全身に走る過剰な魔力。
若く万全の時ならばいざ知らず、老体は世界を裂く反動に耐えられない。
眼球が弾ける。握る腕が破裂する。
内蔵だって焼き爛れて、意識なんて気合いの根性で保っている。
ああ、それでも。
原初の地獄が、月の聖剣を飲み込んでいく。
最初で最後の師匠超え。
約束を交わしたあの日から、随分と遠くまで来てしまった。
余りにも時間が経ってしまった。
だけど、否、だからこそ。
最後は、どこまでも高らかに。
「──
そうして挙げた勝鬨を最後に、自分の運命が終わる音を聞いた。
急速に身体から力が抜けていく。
視野が狭まり、意識が遠のく。
引き伸ばされた一瞬が、無数の思い出を脳裏に写す。
だからか何処か、胸には温かで満ち足りた感覚が溢れていて────それでも、最後に。今更どうしようもない後悔が、泡沫の様に浮かび上がってきた。
(見たかったなぁ……結婚式)
白無垢……いや、アヤメちゃんはこっちの世界出身だから、白いドレスかな。純白のドレスに長いベール、きっと、とても似合って、綺麗だったんだろう。
ジークは……まあ、なんだかんだ昔の僕に似ている。何かきっかけさえ有れば、きっといい人を見つけられる。自分とレーナがそう出会って、ここまで来れたように。
こんな行き詰まりの歴史じゃない、青空の下で笑い合える平和な世界で。自分とレーナ、ジークとそのパートナー、イオリさんにロイド、アヤメちゃんとアイン、その子供達に囲まれて。みんなと一緒に歳を取って、あぁ……
「……レーナ、今、僕もそっちに行くよ」
────後に残るものは1つもない。
幸せな、あり得た筈の幻想を胸に。
リュート・カンザキという転生者は消滅した。
◇
全ての破壊の嵐が去った後、そこには何も残っていなかった。
気配も、匂いも、魔剣も、何もかも。
リュート・カンザキというヒトが、レーナ・カンザキというヒトが、そもそも存在していなかったかの様に。
一切の痕跡を残さず、消えていた。
「あ、ぁあ、あぁぁぁッ!」
記憶が閃光の様に蘇る。視界が重なる。また、私の前で大切な人が死ぬ。
が、また、私なんかを守るために、目の前で、手が届いたのに、なんで、届かない、どうして、強くなった、なのに、どうしてまた、なんで、私は、私は、わた、し、は……
「これじゃ、なにも、変わってない……」
縋り付くようにアインにもたれ掛かりながら。こんなにも悲しいのに、こんなにも苦しいのに、涙も出ない自分に嫌気がさしながら。震える言葉が、口から溢れた。
『……オイオイ、託す先がこれじゃ未来が思いやられるぜ』
そんな、心が割れそうな時だった。結晶が擦れ、砕ける音を響かせながら、消滅した筈の玉兎の声が聞こえた。不快さを噛み殺して姿を探し、見つけたのは半透明に透けた玉兎の姿。いや、身体のひび割れも、汚れもない以上、医神クラネル・レイカーという方が適切か。
「些か、しつこいと否定する」
『んな寂しい事言うなよ、ナーハフート。これでも結構、手前らのことは気に入ってたんだぜ……?』
ケタケタと笑顔で笑う英雄に、玉兎の時に感じた不快感や邪気は存在しない。本当にまっさらで、何もない、消え掛けの存在としか思えない状態だった。
「英雄よ……貴様、あれだけの想いを受けて尚、成仏出来ぬとほざくつもりではなかろうな?」
『ん? あぁ、私がこうして
足元から存在を崩壊させつつある玉兎の霊体に、なんとなく嫌な予感がした。まだ終わっていない、或いはここから何かが始まるような、引き金が引かれる直前の様な緊張感。ゾクリと背筋を貫いた悪寒に、バラバラになりそうな心を縛り上げて奮い立たせる。
「では、貴女がそうまでして現れた目的を答えて下さい」
『追伸、言付け、メッセンジャー……呼び名は何でも構わねぇが、そういうアレだ。忘れもんだ、持ってけ銀灰の巫女』
そう言って、玉兎が私に投げ渡してきたのは小さなポーチ。受け取った時に鳴った金属音、そして感じる異常な魔力の量からしてこれは──
「……聖剣?」
『応よ。聖剣【神境偏在モチヅキ】、この艦の主砲だ。上手く取り付けて使うこったな』
片腕では開けないチャックで閉じられたポーチをアインに開いてもらい中を覗けば、そこにあったのは確かに戦闘中玉兎が握っていた医療用のメス。数本しか残っていないが、間違いなく本物の聖剣だ。
だけどそれより、玉兎の言っていたことが理解できない。この艦? 主砲? 取り付け……?
『っと、まじぃな。好き勝手やり過ぎた、マジで時間が残ってねぇ』
何か、何かを忘れている気がする。そんな実感はあるのに、肝心の内容に手が届かない。頭の中が、あんまりにも混沌とし過ぎている。
そうして頭を捻っている間に、玉兎の霊体の崩壊は異常な速度で進んでいた。ついさっきまでは足元程度だったはずなのに、今はもう腰を超えて胸の辺りまで。手の先すら輪郭が解けてきている。
『んじゃまあアヤメ・キリノ、アイン・ナーハフート、手前らに先達の聖剣の担い手として、伝え忘れてた助言だ』
「……認識した。聞くだけ聞くと、肯定する」
『聖剣って代物は、魔剣とは根本的に別もんだ。だからな、理屈じゃなくて心で振るえ。そうすれば、きっとアイツの下まで辿り着けるだろうよ』
存在が崩れかけた腕で、まるで慈しむように私たちの頭を玉兎が撫でた。あれだけ好き勝手にやりたい放題暴れておいて、今際の際だけまるで聖母のような笑みでそんなことをされるのは……調子が狂う。
『さて、渡すもん渡して言うことは言った!
これにてロスタイムは終わり、正真正銘終幕だ!』
ばさりと崩れかけの両腕を広げ、玉兎が呵呵大笑する。一方的に、身勝手に、笑うたびにその霊体を崩壊させながら、それでも一切後悔なんてないように。
『──それでは、良き
噂に聞いた生前の奔放さを遺憾なく示して、光の粒となって玉兎は消えていった。自分の欲望に正直に動いて、きっと目的を全て果たして、満足そうに散った災害のようなヒトだった。
そう、一息ついたと思った瞬間だった。
世界が、揺れた。
まるで玉兎の死に呼応するかのように、立っていることも叶わないような巨大な地震が発生した。
「チィッ、玉兎の奴めが。厄介な置き土産を──」
「違います、リィン。これ、は……」
建物が壊れていく。王城を残して、街が砕けていく。そして、その崩壊は地上だけで収まらない。遥か上空、彼方の天井、空を覆うクリフォトの枝葉が、揺れていた。
「そんな、生易しい話じゃ、ない……」
無くした片腕で、思わず私は空を指差す。
ああ、やっぱり終わってなんていなかった。
それどころか、始まってすらいなかった。
「ヤツらが、来ます──!」
溶け落ちた城壁の向こうに見えたその光景は──魔界で見た地獄に、よく似ていた。
大地を覆い尽くす黒の軍勢。
空を埋め尽くす黒翼の群れ。
それは──
遍くヒトを殺し喰らうもの。
ヒトの恐怖を愉しみ嗤うもの。
かつて、英雄戦争と呼ばれる世界大戦を引き起こし、7人の英雄の犠牲を以って生き残りを除き消えた筈のもの。
即ちは、世界の敵。
────悪魔
砕けたクリフォトの向こうから、
地震で裂けた大地の
波打つ海の奥底から、
次々に、次々に、次々に、無限に思える軍勢が現れる。
現れ続ける。黒い瘴気のようなものを噴出させて、世界を闇に汚染していく。
「アヒム! 今すぐ絶滅剣を以って迎撃武装を駆動して下さい! 諸々の使用条件は、獣王の名の下に超法規的措置として無視します!」
「了解した。みすみす奴らをのさばらせる理由はない」
「余はユ=グ=エッダへ向かう! まだ生きておれば、力になることは出来ようぞ!」
「お願いします!」
だからこそ、王達の判断は早かった。
ミーニャ女王は未だ現存"は"している迎撃兵装の起動を指示して、リィンも再度龍化し対抗出来る戦力を増やすためにユ=グ=エッダへ飛んだ。
ああ、だけど遅い。いや、悪魔の侵攻が早すぎる。
既に悪魔は、王都の空に。絶滅したと言われる【レイ級】の群れが、超航空からの爆撃を是とする悪魔が、夜明けの空を黒き黄昏に染めていく。
まるで魔剣の能力を理解しているかのように、戦闘力を剥奪される5km以上の距離をとって嘲笑うように。
「くっ、こうなったら……」
「駄目です、ミーニャ女王。貴方じゃ、時間がかかり過ぎます」
「数匹ずつ【悪魔】を斬ったところで、消耗戦にしかならないと否定する」
アインの言う通りだ。確かにミーニャ女王は、私たちの中で最強だと思う。物理の極限、獣の王にして精霊王。恐らくリィンですら及ばない局地にいるのは理解できるが、1対多の殲滅戦には向いていない。地上で有れば不可能でもないだろうが、空中では余りにも効率が悪過ぎる。
「だとしても──」
「だから、こうします!」
片腕を無くし、消耗し、心も砕けそうな私が出来ること。そんなの、誰かを頼る他にない。アインにはある物を設計図通りに作ることを頼み、私は手元に伝わる声を大きくする魔法陣を形成し起動する。
「聞こえていますよね、ボレアス・セプテントリオ!」
ここまでずっと姿を現さなかった、確実に目覚めている最後の一人に呼びかけた。隣のミーニャ女王がまさかと言わんばかりに驚いているけど、言葉を止めるつもりはない。
私の動かせるポケットマネーは白金貨が6枚*1とちょっと。正規の軍隊を動かすには余りにも心許ない資金だが……数百人規模の傭兵団を1戦だけならば、ギリギリ正当な報酬に届く筈だ。
「もしも貴方が、貴方たち
今ここに、アヤメ・キリノが貴方たちを雇います!」
拡声の魔法を通してとはいえ、大声を出したせいで意識が眩む。なんとかアインに支えてもらっているけど、かなり辛い。これで拒否されたら笑い者だなぁ。
「期間は悪魔とことを構えるこの1戦!
報酬は私の全財産、白金貨6枚と戦後の魔剣整備代!
さあこの依頼、受けるか否か!」
「いいねェ、実に俺好みの誘い文句だ。気に入った!」
だけど、そんな心配は杞憂だったらしい。
哄笑の声を響かせて、満を辞して冷たい北風が吹き込んだ。目立った負傷の様子もなく、ボレアス・セプテントリオその人が私達の前に現れた。
そしてお互い、これ以上の意見を交わしている余裕がないことも理解している。突き出された拳に私も拳を合わせ、それで一先ず契約成立。私と言う別の国の民の下に、傭兵団として北風貪団が置かれることになる。
「ミーニャ女王。この戦闘が終わってからも、彼らに暫く便宜を」
「この状況です、構いません。無論、常識的な範囲内に限りますが」
序でにサービスとして、これからのことも保証。これで後腐れなく、暴れて貰うことができる。そういう意味を込めて、セプテントリオさんにサムズアップを返した。
「で、雇用主サマどうするよ。幾ら
「なら、空を。地上は迎撃兵装がありますし、最悪この場の戦略で焼き払えます」
それに、
「一発逆転の目もあります。なのでそれまで、どうにか……」
「あいわかった。ならば俺らの力、存分に使うがいい!」
考えて、考えて、セプテントリオさんを頼る以前に1つだけ。私がやるべき、私達にしか出来ないことを思い出した。この艦、主砲、取り付け……ああ、今さっき玉兎の言葉を理解した。その為のライオンハート、その為のモチヅキ、その為の私だと。
「
直後、世界が白銀に染まった。
一気に氷点下まで落ちた気温に、街の至る所で氷結した柱が出現する。それは単純に悪魔の侵攻を阻む防壁になり得る物だが、利用方法が違う。探知の範囲内にある氷柱の周囲に、無数のヒトが集まっているのがその証拠だった。
「総員、抜刀! 久方ぶりの空戦だ、気ィ抜くんじゃねェぞ!!」
「「「「「
Ⅱ型魔剣ハボクックの『凍結させた物体を飛行させる』能力により、王都の至る所から空へとヒトの集団が飛び立っていく。更にその飛翔体から響き渡る、
「じゃあな、炎金の。期待して待ってるぜ」
「ええ、どうぞ。きっと、度肝を抜いてあげます」
そして当然、セプテントリオさんが空へ上がらないという選択肢がある筈もなく。最後にそう言葉を交わして、凍える空での戦いが始まった。なればもう、心配することは時間以外になく。
「随分と、彼らと親しいのですね。アヤメさん」
「まあ、あの団長とは波長が合いますから。それよりもミーニャ女王、私が意識を保っていられる間に、早く玉座の間に。そこに、この状況を覆す手段があります」
「ですが、あの場所は謁見に使う程度の用途しか……いえ、アヤメさんがそう言うのならば、きっと何かが有るのでしょう。隠し通路を通ります、着いてきてください」
嫌疑の込められた視線を外し、致し方ないとミーニャ女王が走り出す。そうやって、アインの肩を借りながら何とか着いて行くこと数分。アインに任せていたモノが完成するのと同じくらいのタイミングで、私たちは玉座の間へ到達した。
そこに在るのは、あれだけの戦闘の余波を浴びてなお変わらぬ、荒々しさを感じるも絢爛な装飾が施された広間。以前訪れた時と変わらない光景に、ホッと安堵の息を吐いた。
「……やはり、ここには何もない様に思えますが」
「問題ありません。アイン、頼んでた物を」
「認識した。外部取付型魔剣能力変換機、納品する」
「ありがとうございます。大好き」
アインから柄頭に装着できる様設計したパーツを受け取り、お返しに耳元でそう囁いた。これじゃお礼には程遠いだろうけど、お返しは全てが終わってからで。
「ミーニャ女王、玉座の裏にライオンハートの鞘がありますよね?」
「ええ、あるけど……特に鞘には、何もない筈よ」
「今から私が意味のあるものに改造しますので、そこは問題ないです」
フラつきながらも歩き、漸く辿り着いたライオンハートの鞘。それはよく見れば、玉座そのものに格納される形で存在していた。形から察するに、玉座に対し斜め下方向に突き入れる様にして納刀するらしい。
「細かい理屈は説明している暇がないので省きます。なので、落ち着いて聴いてください」
魔力の流れを見る限り、大当たりだ。間違いなくこれは、地下深くまで繋がっている。まるで鍵穴だ。玉兎が用意したのかママの仕業かは分からないけど、随分と大胆な設計がされている。
「獣王剣ライオンハートを修理した時に話した、未完成の部分についてです。アレは魔剣の力を一時的に変換して、巨大な何かの動力に火を入れる……いわば、車のエンジンを掛ける鍵のようなシステムでした」
「鍵の様なシステム……まさか、玉兎の言っていた『この艦』とは!」
「はい、間違いなく王都のことかと」
驚くべきことに、空を飛ぶ王都という類例はすぐそこに存在する。魔王国第三首都ユ=グ=エッダ、魔界における唯一残った都市が今この国の真上に存在する。
そして当然、空を飛べるということは絶大なアドバンテージだ。少なくとも相手するべき悪魔の数が、空を飛ぶ【レイ級】と【メイジ級】のみに限定される。
「わかりました、是非もありません。それで、起動方法は?」
「ライオンハートを納刀してから、もう一度限界駆動をして下さい。それで理論上、いける筈です」
こくりと頷いて、ミーニャ女王はライオンハートを納刀。一度手を離して、限界駆動を解除した。結果的に押し寄せるこれまでの反動に、フラつき倒れ掛けたものの歯を食いしばって耐えている。
「魔法陣、接続……システムクリア、オールグリーン」
ならば私もまだ、倒れるわけにはいかないだろう。気合いを入れてライオンハートにパーツを取り付け。魔力を操作することでシステムを接続し、僅かに発生していた接触不良と不具合も解消させる。
「いけます!」
これが私の出来る最後の一手。
私のやるべきこと。
女王が魔剣を握り、詠唱を始めたことを見届けて……
「ごめんなさい、アイン。無理させて」
「アヤメよりは傷が浅い、問題ないと否定する。だが、当方も限界だ」
どさりと、重なり合うように倒れ込んだ。
あまりに長時間の聖剣起動、神経をすり減らす対魔法戦、続けておこなった玉兎ととの戦い。肉体的にも、精神的にも、あまりにも疲労が蓄積していた。
「おやすみ、アイン」
どちらが先ということもなく、私とアインは意識を闇に落としていく。次に目が覚めた時は、きっと良い方向に進んでいると信じて。聖剣の起動を、解除した。
◇
「刃金に満ちよ、我が祈り──希望の
物理限界を越え続けてきた反動が、魔剣の限界駆動を解いた直後に襲ってくる。
「かつての世には啀み合い、憎み合い、滅ぼしあった3種族
そのうち1つ、獣を司る種の王として宣言する」
意識が瞬き、視界が揺れる。けれどここまで繋いでくれた全員のために、自分が倒れる訳にはいかないとミーニャは歯を食い縛る。
「3種族全ての勇儀が結ばれることは未だ無くとも、いつかの世界、いつかの未来に手を取り合わん」
今も外では悪魔との戦闘が続いている。墜星・玉兎……クラネル・レイカーと戦った衝撃も冷めていない、被害の全貌を把握することも出来ていないのに。
「剣の誓いを今ここに」
巫山戯るなと、心に灯る赫怒の炎。ミーニャとてかつての戦争に参加し、生還した
「屍山血河を背負いし果てに、腐りに腐った獣の心、
慈愛の心は切り捨てた。鋼の心を取り付ける。
「畜生に染まる血を絞り出し、煌めく未来を創生せん!」
焦がれ続けたかつての世界、優しい過去を夢に見て。
腐って汚れた現在の世界を、破壊し歩みを進めよう。
「
果たして、再度ライオンハートが起動する。
本来であればここから担い手を強化し、特殊能力を発揮し、悪魔を絶滅させる力として魔剣は起動する。だが、今回だけは事情が違う。アヤメが設計し、アインが作った制御装置が、力をそのまま放出させる。
下へ、下へ、城を越え、地下に沈み、ずっとずっと奥底に……かつて、クラネル・レイカーの研究所があったその場所まで。そこに存在する、
変化は、再び巨大な振動から始まった。
先程の立っていられないような地震を遥かに超える、世界そのものが揺さぶられるような強烈な振動。当然のようにそれは大地を砕き、崩壊させ、
「こ、れは……」
同時、変質していく玉座の間。
空中に投影される形で、無数に出現する様々なモニター。
艦隊の情報を示すもの、炉心の状況を示すもの、外の映像を映すもの、敵のロックオンを完了させたもの、数えればキリがない。十数名で操縦すべき数のシステムが立ち上がっていく。
出現する余りにも膨大な情報の処理は、ミーニャ1人で出来るようなものではない。ああ、なにせ────
まるっと大陸1つ、
まるで玉兎が笑うように明滅するモニターには、無数の言語で全く同じ言葉が映されていた。
アヤメ 残り72日
アイン 残り86日
感想と評価&コメントいつもありがとうございます!
《獣王剣 ライオンハート》
刀身大きさはほぼヒトの身長と同程度の明らかに大振りな巨剣であり、獅子の鬣のような
巨大な刀身の表面には無数の
【能力】
基準値 : A 限界値 : EX
照準 : A 範囲 : B 操作 : B
維持 : A 強度 : EX
【詠唱】
刃金に満ちよ、我が祈り──希望の
かつての世には啀み合い、憎み合い、滅ぼしあった3種族
そのうち1つ、獣を司る種の王として宣言する 3種族全ての勇儀が結ばれることは未だ無くとも、いつかの世界、いつかの未来に手を取り合わん
剣の誓いを今ここに 屍山血河を背負いし果てに、腐りに腐った獣の心、
畜生に染まる血を絞り出し新生させ、煌めく未来を創生せん
【効果】
①通常駆動
・自身のステータス上昇500%
・生物特効300%
・悪魔特効800%
・魔剣を中心に直径100m圏内の《メイジ級》悪魔までの侵入禁止
・獣人の死者の魂は、全てここに帰る
②限界駆動
・侵入禁止の解除
・魔剣を中心に直径5km圏内の悪魔から戦闘能力をレベル1相当になるまで剥奪
・剥奪した能力を焼却してエネルギーへ転換する
・魔界に所属している人型範疇生物に接続、エネルギーを限界駆動中に限りほぼ無限に供給する
・余剰エネルギーを消費して、自身の強化倍率を際限なく上昇させる
・全ての精霊から精霊術を借り受ける