉の方へ向かう。

 

 

 

「行かせると思うか?魔法使い。」

 

 

 

パンと両手を鳴らし兵士へ合図を送る。

 

それと同時に兵士は女魔法使いを囲むように整列した。

 

 

 

「こうなることは想定内だよ、そっちがそうでるなら僕も実力行使だ。」

 

 

 

女魔法使いは指先を突き出し兵士の方へ指を向ける。

 

 

 

「ファイア。」

 

 

 

そう唱えると指先から勢いよく火の球が飛び出し一直線に飛んでいく。

 

 

 

「そして次に、ウィンド。」

 

 

 

両手を横に突き出し、風を発生させ兵士を弾き飛ばす。

 

 

 

これで兵士は全部片付いたかな?

 

 

 

「まぁ、こんな所かな。じゃあね王様、程ほどにしないと罰があたるよ。」

 

 

 

そう言い残すと、僕は広間から出て行った。

 

 

 

王様は悔しそうな顔をしながらその後姿を見るしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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僕は今ある森に来ている、話によると今日その貴族の子供を乗せた馬車に魔物を嗾けるとのことだ、

 

辺りは雨で視界が悪い。

 

 

 

森の中の開けた道に出るとそこには破壊された馬車と無数の死体、そして辺りは気が薙ぎ倒されているという悲惨な光景が広がっていた。

 

 

 

「これはひどいな、こんなことをするなんて王族も腐ったな。」

 

 

 

そう思いながら馬車の方へ近づき生存者がいないかどうか調べる。

 

 

 

少し調べると近くに森の方へ続く足跡を見つけた、もしかしたら貴族の男の子かもしれない。

 

 

 

そう思ってその足跡を追ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読みは当たっていた、その足跡の先には倒れた小さな少年がいた。

 

 

 

私は駆け寄り、少年の顔を覗き込む。

 

 

 

「この子が例の...」

 

 

 

綺麗な銀髪に整った顔、あと数年もすればとてもいい美男子になるだろう。

 

 

 

しかしとても衰弱しており、怪我もしているようだ。

 

怪我は見えた素肌を見ると多数の打撲の痕、そして肩に突き刺さった木の破片。

 

 

 

今すぐにどこかで手当てをしないと手遅れになる…

 

 

 

この辺りにはだれも住んでいない館があったはずだ、そこにいけば落ち着いて治療が出来る。

 

 

 

念のためにそこに着いた時に結界を貼っておこう。

 

 

 

そして僕は少年をゆっくり背負い館へと歩を進める。

 

 

 

 

 

しばらく歩き廃館を見つけ中に入る。

 

 

 

「廃館という割には、中は割ときれいなんだな。」

 

 

 

そう口にした後少年を寝かせれる場所を探し、少し汚れてはいるがベッドがあったので寝かせた。

 

 

 

まずは肩の傷だな。

 

 

 

「ヒール。」

 

 

 

僕は呪文を唱え傷口に手をあてながらもう一つの手で刺さっている木片をゆっくり抜き出す。

 

少年は苦しそうな表情をしているが、少し我慢してくれ。

 

 

 

無事木片を取り出し、傷をふさぐ事が出来た僕は体の打撲痕がある場所に手を当て癒していく。

 

 

 

 

 

「少しは落ち着いたかな、僕も少し休もうかな。」

 

 

 

さてこれから少年の傷が癒え目が覚めた後どうするかな。

 

 

 

そう考えながら女魔法使いは近くにあった棚の横に背もたれ寝に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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