君はいつも笑っていたね、僕には到底できないことだ。
でもその笑顔が曇った時が一度あったのを僕は知ってる。だって僕は君の笑顔が好きだから。
何があったの?とは聞かなかった、聞いたところで僕に出来ることなんてたかが知れてるから、そう、僕には好きな人の笑顔を守ることすら出来ない。
でもあの時の君は…
「どうしたの?私は大丈夫、だからそんな顔しないで?」
僕はまたこの無力さが嫌になった。
「ごめん、でもやっぱりなんで君が…なんて思ってしまうんだ」
「いいんだよ、私がこうなる事で誰かを助けることが出来るなら」
「でも!それでも…僕は君に傷ついて欲しくなかった!」
いつもそうだ、君は自分より他人のことを優先してしまう。例えそれが自分と全然関わりのない人だとしても……僕はその時いつも自分の無力さが嫌になるんだ。
僕には君を助けることは出来ないのか?いつも心の中で自問自答を繰り返してた。
「いやーあはは…そう思ってくれるのはありがたいけどね」
いつもは聞かないこの君を助けることは出来ないのか?と言う疑問を今ここで言う、多分これは必要な事だと思うから。
「ねぇ……僕には君を助けられないのかな?一緒に隣に立っている事は出来ないのか?僕はもう君が傷つくのを見るのが辛いんだ…」
言った、ついに言ってしまった、これでもう後戻りはできない、するつもりはなかったけど。
「えっ?」
「やっぱりだめなのかな?」
「えっと…それは、告白のつもりだったり……とか?」
えっ?そうなの?ちょっと今言ったことを思い出すんだ。
助けられないのか?と言ったあとに僕は何を言った…あっ、一緒に隣にいることは出来ないのか?とも言ってた……
ま、まぁ僕は君の事がずっと前から好きだったからそう受け取ってもらえると…いやこれは口に出さないとだめだね、うん。
「そう…だね告白だと思ってくれていいよ、ずっと好きだったんだ、君のことが、だから君の隣に立って守りたいんだ」
「あ、ありがとう」
「い、いやどういたしまして?」
「でも、私の隣にいるとまた同じことが起こるかもしれないよ?」
「それは僕が止める、それに僕ら2人なら何でもできそうな気がするんだ」
ここまで言って無理ならこの想いは心のずっと奥底に封印するしかないよね。
「そう…なんだ」
「うん」
「…わかった、ありがとうじゃあこれからよろしくお願いします」
「えっ?ほんとに?いいの?」
「うん、いいよこれからちゃんと守ってね?」
「うん!」
振られると思ってたのに…これが夢なのかな?いや、違う、これは現実だ。
だって……一遍の曇りもない僕の大好きな満面の笑顔を浮かべているんだから。
僕の大好きなこの笑顔を、これから僕は絶対に守り抜く。