ランランルー!!
第6話 再会! ♪
ーおまえ、こんなところでないてどうしたんだ?
ーみんなとちがうの!
りあだけ…りあだけなの…
もう、きついのも…しんどいのも…なりより…きょぜつされるのはもうイヤだ!
ー…なんかよくわかんねぇーけど…
おれさまがおまえんぜったいまもってやる!
それに、おれさまはなにがあってもおまえをきょぜつしたりしねぇ!
ーほんとうに?
ーふん!あたりまえだ!なんせ、おれさまはオールマイトみたいなナンバーワンのヒーローになるんだからな!
ーなら、りあは…
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『ふわぁ………おっきい…』
莉愛はA組の教室のドアを見上げながら思わずそう呟いてしまった。
そんな私に、焦にぃは動じることもなくバリアフリーだろ、と言った。
その言葉になるほどと…納得しつつ、今日からここで焦にぃと一緒にヒーローを学ぶんだっ!と気合いを入れ直しドアに手をかけた。
ガラリとドアを開けると
ばっと一斉に10人以上がこちらを振り向いた。
あたり前だ、なんせ莉愛と焦凍は絶世の美男美少女だったのだから。
焦凍は気にした様子もなく、莉愛はどうしたのかな?と思ってい自分の席に向かっていると、おはようございます。と声をかけられた。
目を向ければ黒髪を高い位置で結んだ頭の良さそうな女の子が自分を見つめていた。
女の子だ!と嬉しくなりふにゃりと笑顔でおはよう!と言えば、はいっ!とハキハキとした声で返してくれた。
「突然すみません。私、八百万百と申します!仲良くしていただけると嬉しいですわ!」
「私、轟莉愛!隣は双子の兄の轟焦凍だよ!
えへへっ私も仲良くしたいな!
百ちゃんって呼んでもいーい?」
「もちろんですわ!わたくしも莉愛さんとお呼びしても?」
「うん!嬉しい」
きゃっきゃっと女の子同士で盛り上がっていれば隣の焦にぃが他の女子から見れば、即ぶっ倒れるようなトロけるような表情で莉愛を微笑ましそうにみていたが、当の本人はまったく気づいてなかった。
するとまたガラリと誰かが入ってくる音がした。
思わず目を向けるとバチりと視線が合わさり、そしてほんの数秒固まってしまった。
それは向こうも同じのようで、彼の方も固まってしまっている。
まるで時が止まったかのように呼吸すらも忘れてしまう。
『勝己、くん…………?』
「莉愛………か?」
開け放たれたドアの側には、小さい頃に一度だけあった莉愛のヒーロー…爆豪勝己の姿があった。
小さい頃に会って以来、勝己君とはあってはいなかった。
あの時は、母の拒絶や自分の個性のことで、精神的にも身体的にも疲労が溜まり、個性が少し暴走し勝手に転送してしまったのだ。
帰ったあと何度も会いに行こうとしたのだが、場所が分からず会いに行けなかったのだ。
たった一度しか会ったことないとはいえ、莉愛の中では自分のヒーローであり、初恋の彼の姿を見間違えるはずがなく、また爆豪もまた初恋の莉愛を見間違えるはずがなかった。
爆豪の記憶の中…初めは悲痛な顔で泣いていた莉愛だが最後に見せてくれたふにゃりと花の咲いたような笑顔の少女はさらに美しく綺麗に成長していた。
両者驚きで動けずにいたが先に動いたのは彼女の方だった。
ガタリと椅子から立ち上がり、扉の前にいる彼の胸に飛び込んだ。
爆豪は慌てて莉愛を抱きとめるが、鍛え上げられた体は数歩後に下がっただけだった。
『勝己くん!本物の勝己くんだ!!!』
「お前なぁ…危ねぇだろ!!転けたらどうすんだよ!!」
『勝己くんだから、大丈夫かなって』
「…おう。」
『ほんとに久しぶり…会いたかった…
それに、私の事覚えててくれたんだ…』
「あたり前だろ、莉愛…」
小さい頃、たった一度だけ会った少年少女がまたこうして出会えたのは、いやどちらもお互いの事を覚えていたのは奇跡に近かったのだ。
莉愛は勝己君のことを1日も忘れたことはなかった。それは向こうも同じで、爆豪もまたずっと莉愛をずっと想っていたのである。
そんな再会を果たした2人は表情から嬉しさが隠せていない。
特に爆豪は付属品であるはずの眉間のシワが消え失せ、これ以上ないほどに穏やかな顔で莉愛と会話をしている。
緑谷がこれを見たら失神するのではないかというレベルだ。
するとガラリと音が鳴り、周りの視線と後ろにいる顔を真っ青ににし、口を大きく開け白目で放心して今にも倒れそうな緑谷に気付いたらしい爆豪は莉愛から視線を逸らし、
「何見てんだぁ"あ"?見せもんじゃねぇぞ!モブ共がッッ!!!クソが!!!!
デクも俺の後ろに立ってんじゃねぇ!!
んで、俺の莉愛をジロジロ見んな!!! 」
「「「「「(別人かよ!!!!!
しかも、地味に自分のもの発言!!!!)」」」」」
「(かっちゃんが…かっちゃんが…
え?え?…夢…
うん…そうだ…そうに違いない!!!
そうだこれは、夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢…)」
目を釣り上げドスの効いた声で周囲に一括する彼は、目の前のと莉愛の対応の差は別人と見間違えるほどだった。
そしてさっき莉愛に見せたあの優しさは彼女だけだと、その場にいる全員がそう認識させられた。
勝己くん?と莉愛が名前を呼べば彼は莉愛の頭を一撫でし、また後で連絡先を聞くと言うので喜んで返事をすれば満足そうに自分の席へと座りに行った。
思わぬ再会を果たし上機嫌で席へと戻れば何故か焦にぃが眉間にシワを寄せこちらを見つめていた。
僅かだが、冷気が漏れ出し周りの気温が下がり、周囲の机は僅かだが凍っていた。
ちなみに百ちゃんは、入り口らへんに避難していた。
首を傾げてどうしたの?と問いかければめちゃくちゃ低い声で、あいつは誰だと聞かれる。
『あいつ?爆豪勝己くんのこと?』
「爆豪って言うのか…莉愛とどんな関係なんだ?」
『勝己君はね…私のヒーローなんだ!!!』
莉愛は後ろに魔王がいるようなオーラを放っている兄に対し、目を輝かせながらそういうとふにゃりとしながら笑いながらそう言うと、焦にぃはこの世の終わりのような顔をした。
どうしたんだろうと、不思議に思いながらも頭を抱える焦にぃの頭をよしよしと撫でる。
すると焦にぃはピクリと固まったあと大人しく撫でられる。
「どうしたの?」
『いや、もう何でもねぇ。』
「?そう?」
するとまたガラリと扉が開く音がした。
「友達ごっこしたいなら他所へ行け
ここは‥‥ヒーロー科だぞ」
声のしたほうに視線が集まる、そこには寝袋とともにお世辞にも綺麗とは言い難い男性が横たわっていた。
「はい。静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね、あ、担任の相澤消太だ。よろしくね」
「「「「「『(担任!!?)』」」」」」
横たわっている人が担任ということに驚いていると、自称先生は、寝袋の中から体操服を取りだした。
「じゃあ、早速だがこれきてグラウンドにでろ」