「イザーク、私の話を聞いてください」
「姉さん、ここは魔界なんだが」
「姉弟の繋がりに、垣根は存在しないのですよ。それでですね、第二回GPの話なのですが」
「……ああ、おめでとう。魔界でも、限定化したとは聞いている」
「ふふん、ありがとうイザーク。合コンの際にはGPな姉さんの名前を使ってもいいのですよ。聖王のお墨付きです」
「……それは遠慮しておこう。それで、本題はなんだ?まさか、話がそれだけではないだろう」
「?この事を報告に来たんです。あ!なるほど、イザークも姉さんともっと世間話がしたかったのですね!」
「いや、そうじゃない」
「照れですか?初ですね。遠慮はしなくていいのですよ、姉弟ですからっ!」
「……。随分と、フットワークが軽くて無遠慮な聖王がいたもんだな、こr──」
「イザァァァク!!姉さんのことは姉さんと呼びなさい!!今はプライベートなのですよ!?」
「……悪かった、許してくれ」
「ツーン……ミカエラお姉ちゃんボソッ」
「え?」
「ミカエラお姉ちゃん大好きボソッ」
「……」
「ミカエラお姉ちゃん大好き♡と言いなさい」
「空耳であって欲しかった」
「イザークは、姉さんのことが嫌いなのですか?だから頑なに、拒むの です ぅ、か……」チラチラ
「そうだ」
「ふぇ?……嘘ですよね、そんな……う、うそに」
「そうだ。ミカエラお姉ちゃん大好き」
・・・・・。
「イザァァァク!!」
「フン……」
「イザァァァァァァァク!!!!」ガバッ
「くるなっ!?」
「あ痛っ、イザァァァク!!」ダキッ
「……今日は調子が狂いっぱなしだ」
「うふふ、イザーク。前より少し、背の羽が大きくなりましたね」
「魔界は空気から違う。この魔力による影響だろう」
「じつはイザーク。私も、成長しました。さて、どこか分かりますか?ヒントは、今も当たっています」
「……腕が伸びたのか?」
「腕、腕て、魔族じゃないんだから。はぁ……ほんとはぁ……イザークには失望しました。ご褒美タイムはお終いです」
「別に、姉さんの言いたいことが分からないでもない。ただ、無いものは無いからな。嘘は吐けん」
「イザークの馬鹿!もう知りません!」
そうして姉は、天界に帰っていった。俺は必至に笑いを堪えている部下に雷撃を浴びせた後、強固な結界を張るように指示を出したのだった。
今度こそ結界が機能するかは別として、拒絶の意思だけでも伝わればいいと願う。なんの為に俺がバランスを取っているのか、知らないわけじゃないだろう。これに懲りて──
「聞いてくださいイザーク……イザーク?(バリィン!!)イザァァァク!!」
やっぱりなッ!──完──
ミカエラとイザークの活躍がないのは、だいたいロストエデンのせい。征戦しなきゃ()