ややこしい事をして申し訳ありません。
SIDE ?
それは、余りにも突然に起こった事だった。
俺は、硬化で敵をぶん殴りつつ危ない奴を助けながら雄英の試験を受けている途中だった…
《ガシャーン!!!!》
という大きな瓦礫が崩れる音と同時に現れたのは、馬鹿でかい姿をした一体のゼロポイントのギミックだった…
『何だよ…この馬鹿でかいギミックは…』
俺は、それを見て唖然とし、自然とそんな言葉が漏れた…
「「「「逃げろー!」」」」
「あんなの無理だ!」
「どうやって倒せって言うんだよ!」
「ふざけんじゃねー!」
他の受験生が叫びながら必死に逃げる中、俺も圧倒的脅威を目の前に、本能が「コイツはヤバイッ!!」と叫び逃げようと方向回転をした時、視界に入いったのは、圧倒的脅威を目の前に恐怖で足がすくんで呆然としている人や最初のゼロポイントギミックの登場の時の瓦礫が落ちて来て埋まっている人…腰が抜け座り込んでいる逃げ遅れた人達だった。
それが視界に入った瞬間、脳裏に浮かんだのは、まだ雄英合格が夢のまた夢だった頃、街中で巨大ビィランに狙われる同級生の女子達に遭遇した時、恐怖で足がすくんで助けにに行くことが出来なかった時の事だった。
『あの時、決めただろ!!俺はもう逃げねーって!それに、ここで逃げ遅れた奴等を置いて逃げたら漢じゃねーし、ヒーローになんてなれっこねー!』
パシッ!と自分の頰を両手で叩き気合いを入れ直し、俺は逃げ遅れた人達がいる方向へと走り出した。
まずは近くいる人達からだと思い、一番近くにいた長袖ショウパンのピンク色に赤色のラインが入ったジャージに黒いタイツを履いて、綺麗な銀色の髪を一つくくりにしたギミックを見たまま動かない少女に声を掛けた。
『おい!おい!お前大丈夫か?』
「?…私?」
その少女が俺を見上げた瞬間、俺は息を呑んだ。それは、綺麗な銀髪に透き通るような緑色の目に真っ白な肌…どこから誰がどう見ても美少女だったからだ。
って、そんな事を考えている場合じゃねー!
『お前しかいないだろ!てか、お前早よ逃げろ!危ないだろ!』
その少女は、不思議そうに首を傾け俺にこう言った。
「あなたはどうするの?」
『 決まってるだろ!逃げ遅れている人を助ける!』
そう言うと、何故か目の前の少女は突然笑い出した。
「あはは!あなた面白いね。同じ考えの人がいるとは思ってなくて笑っちゃった!あなた個性は?」
予想外の返答が返ってきたが素直に答えた。
『硬化だけど…それがどうしたんだ?』
「じゃあ、私がギミックを凍らせて動きを止めるから、その間に逃げ遅れた人達の救助お願い出来る?」
その言葉に、一瞬思考が停止したが、目の前の少女がプレゼントマイクの反則的なスタートの開始の合図に唯一反応し氷の結晶を作り出しそれに乗り凄い速度で飛んで行き次々とギミックを倒していった奴だったのを思い出した。
コイツなら大丈夫かと、何の根拠もなくそう思った。
俺は、ニッと笑い、その美少女の目を真っ直ぐに見て、自分の拳と拳を突き合わせた。
『おう、任せとけ!』
「じゃあ行こう!」
『おう!』
俺達は、顔を見合わせたあと、それぞれの目的のために走り出した。
俺は救助のため、あの美少女は、ギミックの動きを止めるために…
俺は走りながら、あの美少女がギミックを「凍らせて動きを止める」と言っていた事を思い出し、なら瓦礫に埋まって動けない人が最優先だなと思い、見渡したところ、俺から見える範囲には瓦礫に埋まってる人達は3人…
そして、最後の1人を助け終わったそのときだった…
目の前が一瞬にして白銀の世界変わったのは…