~魔法少女リリカルなのはReflection if story~   作:形右

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終章 果て無き旅路へ ―never ending story―

 The Last Story ~Epilog and Prologue~

 

 

 

 ―――ぴぴぴっ

 

 朝。ミッドチルダの首都、クラナガンにある部屋の一室で、枕元で鳴り響く端末の着信音がなのはの眠りを覚ます。

「……ん……っ」

 眠そうな声を上げながら、なのはは枕元に置いていた端末を手に取る。

 何時もなら愛機であるレイジングハートが念話と並列思考にアクセスして詳細を教えてくれるが、これは公私で言えば『私』。つまりはプライベートの回線である。となれば、差出人をそこまで厳密化する必要は無い。

 しかしそれにつけても、なのはの動きはやや鈍い。

「ふぁ……、誰だろ……?」

 やや間延びした声と共に、モソモソとベッドから起きて、着信を確かめる。

 昔から、なのはは少々朝に弱い。何時までも子供というわけでもないので、多少は改善されているものの、やはり苦手なものは苦手である。

 寝ぼけ眼で画面を確かめると、そこに表示されていた名前は―――

 

 

『着信 〝ユーノくん〟』

 

 

「―――ふぇ……っ⁉」

 瞬間。寝ぼけていた頭が晴れ、目がぱっちりと覚めた。

 画面に表示されていた名前に驚いて跳ね起きると、自分がまだ寝巻のままだと気づいて慌て始める。尤も掛かって来たのは音声通話なのだが、そこは気分というか、乙女心は複雑というか。

 ともかくなのはは慌ててさっと髪を直し、寝巻の上にカーディガンを羽織った。鏡の前で恰好を確認して、大丈夫そうだと納得したところで通話に出る。

「お、おはよー、ユーノくん」

 大丈夫かな、とまだちょっとだけ上がった鼓動を押さえつけつつ、なのはは電話に応じた。幸い、動揺は伝わらなかったようで『うん。おはよう、なのは』と、電話口から返ってくる声はいつもと変わらない。

 ややホッとしながら、二人は話を始めていく。

『でもゴメンね、朝早くに急に掛けて』

「ううん、そんなことないよ! わたしもちょっとだけ起きるの遅かったから……」

『そういえばなのは、割と朝起きるの苦手だったね』

「ぅぅ……いわないでよぉ……」

 指摘された部分に、なのはは拗ねたような声を出した。これでもちゃんとしてきてるんだから、と言い訳するように続けると、ユーノも揶揄い過ぎたと思ったようで『ごめん』と苦笑する。

『ちょっと意地悪しちゃってゴメン。確かに今はもう、なのはは立派な教導官だし、ちゃんとやってるもんね』

「むぅ……」

 ユーノの言葉は嬉しいが、なんだか宥められているような状態が面白くなかった。

 褒められた直後に些か子供っぽい反応を返す、というのは本末転倒な気もするが、どうにも彼が相手になると、時折こうなってしまう。

 素というよりは、これは甘えかもしれないな―――と、理性が自己分析を行っている。悔しいけれど、どうにもその通りだから何とも困りものだ。

『なのは』

 ……そして同じだけ、彼に名前を呼ばれることはとてもうれしくて。

「……うん……」

 呼ばれた声にこくんと頷いて顔を上げるなのは。彼女の反応にユーノは微笑んで、話を進めて行く。

 近況報告をするのはいつもの通り。

 最近お互いの周囲で起こった出来事などを告げていき、ユーノは最近『無限書庫』の新しく開拓が済んだ区画で見つかった物のことや、『エルトリア』から来た皆が色々と協力してくれていること、向こうでも興味深そうな遺跡が見つかったといった話題を挙げた。

 なのはの側からは、いよいよ発足する例の部隊の為に、はやてが見つけて来た新人たちのことや、これから彼女らの昇級試験を設け、その力を確かめてから……見込みがあれば、その子たちをしっかり育て上げられるように頑張りたい、といったことなど。

 

 そうして話し込んでいる内に、時間はかなり過ぎてしまっていた。

 

『……あ、もうこんな時間か』

「ホントだ……。せっかく久しぶりに話せたのに、なんだかあっという間だったね」

『うん……。でも、忙しくなる前に少しでも話せてよかった。それに会えなくなるって訳じゃないし、六課には資料請求とかで関わることもあるだろうから……また直ぐ話せるよ』

「そうだね。そうだったら、嬉しいな」

 なのはがそういうと、ユーノも微笑みを返す。

 すぐまた会える。少しくらい離れていても、途切れない絆がある。そんな親愛を向け合って、二人はもう一度笑みを交わし、別れを告げる。

『―――それじゃ、また時間があるときにメールとか送るね』

「うん。またね、ユーノくん」

 と、そういって通信を切ったなのはは、ふぅと一息。

 しばらくの間なのはは満足そうな表情になっていたが、やがて気持ちを切り替えて、羽織っていたカーディガンを近くの椅子の背に掛けて、寝巻から制服に着替える。そして鏡の前で髪を整えると、なのはは机の前に立った。そこには沢山の写真や、先程話していた彼と縁の深い小さな籠が置かれている。

 それを見てまた、自然と笑みが零れる。これまで結んできた絆、思い出が色褪せないように、この先に於いても新しい日々が紡がれていく。

 胸を占める高揚を息と共に吐き出して、気を引き締めたところで、なのはは自身の愛機に語り掛ける。

「―――行こっか、レイジングハート」

《Yes, my master.》

 

 こうしてまた、新しい日々が始まるのだ。

 芽吹いていく種を育て、鮮烈な未来(あす)への道を描いていく為の物語(じかん)へ歩み出していくために。

 

 

 

 ―――さあ、それじゃあ今日も。

    全力全開で、頑張って行こう―――!

 

 

 

 To be next story. ~The After Reflection/Detonation for “3rd StrikerS”~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *** Include_Out ~Invert~

 

 

 

 ───(ふる)き世界。そこにはかつて、数多の王が居た。

 

 しかし、〝諸王時代(そのじだい)〟よりも遥か以前———その当時は、(セカイ)を治める家柄(イス)は一つしかなく、そこにたった一つの国家しかなかったとされる。

 

 故に、王は名ではなく、役であった。

 

 だが、永久に栄華を誇る支配者など存在し得ない。どれだけ強かろうと、どれほどの力を持っていようと、いずれ滅びというモノは訪れるのだから。

 

 そうして崩れた体制から、次の王座(イス)を巡る争いが始まった。

 〝奪い取れるモノ〟だと明るみに出た以上、上を目指すのがヒトという生き物である。

 

 やがて一つだった国は分断され、より一層の拡大を望んだ人々は戦いに明け暮れることになった。

 領土(とち)を巡り、生命(みのり)を争う戦乱の世。

 自らの領土より先にある、更なる天地を目指すようになった強者(つわもの)たちは、すでにかつての座に対する意味をさして見出していなかった。

 

 自分たちこそがこの天地を統べる者である、という意志の下———彼らは、自らを『王』と名乗り始めることに。

 

 ───しかし、統一のためとはいえ、争いによって血を流し、相手を統べることを是とした以上。もはやそれは、決して終わらぬ連鎖として、世界の理として敷かれることになった。

 結果として、その世界は〝一つの国〟という単位に戻ることはついぞないまま、別れた領土を巡り合い、力での支配を目指した『王』たちの時代が訪れ、やがて終わりを迎えることになったという。

 

 

 

「―――と、ここまでが定説なんだが、一つ疑問が湧いて来るんだよ」

「疑問……?」

「ああ。確かに、絶対の王などありえない。

 永久に支配を持続するシステムなど存在しえない。まぁ、ソレを求めている輩は多いのだろうが……。ともかく、現状そんなものはこの世界のどこにもないのだよ」

「それが?」

「結論を急ぐね。私としてはもう少し君とのおしゃべりを楽しみたかったのだが……」

「私としてもそれはやぶさかではないさ。どうせ檻から出られるわけでもないし、最近はつまらない搾取を受けるばかりだったからね。新しい話題は貴重だ」

「ならばもう少し、役者に徹してほしいものだ。なにせ本番はここからなのだからねぇ」

「……ふむ、ではその世界とやらに残る疑問とはなんなのか、そこを教えて欲しいな。私はまだ、滅びた以上の理由を聞いてはいないのだが?」

「いいねぇ、そう来なくては面白くない。

 ───そう、確かに世界は滅んだ。しかしそれは、〝決して争いが止まったことがない〟という事ではないのだよ」

「……なに?」

 訝しむ彼に対し、男はそれこそ待っていたとばかりに語り出す。

 

 争いは、一度は止まった。

 諍いを鎮めた王がいて、やがてその後に天地を統べた王がいる。これについては歴史に確と刻まれた事実だ。

 と、男は語る。

 だが、それはやや不思議な事柄であると、彼は思った。

 

「王は、二人いたのか……?」

「ああ。しかも、まったく別の王家が二人、ね」

「…………」

 

 確かに、ここまで聞けば疑問が湧き上がるのは自然と言える。

 一つの王家が最終的に争いを止め、のちに繁栄に至ったのであれば分かる。しかし、争いを止めた王とは別に、同じだけの武勇を残した王がいる―――とは、些か奇妙な話だ。

 というより、そもそも戦乱を平定出来るだけの力を持ち合わせながら、どうしてそれをそれまで使わなかったのか。しかも目の前の男の口ぶりからすると、争いを止めた王の力は、決してその時代になって生み出された、というわけでもなさそうである。

「――――――」

 しばし、逡巡する。そうして訪れた沈黙に、彼も疑念に辿り着いたと察した男は、話を続けていく。

「君もどうやら察したようだが、実際のところ争いを止めた要因はその時代にのみ合ったわけではない。それどころか、要因自体は更に古の時代と繋がっている、とする説さえあるほどだ」

「つまり、何かしら使えなかった理由がある……と?」

「御明察。当然、使うには条件があった。けれどこんなものは、私は勿論―――今の時代でさえ、少しばかり頭を捻れば解決できる程度の枷でしかない。とりわけ、その時代にあった技術は今と比べて非常に戦の為のものばかり……。倫理、道徳など当然軽視されてしかるべきものだ」

 その言い分には、彼も賛同するところだ。

 技術というモノは、往々にして争いの中でこそ発展する。これは目的の質は問わない、ただの事実に過ぎない。……実際、それに敗北した彼だからこそ、この意味は重々承知している。

「では……」

「何故、使わなかったのか―――理由自体はいくらでも考えられる」

 先ほど条件の看破はさして難しくないと言ったが、それにせよ戦乱の最中であれば用意するための資源に乏しかったという可能性もある。だからこそ、現代ではその王が生まれてくるまでそれを使用することが出来ず、使用者としてはその王の名前だけが主に残されているのだ、と。

 そうでなくても、単純に争いだらけだったというのは伝承による虚像で、実際のところ領土統治、維持の方に力を注いでいたという可能性もある。

「しかしねぇ……単純にそうだ、と断じるのは早計だ。

 実際のところ、その当時その王家が落ち目だったのは事実だ。戦乱を治めた王も、のちに統べた王の側に人質に送られていたほどだからね。まぁこの話を付け加えると、同盟国が引き継いだようにも見えるが―――そうだとするならば、最後に残る王の名が単一であるのは少しばかりおかしいだろう?

 仮にそれが単なる武勇であったにせよ、結局その世界を鎮めたのが最初の王であるのならば、半ば敗北者も良い所だ。結果を伴わない武勇など、伝え残す意味を持つわけもない。ならば当然、理由は必要になるのだよ」

「……ならば、君はその理由をどう考えている?」

「さてねぇ。私としては、とてもつまらないものだと思ってはいる。

 とどのつまり、真実を明かそうとも、求めようともしなかった惰性に浸りきったがゆえに、このような歪な結果を残したのだと」

 問いかけに帰って来た言葉に、彼は何となく、男の抱える鬱憤を感じ取った。彼自身にも覚えのあった、上に御されているという、閉塞感にも似た感覚を。

 どうやら軽薄にも見える饒舌の裏には、興味深い何かが眠っているらしい。

「―――失敬、少しばかり話が逸れた。

 ま、つまらない結果だけなら私とてここまではしない。せいぜい、既存の認識を壊すくらいが関の山だっただろうね。そのくらいならば、君の元に来ることもなかっただろうしねぇ……」

 そう。つまり、そんな男が語るのであれば。

 この先あるものは、当然―――。

「なら、此処からは面白いものが聴ける……という事で良いのかな?」

「もちろん」

 即答し、男は続ける。

 確かに惰性であった可能性は否めない。しかし、決してそればかりではなかったという可能性を見出していたが故に。

「確かに、彼の王家が持ち得た兵器(チカラ)は強力だった。だがねぇ、それだけならばいくらでも道はあっただろうさ。時の果てが見えないヒトであろうとも、争いの時代に持ち得る力の意味を知らない筈はない。尤も、これは目を逸らすだけの愚鈍であれば名を残せないという推察が大きいのだが……」

 しかし、と男は言葉を一度切り、大袈裟に身振り手振りを加えて、次を語り始める。

「そうでなくても、力は必要だった。

 ───では、持ち得たはずの力を積極的に投入しなかった理由は何か。

 時代を掻き乱さないため? 同盟者同士の取り決め? そんなもの、全く持ってナンセンスだ」

 代替品として用意した駒であろうと、或いは用意すべき駒であったにせよ、使いようなどいくらでもあっただろうに。

 手に入れられるものを見ようともせず、先を目指さないなどあまりにも馬鹿げている。

 と、男は吐き捨てる。……ただ口調そのものは、どこか隠し切れない楽しさをにじませてはいたが。

「だがしかし、事実というのは往々にして、現実という名の理屈を飛び越えてくる。……その不条理に阻まれた君ならば、その意味がよくわかっていると思うがね」

「…………」

 彼は答えなかったが、その沈黙は言葉よりも雄弁に答えを物語っていた。

 男は満足そうに一つ息を吐くと、話の続きに戻る。

「そういう事だ。ヒトの願い―――つまり、欲望には終わりはない。

 いついかなる時代であろうと、大きすぎる大望というものは存在する。尤もそれが果たされるか、何かしらの要因(いし)に阻まれるのかは、場合によるわけだが……」

「……皮肉なものだな。初めからそれ以上のものがあっても、使えないのなら代替品のほうがよほど効率的だった、と」

 灰色のベールに包まれた言葉は、果たしてどちらに向けたものだったか。

 それは判らなかったが、男は楽しげにその言葉に対しこう返す。

「いうねぇ。まぁ君の場合、確かにその通りだ。

 目的を果たすためのつり合い、それこそが君の理論の根底なのだろう?」

「…………」

 男の言葉に、再び彼は沈黙で応じる。

 確かに、まだ核心そのものには触れていない。しかしもう既に、多くを語るまでもなく、意志だけはもう通い合っていた。

 後残すは、確認だけ。

「そこで……だ。どうだい? 君の知識、技術を借りたい」

「……何のために、かね?」

「決まっている。いつだって、我々のようなものは不条理を強いられ、それを覆そうとするのが常だ。

 ───ならば、答えは言うまでもないだろう?」

 ならば、つまり。

「…………そうか」

 そう、これは。

「ああ、―――この世界全て、ひっくり返してみないかね?」

 何という事はない。それは二人にとっては、本来常にあるべきもの。今は剥奪された、新たな挑戦への切符というわけだ。

「…………く、くくく、ふはは! それはいい、実に愉快な話じゃないか」

 要するに、吊るされた餌に食いつけと言われているというわけだ。必要だという以上に、尽きぬ試みを進行させるために、互いの理が通い合っているがゆえに。

「だろう? どうだい、乗ってみる価値(りゆう)は十分にあると思うのだが」

 男に問われ、彼は「いいだろう」と言って首肯した。

 が、そこに加えてこうも言った。

「ただし、一つ条件がある」と。

 どうやらその内容だけは男も予想していなかったようで、内容を訊くべく「何かね?」とだけ返し、彼の次の言葉を待つ。

 彼が口にした条件とは―――

「なに、さして当面の差しさわりに成ることでもない。

 ただひとつだけ、不可侵の領域を定めておく―――私の娘たち、彼女らにだけは、危害を及ぼすのは許さない。これが呑めるのなら、君の要求は私にとっても好ましい」

「ふむ……」

 条件自体はやぶさかではない様だが、それでもあえて男は彼の言葉に、疑問(かくにん)を返す。

「それは親の愛情というやつかね? それとも、自分の傑作を他人に使われたくないからかな?」

「フフ―――それこそ、訊くまでもないことだろう?」

「ははっ! それはいい。君も私に劣らず、酷い強欲の様だねぇ?

 ───ああ、分かるとも。

 私にも、似たような娘たちがいてね。自分の作品ではあるが、彼女らは私の娘だ。情を抱きもするが、本質を違えるつもりはない」

「ならばいい。では早速、始めようか───我々の、新たなる研究(ものがたり)を」

「ああ。歓迎しよう、君とは良い協力関係が結べそうだ」

「よろしく頼む。では、そろそろ君の名も聞かせてくれるかい? この欲深き手を取る、君の名をね」

「この名は他人に付けられたものだが、案外気に入っている。自分自身の存在意義、それを体現した名だからね。では改めて―――私は、検体(コード)無限の欲望(アンリミテッド・デザイア)こと、ジェイル・スカリエッティ。

 こちらこそよろしく頼むよ、記憶を司る不滅の悪魔(イモータル・デーモン)―――フィル・マクスウェル」

 

 

 

 ―――そうして、ここにもう一つ。

    裏側にあった物語が、此処に繋がり、始まりを迎えた。

 

 

 




 はい、どうにかこうにか最終話へと至りました駄作者です。

 やっとここまで辿り着きました……が、これでついに、Ref/Det IFの全部の話が終わりを迎えました。そう考えると、なんとも感慨深い様な気がします。
 前回のあとがきで今回はあっさり目に済ませようかと思っていたとか言いましたが、なんか思ったよりも最後のところを重ねたくなってしまい、結構長くなってしまいました。……最後のとこは特に調子に乗ってしまった感がヤバい。風呂敷広げ過ぎやろ、というツッコミがありましたらホントすんません、その通りでございます(~_~;)

 ひとまず、恒例通りに本編の話に触れて行こうかと思います。

 前回の話からかなり飛んだ、しかも部分的な作りになってますので……上手く書けたかどうかは微妙なんですけども、とりあえず最初の部分は、StSでいえばプロローグ後の辺りをイメージしてます。
 原典のStSでいえば、スバティアの昇級試験の前か後くらいですかね。
 まぁそういった細かい所を抜きにすれば、新しい日々に挑むために歩き出すなのはちゃん―――この頃だとなのはさんですかね―――と話をするために電話したユーノくん、というのが主な部分にでございます。
 あとはぶっちゃけ最初の章タイトルの通り、エピローグでありプロローグ、終わりと始まりを書き綴った話ということなので、終わりがあるなら当然始まりもあると。
 そんなわけで、次に向かって歩き出したのが今シリーズの終わりなら、Detでの事件の後に次の話が動き出す、始まりの部分が次シリーズの始まりという事になります。

 でもさっきも書いた通り、正直ちょーっとばかり風呂敷を広げ過ぎたような気がしてます―――これちゃんと伏線回収できるかなぁ(汗)

 まぁそんな風にネガティブになっていても仕方がないので、ともかく次シリーズも全力でとりかかっていこうかと思います。
 ただ、次シリーズはいきなり一話から始まるわけではなく、少し長いプロローグを置いてからの一話という形にして投稿していきます。
 ちょうど小説のSAOのアリシゼーションみたいな感じの始まり方と言えば判り易いでしょうか。あんな感じで、四つに分けたプロローグを書いてから本編に入ることにします。
 ではここまでさんざん引っ張って来たプロローグの構成を出したいと思います。
 次作のプロローグは、こんな感じで書いていきます。



『Prologue Ⅰ Age70-March ―engage―』
 ―――出現、襲撃。

『Prologue Ⅱ Age71-Octobar ―encounter―』
 ―――出撃、共闘。

『Prologue Ⅲ Blank_Age-Unknown ―emperor―』
 ―――王〝たち〟の目覚め。
 
『Prologue Ⅳ Age76-April ―explosion―』
 ―――空港火災。
 
『Prologue Ⅴ Age80-March ―examination―』 
 ―――本編、開始。



 はい、とまぁこんな感じで行こうかと思います。
 またしてもカッコつけすぎな感ありますが、せっかく原典でもアニメの話数的には一番長く、設定の入り組んだ部分を扱うので、ひとまずこの世界線での人物同士の関連などを決めてから書いた方が良いかなと思いましてこうしてみました。
 なお、お気づきの方も多いとは思いますが、前々からいっていた年齢変更に挑戦してみることに決めました。ぱっと見で分かる通り、五年ばかりStSが始まるのが遅くなってます。
 ただ単純に全員五歳増えているというわけではなく、メインの五人娘の周囲の年齢は五歳すすんでますが、他の面子については調整した年齢にしていこうと思っております。この辺りの整合性も上手くとれるか不安ですが、ともかく頑張って行こうと思います。
 ……ホント、終わるかなコレ。大げさすぎたかもしれない。

 とまたちょっとネガティブ入っちゃいますが、いかんせん割と今シリーズが満足良く出来に仕上がったこともあって、引継ぎで悪くなっちゃわないかと若干不安になっちゃいます。
 でも、書いていかないと何も始まりませんから、ともかく皆様に読んで頂けるような物語を書き綴れるように頑張ります。

 そしてこれで、今シリーズは最後となります。
 Detの円盤が出た時とかに追加のネタがあったら、何か書く可能性はありますが、ともかく本編、番外編共にここで行ったんの終わりとさせて頂きます。

 ここまで本当に、応援ありがとうございました。
 皆様に読んで頂けたことが、書き続けることの何よりの原動力でした。もし次回以降も読んで頂けるのなら、そのご期待に沿えるように全力を尽くさせていただきます。

 ちなみに、今回はアンケートというか、活動報告に意見箱兼質問箱の様なものを用意します。
 リンクは此方になります。
 https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=209003&uid=140738

 決まった質問などは特にありません。

 強いて挙げれば、質問ついでにこのシリーズに満足したかどうか、そして次回作に期待できそうかどうかなどについてちょっとお教えいただければ幸いです。

 質問については、何かこのシリーズや続編についての意見や質問などがありましたらお寄せいただければ幸いでございます。
 そのほかにも、創作関連であればお応えできる範囲でお応えいたしますので、お気軽にどうぞ。
 ただ、ネタバレなどに繋がりそうなものはメッセージなどでの返信でお応えさせていただきますので、そこだけはご了承願います。

 本当に長々と申し訳ありません。
 ではまた、今後もお会いできることを祈りつつ、筆を置かせていただきます。ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました!!
 次回以降も楽しんで頂けるように頑張っていきますので、よろしくお願い致します^^


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