東方博麗伝説   作:最後の春巻き(チーズ入り)

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続きだYO☆



巫女、笑劇【閉幕】

 ふぅ(スッキリした笑顔)。

 

 満足した、満足したよ。これ以上無いくらいにな。……視線をゆっくりと下に落としてみる。

 

「あ゛っ♡……あひぃっ♡」

 

 そこには【見せられないよ】な表情をした早苗の姿がッ!?

 ひっ酷いっ、一体誰が早苗をエロ同人みたいに酷い状態に追いやったんだッ! 私がっ、私がいながら早苗をこんなっ、対◯忍よりもドロドロのアヘアヘで、見てるだけで世のイヤらしい野郎共が、興奮の余りに股間のゲイボルグを宝具開帳してしまいそうな、えっどい表情にしてしまうなんてッ!

 

「……ギリッ」

 

 己の無力を噛み締める。……私はッ私はッ! たった一人の友も守ることが出来ない無力な人間だッ!

 

「……」

「あひぃ♡ ふぁっ♡ れ、れいむしゃぁん♡」

「……(プルプル)」

 

 だ……駄目だ まだ笑うな……こらえるんだ……し、しかし……。

 

 今の早苗の姿を改めてじっくりと隅々まで見てみる。

 

「みっみにゃいでくだしゃいぃぃぃ♡」

 

 まるでひよこのように黄色の小さな帽子を被り、明らかにサイズ感の合っていないパッツンパッツンな水色の服を苦しげに身に付けている。胸元を強調するように掛けられた黄色のポシェットが、何とも言えない淫靡な様子を演出している。……うわぁ、えっどぉ。

 

「こんにゃかっきょうぅ、はじゅかしぃでしゅうぅぅぅ!」

 

 園児服。

 

 そう、早苗は園児服を着た状態で乱れていたのだ。

 外の世界では花のJKが、無垢な幼女が身に付ける服装で、あられもない姿を晒して泣きじゃくりながら乱れてしまっているのだ。

 ご丁寧な事に、胸元には「もりやぐみ こちや さなえ」と可愛らしく名札が付けられている。……くふっ、くふふっ!

 

「くっ、ふはははははっ!」

 

 堪えきれない笑みが、次から次へと溢れ出してくる。

 あの早苗がっ! 調子に乗り始めると傲慢極まりない暴れっぷりを見せ付けるあの早苗がっ! 園児服を着た情けない姿でアヘアへしているっ!

 クマちゃんおぱんちゅを見せ付けながら大開脚して、あられもない姿を見せつけている彼女の姿には、何とも言えない背徳感と、体の奥底から嗜虐的な快感が溢れ出してしまう。

 

「ごめんなしゃいっ! ごめんなしゃいぃぃぃ!」

「駄目だ、許さん。二度と同じ真似が出来ないように、その魂の奥深くまで羞恥を刻み込んでやるッ!」

 

 泣きながら謝る早苗だが、最早そんな早苗の姿も私を興奮させる材料にしかならない。

 これはお仕置きなんだ。早苗が二度と私を辱めるなんて酷い真似が出来ないように、私がこの手でお仕置きしてあげないといけないんだ。……それに、ね。

 

「あっ♡」

「こんなに汚して。……お仕置きで感じているのか?」

「ちっちがいまひゅっ♡」

「じゃあ、これはどういうことだッ!」

「あっあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!?」

 

 早苗も悦んじゃってるみたいだしね。

 おやおや、早苗ちゃん? クマさんが水浴びしちゃってるじゃないかぁ。

 正直なところ、私はもう早苗に怒ってはいない。公衆の面前でパンツを剥ぎ取られたとはいえ、早苗は早苗でしっかりと代償を支払っているからね。

 怒ってはいない、怒ってはいないが……

 

「ふえぇぇぇん」

「……ッ……ッ」

 

 ゾクゾクゾクゾクゥゥゥッ! と快感が走っていく。

 早苗の情けない泣き顔を見ていると、自分でも訳が分からなくなるくらいの嗜虐心が湧き出してくるのだ。……園児服を着ているのも相まって、いつもよりも幼く見える早苗の姿がより一層、私の嗜虐心を刺激し、早苗をもっと啼かせてやりたいと叫び狂っているのだ。

 一つだけ、訂正させてもらう。私は別に美少女が本気で悲しむ姿を見て悦に浸る外道ではない。……だが、早苗は別だ。

 

「もぉいじめにゃいでぇ」

「あぁ、可愛い」

 

 平時では傲慢なる奇跡とまで言われる傲慢な性格にすら変貌する彼女の、あまりにも弱々しく庇護欲を誘う可愛らしい姿に、ついついイジメたくなる欲求が抑えられなくなるのだ。

 勿論、本気で悲しませるわけではない。日本の言葉にも「嫌よ嫌よも好きのうち」という素晴らしい言葉が存在している。

 早苗も口では嫌がったり、泣き声を上げてはいるが、実はしっかりと興奮しており、私と戯れている現状を愉しんでいるのだ。

 故に私も早苗の期待に全力で応えるために、全身全霊で心を鬼にしてサドっ気マシマシの霊夢ちゃんモードになっているのである。……QED完了。

 

「まだまだ休憩時間はあるな」

 

 後ろに引っ込んですぐにお仕置き開始したから、まだまだ十分な時間があるのは嬉しい限りだよジュルリジュルリ。

 

「こりぇいじょうはっ、こわれちゃいましゅ」

「大丈夫だ、安心しろ早苗。……壊れない程度に全力で弄り尽くしてやる」

 

 でもまぁ、少なくとも今日一日は足腰立たなくなると思うけども。……くふふふっ、物は試しだ。次は百倍くらいで頑張ってみようか?

 

「はひゃあぁぁぁぁぁあああああ!?」

 

 早苗の【禁則事項】を! 私の博麗ハンドで【禁則事項ッ!】して! 【禁則事項ッッ!】した早苗の大事な大事な【禁則事項ッッッ!】に向かって! 私の体内で生成された博麗産地直送の濃厚で芳醇な霊力をありったけ注ぎ込んでやるじぇぇぇ!

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

「で、そんな状態になったわけですか」

「正直、ヤりすぎたと思っている」

 

 どうも私、霊夢さん。今、お笑い会場で審査員してるの。

 

「さなえ、れーむおねぇちゃんだぁいしゅきぃ♪」

 

 私と向かい合う形で膝に座って抱き付いている園児服の少女。……そうだよ、早苗だよ。

 

「ぱるすぃちゃんもいっしょにれーむおねぇちゃんとぎゅってしよっ!」

「さっ、早苗が壊れてる」

 

 お仕置きし過ぎたせいで、早苗が幼児退行した。

 恐らく身に付けている服と同じ、幼稚園児くらいの年齢まで退行してしまっているだろう。……屈託のない無邪気な笑顔でしがみついてくる早苗の姿には、何というか、色々と込み上げてくるものがある。

 

 Q,もしかしてロリでコン?

 A,Yesロリータ。GOタッチ。

 

 まぁ今の早苗ちゃんは、精神的に幼児なだけでダイナミックJKボディは健在なんだけどね。中身幼児だけど、身体は大人のままで、体験したことのない快楽で身を捩りながら頬を真っ赤に染め上げる早苗か……閃いたっ!

 

「ちょっと早苗さn……ちゃん! 霊夢さんも困っているのでいい加減に降りて下さい!」

「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁ! うえぇぇぇぇぇん!」

 

 ギャン泣きである。お子様特有の危険に対する防衛本能。何か困った時は取り敢えず泣く。

 これの恐ろしいところは、如何に注意している側が正しくても、場合によっては悪者扱いされてしまう結果になってしまうところだ。

 可哀想は強い。子供はか弱い存在であるが故に、周囲を味方に付ける力が異様に強い。……大人が子供泣かしたら速攻で大人気ないで致命傷だからな。相手がどんな生意気極まったメスガキであろうともね。

 

「こっこれじゃぁ私が悪者みたいじゃないですかっ」

 

 あやや、たじたじだね。

 腕ブンブン振り回しながら泣き喚く早苗に手出し出来ない気持ちは痛いほどよく分かるよ。

 本当、癇癪起こしたお子様って、謎に無敵だよね。……私も今思えばお子様の時が無敵だったかもしれない(やりたい放題レベルMAX)。

 

「ほら早苗、そろそろ落ち着け」

「はぁーい」

「霊夢の言うことはすぐ聞くのね」

 

 お仕置きで刷り込みされたんとちゃう? 知らんけど。

 さっきまでわんわん泣いていたのに、私の一声でキリって泣き止んでご満悦である。子供って泣くのも早ければ、泣き止むのも早いよね。いや、早苗は見た目的には立派なグラマラスJKなんだけども。

 

「ぐっぐぬぬっ! 何ですかっこの敗北感はっ!」

「あのおねえさんこわーい!」

「はぁ、生意気なのはこの頃からだったみたいね」

 

 憤慨する文ちゃんを指差してキャッキャッと笑う早苗(中身幼女)。相方であるパルスィちゃんもその様子に思わずため息を吐いてしまう。

 漫才中の早苗ってば、結構生意気な感じで調子乗ってたからね。あの生意気加減がこんな小さな頃からってなったら、流石にね。……おうおう、分からせてやろうかぁ!

 

「こっこほん……でっでは、気を取り直して、そろそろ再開致します!」

 

 次の一組も中々に面白い組み合わせである。……食物連鎖的な意味で。

 

「かつて幻想郷を襲った未曾有の大災害ぃ! 幻想郷中の春が冥界へと吸い込まれるというとんでもない事件を引き起こしたぁ! めぇいかい一のお転婆お嬢様ぁ! 天然極まった冥界の主がぁ! 今宵笑劇の場で舞い踊るぅ! 幽冥楼閣のゆぅれぇい少女ぉ!──」

 

──さいぎょぉぉぉじぃぃぃゆゆこぉぉぉ!!

 

 膨大な妖力によって生み出された無数の蝶が、笑いの舞台を染め上げる。

 触れる者を冥界へと誘う死蝶は、桃紫の吹雪となって、今宵の宴に恐怖の彩りを添える。……死蝶吹雪から現れ出るは桃色の亡霊。美しきも恐ろしい冥界の支配者。

 

「あらあら~いっぱい集まってるわねぇ~……お腹が空いたわぁ~」

 

 腹ペコ出陣。

 

 容器端麗、絢爛豪華……この世ならざる美貌を惜しげもなく見せ付けながら見目麗しき亡霊が、たおやかな笑みを浮かべながら笑劇の場に舞い降りた。

 

「キャーレイムチャーンゲンキー?」

 

 キャー幽々子ちゃーん久し振りー! うん、元気元気ー!

 このやり取りは久し振りに顔合わせた時の大阪のおばちゃんのそれなんよ。飴玉食べるかい? もっと身体に良いの一杯食べるんだよ?

 

「めぇいかいを統べる亡霊のお嬢様と組んだ命知らずぅ! 夜の闇を深くするぅ! 鳥目じゃないよ鳥目だよぉ! 闇に響く歌声がぁ! 視界を閉ざして恐怖へ誘うぅ! 幻想郷一の歌自慢! 夜に舞う可憐な雀が今ここにぃ! 夜雀の怪ぃぃぃ!──」

 

──みすてぃあぁぁぁろぉぉぉれらぁぁぁいッッッ!!

 

 羽根が舞う。夜に紛れて羽根が舞い吹雪く。誰もがその幻想的な有り様に見惚れ……。

 

「め、目がぁぁぁぁぁ!?」

「前が見えねぇ」

「お前のそれ、顔潰れてるからじゃね? 何があったし」

 

 光を失う。……観客席がだいぶ愉快なことになってるけど私は突っ込まないぞ。

 

「~♪ ~♪」

 

 歌声が響き渡る。美しく響き渡る彼女の歌声は、あらゆる者を惑わし、夜の闇へと沈めていく妖歌。

 彼女こそ、幻想郷一の歌姫、夜雀の怪こと──ミスティア・ローレライその人である。

 鮮やかな桃色の髪に、羽飾りが付いた帽子を被り、雀のようにシックなジャンプスカートには、蛾を思わせるようなリボンが散りばめられ何処か蠱惑的な印象を彼女に与えている。

 

「~♪」チラッ

 

 歌ってるアイドルとかが目線くれたらテンション上がっちゃうよねぇ! ひゃーみすちーちゃんがこっち見てくれたわー!(鳥目にしてー!)

 

「二人合わせてぇぇぇ! 冥界夜雀(めぇぇぇいかぁぁぁいよすずめ)だぁぁぁぁぁ!!!」

 

 うるさっ。

 

「どうも、私たち……」

「冥界夜雀と申します」

「「どうぞ、よしなに……」」

 

 冥界を統べる亡霊少女、夜に紛れる麗しき鳥妖怪、美しく華麗に見参。……感動した。でも、登場シーンだけ見たら絶対に漫才じゃない。

 

「いきなりだけど、みすちーちゃん」

「何でしょう、幽々子さん」

「亡霊飽きちゃったわ」

「いやいや、飽きるって何ですか」

「亡霊歴かれこれ数百年よ、これだけ長いと飽きもきちゃうわぁ」

「飽きたからって止められるものでないでしょうに……」

 

 飽きるだけで止められるなら、態々石仮面なんて被らなくても「俺は人間を止めるぞぉ! ジョ○ョォォォ!」って出来るね。

 

「それでね、みすちーちゃん」

「はい、何でしょう幽々子さん」

「私、色んな妖怪になってみたいのよ」

「そんな簡単に種族って変えられるんですか?」

「外の世界では割りと簡単に変えられるみたいなのよね」

「外の世界凄いですね」

「昨日まで人間だったのに鬼になったり、男だったのに女の子になったり……挙げ句、死んだ後に別の世界に生まれ変わったりするみたいねぇ」

 

 外の世界凄いな(棒)。

 

「だから今日は私も亡霊じゃない自分になりきってみたいのよ」

「はぁ……仕方ないですね」

「ありがとうみすちーちゃん……お礼は夜雀の唐揚げで良いかしら?」

「食べる気っ!?」

 

 ジュルリジュルリと舌を舐める幽々子に飛び上がるミスティアちゃんである。……やはり、非常食。

 

「まずは定番の妖怪、鬼になってみたいわね」

「有名な妖怪ですね。……この幻想郷では萃香さんや、勇儀さんみたいな豪快な鬼が一般的になります」

「じゃあ早速なってみるわね。……酒、酒が足りねぇ……酒が足りねェェェヨォォォッッッ!! ウオォォォンッ!」

「酒に呑まれてるじゃないですか!」

「駄目?」

「むしろどうして正解だと?」

「ほら鬼はお酒大好きじゃない」

「大好きですけどもっ!」

「決め台詞は「へっ、笑えるだろ? 手が、手が震えやがるぜ」ね♪」

 

 にやけた表情を作りながら、指を高速でマナーモードさせる幽々子ちゃん。……末期ですやん。

 

「アル中ッ! お酒足りなくて禁断症状出てるじゃないですか!」

「酒は飲んでも飲まれるな♪……西行寺幽々子ですっ♪」

「あら可愛い。……じゃなくて、年齢考えて下さいよ」

「心は何時までも若々しいつもりよ。……そう、今でも私はさんちゃいのおんにゃのこ♪」

「露骨に年齢下げましたね、流石にそれは無理があります」

「無理があるかなぁ」

 

 正直、舌足らずでロリボイスな幽々子ちゃんは可愛いと思いました。

 

「鬼はしっくり来ないわね」

「そもそも認識が間違ってますから」

「次は吸血鬼にするわ!……こほんっ、血ぃ、血が足りないィ、血が足りないのォ、血、血、血、血ィィィ、血が欲しィィィ! UREYYYYYィィィィィ!」

「二番煎じッ!」

「これも駄目?」

「駄目以前の問題です! 女の子がしちゃいけない顔してましたよ!?」

「霊夢曰く、オリジナル笑顔って言うらしいわよぉ~」

 

 何だよ、そんな目で見るなよ。良いだろ別に、幽々子ちゃん天然さんだから、教えたら教えた分だけ吸収して面白い事をやらかしちゃうのだから仕方ない。……そのうちドギツい下ネタを教え込んで無自覚天然スケベお嬢様に仕立てあげるつもりだ。

 

「兎に角駄目です!」

「難しいわねぇ~」

「もっと自分がお嬢様である自覚を持ってくださいよ」

「ゴーストレディ?」

「何故に南蛮言葉で?」

「最近霊夢から色々教わってるからねぇ」

「何を教えちゃってやがるんですか霊夢さん!?」

 

 済まぬ。

 

「もう良いです。……他になってみたい妖怪はいるんですか?」

「……河童とか?」

「却下です。どうせ「キュウリィ! キュウリィが足りねェェェ! キュウリィを寄越せェェェ! キェェェェェィッ!」って言うんでしょう?」

「凄い! 今の声凄く似てたわ! 百点満点!」

「だまらっしゃい!」

「ふぎゅっ!?」

 

 流石は七色の声を持つという妖怪界のスーパー歌姫。

 彼女の手に掛かればどんな声も変幻自在に繰り出せるのだ!……前に聴いたとき若○ヴォイスでぶるぁしてたのには、流石の私でも鍛え上げた腹筋を崩壊させてしまったよ。

 こんなにも可愛い顔から、想像も出来ないような野太い声を出さないでよ。……ちょっとアリだなとか思ったのは此処だけの話だ。

 

「普通、お嬢様をぶつかしら?」

「普段は天敵でも、今は相方ですからね。立場とか気にせずにメッタメッタに叩きます」

「それ、日頃の恨み込もってなぁい?」

「込もってなぁいです」

 

 ハイライト消えてて説得力なぁい。

 

「そんなに叩かれたら目覚めちゃうわよぉ~」

「目覚めれば良いじゃないですか」

「公共の面前で「あひぃぃぃ頭に響いちゃうぅぅぅ!」とか言っちゃうわよ?」

 

 聞きたい(真顔)。

 

「はいはい、目覚めた目覚めた」

「お嬢様の言葉を流すかね」

「一々付き合ってたらお腹痛くなっちょ……なっちゃいますので」

「……皆聞いたぁ? なっちょですって、なっちょ!」

 

 聞いてたなっちょ。

 

「言ってません」

「いいえ、言ってたわぁ。この西行寺幽々子の耳は冥界で一番の地獄耳! みすちーちゃんはなっちょしてたわ! なっちょ!」

「なっちょなっちょ言わないでくだしゃ……ください!」

「今度はくだしゃ! 今度はくだしゃですって!」

「ぐ、ここぞと言わんばかりに仕返しを……」

 

 幽々子ちゃんがイキイキしてくだしゃって私も胸がドキドキしなっちょ。

 みすちーちゃん、分かる。分かるよその気持ち。人前に立つのって緊張するよね、分かる。

 緊張のあまり噛んじゃったりするよね。うんうん分かる、分かるよ。私にもそんな時期があったよ。

 でも、その緊張こそが君というただ一人の妖怪を成長させるんだ。この経験を大事に噛み締めて、これから更に強く光輝いて欲しい。……だから、もっと緊張して噛み噛みになってどうぞ(外道)。

 

「わ、私にだってなりたいものがあります!」

「強引に逸らしたわねぇ」

「五月蝿いです!」

「はいはい、それでみすちーちゃんのなりたいものって何かしらぁ? 焼き鳥? 丸焼き?……それとも か・ら・あ・げ?」

「食べる気満々じゃないですか!?」

「えぇ、食べるわよ?……今後の練習(意味深)のために」

 

 幽々子ちゃんのあの目には既視感を覚える。まるで常日頃から私自身がしているような、そんなケダモノ染みた感じがする。……気のせいか?(ないです)

 

「私、自分のお店を持ちたいんです!」

「自分のお店が欲しいの?」

「ほら私って、移動式屋台で女将してるじゃないですか。……最近、思うんです。もっといっぱいの人たちに、私の作ったおでんやヤツメウナギを振る舞いたいと」

 

 ちな私常連。ミスティアちゃんの作るおでん美味しくて美味しくて、週に二、三回は通ってしまうのよね。……割烹着女将最高かよ。

 

「ヤツメウナギは私も好きねぇ〜」

「ウナギとおでんの専門居酒屋『幻想居酒屋・ローレライ夜雀』という名前で、バンッと看板を構えてお店を開きたいのです!」

 

 何だ、その田舎の裏道とかにひっそりとありそうな微妙な名前の居酒屋は。

 

「新メニューも考えているんです!」

「例えばどんなものがあるのかしらぁ〜?」

「オードブルにBBコーン、スープにセンチュリースープ、魚料理にオウガイ〜遠い海の記憶〜、肉料理にエンドマンモス、メインにGOD、サラダにエア、デザートに虹の実、ドリンクにビリオンバードの卵を用意します!」

「……おでんとヤツメウナギは何処にいったのかしらぁ?」

「……貴女の様なカンの良い亡霊は嫌いですよ」

 

 そう言えば、この前ゆかりんが適当にスキマを開いたり閉じたりしてたら、幻想郷の一角が某グルメな世界に繋がったんだったね。

 お陰様で幻想郷の食文化が急速に発展してしまったよ。……グ◯メ細胞取り入れたせいか、皆の基礎戦闘力とか諸々が跳ね上がってしまったのは記憶に新しい(遠い目)。

 かく言う私も、グ◯メ細胞に完全適応した影響で色んな事が出来るようになったのでね。……ノッキングマスター・霊夢ちゃんと呼んでくれ。

 

「みすちーちゃんが言ったメニューって、私が本気になったとしても採ってくるのは難しいわねぇ〜」

「大丈夫です。食材は全部、霊夢さんにお願いして採って来てもらいますので」

 

 私、霊夢さん。ミスティアちゃんのお願いでグルメハンターするの。

 

「対価がとんでもないことになりそうねぇ」

「大丈夫です。霊夢さんは優しいので酷いことはしません!」

「そう。……修行のためにと信じて送り出した妖夢が、毎晩毎晩霊夢の名前を呼びながら盛る発情期の猿より酷い事になった話でもする?」

「……先ずはおでんとヤツメウナギを極めることにしますね!」

 

 別に私は採ってきても良いんだけどね! その対価にミスティアちゃんと女将さんごっこするけども。……ミスティアちゃんにホトトギス*1させるのは、この私だ。

 

「やっぱりお店をやるとなると従業員が必要になるじゃないですか」

「屋台と違って一人では手が足りないわねぇ〜」

「そこで相方の幽々子さんの出番というわけです」

「私の?」

「白玉楼に漂ってる人魂の一部を従業員として働かせるわけです」

 

 喜べ諸君、君達が死んでも労働は続くっ!

 

「わぁブラック、死んでも訪れない安らぎだなんて。……みすちーちゃんってば、鬼畜上司ねぇ」

「人聞きが悪いです! ずっと漂ってて暇してそうですから、仕事という名の暇潰しを提供してあげてるんじゃないですか!」

「シゴト、ヒマツブシ、チガウ。ワタシ、シゴト、キライ、ゴクツブシ、オーイェー」

「片言ラップ! また外の世界のやつ! 霊夢さん、いい加減にしてください!」

 

 済まぬ(びゃっく゛ん゛)。

 

「人魂を活用する件は分かったけど問題があるわぁ」

「何でしょう?」

「……あの子達、手足がないのよねぇ~」

「……?」

「だから、手足がないのよぉ~」

「……あっ」

 

 あっ。

 

「で、ですが、お皿を運んだりくらいは……」

「妖夢の半霊と違って、あの子達お箸くらいの重さの物しか運べないのよぉ~」

「う、嘘だぁ! ウソダァー!」

 

 ドンドコドーン……もう素揚げにするくらいしか価値がねぇじゃん。

 

「ほら、食材として使ってあげて頂戴な」

 

 取り出したるは冥界産の人魂である。

 

「……」

「……(ガクガク)」

「……」

「……ぼ(プルプル)」

「……ぼ?」

「……ボク、悪い人魂じゃないよぉ(ガクガクプルプル)」

「罪悪感ッッッ!!」

 

 ふむふむ、あの人魂、生前の見た目はショートヘアで人畜無害の大人しいボクっ娘美少女だったようだな。

 生来の大人しさと、天然気味な性格から、生前はかなりの異性から好意を寄せられていたようだな。……まるでラブコメの主人公のように。

 人魂になってもそのあざとさは失われていない様子で、ぷるぷると震える姿は見ている者の庇護欲を駆り立てる。……人魂萌えという新しいジャンルを開拓した。大丈夫だ、あの愛らしさなら抱ける。

 

「あら、食べないの?」

「食べられるかぁ! 戻してあげて下さい!」

「しょうがないわねぇ……ほーら、白玉楼に戻りなさぁ~い」

「しつれいしまひゅ!」

 

 一目散に逃げ出す姿に会場中にいる皆がほっこりする。……あの人魂をモデルにして、白玉楼のご当地キャラを産み出しても良いかもしれない。

 虐めないでヒトダマちゃんって名前で売り出したら、コアなファンが増えそうだ。

 

「もっとまともなメニューはないんですか!?」

「それこそもうみすちーちゃんで出汁を取るくらいしか……」

「私は食料かッ!?」

「良い鶏ガラの出汁が取れる筈よ!」

「取れて堪るか!」

 

 たとえ取れなかったとしても、私は飲むぞ(ガチ勢)。

 

「さっきから私の事を食べる食べるって! 私は美味しくないです!」

「そんな瑞々しい身体してて、美味しくないわけないでしょう?」

「……」

「……(菩薩の笑み)」

「……ちっ、ちなみに食べるって、どういう意味ですか?」

「?……性的によ?」

「ッ!? ッッ!? ッッッ!?」

 

 まさかのゆゆみすか、これは美味しい。幻想郷の汚いマリア様を自称する私も、これには微笑まざる得ない。

 

「女同士だから、ノーカンよ。ノーカン」

「そういう問題じゃない」

「実は前々からみすちーちゃんの事が気になっていたのよねぇ~」

「ちょっと待ってくださいよ幽々子さん……霊夢さんが好きだったんじゃ?」

「それはそれ、これはこれ」

「見境なしか!……止めろ、頬を撫でるな!」

 

 淫靡な笑みを浮かべながら、ミスティアちゃんの頬っぺたを撫でる幽々子ちゃん。……くそえっどぉ。

 

「さきっちょだけ、さきっちょだけなっちょするだけだからぁ〜」

「なっちょ言うなぁ! 止めろぉ! 近づくなぁっ! はーなーれーろー! ぐぎぎぃ……力強ぉっ!?」

 

 そのままミスティアちゃんを抱擁して、そのほっぺに頬擦りする幽々子ちゃんである。……百合要素ある漫才とか、マジ助かる。

 

「うぐぐっ! このままではっ」

「うふふぅ〜もう観念なさぁ〜い」

「 だ が 断 る 」

「……何ですって?」

「このミスティア・ローレライの好きなことは自分で有利だと思っている奴に「否」と断ってやることだ」

 

 奇妙だな、いきなり空気が、変わったぞ(無駄に語呂良く)。

 

「うっ!? こ、これはっ!?」

「気付いたみたいですね」

「あ、頭が割れるようにっ!? 視界が揺れるぅ!?」

「そう、私が最初に登場した時に発した歌声が、巡り巡って貴女の頭を直接揺らしているのです」

「くぅ、貴女の能力では、私に影響を与えるほどの強い力は出せない筈っ、なのにっ!」

「波の合成です」

 

 そう、実は私も気付いていた。

 ミスティアちゃんの歌声が、周囲の壁や人に当たって反響し、最終的に舞台上にいるミスティアちゃんの周囲で重なるように放たれていたことを、ね。

 歌声によって放たれた複数の異なる振動を音の反響を利用して、自分の周囲で幾重にも重なり合うように何度も往復させ続けることで完成する。波の合成を利用した振動波の不可視結界。重なり合うことで増幅された振動は、敵対する者の脳髄を直接揺らして破壊する。……それが幽々子ちゃんに襲い掛かっている頭痛の正体だ。

 

「相方と言えど、私と貴女の間にあるのは捕食者と被捕食者という絶対関係。……私の中の妖怪の本能が教えてくれました、策を弄さないと一瞬で食われるとね」

「ふっ、ふふふっ、油断してると思ったけど、中々やるじゃないの」

「とは言っても、ひるませることしか出来ませんでしたね。……幽々子さん、もう回復してるでしょう?」

「あら〜バレバレだったかしらぁ〜?」

「バレバレです。大根役者にも程がありますね」

「大根。……おでん食べたくなったわぁ〜」

「はぁ、丁度漫才も終わりですし、しょうがないので作ってあげますよ」

「流石は私の相方ね! お礼は夜雀n」

「だーかーらー! 私は食べ物じゃないです! いい加減にして下さい! やめさせてもらいます!」

「ありがとうございました〜。……待って〜みすちーちゃ〜ん」

 

 憤慨して舞台から去っていくミスティアちゃんと、その後ろをのほほんとした足取りで追いかけながら退場していく幽々子ちゃんだった。……ふむふむ、良いコンビだったね。普段の関係性とは裏腹に、見事に息が合ったコンビネーションだったよ。

 

「はい、食物連鎖の関係を打ち崩すユニークな漫才でした! それでは気になる得点はっ!」

「冥界夜雀の得点は──」

 

──無間刹那大紅蓮地獄!

 

「むげんせちゅにゃだいぎゅれんじごきゅ!」

「良く言えたな早苗、よしよし偉いぞ」

「えへへぇ〜」

「はい、そこの二人ほのぼのしない!……こほんっ、それで、これはどういった意味なんでしょうか?」

「無限刹那大紅蓮地獄──それは永遠に仲間たちとの変わらない日常を味わい続けたいと願った一人の青年の渇望が形となった。未来永劫静止し続ける不変の宇宙である。過去も未来も意味はなく、ただ現在(いま)のみを享受するそのあり方は、何時までも平凡で変わらない日々を送りたいという素朴な渇望に対して余りにもおぞましく、世界を染め上げるのだ」

「またしてもよく分かんないです」

「だからこそ。……時よ止まれ、お前達は美しい」

「何を言っt──」

 

 君たちと過ごす、この幻想が永遠に続けば良い。

 

 愛(欲)は幅広く 無限に広がって込み上げるもの

 女体の輝きこそが永久不変

 永劫たる推しの尊さと共に 今こそ全力全壊で駆け抜けよう

 どうか聞き叶えて欲しい 巫女は健全()に抱き抱かれる日々を願っている

 自由な想いと自由なお触りで どうかこの瞬間に言わせてほしい

 時よ止まれ 君達は誰よりも美しいから

 永遠の君達に願う 私を高みへと導いてくれ

 流出(Atziluth――)

 

──新世界へ・語れ超越の物語(一緒に新しい世界に行かへん?)

 

 時の世界への入門おめでとう。

 目の前の文ちゃんだけではない、この場にいる私以外の全ての者達が、まるで一時停止ボタンを押したかのように静止している。……今ならば、ナニをしてもバレないですねぇ(ニチャァ)。

 ん? 「前に時間操作とかそんな高度な技は使えないとか何とか言ってなかったっけ」だと? やれやれ、鈍いな、鈍すぎる、にぶにぶだよ君たちィ。……なぁに、簡単な話だよ。

 

 たった今、使える様になった。

 

 原理的には永遠の刹那と同じだと思いまーす。

 自分の中に存在している「幻想の様に美しい少女達と永遠の今を過ごし続けたい」という、私の内から溢れ出す感情を膨大な霊力と共に放出し、世界の法則その物を一時的に書き換えたのだ。

 本来、親しい者達が時間停止に巻き込まれることはないけど……まぁ、それは私の匙加減でどうとでもなるよねぇ(せちゅなしゅまいりゅ)

 時間停止物とか正直大好物です、はぁはぁ。

 

「……」

「ふむ、意外と着痩せするタイプか」

 

 あやや、これはイケませんね。隠しきれないやらしさが、身体の奥底から溢れ出ているぞ文ちゃん。

 触れる指先に感じるのは、しっとりとした柔らかさに指を押し返す様な弾力性。文ちゃんのむね肉は柔らかさと弾力性が丁度良いバランスで同居している素晴らしいものだ。……取り敢えず文ちゃんのあやっぱいを三十分ほど揉みしだいておく。

 

「……」

「ふむふむ、今日は黒か」

 

 ついでに文ちゃんの絶対領域の先もこの目に焼き付けておく。

 白く滑らかで、瑞々しい太ももの先にあるのは、黒だった。それもスケスケで大分いやらしい感じの黒くてフリフリとした三角の物体が、誇らしげにその存在を主張していた。……眼福である。

 

「……取り敢えずはこのくらいで良いか」

 

 さーちゃんの『時間を操る程度の能力』みたいに特化してるわけではないからね。強引に力技で時を止めてるから流石の私でも疲れてしまうよ(疲労レベル腹筋十回くらい)。

 

「そして時は動き出す」

 

 最後に奇妙なポーズで締めるまでが時止めの作法だって、学ランのムキムキマッチョマンと首元に星形のマークがある金髪の吸血鬼が言ってた。

 

「~~~ッッッ!?」

 

 時間停止を解除したと同時に、嬌声を上げながら崩れ落ちる文ちゃん。……これが時間停止の醍醐味だよね。

 

「はぁッ!? んぅッ!? ひぎぃっ!?」

 

 一応、何が……もといナニが起きたのかを説明すると、止まっていた間に私が文ちゃんのあやっぱいを揉みしだいた時の刺激と、見事な黒い三角形を視姦しながら色々とお触り申した分の刺激が、この一瞬で同時に押し寄せたのである。

 

「はぁ……はぁ……ひぅッ!?」

 

 その結果はお察しである。

 文ちゃんは、息も絶え絶えに頬を真っ赤に染め上げて、視点が定まっていない虚ろな瞳で宙を見つめ、だらしなく涎を垂れ流しながら煽情的な姿を晒してしまっていた。……うーん、百点満点だね!

 

「このおねえちゃんどうしたの?」

「恐らくは発情期だろう。……幽々子とミスティアの雰囲気に当てられて発情してしまったと見える」

「はぁはぁ、なっ、にをッ! ひぅ!? てっ、適当にゃっ!? ことぉ!? んひぃッ!?」

 

 流石の記者魂、喋るどころか立つ事すらキツイ状態で反論するとは。……やはり文屋は根性が違う。

 無理矢理動こうとして、感度ビンビンの身体に悲鳴を上げる姿に博麗の巫女も興奮が込み上げてきます。……そこの記者のお姉さん、今夜空いてる? 空いてるでしょ? 空いてるって言えよ! なぁ!

 

「地上の世界の連中ってどいつもこいつも苦労を知らない妬ましい奴等って思っていたけど。……此処まで不憫だと嫉妬するのも馬鹿馬鹿しく思えてくるわね」

「文も運がなかったというか何というかね。……霊夢ってば、昔からその日の気分で優しかったり意地悪だったりするから」

「そう言えば、霊夢を一時期育ててたんだったわね」

「楽しくもあったし、苦労もあったわ……今より悪い意味で素直だったから悪戯も激しくて」

「涙、拭きなさいよ」

 

 ちょっとそこの嫉妬妖怪とスキマ妖怪、聞こえてるよー?

 全く、失礼しちゃうわ! 今も昔も手が掛からない良い子でしょうが! 容姿端麗、才色兼備、仏のように慈悲深い心と、神の様に平等な愛情を振り撒く、聖人君主のごとき私が良い子じゃないわけがないじゃないか!

 ちょっと好きな娘の愛らしい姿が見たくて、ちょっとだけ意地悪しちゃったり、能力が高いのを良い事に、人に言えないようなあーんな事やこーんな事をして、幻想少女達の艶姿をこの頭に刻み込んだり、我慢できなくてちょっとだけ襲ったり、触ったり、揉んだり、擦ったり、吸ったり、舐めたり、噛んだり、飲んだり、飲ませたり、挟んだり、挟まれたり、出し入れしたりしただけじゃないのさぁ!……あはははははっ、ごめんね! 裁判所で会おう!

 

「ふぅ……ふぅ……やっ、やっと少しだけ落ち着きました」

「ふむ、ご苦労」

「誰のせいだと思ってるんですかぁっ!」

 

 私だよぉ!

 

「今日の霊夢さんは意地悪です! さっきから漫才終わる度に私をイジメてくるじゃないですか!」

「さなえのとなりあいてるからおちついてあやおねえちゃん!」

「うぅ早苗ちゃんは良い娘ですねぇ、間違ってもこんな鬼畜外道にはなったらダメですよぉ~」

 

 こんな超が五つは付くであろうド聖人を捕まえて、鬼畜外道とは失礼ですな(←)。

 

「霊夢さんのお膝も確保出来たので、次の漫才に行きましょう!……そ れ と! 罰として霊夢さんは、このまま私を目一杯甘やかしながら、審査してください! 良いですねェッ!」

「はいはい、分かった分かった」

「「はい」はっ、一回ですっ!」

 

 泣いたカラスが何とやら……さっきまで泣きながら憤慨していた文ちゃんは、ご機嫌な様子で私の膝の上に座っている。

 

「……お待たせしました。──それでは四組目の登場だぁぁぁ!」

 

 正直、文ちゃんのシャウト好き。

 

「幻想郷の人食い妖怪代表格ぅ! お前は食べてもいい人間かぁ? 「はい」と答えたら命の保証は出来ないぃ! 可愛らしい少女の裏には恐ろしき血濡れの牙が隠されるぅ! この世の闇は私のものだぁ! 宵闇の妖怪ぃ!──」

 

──るぅぅぅみあぁぁぁ!

 

 舞台の中央から、闇が溢れ出す。

 霧状の闇は獰猛な獣が餌を探す様に蠢き、この世の光全てを飲み込んでいく。

 

「わはははははーっ!」

 

 闇が消え、舞台に姿を現したのは一人の少女。……禍々しい闇とは正反対な、太陽の様に輝く朗らかな笑みを浮かべながら宙を舞う。

 

「聖者は十字架に磔られましたって見えるかぁー?」

 

 闇に愛されし妖怪ルーミア、悍ましく可憐に登場。

 ちなみに質問に対する正しい答えは「人類は十進法を採用しました」だって、私の大親友である魔理沙たんが言ってた。

 

「ソーナノカー?」

 

 そーなのだー。

 

「人里の守護者此処に有りっ! かつて中国で神獣とまで謳われた妖怪ハクタクっ! 何と何と何とぉ! そんなハクタクと人間との間に生まれたハァァァイブリットな乙女の登場だぁ! 人に仇為す輩は、このワァァァハクタクが許さないぃ! お前も頭突いてやろうかぁ! 知識と歴史の半獣ぅ──」

 

──かぁぁぁみしらさわぁぁぁけぇぇぇねぇぇぇ!

 

「……やれやれ、随分と持ち上げてくれるな」

 

 水色の髪を靡かせながら、ゆっくりと登場したのは知的な雰囲気を纏った女性。

 歴史を操る力を持つ神秘の獣。……その血を受け継いだ人里の守護者が、この笑劇の場に登場した。

 

「我ながら似合わないとは思うが……ふふっ、たまにはこんな風に騒いでみるのも楽しいものだな。すぅ──」

 

 血が騒ぎだす。妖気が渦巻きけーね先生の姿が変化していく。

 水色の髪が、深緑が混じった白へと変わり。身に纏う青の服すらも緑へと変わる。……そして、何よりも目を引くのが、天高くまで突き上がった二本の角。

 

「──がおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 顔の横で両手を構え、大声で威圧してくるけーね先生の姿はまさに獣そのもの。何人たりとも抗えぬ圧倒的なカリスマを纏った神々しき獣の姿に、私も首を垂れ、平伏せざる得ない。

 

「がおぉぉぉ! がおぉぉぉ! がぁぁぁおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 ん゛ん゛ん゛っ、可愛いが過ぎるっ!

 誰か私を殺してくれ、このままだと可愛さの余りけーね先生に襲い掛かってしまう。し、静まるんだぁぁぁ! 私の中のビィィィストォォォッッッ!

 

「えんがちょー!」

「ぐふぅ!?……さ、早苗?」

「なんか、やれっていわれたきがしゅる」

 

 私が発した怪電波を受信したのかは不明だが、早苗の(霊力)が込められたボディーブローのお蔭で何とか正気を保つことに成功した。……いや、助かったには助かったけど、どうして鳩尾に抉り込んだの? 私じゃなかったら大怪我よコレ。

 

「霊夢さんが慧音さんを見て、こわーい顔してたからですよ。……まるで美味しそうな羊を見る狼さんみたいでした」

「……目の前の烏も旨そうだな」

「えんがちょー!」

「うぐっ!?……早苗、分かった、分かったから、顔をぶん殴るのは止めろ。大人しくするから」

 

 子供すぐ手が出るのどうしてぇ……鼻が痛いよぉ。

 むぐぐ、このままふざけると、早苗が情け容赦ない攻撃をブチかましてくると予想されるので、悪ふざけせずに大人しく審査することにする。……いや、全力で霊力込めて叩かれると地味に痛いのなんのって。(※博麗の巫女は非常に特殊な訓練を受けています。画面の前の良い子は決して真似をしないようにしましょう。普通に死にます)

 

「二人合わせてぇぇぇダァァァクネスヒストリィィィだぁぁぁ!」

 

 ()歴史ですね、分かります。

 

「お前も歴史の闇に沈めてやろうかぁ!」

「いきなりどうした!?」

「私の中のダークネスソウルが溢れだしちゃったのだぁ!」

「痛い痛い痛い痛い痛い……止めてルーミア、何故か私にもダメージが入ってる」

「けーねもダークネスソウルしてたの!?」

「そうそう、何を隠そうこの私がヒストリーブラックって、バカ野郎」

「黒歴史なのかぁ~」

 

 けーね先生にも恥ずかしい時代があったんだろうね。……くっ、我がハクタクの血が満月の光を浴びて疼いている、みたいな?

 ルーミアの発言を聞いて恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めていらっしゃる。……普段のけーね先生は真面目で威厳に満ち溢れた様子だけど、心の内にはでっかいモンスター(黒歴史)を飼ってるんやろね。

 

「黒歴史と言えばだけどね、けーね」

「何だ?」

「私、結構幻想郷の黒歴史知ってたりするのよ。これはけーねにも負けない自信があるよ」

「歴史を操る半妖を捕まえて随分と大きく出たな……面白い、では黒歴史暴露対決でもしようか」

「やるのかぁー?(首かしげ)」

「やるのだぁーっ!(どやっ)」

 

 可愛い顔して、何地獄みたいな勝負しようとしてるの?

 心なしか、会場全体の空気がざわめいている気がする。……周囲を見回してみると、皆可哀想になるくらい青ざめてしまっている。

 そりゃそうだ。もしかしなくても自分の黒歴史が大衆の面前で暴露されてしまうかもしれないのだ。これに恐怖しない奴はいないだろう。

 

「れ、れーむ? だいじょうぶ?」

「だだだだ大丈夫だだだっ、問題なななっ」

 

 ふ、ふふふっ身体の震えが止まらねぇぜ。

 私ほどにもなると恥ずかしい黒歴史の百や二百余裕で持ってるからなぁ! あばばばばばっ!?……やっべぇ、私今日死ぬかもしれん。

 

「誰のを暴くのかぁ~?」

「そうだな……では、審査員の席に座っている者にしようか」

「「ふぇあっ!?」」

 

 うん、知ってた。……そりゃこんな目立つ場所に座ってたら狙われちゃうよねー、狙われない方がおかしい。誰だって私たちを狙うし、私だって狙い撃つよ。

 

「じゃあ、早速暴くとしよう──先ずは、この大会の開催者である霊夢からにしようか」

「けーねも同じ考えだったのかぁ~」

 

 ぐっ、やはりこの博麗を先に指名したかっ! ふっ、はははっ!皆から人気者で嬉しいがマックス牡丹餅だよこん畜生めぇぇぇ!

 こうなりゃやけくそだぁ! 私の黒歴史ネタで楽しませて貰おうじゃあないかよぉぉぉ! ぢぐじょぉめ゛ぇぇぇ!

 

「では、先攻は私からだ。……霊夢の恥ずかしい秘密、そのいちィィィ!」

「わくわく」

「一人で寝る時、寂しさの余り、某人形師から貰った人形に囲まれて寝ている!」

「わはぁー! 普段カッコいい霊夢っぽくないねぇー!」

「まだ十四歳の女の子だからな! 人肌寂しくて人形を集めるのも当然だろうな! ちなみに霊夢が持っている人形は、霊夢の交友関係を参考に作成されているらしいぞ! 一番のお気に入りは育ての親でもある八雲紫のデフォルメ人形らしいぞ! 何せこの前寝ぼけた様子で「……ゆかりぃ、さびしいよぉ」と半泣きしてたからな!」

「可愛いねぇ~!」

 

 私の恥ずかしい秘密をばら撒かないでよぉ……。

 別にいいだろぉ! 一人で眠れなくたってよぉ……人肌が恋しくて人形抱き締めてもいいだろぉ!

 そうだよ! その通りだよ!、普段滅茶苦茶クール気取ってるけどっ、中身はこんなもんですよ! この年にもなって一人で寝るときはゆかりんとかのぬいぐるみが一緒じゃないと眠れないのが、この私ですよ! 笑いたきゃ笑うがいいさ! くそぉぉぉ!

 

「くぅ……っ」

「パルスィちゃんパルスィちゃん。霊夢お姉ちゃん顔真っ赤だよ?」

「早苗、今はそっとしておきましょうね」

「おぉぉぉっと! これは流石の博麗霊夢でもっ、つぅぅぅっこんの一撃ぃぃぃ! 顔から火が出るとはまさにこの事だぁぁぁ! 普段クールぶってる仮面の裏にはぁ! とぉぉぉしんだいの可愛らしい女の子の姿があったぁぁぁ!」

 

 止めてくれあやや、その煽りは私に効く、止めてくれ。

 

「では、次は私の番だねぇ~」

 

 此処で倍プッシュ…だと…。

 

「霊夢って時々、すっごいカッコいい事言うだろぉ~? あれってじ・つ・は……」

「じ・つ・は?」

 

 けーね先生、何でそんなにノリノリなん? 人の黒歴史で遊ぶのそんなに楽しいの(絶望)?

 

「ぜーんぶ、皆に隠れて必死に練習した成果なんだよ!」

「何だってルーミア!? それは本当なのかい!?」

「人が闇に放り込んだ歴史を語る事に関して、私は一切の虚言は吐かないのだぁ~」

「これ見よがしに、「ふふふっ」とか笑ったり、何やら訳知り顔で「……」ってちょっと溜めて何か言うのも、隠れて練習した成果なのか!?」

「そーそー別に技の名前言わなくても結界張れるのに態々口に出してー「夢符【二重結界】……ふっ、この程度か、態々スペルカードを使う必要もなかったな」とか、相手の攻撃を態と受けて「たった一人の人間すら壊せない一撃で大妖怪を名乗るか──恥 を 知 れ(迫真)」みたいなのもぜーんぶ皆に隠れて練習した成果なんだよ!」

「ひゅーカッコいい! 皆の憧れであり続けるために努力を惜しまない姿勢は実に見事だ!」

 

 ──ッッッ!?……。

 

「あら、霊夢?……霊夢っ!?」

「気絶してますね、これ」

「過剰配給された羞恥に耐えられなかったみたいね」

 

 オデノカラダハボドボドダァウソダドンドコドーン!

 

 現実逃避も現実逃避、何処ぞの忍び絶対殺すマンによってニンジャリアリティショックを受けてしまったチンピラみたいに、ルーミアちゃんの黒歴史暴露にアイエエエエ!? されてしまった私である。……殺してぇ、誰か私を殺してよぉ。なんでそんなことまで知ってんだよぉ。

 ああ、もえる、もえる、しゅうちでけしずみになる、たもてない、いつものじぶんを、たもてない。なんで、どお゛じで、どお゛じでごん゛な゛ごどに゛……わたし、わたしわるいことなんかなにも、なにもしてないのに()、なんでぇ──やだ……やだよぉ……こんなのひどい……あんまりだ……さらさないで……さらさないで……いわないで……いわないで……わたしを、いじめないでぇ、るーみゃさまぁ、けーねさまぁ──

 

「霊夢が練習してたので最近面白かったのが──「ふっ……けっきょく、わたしがいちばんつよくて、すごいってことなんだよね!(渾身のどやぁ顔)」ってやつだよ! 頭悪そうなのが可愛いよね!」

「これは流石に、な。……あのチルノでも、もう少し捻った事が言えるぞ」

 

 わァ…………ぁ……(泣いちゃった!!!)。

 

「あらあら、仕方がないわね。……早苗、ちょっとだけ退いててもらえるかしら?」

「なにするの?」

「霊夢が元通りになる魔法よ」

 

 おひざのうえからなにかがいなくなり、しかいがかたむいていく。

 

「……」

「はい、良い子良い子」

 

 やわらかななにかが、やさしいぬくもりがわたしをいやす。

 

「……」

「大丈夫、大丈夫よ」

 

 ちいさなころからだいすきだったにおいがする。

 

「……?」

「貴女は私が守るから、だから安心して、ね?」

「……ッ!?」

 

 私の頭を包み込んでいた柔らかな感触。

 混乱する思考をそのままに目を開く。金糸の様な髪が揺らめいている。美しい容貌に輝いているのは優し気に細められた黄金色の瞳。一定のリズムで私の頭を撫でながら、彼女は私に微笑んでいた。……ああ、ズルい。こんなの好きにならない方がどうにかしている。

 

 八雲紫──私の育ての親である大好きな妖怪。貴女は何度でも私の心を奪うのだな。……そう、恥ずかしすぎる黒歴史を晒されて一時的にゼパっていた*2私は、スキマ妖怪の圧倒的にぬくもりてぃ溢れる完璧にしてけんじゃーなHI・ZA・MA・KU・RAをされていたのだ。正直、幸せすぎて昇天しそうです、はい。

 

「イチャイチャの波動を感じるッッッ!」

「急にどうしたんだルーミア!?」

「これはぶち壊さないとダメなのかーッ!」

「本当にどうしたお前は!?」

 

 何やら雲行きが怪しくなってきやがりましたねぇ。

 

「次の黒歴史は──お・ま・え・な・の・だぁ~♪」

 

 ハッハムタロサァン!?

 

 ルーミアちゃんの指し示した先にいたのは、見目麗しきお姉様。溢れる母性で私を癒してくれている我が愛すべき至上の女神、八雲ゆかりんその人であった。

 

「わ、私っ!?」

「……知ってた」

 

 河童と言えばキュウリ、鬼と言えば酒、私と言えばゆかりん。その法則に沿うならば、私の黒歴史が大開放されちゃったら、その次は当然ゆかりんだよね。

 地底に住んでいるもう一人の女神であるさとりんに心を読んでもらわなくても納得だよ。

 

「覚悟するんだな! 幻想郷の賢者よ!」

「早速、逝くのだぁ~♪」

「せめて心の準備をさせてちょうだい!?」

 

 だが、黒歴史晒し隊の二人は止められない、止まらない。そして……。

 

「ちょっ、霊夢!?」

「私だけが晒されるのは嫌だ。……一緒に逝こう、ネ?」

「目が逝ってらっしゃるぅぅぅ!?」

 

 ゆかりんのくろれきし、れーむとってもきになるー。

 

「あの八雲紫の黒歴史……それはっ!」

「それはぁ~?」

「自室でこっそりと可愛いポーズの練習をしている!」

「わぁ~賢者なのに意外だねぇ~」

「ちなみに前はルーミアの恰好で、「そーなのかーそーなのかー」と両手を開いてニコニコしてたぞ」

「これガチだねぇ~」

「他にも某紅魔館の吸血鬼姉の服装で「これが八雲のカリスマよ!」とかなんとか、意味の分からん事を言いながら、非常にかりすま溢れるどや顔を披露していたな」

「これじゃあ、カリスマじゃなくてかりちゅまとかだね~」

 

 ゆかりんは少女趣味、ハッキリ分かんだね。

 正直、ゆかりんが客観的に見てキツイとしか言いようがない若い恰好をして、キャッキャしているだけで血反吐を撒き散らして絶命する自信がある。いや、ゆかりんの膝枕を堪能していなかったら、確実に血の海に沈んでいたね。

 流石、幻想郷の賢者は格が違った。その愛らしさ、天井知らず。ゆかりんはキツ可愛いというジャンルを持っている稀有な存在だから、皆も推せ。そして、照れて顔真っ赤で涙目になりながら、服の裾を握り締めて俯いているゆかりんの姿を私に見せろ。

 

「あぁぁぁぁぁ! あぁぁぁぁぁ! あぁぁぁぁぁきゃぁぁぁぁぁ!」

「あばばばばば!?」

 

 耳がっ! 耳がぁぁぁあばばばっ!? ゆかりん待って待ってぇぇぇ! 私の頭を抱え込んで叫ぶの止めて、鼓膜が召されるっ!? 鼓膜が召されちゃうってぇぇぇ!

 

「追加情報によると、最近は魔法少女マジカル☆ゆかりんを自称して、夜な夜な一人で撮影会をしているそうだぞ!」

「さらにさらに補足すると、従者の藍と橙は知ってて知らなーいふりをしてあげているらしいよ~」

「ピィギュッ!?」

 

 ゆっゆかりぃぃぃん!?

 聞いたことない鳴き声を発して、ゆかりんは完全に沈黙する。……抱え込まれている私にはゆかりんの表情が見えていた。

 もう真っ赤、これ以上ないくらいに真っ赤で涙目になりながら目をグルグル回している。……信じられるか? ゆかりん、こんな状態なのに追撃があるんだぜ?

 

「次は私なのだー」

「もうすでにいっぱいいっぱいみたいで申し訳ないが、これは私とルーミアの真剣勝負なんだ。諦めて逝ってくれ」

 

 慈悲などなかった。

 

「れ、霊夢。たすけ、たすけて……」

 

 これ以上はゆかりんの精神が持たない。

 愛すべき女神ゆかりんが助けを求めているのだ。幻想郷の守護者であるこの私が、あの暴走黒歴史(晒す的な意味で)コンビを何とかしてやんないといかんね!

 

「ねー霊夢、大人しくしないと、さっき以上に恥ずかしい黒歴史暴露しちゃうよー?」

 

 ……。

 

「私は、無力だ」

「霊夢っ!?」

 

 すまない、すまないゆかりん。これ以上は私も耐えられないのっ! 後一回暴露されたら、れーむ死んじゃうっ! 死んじゃうのっ! 許してっ、許してぇ!

 

「それじゃとっとと逝くのだぁ~……私が話す八雲紫の黒歴史とはぁ~」

「うむっ、わくわくだな!」

 

 うん、そうだね、ワクワクだね。これ見よがしに高速で尻尾をフリフリしやがってこのワーハクタクはよぉ。こんな恐ろしい目にあってなかったら襲ってるレベルだぞ、このワクワクケモミミホイホイめぇ。

 

「ある日、霊夢への想いが募りに募ってしまった八雲紫は思ったのだ。……そうだ、この想いを詩にしてみようとー」

「あっ、これは聞いてる方も恥ずかしくなるやつだな」

 

 人それを自作ポエムと読む。

 

「何でっ、何でそれも知ってるの!?」

「私、歴史を操る程度のワーハクタク」

「私、闇(闇に葬った黒歴史)を操る程度の常闇妖怪」

「そんな私たちが」

「逆に聞くけど……」

 

 互いの位置を立ち替わり、入れ替わり……。

 まるで踊るように、歌うようにくるくるくるくると壇上を回りながら、二人は至極当然と言わんばかりに太陽すら霞んでしまう笑顔をキラキラと会場に振り撒く。

 

「「何で知らないと思ったの?」」

 

 恐怖の一言を添えて。……

 

「──」

 

 ゆかりん、息して。

 

「さて、脱線したがお待ちかねの詩を披露するのだー!……私も初めて目にしたときは共感性羞恥で暫く動けなくなるほどの破壊力を秘めた怪作なのかー!」

「何だその最終兵器」

 

 大衆の面前でそんなのぶちかまされたら、ゆかりん死んじゃうのだが?

 

「題名は──「私の光」」

 

 あっ、これアカンやつ。

 

「絶望する私の世界を切り開いたのは、あの日出会った幼き人の子。弱く儚い貴女は、私という妖怪を希望と言う名の輝きで以て照らしてくれた。曰く──最も古き時代に光あれと始まりの神が言った。それこそが世界の始まりだったと。私にとっての貴女はまさに光だった、得難いほどに尊く、かつて夢見た理想郷が人の身となって目の前に現れたかごとき麗しさ──(中略)」

 

 すまん、それ誰のこと話してるの?(困惑)

 

「──あぁ霊夢、私の光。貴女はどうして人の子なの。いつか訪れるであろう別れを思うと、私のこの胸は今にも押し潰れてしまいそうになる。光を失った私は、一度貴女という欠けがえのない光を知ってしまった私は、貴女を失うという恐怖にどう耐えれば良いというの? いえ、決して耐えられない。耐えられる筈がない。貴女が私の前からいなくなるなんて考えられない。貴女が消えるというならば、私も共に消え去りましょう。貴女を想うならば全てを捨てても構わない」

 

 やだぁゆかりん重すぎぃ!

 

「だから幻想よ、どうか私の細やかな望みを受け入れたまえ。私の光が未来永劫輝き続けることを許したまえ。……ただ一人の妖怪の浅ましき願いを、私の愛しい光の巫女が永遠と続く夢を叶えたまえ……以上なのだー」

「ふむ、流石幻想郷の大賢者だ。大分拗らせて大変なことになっているぞ」

「今年で三千と〇〇歳を迎える妖怪とは思えないのだぁー」

 

 (年齢の話は)やめたげてよぉ!

 

「ふーふーふー、こんにちわ、わたしやくもゆかりん。すきまのせかいからやってきたふしぎようかい。みこのれいむちゃんがしんぱいですきまのせかいから、いろいろとおたすけしにきたのよ!」

 

 壊れちゃったですぅ。

 FXで有り金全部溶かした人みたいな顔で意味☆不明な事を言っている。

 

「うひ、うひひひっ。ふひひひっあはははははー」

「よーしよし紫、お前はもう休め、休むんだ」

「れーむちゃんはやさしいなー、ゆかりんはしあわせもんだー」

 

 取り敢えずこれ以上壊れないように、巫女巫女だいしゅきホールドで保護しておくわ。

 

「時間的に次でラストだな」

「最後の犠牲者は──お前なのだぁ~!」

 

 ルーミアちゃんが指し示したのはっ!

 

「あやっ!?」

 

 今大会の司会を務めている文ちゃんだった。……正直一番目立っているからね、仕方ないね。

 

「ど、どうじでわだじなんでずがぁぁぁ!」

「正直、五月蠅いからだな」

「ちょっと黙らせたかっただけなのだぁー」

「五月蠅い!? いやいやいやいや、司会っ! 私っ司会なんですがっ!? 場を盛り上げているだけなんですがっ!?」

「文よ、そんなものは理由にならないぞ」

「そーなのかー……良いから黙って晒されろよ、捻り潰すぞこの騒音烏がよぉ

「ひぃっ!?」

 

 あれ? 今一瞬だけルーミアちゃんの声めがっさ低くならんかった?……気のせいだな、うん。あの笑顔が愛らしい我らがルーミアちゃんがあんな真っ黒な声で文ちゃんを脅しにかかるわけがない。

 なーんか文ちゃんが真っ青になって「ビビシ、たけってんのかよ」してるけど、気のせいだな。

 

「うひひっ、れーむちゃんみてみてー、ゆかりんきょうふのあまりにたいかしちゃったよー」

 

 そして、私が抱き締めているゆかりんが更に壊れて逝ってるのも多分気のせいだ。

 いつの間にやらゆかりんの姿が饅頭のようにふっくらした生首に変わっちゃってるけど、きっと気のせいだ。もうなーんか等身が縮んでいるどころの騒ぎではないけど、絶対に気のせいだ。

 

「……」

「ふひひー」

「……」

「うふふー」

「いや──何 だ こ れ」

 

 な ん だ こ れ。

 

「何か司会席で大変な事が起こっているみたいだけど、気にせず晒していくぞ!」

「さっさとお前を終わらせてやるのだぁー!」

「嫌だぁぁぁぁぁ!」

「ふひひひひひぃー!」

 

 もう、どーにでもなれー(投げ)

 

「では私から行かせてもらうぞ。……幻想郷最速の文屋である射命丸文の黒歴史、それは──」

「わくわくなのだぁー」

「自撮りだ!」

「詳しく説明してほしいのだぁ!」

「これは文が初めてカメラを手に入れた時のお話だ。初めてカメラを手に入れた彼女は感激のあまり、何を思ったのか気に入った場所や珍しい物と一緒に自分を写真に収めだしたんだ」

「ぶっちゃけ外の世界で言うところのソーシャルネットワーキングサービス的なあれだねぇー」

 

 あやや、そんな事してたんだ。私が幻想郷にいる時にはもう既にカメラ持ってたからなー。正直、私が生まれる前話には興味あるわ。私ぃ気になりまぁす!

 どの娘にどんな秘められた過去。……もとい黒歴史があるのだろうか。大人しく黒歴史晒された甲斐があるってもんだねぇ!(顔真っ赤ぐるぐる目)

 

「その自撮り写真を収めたのが、このアルバムだ」

「ふむふむ【文ちゃんの優雅な幻想郷日記其ノ九十九】? 目茶苦茶撮ってるのかぁー」

 

 全て良い値で買おう(真顔)。

 

「わあああああぁぁぁぁぁ!? 何故です! 何故なんです!? ちゃんと誰にも見られないように焚き上げしたのにぃぃぃ!?」

「これが(黒)歴史を司る私の力だ」

「おのれ、ヒストリーブラックゥゥゥ!」

「そうかそうか、そんなにこれ(アルバム)をばら蒔かれたいのだな」

「生言って申し訳ありませんでした。何卒っ何卒それだけはご勘弁をっ!」(土下座)

 

 恐ろしく早い土下座。私じゃなきゃ見逃してるね。

 

「さて、このアルバム全百八巻は、物欲しそうに此方を見つめている霊夢にあげるとして」

 

 やったぜ!(お目目キラキラ)

 霊夢ちゃんのけーねてんてーへの好感度が上がった! しかし、好感度は既にMAXであるため、これ以上は上がらない!

 霊夢ちゃんのけーねてんてーへの好感度が上がった! しかし、好感度は既にMAXであるため、これ以上は上がらない!

 霊夢ちゃんのけーねてんてーへの好感度が上がった! しかし、好感度は既にMAXであるため、これ以上は上がらない!

 霊夢ちゃんのけーねてんてーへの好感度が上がった! しかし、好感度は既にMAXであるため、これ以上は上ががががが──好感度が天元突破しました! 霊夢ちゃんの好感度が【ルナティック】から【激ルナスティックモリモリドリーム】へと極限進化しました。 

 これにより、霊夢ちゃんの依存度が上昇しました(ヤンデレもドン引くレベル)。

 霊夢ちゃんの欲情度が上昇しました(二人っきりなら即仕込まれるレベル)。

 霊夢ちゃんの守護キャラ度が上昇しました(産毛レベルの損傷すら許さないレベル)。

 霊夢ちゃんの……(以下略)。

 

「れ、霊夢さんの目があんなに輝くなんてぇ! 私の黒歴史なのにっ! うがあああぁぁぁどお゛じで慧音さんの好感度が上がっでる゛んでずがぁ゛ぁ゛ぁ゛!」

 

 現実ってそんなもんやで文ちゃん。

 正直文ちゃんの濁音混じりのちょこっとだけ汚い泣き声大好きよ、もっと聞かせて(好感度上昇)。

 

「な、何はともあれ私の黒歴史は晒されたので、これで私の番は終わりですね」

「何勘違いしてるのだぁ?」

「あやっ!?」

「まだお前の黒歴史は残ってるのだぁー! 速攻スペル発動っ! 大公開【黒歴史千変万化(ダークネスソウルヒストリカ)】、相手の精神が砕け散るまで、黒歴史を晒し続ける!」

 

 以下余りにも惨いのでdieジェスト(誤字にあらず)。

 

「まず一つ目ぇ! 自作の和歌を作っては新聞に掲載していた!」

「ひぐぅ!?」

 

「二つ目ぇ! 部下の犬走椛からの扱いを変える為に出来る上司を演じようとしたが、鼻で嗤われた上にダメ出しされた! こっそり物陰で泣いていたがその場面すらも椛に見られている!」

「にょぅ!?」

 

「三つ目ぇ! 外の世界の番組に憧れて舞台セットを作ったのは良いが、悲しいほどの低クオリティで人に見せられず、押し入れの天井に隠している! しかも十セットぉ!」

「かはっ」

 

「四つ目ぇ! 自分が作った新聞は、誰よりも先に霊夢に読んでほしいため、霊夢が起きる一時間前には博麗神社の前で待機して、初めてのデートで待ち合わせしているヤツみたいにそわそわしてにやけているぅ! なお霊夢にはバレバレ!」

「ぐわぁぁぁぁぁ!?」

 

「五つ目ぇ!「もう止めるんだ! ルーミア!」HA・NA・SE*3・な・の・だぁ!」

「もうとっくに文の精神力は尽きている! もう勝負はついたんだ!」

 

 今古代エジプトの闇の王様いなかったか?……あっ、ダークネスソウルってそういう。

 

「アヤァ」

 

 文ちゃんは、いつの間にか出来上がっていたクレーターの中心でヤムチャしてる。

 良く見れば新鮮なケチャップで血文字が……何々、「犯人は我が名はATMの人」……うん、お金を下ろすことに生き甲斐でも感じてる人かな? れーむ無知だから分かんない。

 所でBMGってマジシャンの小娘の事どう思う? 初登場の時のあの衝撃は未だに忘れられないよね。マジシャン使いのパ〇ドラさんも驚愕してたしね。……その後すぐに超電導波サンダーフォースで世の中の何も知らない(ナニは知ってる)無垢な青少年達の性癖を歪ませた初代を許すな(第66話)。

 というか最近のOCG環境って露骨に素晴らしいカード群増えたよね。……蠱惑魔とか、ラビリンスとかえとせえとせ。

 え、あのカードゲームは昔からあんなんだった?……水の踊り子? ホーリーエルフ? キーメイス? うん! カットピングだね! ワイトもそう思います。

 

「……あ、あややと死ぬかと思いました」

 

 皆があややって言いまくるから文ちゃんのちょっと前から口癖が「あやや」になってんじゃん、やったぜ←主犯。

 

「チッ、まだくたばりやがらねぇか」

「おいおい、ルーミアよ。さっきから何か黒いぞ」

「ちょっと何言ってるのか分からないのかー……無駄乳センコーが生言ってんじゃねェぞ、あ゛ぁ゛ん゛?」

「やだこの娘こわい」

 

 薄々気付いてたけど普段は猫被りなんやね。

 つり上がった目、苛立たしげに曲がった口角、全身から溢れだすアウトロー(闇)。

 あんまりルーミアちゃんを相手にしてこんな表現はしたくないんだけど、表の顔が闇夜にキラキラと光輝く満点の星空なら、裏の顔は人を絶望のドン底に陥れて悦に浸るクソ外道の灼熱麻婆煮込みである。アゾットォ!

 

「おい、れーむはこんなあたしは嫌いか?」

 

 大 好 き で す !(顔ブンブン)

 

 何ならニヒルな笑みを浮かべる貴女に蔑まれながら踏み踏みされたい!

 

「そーなのかー(にぱぁー☆)」

「真っ黒な本性曝け出した後によくそんなに猫を被れるな。正直尊敬するよ」

「始めから言ってたじゃないかー」

「ん? 何をだ?」

「私の中のダークネスソウル(真っ黒な心)が溢れ出したって」

「ふむ、なるほどあれはそういう意味だったのか……」

「そうなのだー、だから恥ずかしい黒歴史の塊であるけーねとは黒さの方向性が違うよね!」

「さっきからちょくちょく刺すのを止めてくれないか、流石の私でもそろそろ泣くぞ?」

「勝手に一人で泣いてろよ鬱陶しい」

「は? キレそうなんだが?」

 

 外道モード全開状態であるルーミアちゃんの煽りが留まるところを知らない。遂には相方のけーねせんせーもターゲットになる始末である。こりゃあ手に負えませんわ。

 

「まぁ、けーねのダークネスヒストリー(笑)は置いといて、それなりに満足したからこれ以上は勘弁してやるのだ」

「うむ、分かった。ルーミアよ、月の出る夜には気を付けることだな」

「はっ、返り討ちにしてやるよ。……今日はこの程度で勘弁してやるけどよぉ、そこのホッとした顔してるテメェら、あたしの知ってる黒歴史はまだまだこんなもんじゃねぇからな、だから──」

「無論、私もまだまだ語っていない黒歴史は沢山ある。ので──」

「「──今後は精々震えて過ごせ(過ごすが良い)」」

 

 片や見惚れそうなほどのゲス顔で、片やいっそ優しさすら感じさせる穏やかな顔で、そう告げて壇上から去っていった。

 

「「……」」

 

 二人は最後にとんでもねぇ物を奪って行きました。

 

「「う、うわぁぁぁぁぁ!?」」

「「いやあぁぁぁぁぁ!?」」

 

 我々の平穏です(ビビシタケッてんのかよ)。

 

「あ、あはっ、あはははっ、す、素晴らしい漫才でしたね!」

「文、無理するな。足が震えてるぞ」(ガクガブルブル)

「そ、そそそー言う霊夢さんだって、ガクブルじゃないですかぁ!」

 

 違うもん、武者震いだもん。

 

「はぁーすぅー……気を取り直してぇ! 早速ですが霊夢さん! ダークネスヒストリーの点数は!」

「うむ、ダークネスヒストリーの点数は──」

 

──黄昏輪廻転生。

 

「……はーい、それでは解説をお願いしまーす」

「スルーは悲s「はいはい、解説をお願いしまーす」だかr「解説をお願いしまーす」少しは話w「か・い・せ・つっ!」……黄昏輪廻転生とは──万物の幸せを願う慈愛の女神の元に生まれた輪廻転生の宇宙である。黄金の獣が敷く闘争の宇宙とも、水銀の蛇が敷く繰り返しの宇宙とも、永遠の刹那が敷く停滞の宇宙とも違う。善悪問わず、全ての者に「いつかきっと幸せになれる、だから頑張って」と願い続ける、心優しき女神が敷いた生まれ変わりの宇宙である。本人が持つ厄介な性質故に、誰とも触れ合うことのなかった彼女が、愛しい者を知り、守りたいものを見つけ、己の在り方を変えた果てに至った理は、先に述べた三柱の覇道の神々すらも共存させる程に美しく、全てを抱き締める愛に満ち溢れているのだ」

「何か思った以上に良い話ですね。……おや、今回は何もしないんですね?」

「流石の私でも今回ばかりはふざけるわけにはいかないからな」

「成る程、今まではふざけていたと」

 

 ふざけてなどいないさ。今までもこれからも、私はお前達(幻想郷の美少女)に対しては、全力の愛で以て応じるとも。

 此処まで来たら最早詠唱も不要。黄金を真似た『触れ合い』も、水銀を真似た『見守り』も、刹那を真似た『時間の積み重ね』も全てが不要になる。

 何故なら既に私はこの幻想の全てを受け入れ、また受け入れられているからだ。敢えてこの法則に名を付けるのであれば一つしかないだろう。それは──

 

──【幻想夢想転成】

 

 それは共有の宇宙。

 私、博麗霊夢の内から漏れ出した渇望が幻想郷の法則を塗り替えた最新にして最古の宇宙である。

 共有とは分かり合うこと、私という人間と、この幻想郷の全ての少女たちが対話を通して分かり合い、対等の友として慈しみ合い。友情と愛情を育んでいくことを願い続ける、ただそれだけの私自身が私に敷いた絶対の法則なのだ。

 故に私は対話を諦めない(美少女限定)。今後どのような形で幻想郷に異変が起こったとしても私は分かり合う努力を惜しむことはない。私の愛が尽きぬ限り(尽きない)分かり合う事を諦めはしない。分かり合うまで何処までも追いかけ対話をし続ける。……誰が諦めの悪いストーカーの宇宙だって? ク〇ンタムバースト*4するぞ貴様。

 

「私自身の在り方を、そのまま幻想郷に届けるだけの些細なものだ」

「つまりどういうことです?」

「私の愛が幻想郷に蔓延する」

 

 具体的に言うと始末剣ダーオカが「おまんも人」とかあたおかしながら辻斬りフィーバーし、姉を名乗る不審者が都会を海に沈めて妹と弟たちに囲まれたイルカの楽園を生み出し、呆れた魔術王の術式が「あーもう人類はやれやれ、本当にやれやれ、やれやれのやれやれ」して、†逆行運河☆創世光年†で新時代を作るために「お待たせ皆ァ! ゲティだヨ♪」しながら最強で無敵なアイドルになる。ついでにマネージャーにされたフラウロス(もみあげ)の胃は死ぬ。

 つまりどーいうことになるのか……世界中が私みたいな愉快な存在になる(終末論)。

 

「言ってる割には何にも起こりませんね……さっきは「私が全てをパフパフする」とか「最終痴姦連写エンドレススリスリ」とか「時さ、どまれ、オメェらめんごい」とか、もうあやちゃん意味分かんにゃいって有り様だったじゃないですかー」

「発動済みなんだ」

「ふぁ?」

「私が誕生した時に既に発動済みなんだ」

「あれ? 今までの可笑しな出来事ってもしかしなくても全部霊夢さんのせいでは?」

「そんなに褒めるな。……流石に照れる」

「褒めてないが???」

 

 ええじゃないか。減るもんでもないし。シリアスな世界出身の人にとっては、全てが茶番になるからある意味ヘルかもしれんが。

 

「たのしんだって、いいじゃない、にんげんだもの れいむ」

「お黙り下さい人でなし。いい加減にしないと怒りますよ?」

「ゆかりー文がいじめるー」

「うーふーふー、れーむちゃんは愉快だなぁー」

「あ、駄目だ。まだ元に戻ってなかった」

「ねーねーれーむおねぇちゃん、さなえおなかすいたー」

「ほらほら早苗、霊夢は手が離せないみたいだから、こっちで私とお団子食べときましょ」

「わーい! ありがとー! パルスィちゃん!」

「比那名居天子ちゃん見参! さぁ私にひれ伏すが良いわ!」

「はぁ……帰りたい」

「あらあら、楽しそうねぇ~」

「待ってください幽々子さんっ!? おでんの鍋持ったまま歩き回らないで下さい! あつっぁ!? 零れてる! 零れてますから! 零れてるって言ってるだろうがっ!」

 

 ま さ に カ オ ス

 

「ほらもう、収拾つかないじゃないですかこれぇ!」

「そら頑張れ、頑張れ」

「シャラァップ!」

「げらげらげらげらげらっ!!!」

「無表情でその笑いは止めろぉ! 止めろって言ってるだろぉ!? いい加減にしないと、文ちゃん本気でビンタしますよぉ!?」

「あなや」

 

 文屋あや、いといかりて、いとこわや。……どうも平安奇行種、独り廃句祭りの博麗霊夢です。あーかしこみかしこみっ!

 

「ふぅ、やれやれ霊夢の周りはいつも騒がしいな」

「本人が一番五月蠅いから仕方ないのだー」

「慧音とルーミアも来たか、取り敢えずはお疲れさま。……これ以上黒歴史を衆目に晒すのは止めてくれないか?」

「??? 嫌だが?」

「ちょっと日本語で話してほしいのかー」

「この二人コワイ」

 

 え、人の心とかないんですか?……妖怪だったわ、一人は半分人間だけど。

 

「はぁーっ! 収拾付けようにもどうにもならないので、さっさと優勝の組だけ決めて終わりましょう!」

「優勝の組、か。どの組も尖りに尖っていて甲乙付け難いのが本音だ。……皆優勝では駄目だろうか?」

「駄目に決まっているでしょう」

「……文が決m」

「霊夢さんが決めた点数言いましょうか?……イキュイキュ天子ちゃんが【修羅道至高天】、ジェラシーミラクルが【永劫回帰】、冥界夜雀が【無限刹那大紅蓮地獄】、ダークネスヒストリーが【黄昏輪廻転生】ですよ? どう判断しろと? 何がどんな基準なのか、文ちゃんにはひとっつも理解できないんですが???」

「あやや、我ながらこれは酷い」

「分かっててやってたんだろうが貴様ぁーっ!」

 

 文ちゃんキャラ崩壊である。正直済まないとは思っている。

 

「だが、私でも決めるのは難しいぞ。実際どの組も素晴らしい漫才だったからな。文だって誰が優勝でも可笑しくはないと思っているだろう?」

「それは……まぁ、そうですが。一応ちゃんとした大会だと明言しているわけですし、優勝賞品の話もしているのですから、どれか一組を決めないと示しがつかないです」

「ふむ、ではこうするのはどうだろうか──」

「え、確かにそれなら丸く収まる気がしますが……」

「物は試しだ。ちょうどこの場には当事者しかいないんだ」

 

 古来、人間達は諍いの場を収める手段として数を利用した。

 多数決、二つ以上の意見が同時に出た場合、賛成派が多い意見が採用される極めてシンプルな方式である。今宵の笑劇の場でも、この方法を採用させてもらうとしよう。……戦いは数だよ、アニキィ!

 

「おさらいしよう。

一つ、必ず自分以外の組に投票すること。

二つ、他の組を脅さないこと。

三つ、それぞれの力を使って投票用紙に細工をしないこと。

……そこで明後日の方を見ている早苗。こっちを見ろ、主にお前に言っているんだぞ?」

 

 奇跡使ったら分かるんだからな? 幼児退行してても割と腹黒いのは分かってるんだからな?

 

「ふむふむ、何事もなく集まりましたね。ではでは集計結果を──はい?」

「どうした文、何か問題でもあったのか?」

「可笑しいです。こんなの絶対可笑しいですよ」

 

 文ちゃんが頭を抱えて蹲ちゃったので、私も見てみようかね。……おやおや、これは?

 

 集計結果……

 イキュイキュ天子ちゃん──0票。

 ジェラシーミラクル──0票。

 冥界夜雀──0票。

 ダークネスヒストリー──0票。

 

 そして、全ての組に手書きで追加された謎の組が一つ。

 

 司会ガールズ巫女天狗──4票。

 

「明らかに私と文の二人を指しているなこれは」

「どお゛じでだよ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!! わ゛だじに゛ち゛ゃんどじがい゛ざぜでよ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」

 

 何処のカ〇ジだよ*5

 文ちゃん、そーゆうとこだぞ。見てよ投票した組の娘たち、文ちゃんの汚くて可愛い声聞いて笑っているもの。

 

「何故か優勝してしまったが、優勝した感想はどうだ文よ」

「もーいいです。霊夢さんが関わっている時点でちゃんとした大会になる筈なんてなかったんですよ! 優勝しちゃった以上は仕方ないですし! 開き直ってやりますよ! どお゛でずが! ま゛んぞぐでずが! わ゛だじを゛い゛じめ゛でだの゛じい゛でずがっっっ!」

「正直追い詰めた時の文の声は好きだ(イケボ)」

「み゛ぃ゛っ!?」

 

 耳を寄せて囁きますよっと。……私にこうされて興奮せぬおなごはおらなんだ。

 気絶しちゃった文ちゃんはそのままゆっくりと寝かせといて、何で投票したのか他の組にも聞いておきますか……

 

「では、先ずはイキュイキュ天子ちゃんからだな。何故私たちに投票した?」

「ふふふっ! よくぞ聞いてくれたわね! 私があんた達に投票してあげたのh「総領娘がおっしゃっていたのですが」ッ!?」

「「霊夢たちの掛け合いは見事ね! 私たちの漫才が終わった直後にねじ込まれる笑いの数々には天人である私も脱帽ものよ! あの烏天狗も紹介文をしっかりと考えた上で見事な叫びは良かったわ! 思わず熱くなっちゃうくらいよ! それに負けないように霊夢も独自の世界観で点数を付けたりしてて正直意味が分からなかったけど、その後の烏天狗とのやり取りは面白かったわ! 互いに互いの事が分かっているからこそ限界ぎりぎりを攻めた良い漫才ね! この私に評価されるのをありがたく思いなさいな!」などとかなりの高評価をしていましたよ」

「いきなり何を暴露してるのよ!?」

「空気を読んだところ、総領娘様が喋ってほしそうにしていらっしゃったので、気配りのできる優秀な部下としては、徹底的に晒し上げるべきだと思いました」

「そんなわけないじゃないの! 霊夢! 今のは依玖の妄言だからね! 信じちゃ駄目なんだからね!」

「と言いつつも、霊夢さんに優しく見つめられて満更でもない総領娘様でした。……では、私はこの辺でお暇させて頂きます。今日は流石に疲れました」

「依玖ーっっっ!!!」

 

 何処までもマイペースにやりたい放題な依玖サンと、振り回され続けた哀れな天子ちゃんはそのまま天界に帰っていった。……天子ちゃんよ、強く生きろ。……それと女の子が人前で「イクーッッッ!!!」とか言っちゃいけません。今のは依玖サンに失礼だな、ごめんちゃい。

 

「次にジェラシーミラクルだな。話を聞かせてほしい」

「じゃあ私から言うわね。……正直なところ嫉妬したわ。元々霊夢に対しては好感を持っているのもあるけど、純粋に文が面白かったわ。霊夢のボケに全力で反応して、返り討ちにされて泣き喚いたり、汚い声を上げたりって、生きているだけで面白いのは反則よ。私たちはしっかりとある程度の流れを決めて漫才してたのにね」

「つぎさなえのばん! あのね! あやおねえちゃんかわいかったね! こえきたないけど! さなえあやちゃんがさけんでるのすき! だからパルスィちゃんとそうだんしてあやちゃんたちにひょういれたの!」

「早苗、あんた恐ろしい子ね」

「元に戻るまでまだ時間かかるだろうから、その間に常識というものを叩き込んでいてほしい」

「はぁ相方がこんなじゃ私の沽券にも関わるしね。分かったわ、少しでも矯正できないか試してみるわ。ほら早苗ちょっとあそこでお団子食べながらお話しししましょう?」

「おだんごだぁー! じゃーね、れーむおねえちゃん!」

「うむ、食べ過ぎには注意するんだぞ?」

 

 頑張れパルスィお姉ちゃん。早苗が元に戻った時にどれだけまともになれるかは君の教育に掛かっている。……団子か、私も少しお腹空いたな。

 

「次だ。冥界夜雀の二人はどうして私たちに投票したんだ?」

「では、私からですね。……他の組に比べてアピールする時間が長かったのが一番の要因なのかなと思いますね。イキュイキュ天子ちゃん、ジェラシーミラクル、私たち冥界夜雀にダークネスヒストリーの漫才の合間合間でそれなりに長い時間、文さんと掛け合いをしていたので、凄く印象に残りました」

「私としては霊夢の意味の分からない点数付けも面白かったわ~、黄金の獣に水銀の蛇、永遠の刹那に黄昏の女神。……まるでお伽噺を聞かされているみたいで楽しませてもらったわね~」

「その後の大暴走はどうかと思いましたけどね」

「霊夢らしくて良いじゃないの~……そ・れ・と・も、文ちゃんの事が羨ましいって思ってたりするんじゃないの~?」

「そ、そそそんなことあるわけないじゃないですかっ!」

「声震えてるわよぉ~……裏でボソボソ呟いてたのが偶々聞こえただけなの~秘密にしておくから安心して~」

「思いっきり本人の前で暴露されたんですがっ!?」

「あら~……ごめんなっちょ」

「なっちょ言うなー!」

 

 そのままふわりふわりとその場を後にする幽々子ちゃんを追って、ミスティアちゃんもその場から飛び去って行った。……大丈夫だよ、霊夢は聞いてないなっちょ。

 

「最後になるが、ダークネスヒストリーの二人は何故私たちに投票を?」

「ぶっちゃけると迷惑料なのか―」

「秘密にしているはずの歴史を語ってしまったからな。……いや、祭りの雰囲気というものは恐ろしいものだな、普段の自分だと絶対に語らない歴史でも簡単に口に出してしまったぞ。……霊夢の恥ずかしい秘密は私だけのものだったのにな」

「あどばんてーじが無くなるからあんまり晒さない方が良いんだけどね。……ま、大勢に晒されて羞恥で顔面真っ赤な霊夢は見てて最高に面白かったんだけどなぁ!」

「面の皮どうなってるんだ、それ」

「何を言われているのか分からないのか―」

「慧音の相方怖すぎない???」

「安心しろ霊夢、私も怖い」

「次の機会があったら、邪魔者連中の死んでも世に出したくない歴史を光の下に大開放する予定な・の・だ~。……霊夢の秘密もまだまだあるよっ! 暫くの間は、あたしを想って震えて過ごしてね☆」

「──え」

「では、そろそろ失礼するよ。……ちなみに私もまだまだ話していない歴史はあるから、ルーミアと同じくらいには想ってくれると嬉しい」

「あれ? もしかして私嫌われてる?」

 

 常闇のハ〇太郎と歴史を司るワーハクタクの二人は会場を後にした。……暫くは本当に夢の中にまで出てきそう。

 「明日もきっと良いことあるよね! ルミ太郎!」「レムちゃんはいい加減寂しくなったら親指をしゃぶる癖を何とかするのだ」「ルミ太郎?」「後、お酒で酔えないからって、意味もなくスピリタスでシャンパンタワーの真似事して遊ぶのは止めるのだ。殆ど蒸発して消えてる上に酒臭いのだ」「ルミ太郎っ!?」「横から失礼するが、友達の胸をガン見するのは止めた方が良いぞ? 隠しているつもりだろうがバレバレだからな?」「先生ぇぇぇ!?」……わぁい、頭痛がストマックしてきたからもうれーむ考えるの止める―。

 

「……らしいぞ、文」

「ふっ、ふんっですよ。司会としては複雑ですけど、意外と皆見てくれていたんだなとか。霊夢さんと騒いでただけなのに、物凄い高評価で嬉しいなんてすこっしも思ってないですよっ!」

「ふ、ふふふっ、顔真っ赤で言われても、な」

「そーいう霊夢さんだって、にやけ顔隠しきれていませんよ!」

「私のは菩薩の笑みだ」

「こんな邪悪な菩薩がいるわけねェだろがァ!」

 

 文ちゃんってばひどぉい。こんな清廉潔白な巫女を捕まえて邪悪だなんて。……悟らせてやろうか?

 

「さて、冗談はさて置き、私たちが優勝してしまったわけだが。……欲しいのだろう?」

「そうでした! 優勝者には特別なプレゼントがあるんでした! 霊夢さんが用意した特別なプレゼントが私の手に!」

「というわけで、はい」

「あっさりですね!?……あの、霊夢さん。これは何です???」

「博麗霊夢成りきりセット~夏の悩殺せくすぃーヴぁーじょん~だな」

「こんなもの貰ってどうしろとっ!?」

「こんなものとは失礼だな。私が丹精込めて作った博麗神社の由緒正しき伝統的な巫女服だぞ?」

「悩殺せくすぃーの何処に伝統を感じろとっ!?」

「五月蠅い、黙って着ろ」

「こんな際どい巫女服を着ろと!? 下乳モロじゃないですか! 挙句背中はバッサリ開いていて、お腹も丸見え! 袴もエグめのスリットが入っていて横からほぼ丸見えじゃないですかぁ! こんなん下手な水着より恥ずかしいわぁ!」

悩殺せくすぃーヴぁーじょん(震え声)

「やかましいわぁ!……まさかとは思いますが、これを誰かに着させるためだけに今回の大会を開いたとか、そんな事言いませんよね?」

「……わたし、むずかしいことわかんない」

「このっ、巫女はっ」

 

 だって、可愛い(エロい)服着た女の子が見たかったんだもん。ついでに笑顔の女の子と戯れたかったんだもん。霊夢悪くないもん。

 

「嫌ですよ! 私ぜぇぇぇったいに着ませんからねぇ!」

「何と優勝者には特別なプレゼントがっ!」

「説得が無理なら実力行使ですかっ!? やめ、離してっ離s離せえぇぇぇェェェッッッ!!!」

「安心しろ、私と二人っきりだ」

「何゛処゛に゛も゛安゛心゛の゛要゛素゛が゛ね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ェ゛ェ゛ェ゛え゛え゛え゛エ゛エ゛エ゛!!!」

「どうやってその声出してるん?」

 

 烏天狗一名ごあんなーい。

 

 

 

 

 

 あの後どうなったか、だって? 烏天狗のお味は如何でしただって?……いやいや、誤解しないでほしいな。私は文ちゃんにプレゼントした巫女服を(強制的に)着てもらっただけだよ。そう、文ちゃんの水着写真集を作るためにちょっとした撮影会を開いて個人的に楽しんだだけなんだよ。際どいポーズとか滅茶苦茶撮ったけどなぁ! 途中から文ちゃんも開き直ったのか、ノリノリでポーズ撮ってくれたり、蠱惑的に棒付きアイスをぺろぺろしてくれたり、サービス精神満載だったのが良かったねぇ!

 ところで、巫女服と烏天狗の漆黒の翼の相性凶悪過ぎない? 妖怪という本来人間に仇をなす存在が、それを祓う巫女の服装をしているってだけで背徳感満載なのに、天狗って要素が加わる事で神秘的な要素まで散りばめられているんだよね。

 そもそも天狗って、かの有名な源義経の伝説にあるように、度々人間と関わる話があるくらい人に近い存在だし、神隠しの逸話からしても、山に住まう常識では考えられない超常的な存在という側面が強いんだよね。それこそ一部地域では生贄を捧げることで恵みを得ようとさえもする神のごとき存在という扱いも受けていたんだ。

 だったら文ちゃんと巫女服の組み合わせが常識では考えられないくらい神秘的で愛らしく、天上の神々すらも平伏して奉るレベルに神々しいのは最早必然でもあり、なるべくしてなった、みたいなものだよね。つまり、司会でありながら優勝するのも当然で、特別でヴェ〇タースオリジナルな彼女が特別なプレゼントを受け取るのは運命だったとしか言いようがないよね。QED完了。

 

「んっ、ちょっと霊夢さん! 気になるのは分かりますけど、翼触りすぎです!」

「いや、すまん。……文の翼は綺麗だな。しっとりとして艶やかで」

「褒めても写真しか撮らせませんよ!」

 

 背中バッサリ開いているデザインだから、肩甲骨辺りにある翼の付け根部分とか丸見えなのよね。具体的には人肌と烏の翼のちょうど繋がっている部分に何とも言えない込み上げてくる衝動があるんだ。……具体的には手で可能な限りもにもにしてたい。大体の翼付き少女たちにとっては性感帯みたいだからあんまり触らせてくれないからレア度が高いのよね。

 いやー翼がある系の人外少女の魅力って、普通の人間には絶対に存在しないパーツにこそあると思っている私からしてみたら、もうこれだけで満足できそうだよね。文ちゃん以外だと、最近ではスカーレット姉妹と小悪魔くらいしか触らせてもらえてないのよね。

 蝙蝠っぽい翼も、フランちゃんの明らかに異質な宝石のような翼も私としては大変アリだと思っている。……舐め回したい。

 

「全く、こんな一烏天狗の写真なんて撮っても何の得にもならないでしょうに」

「私にとってはお前たちとこうして思い出を作っていくのは何よりも得難い宝だ」

「まーたそんな調子の良いことを言ってぇー」

「事実だからな。あぁ……今日も本当に楽しかった」

 

 本当に楽しかった。

 文ちゃんとの司会。途中参加の壊れちゃったゆかりん。天子ちゃんと依玖サンの問答。早苗のやらかしに翻弄されるパルスィちゃん。

 腹ペコうふふな幽々子ちゃんと被捕食者なミスティアちゃん。黒歴史晒し隊のルーミアちゃんにけーねせんせー。

 彼女たちとの思い出は、これから先もずっと私の中で輝き続けるだろう。

 

「文は楽しくなかったか?」

「……そんな事、聞かなくても分かるでしょう?」

「ふふっ、ああそうだな……本当に──」

 

──楽しかった。

 

 言葉は飾らない。偶にはそんな日があっても良い。

 

*1
鳴かぬなら鳴かせてみせようほととぎすの意。ダイナミック太閤検地で有名な豊臣秀吉こと木下藤吉郎の才覚を詠ったとか何とか

*2
某人気アプリゲーム、FateGrandOrderに登場する敵役ゼパルくんが、キアラを名乗る魔性菩薩の吐き気を催す慈愛によって、色々と解放されちゃった結果、後戻りできないキャラ崩壊と共にネットの玩具になった姿のこと……みすてないで、キアラさま──

*3
某人気カードゲームの主人公の王様の名台詞。「もう止めて遊〇!」 → 「HA☆NA☆SE」 → 「もうとっくに羽〇のライフは0よ! もう勝負はついたのよ!」は当時の少年たちの心を鷲掴みにした。多分、一番の被害者は遊〇に私刑を強要された魔導戦士ブ〇イカーだと思う。

*4
「俺がガン〇ムだ!」で有名な某ソレスタルでビーイングなガン〇ムマイスターの必殺技である。心と心を繋げる領域的なものを広範囲に展開する、対話のためのシステムらしい。待ち兼ねたぞ! 少年!

*5
文ちゃんに許された贅沢、柿ピー一日半欠け!




かくたのぉ!(書くのってたのちぃたのちぃ)

長らくお待たせした。博麗伝説の最新話!
無事に上下投稿出来たので、拍手して褒めて下さい。
喝采されたいのだよ! 私ぃはぁ!

はい、調子乗りは部屋の片隅にジャス〇ウェイしておいて、長らくお待たせしましたね。
今後は定期的な供給が出来るように更に力を入れていこうと思います!(キーボードクラッシュ)

ところで、今回試作で注釈機能なるものを試してみたのだが、どうだろうか? ネタの解説もしやすいので、他の話にも展開予定である。(独断と偏見っ!)
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「最初は面白かったけどずっと俺tueeee続けるのは流石に飽きるわ」って感じの擦れた異世界チート転生者が人の不幸の味に目覚め、歴史の影にチラチラ出ては悪いことする話


総合評価:9490/評価:8.39/連載:2話/更新日時:2024年03月27日(水) 00:00 小説情報

小鳥遊ホシノの作り方(作者:ベジがぐてー)(原作:ブルーアーカイブ)

 ユメ先輩に転生した。大好きなホシノとの学校生活が始まる……ことはなかった。ホシノとの学校生活が始まることに間違いはなかった。けれど大好きなホシノではなかったんだ。


総合評価:3603/評価:8.39/連載:24話/更新日時:2025年11月19日(水) 16:55 小説情報

オーバーロード 降臨、調停の翼HL(風味)(作者:葛城)(原作:オーバーロード)

チート餅だけど、地球規模で荒廃して絶滅待ったなしな状況をどうにかできるだけのチートじゃなかった、世知辛いね▼せめて、ゲームの中ぐらいはみんな笑顔にな~れと死ぬまで頑張っていたら、ゾーイになっちゃっていた!? しかも、ここは何処!?▼というお話


総合評価:16565/評価:8.14/完結:57話/更新日時:2023年07月20日(木) 00:22 小説情報

転生腹黒幼女は装者たちを曇らせたい(作者:靉靆 )(原作:戦姫絶唱シンフォギア)

▼ 美少女の曇り顔に脳を焼かれた転生者幼女が装者たちを曇らせようと奔走する話。▼ なお幼女は重度のハピエン厨であるものとする。


総合評価:8289/評価:9/連載:20話/更新日時:2025年06月29日(日) 19:30 小説情報

めっちゃ強いレミリアたんになった転生者が自分を捨てたお父様をぶん殴る話(作者:わらしべいべー)(原作:東方Project)

 弱いと思ったら実は強い奴って、ロマンあるよね。▼


総合評価:14474/評価:8.83/完結:10話/更新日時:2023年04月01日(土) 00:44 小説情報


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