RIDDLE JOKER:真冬の学院七不思議事件   作:タキオンのモルモット

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全くエッチな夢見ない、誰か見せて


第一話:いつものメンバーで

さて、あの話を聞いてから一日後、俺達は二条院さんと壬生さんに協力を頼んだ。

 

────え?何で一日経ってるかって?理事長が「念の為だ」っね御札用意してきたんだよ。それもかなり効くと噂の寺から。⋯⋯幾らしたんだろうか、これ。

 

まあ、そんなこんなで放課後に誘っている訳だが。

 

二条院さんは「成程、わかった。違反者を出さない為に、そして理事長の許可もあるなら問題は無い。」と承諾してくれた。壬生さんを呼んだのは⋯⋯主に七海の為だ。

 

確かに七海は仕事上、夜出歩くことが多く、大して怖くない、とまぁ実際そうなのだが。偶にやってる恐怖映像何連発!!みたいな番組を見てそれはそれは大泣きしていたので、多分マジで心霊現象が起きたらパニくるだろう、と判断しての人選である。

 

二条院さんに協力を仰いだ理由は何も研究棟の事情を知らない人間が一人でもそう証言してくれれば、簡単に周りは信用してくれるだろうと思ってのことだ。周りからの信頼もある二条院さんの言葉なら信じるだろう。理事長も許可してくれたので問題は無い。後は警備の人達とスムーズに話を進めるためだ。

 

さて、これでいつものメンバーとなった訳だが。

 

「決行するのはいつなんだい?」

 

「明日の夜一時から明け方まで⋯⋯って感じかな?」

 

「え?なにか理由があるのか?」

 

「⋯⋯一般的に幽霊が現れやすい⋯⋯いや、現れやすいと言うより目撃情報が多いのは丑三つ時と呼ばれる時間帯だ。その時間帯は凡そ午前二時。その一時間前から動いて七不思議のうちの二つ、研究棟の幽霊が関わっていない七不思議を先に調べる。その後丑三つ時にじっくり幽霊の有無を調べればいい⋯⋯というわけだ。数が多いのはオカルトの方だからな。」

 

理事長がその時間帯に音楽を聴いたから、とは口が裂けても言えなかった。

 

「⋯⋯随分詳しいね暁くん⋯⋯」

 

「お前こそ中二病なんだからこれくらいは知ってるかと」

 

「丑三つ時くらい知ってるわ!!後中二病じゃないから!!」

 

いや、アストラルを行使する時のあの呪文は間違いなく中二病を患ってるだろ。

 

とは突っ込まず、無視して話を続ける。

 

「理事長曰く、『不用意に薬品に触れたりしなければ調査しても構わない』と許可をもらった。つまり棚に触れても問題ない⋯⋯これで心置き無く調査できる。」

 

「成程⋯⋯わかった。では日付が変わったら集合⋯⋯という訳だな?了解した在原くん。」

 

「ああ⋯⋯にしても二条院さんってオバケとか大丈夫なタイプなんだな?」

 

「ん?ああ⋯⋯時代劇だと『幽霊の正体見たり枯れ尾花』とよく言うだろ?実際そうだと思ってる。」

 

ぐっ、とガッツポーズを作る二条院さんの手は微かに震えていた。⋯⋯急に不安になってきた。

 

「そういう在原くんは平気なのだな」

 

「ん?まあ、最悪アストラル発動して殴れば効くんじゃないかなと思ってる。元は人間だし」

 

「の、脳筋だ⋯⋯」

 

七海が何か言っているが無視だ。

 

「まあいい⋯⋯問題は⋯⋯あっちだよなぁ」

 

そう言って俺は後ろを見る。

 

「れれれれ、冷静に考えたら⋯⋯め、めめめ、めっちゃ怖いじゃん、何、木の下に死体ってあばばばばばば」

 

とガタガタ震えてる式部先輩がそこに居た。

 

「しっかりしてください式部先輩、あくまで噂ですから⋯⋯」

 

「で、でも理事長は聞いたって言ってるんだよ!?」

 

どうやら全く幽霊がダメなようだ。⋯⋯それは慰めているあやせも同じ筈なのだが。というか茉優先輩はサラリととんでもない事をばらすな。気づかれてないからよかったけど。

 

「ていうか三司さんは平気なの?」

 

「私も確かに怖いですけど⋯⋯暁が守ってくれますから」

 

「ねえ慰めるつもりで独り身の心抉るのやめて!?」

 

「任せろあやせ、お前の事は命にかえても守ってやる」

 

「暁君も乗っかるの!?ぐふぅ⋯⋯カップルめ⋯⋯」

 

そりゃあんな事言われたらこう返すしかないじゃないか。まあしかし⋯⋯

 

「先輩、無理についてこなくても良いんですよ?最悪研究棟さえ済んでしまえば先輩は帰っても特に問題ないんですから」

 

「こんな噂聞いて一人で眠れると思ってるの!?最悪原因究明するまでは怖くて眠れないよ!!」

 

「あっ⋯⋯そう⋯⋯」

 

「しかも研究で偶に寮に帰るのが遅い時もあるんだよ!?その度にビクビクしながら帰るのやだよ!!」

 

まあ、本人がこう言ってるなら仕方がない。ちゃんと最後まで付き合わせないと納得しないだろう。

 

「まあ取り敢えず一時出発だから⋯⋯最低でも零時五十分に寮の前に集合。そこから研究棟を調べてその後近い順から全ての七不思議を攻略していこう。」

 

「「「「「おー!」」」」」

 

こうして橘花学院七不思議調査隊が結成された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⋯⋯因みに御札は一人一枚、念の為ちゃんと配った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────オマケ────

 

大体午後三時くらいの理事長

 

「⋯⋯これだけあれば充分だろうか⋯⋯」(部屋中御札びっしり)

 

「いや、まだ足りない⋯⋯何か魔除けとか⋯⋯」

 

「⋯⋯!!これだっ!!」

 

 

 

────数分後────

 

あやせ「失礼します、理事長⋯⋯」

 

理事長「びっくりするほどユートピア!!びっくりするほどユートピアァ!!」

 

あやせ「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

理事長「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 

 

あやせ「⋯⋯⋯⋯失礼しました」

 

理事長「待て!!待ってくれ!!誤解なんだ!!」

 

あやせ「寄るな変態!!その玉潰されたいか!!」

 

 

※この後誤解を解くのに一時間かかった。

 




最後の蛇足は「そういやこんなのあったなぁ」って思って入れた。後悔はしてない。ギャグだもん。
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