でもしっかり読んでくれると嬉しいです。
「俺の個性についてですか?」
「ああ、そうだ。」
俺は個性把握テストの後に相澤先生に呼び出されていた。どうやら話の内容は俺の個性についてらしい。
どうするか...この際正直に話してみるのもいいのかもしれない。
しかし...
「はじめに聞く。お前の個性は異形型か?」
「え?」
放たれた疑問に俺はつい素っ頓狂な声を上げてしまう。異形型?いやたしかに俺の個性は異形型とも捉えられる。でもそれは個性の内容を知らなければ無理な話だ。
なんでそんなことを...いやそれよりも問題は
「俺に個性があることを信じてくれているんですか?」
「実技入試と今回の体力測定の結果を見て無いと考える方が難しいだろ」
そんな俺の質問に淡々と答える相澤先生。
確かに前の入試の結果や今回の体力測定を見ていれば俺に個性があると考えても何もおかしくはない。しかしその場合、俺の個性は身体強化だと考えるのが普通である。
「あの?でもなんで俺の個性が異形型だと思ったんですか?」
俺は少しの期待を込めて相澤先生に質問をする。もしかしたら彼らのことを証明できるかもしれないと...
「それは簡単だ。お前がボール投げをする瞬間緑谷の時のようにお前の個性を俺が消していたからだ。」
「なっ!」
先生の言葉に驚きの声をあげる。
まさかあの時自分も個性を消されていたとは全く思わなかった。
「ええ。その通りね。あの時あなたとの繋がりが一時的とはいえ遮断されていたわ。」
チラリとイヴの方を見るとイヴはそう答える。
どうやらほんとのようだ。
「だがお前は個性を消したにも関わらず結果は言わずもがな。俺の個性は相手の個性を消すことができるが、異形型の個性は消すことができない。」
「なるほど、それで俺の個性が異形型だと思ったんですね。」
「ああ、その通りだ。見た目からは考えづらいがな。」
どうやら先生の個性は全ての個性を消せるわけではないらしい。まあ考えてみれば当たり前か。異形型の個性まで消せたらそれはそれで怖いからな。
「確かに先生の言う通り俺の個性は異形型です。でも、俺の個性はあの時確かに消されていました。」
「!?」
俺の言葉に驚愕する相澤先生。それもそうだろう今までの話からしてあり得ないことなのだから。
「やはりか、あの時俺も個性を消したことは感じていた。俺の個性でも消せる異形型、今までにないタイプの個性だ。」
「だが、お前は個性を消したにも関わらずあの記録を出した。素の力とは考えづらい。
それはお前の個性と関係あるんだろ?」
「...ええ、その通りです。これ話さなきゃダメですか?」
「生徒の力を把握するのは教師として当たり前だ。合理的じゃない。」
「はぁ、分かりました。話します。でも信じられないかも知れませんよ。」
「それは話次第だ。」
「俺の個性はですね...
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初日終了 下校時間
「ふぅーまさか相澤先生にあそこまで詳しく個性を話さなければいけなくなるとは思わなかったな。」
「やっぱり嫌だったのか?」
「あー、そういうわけじゃないさ。個性の話をしないのは俺がビビってるだけだしな。
それに相澤先生は信じてくれたからな。」
「そうか...」
初日の授業が終わり、今は焦凍と一緒に帰っている。あの後個性の話を相澤先生にしたのだが結果的に相澤先生は俺の個性のことを信じてくれた。
合理的じゃないとか言ってたけど....
しかし初めてだな、先生が俺の個性を信じてくれるなんてこと....
そんなことを考えていると少し後ろの方から自分の名前を呼ぶ声が聞こえた
「く、黒精くん!!」
「ん?ああ、緑谷か指は大丈夫か?」
振り返るとそこには走ってきたのか息を切らしている緑谷がいた。後から追いかけるように飯田とソフトボールで∞の記録を出していた女の子が走ってく
「う、うん!リカバリーガールに治してもらったから大丈夫だよ。あと、そのことなんだけど...」
「どうかしたか?」
「あ、ありがとう!あの時は助かったよ!
黒精君が治療してくれたあとにすぐ痛みも引いたし、リカバリーガールも優秀な子がいるって褒めてたよ、それに結局最下位だったけどあれがなかったら持久走も満足に走れなかったと思うし、それに...」
「わ、分かった!分かったからとりあえず落ち着け」
「あ!ご、ごめん...」
突然ものすごい勢いです話しはじめた緑谷に驚くもすぐに落ち着くように促す。
「まあ緑谷が感謝してるのは伝わったから大丈夫だ、でも別にそんなお礼を言われることじゃないぞ?怪我も完全に治せたわけじゃないからな、あくまで応急処置みたいなもんだったし。それに治りが早かったのはお前の力だしな。」
「え?それってどうゆう...」
「だからそんな気にすることないさ。」
「で、でもなんであの時そんなことしてくれたの?只でさえあの時相澤先生怒ってたのに」
そんな疑問を聞いてくる緑谷。まあ確かにあの時の相澤先生は怖かったが...
「んー?まあ確かに怖かったけどさ...ほら!
怪我した人がいるのにそれを見過ごすなんてことヒーローがするわけないだろ!」
俺は笑顔でそう言うが、緑谷達は何故かその言葉を聞きボーゼンとしている。
いやいや今回俺は間違ってないと思うんだが
「す、すばらしい!すばらしいよ黒精くん!」
「はぁー立派やわ〜。黒精君って優しいんやね!」
突然飯田と∞の女の子が叫び出した。飯田に関してはなんかよく分からん動きをしている
「うん!すごいよ黒精君!分かっててもできることじゃない!」
緑谷までもそれに賛同している。そこまで褒められると何か恥ずかしくなってくるんだが...
「ま、まあとりあえず、ちゃんとした自己紹介がまだだったよな?俺は黒精霊也これからよろしくな。ほら焦凍も!」
「轟 焦凍だ。よろしくな緑谷。」
俺は、少し恥ずかしかったこともあり半ば強引に話をそらす。焦凍がしっかりと答えてくれてよかった。
「あっ!ご、ごめんそういえば僕もまだしてなかった。緑谷 出久です。よろしくお願いします。」
そう言いながら握手をする俺と緑谷。なんかこいつとはこれから先に深く関わっていきそうな気がする。勘だけど...
「お〜、男の友情ってやつやね!」
「いや、それは少し違う気がするんだが
えーと君は確か...」
「あっ、うちも自己紹介まだやったね。私、麗日 お茶子!よろしくね2人とも」
「ああ、よろしくな麗日」
「よろしく。」
∞少女の名前は麗日というらしい。今まで見てきたなかでも分かるようにとても明るい雰囲気の持ち主だと思う。
「それじゃあ、俺たちはこっちだから」
「あっ、うん。また明日ね」
「気をつけて帰れよ。」
その後は5人で帰ることとなり他愛のない話をしながら帰っていた。途中俺と焦凍は別方向となったため別れることとなった。
「いいやつらだな」
「ああ、そうだな。」
俺は焦凍との帰り道、ふとそんなことを呟いた。焦凍は変わらぬ表情のまま答えるが、どこか穏やかな顔になっているのは気のせいではないだろう。
「んじゃ、俺はこっちだから。」
「ああ、またな霊也」
家の近くまで来たとこで焦凍とも別れることとなる。
去っていく焦凍の背中を見ながら、俺の中では1つの考えが頭に浮かんでいた。
あいつらだったら俺の個性のこと、彼女らのことを信じてくれるかもしれないと...
思い出すのは今日出会ったクラスメイト達
まだ全員と話したわけではないが、少なくとも悪いやつはいなかったと思う。
そして俺の個性を信じてくれた相澤先生。
「いつまでも怯えてちゃいけないよな...」
そう呟く彼のことを近くで見ていた彼女が嬉しそうに微笑んでいることに彼は気づかない
「よし!帰ったらまた特訓だ!今日こそは師匠から勝ちをもぎ取ってやるぜ!」
そう言いながら一気に山を駆け上がる少年
その表情はどこまでも透き通っていた。
「あら、それはいいわね 今日こそあの女を
木っ端微塵にしてやりましょう。」
「お前は久々喋ったと思ったらどんだけ物騒なこと言うんだよ!」
そんな会話があったりとかなかったりとか。
てなわけでやっと原作主人公と接触しました。
主人公の個性の詳細はもうちょっとだけ待ってくれると嬉しいです。
それではまた次回!
感想 評価のほどお願いします!!