Fate/Zero Over   作:形右

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 出した士郎の詠唱・宝具の簡単な解説。
 おまけというか、ちょっとした言い訳タイムみたいな感じです(笑)。


オリジナル詠唱およびオリジナル宝具の説明

 無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)

 

 

 

 ―――I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)

 

 ―――Steel is my body(血潮は鉄で),

    and fire is my blood.(心は硝子)

 

 ―――I have created over a thousand blades.(幾度の戦場を越えて不敗)

 

 ――― Unaware of loss.(たった一度の敗走もなく)

 

 ―――Nor aware of end.(ただの一度も勝利はない)

 

 ―――Withstood pain to create weapons,(担い手はここに夢を残し)

 

 ――― go toward for one's destination.(果てへと歩み理想を目指す)

 

 ―――I have no regrets, and never end.(故にこの身は空白を超え)

 

 My all life was(打ち続けた体は)――――

 

 ――――“UNLIMTED BLADE WORKS”.(果て無き剣で出来ていた――!!)

 

 

 

 士郎本来の『宝具』たる、ありとあらゆる武器を複製し貯蔵する『固有結界』。

 ただし、その光景はただの荒野ではなく――

 焼け、枯れた大地には、ある少女たちのくれたモノが刻まれている。

 

 故に、意味を求めずに進むのでもなく。

 理解されない事を受け入れるだけでもない。

 

 ここに在るものは、理想。

 何よりも美しいもので、大切なもの。

 全てを出来ない事を受け入れた上で、全てを望み続けた夢の結晶。

 

 枯れた大地に緑が芽生え、緋色の空は青く。

 けれど、その傷を忘れる事だけはせず――己の本質である剣をこの中に。

 

 歯車を伴う剣の丘。

 赤き剣の荒野。

 雪月の墓場。

 ――――それらに続く、もう一つの『剣の世界』である。

 

 

 

 

 

 

無を極め至りし、夢幻の劔(リミテッド/ゼロオーバー)

 

 

 

 

 

 

 『――――投影(トレース)層写集約(オーバーライド)――――』

 

 この詠唱をトリガーとして、以下の詠唱で以て発動する『宝具』。

 

 

 

 〝――無、色ヲ取リ戻ス(空の身体、色彩を知る)

 

 〝――戦士、則チ是記憶(心、この身に重ね宿す)

 

 〝――夢、其処ニ偽リ無ク(理想、決して違わず)

 

 〝――想イ募リ、形ヲ成ス(強き祈り、夢へ至る)

 

 〝――内ニ残ス剣、全テ此処ニ(積み上げた願い束ね)

 

 

 〝――幻想ハ結ビ、理想ト成ル(ただ一つの剣を生む)

 

 

 〝――全、即チ是一(無限は極限)

 

 〝――一、即チ是全(極限は無限)

 

 

 〝故ニ、剣ノ丘更ニ先ヘ(果てへの道は此処にあり)――――〟

 

 〝――――此処ハ対ノ極、剣戟ノ極地ナリ(この手に象るは理想、示すは業の清算)

 

 

 

 〝――――――無を極め到りし、夢幻の劔(リミテッド/ゼロオーバー)

 

 

 

 イメージコンセプトは『鶴翼三連』と『都牟刈村正』の二つ。

 詠唱の形を組み合わせて、効果や絶対の一撃であるというといった士郎(と村正)の象徴的な宝具に並び立つものにしてみようと考えた結果、あんな感じになりました。

 性質はそんな感じで、なんだかそれっぽい説明にしてみると以下の様になります。

 

 士郎の持つ固有結界を一つに集めた、究極の一撃。

 分類は『対界宝具』で、その一閃は敵の『世界』を断ち、絶つ。

 が、それはただ滅ぼすためのモノではなく――

 これまでの生を、大切な人々を護りたいと願い続けたが為の一撃であるが故に、断ち切るのは命に非ず。

 剣が捌くは募る柵、刃が別つは怨嗟への路。

 平和を求め、溢れる涙を憂い、優しい世界を夢見て来た正義の味方たちの(ユメ)が織り成す、歩み続け、重ねて来たその収斂の全て――。

 それらを束ねた、最果て想いを馳せた『劔』である。

 

 と、こんな感じでしょうか。

 でも一応、『都牟刈』は〝造り続けた結果〟のものですが、どちらかというとこっちは〝歩みの総括〟みたいなイメージで書きました。なので、一時の幕を引くものですが、まだその先に旅路が在る――終わりなき夢を追う士郎の在り方を鑑みて、こうしてみました。

 あと、リミゼロの宝具として考えたので〝『無限の剣製』を集約させる〟という基本は絶対に残しておきたかったので、外側は他の二つで出来てますが、宝具名には結構そのあたりを自分なりに考えてみた部分が結構あります。

 例えば、振るうのは『刀』ですけど、集めているのは『剣』なので旧字体の『劔』にして両方を合わせたイメージにしてみたり……あとは、最後の〝夢幻〟は〝無限〟との音あわせみたいな感じですね。

 ちなみに、そのままの読み方は最後の『劔』だけ読み手の好みで読んでいただければと思ってます。「けん」と読めばエクスカリバ―のそれと近く感じますし、「つるぎ」と読めば士郎の詠唱の方に近い感じがすると思います。

 

 

 


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