「俺以外に男が?」
唐突に千冬姉の口から知らされた驚愕の事実。
何と俺以外にも男性操縦者が3人も発見されたらしく、それぞれ2、3、5組に編入したらしい。
「ああ。先程2組を覗いてきたが……凄い男だった。あれ程の男は初めて見たぞ」
このバカ姉の凄いという基準がどんなものか甚だ疑問だが、やはり気になるものは気になる。
「よし、俺も行ってみるか。で、その男の名前は?」
「いや、名前は知らん。だが行けば一発で解る」
は?どういう意味だ……?
・ ・ ・ ・ ・
【1年2組】
「よし、ここだな」
千冬の言う凄い男とやら、見定めてやろうじゃないか!
そう思って俺は勢いよく扉を開けた。
いた・・・!!
「…………」
間違いない!この男だ!!
し、しかし……何なんだこの男は!?
優に190cmはあるであろう体躯、スキンヘッドに一房だけ垂れたカールした金髪。
厳つい顔に割れた顎に、こちらもまたカールした豊かな口髭。
そして、何故か裸の上半身に鎧の如くムッキムキな筋肉!
(何だこのオッサンはぁーーーー!?)
こ、このオッサンが男性操縦者?
だからと言って教師にも見えん……。
どっちかって言うと、豪腕の錬金術師を彷彿とさせるが……。
「は、はじめまして……1年1組の織斑一夏です」
「…………」←フロントダブルバイセップス
「あ、あの……お名前は?」
「…………」←サイドチェスト
…………何か言ってよ!
無言のままポージングするのやめて!!
・ ・ ・ ・ ・
こうして、何の成果もないまま、クラスに戻ってきてしまい、千冬姉と鈴と合流した訳だが……。
「結局、あの男について何も分からずじまいだった……」
「そうか、やはり恐ろしい男だ」
「っていうか、本当に生徒なの?」
「とりあえず、名前だけは分かったぞ」
山田先生に頼んで名簿見せてもらったからな。
「名簿には、アームストロングとだけ、書いてあった」
…………やっぱり豪腕の錬金術師?
あと2人、3組と5組にも男性操縦者がいるらしいが、
こんなカオスが続いてしまうのか?
いや、他の2人が普通の人間という可能性もある!!
きっと他の2人はまともだ!少なくともアームストロング少佐よりは!!
そうであってくれ!頼むから!!
(※完全にフラグ)
だがしかし、俺の僅かな望みは後に跡形も無く崩れ去る事になる。
【1年3組】
さて、次はここだな。
「前回のこと考えると怖いわね」
「ああ、気を引き締めていこう」
今回は一人じゃ不安だから千冬姉と鈴に同行して貰った。
「よし、開けるぞ……!」
意を決し、扉を開けたその先には……。
「ンゴッ」
ゴリ、ラ……?
次回へ続く。
アンケート、結局無駄にしてしまって申し訳ないです。