ルイズと無重力巫女さん   作:1-UP-code

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第三十九話

 

夜の闇が段々と深くなってゆくトリステイン魔法学院…

その女子寮塔の上階にある部屋の窓から飛んで出てきた霊夢は、塔の出入り口へと降り立った。

持ってきた御幣は紙垂の付いている方を上にして担いでおり、体が動くたびに音を立てて揺れる。

(やっぱりというかなんというか。流石にこうまで暗いと見つけられるモノも見つけられないわね…)

地上へ降り立った霊夢は、外が余りにも暗いという事実に内心溜め息をつく。

既に辺りは闇に包まれており、少し離れたところにある城壁に置かれた燭台から出ている明かりがハッキリと見えている。

しかしそれはここを明るくするには至らず、仕方なく霊夢は自分の両目に神経を集中させて辺りの様子を探り始めた。

いかなる状況でも冷静に判断し、相手の攻撃や弾幕を避ける博麗の巫女にとってこれぐらい朝飯前の事である。

彼女の目はゆっくりと、しかし確実に夜の闇に慣れていく。

やがて数十秒もしないうちに辺りの風景が少しだけハッキリと見えたところで、霊夢は出入り口付近である物を見つけた。

朝と昼、それに夕方には多くの女子生徒達が出入りする女子寮塔の出入り口に、潰れたカンテラが放置されていたのである。

まるでハンマーで叩き付けられたかのようにカンテラ全体がひしゃげており、ガラスも粉々に割れて地面に散乱している。

 

これが霊夢が思っているほどの存在が起こした仕業でなくとも、確実にただ事でないのは確かだ。

「さてと、こんなことをした犯人は何処にいるのかしらね…」

一人呟くとそのまま足を一歩前に出して塔の出入り口からロビーへと入り、すぐ横にあるドアへと視線を向ける。

幸いドアの真上には壁に取り付けられた燭台があり、ドアとそのドアに取り付けられたプレートには【事務室】という文字が刻まれている。

霊夢にはその文字は当然読めないのではあるが、きっと学院の教師辺りが寝泊まりしているに違いないと直感した。

すぐさま霊夢は、そのドアへ近づこうとしたのだがその前にドアノブが回り、油の切れたような音をたててドアが開いた。

ドアが開いた先に佇んでいたのは…マントを外し、何も入っていない花瓶を右手に持ったミセス・シュヴルーズであった。

シュヴルーズは顔を真っ直ぐ地面を向けており、彼女の真正面にいる霊夢にその表情を見せはしない。

霊夢は一瞬誰かと疑問に思ったが、とりあえずここの教師だろうと判断して声を掛けた。

 

「ねぇ、アンタ学院の教師でしょう?さっきここからものすごい音が……!?」

言い終わる前に霊夢は、突如顔を上げた教師の゛顔゛を見て不覚にも言葉を失ってしまった。

しかし、今のミセス・シュヴルーズの゛顔゛を見れば誰もが驚愕するに違いないであろう。

 

いつも生徒達からは「優しいシュヴルーズ先生」と言われ、慕われているミセス・シュヴルーズ。

その彼女のふくよかな顔についている両目に覆い被さるかのように、アイマスクのような得体の知れない物体が貼り付いていた。

例えるならば「色鮮やかなはんぺん」というのがしっくり来るのであろうか。

はんぺん程の大きさもある薄い虹色の物体がミセス・シュヴルーズの目に貼り付いているのだ。

更にその物体はナメクジが地面を這うかのようにゆっくりと動いており、見る者に吐き気を催させる。

霊夢は吐き気とまではいかなかったものの、その場で体を硬直させてしまった。

 

それを隙ありと見てか、シュヴルーズ『らしきモノ』は右手に持っていた花瓶を振り上げた。

それに気づいた霊夢がしまったと言わんばかりの表情を浮かべた瞬間、無情にも花瓶は霊夢の頭に向けて振り下ろされる。

しかし黙ってやられる霊夢ではなく、持ち前の運動神経で振り下ろされた花瓶を両手で受け止めた。

あと一歩というところで止められたが、シュヴルーズ『らしきモノ』は振り下ろした花瓶をもう一度振り上げる。

霊夢はすかさず、シュヴルーズ『らしきモノ』の右手首を手刀で打った。

無駄のない動きで繰り出された手刀おかげで、シュヴルーズ『らしきモノ』の右手から花瓶を手放す事ができた。

床に落ちた花瓶は陶器が割れるかのような音と無数の破片を床一面にまき散らす。

武器を失ったシュヴルーズ『らしきモノ』は一瞬だけ動きが止めたが、それが命取りとなった。

「ハァッ!」

覇気のある声と共に、霊夢は鋭い回し蹴りをシュヴルーズ『らしきモノ』の顔…否。

正確にはシュヴルーズの『目にはり付いている物体』へお見舞いした。

 

グチャ!……ベチョン!

 

鋭い蹴りは見事その物体をシュヴルーズの顔から取り除く事が出来た。

無理矢理はぎ取られた物体は、生理的に嫌な音を立てて今度は地面に貼り付く。

そしてそれから数秒も経たないうちに、はんぺんを彷彿とさせる平べったくて丸い形から素早くその姿を変えていく。

グニョン…グニョン…と嫌な音を立てながら変貌したその姿は、ナメクジそのものである。

しかし、その見た目は見る者が恐怖を覚えるほどグロテスクなものであった。

赤から黒へ、黒から黄色へと…その体色は目まぐるしく変化していく。

ときにははんぺんの時と同じような虹色から数十色もの絵の具をバケツに入れてかき混ぜたような色まで…

そんな風に忙しく色を変えながら、ドクンドクンと体を震わせる。

常人ならばまず、その不気味さに全身の毛が逆立つほどであった。

 

しかし霊夢は、その生物に対し毛が逆立つどころか僅かな怒りを露わにして言った。

「気持ち悪いヤツね…さっさと死んでちょうだい」

 

すぐさま懐から一枚の小さなお札をとりだし、サイケデリックなナメクジに投げつける。

手を近づけたくない不気味なナメクジの体にそのお札が貼り付いた瞬間、ポッ…とお札に小さな火がついた。

だがそれも一瞬のことで、あっというまにその火は大きくなってナメクジの体を包み込んだ。

その身を炎に包まれたナメクジは体全体を無茶苦茶に振り回しつつ、消滅していった。

僅か数秒の出来事の後に残ったのは、元はお札だった小さな灰の山だけでナメクジがいた痕跡は全くない。

見ていて不愉快になる存在がいなくなったのを確認した霊夢は小さな溜め息をついた。

「ホント…この世界の生き物はよく私に絡んでくるわね。人間も含めて…」

イヤミにも聞こえるかのような事を呟いた後、床に倒れているシュヴルーズへと視線を向けた。

あの変なナメクジに寄生されていた彼女は何事も無かったのかの様に、幸せそうな表情を浮かべて寝ている。

それを見た霊夢は放っておいても大丈夫ね。と心の中で呟いてドアが開いたままの事務室へと入った。

 

 

夜の事務室には、生徒が寮塔を抜け出さないように二人の教師が部屋の中にいる。

しかし…今日に限ってその部屋には誰もおらず、代わりに凄惨な光景が広がっていた。

部屋に置いてある二つのベッドの内ひとつは、無惨にも切り裂かれている。

教師達が夜遅くに書類仕事をする為の机は横倒しになっていて、高そうな椅子は徹底的に破壊されていた。

そして綺麗なフローリングの床には、水とも血とも言えない不気味な液体が付着している。

霊夢は部屋の中を見て目を細めた後、一歩ずつ足を進めて部屋の奥へと進んでゆく。

(さっきの悲鳴が聞こえてすぐにここへ来たというのに…よほど気が立っていたのかしら?)

心の中でそんなことを思いつつ、霊夢は前方にある窓の方へと歩み寄っていく。

開きっぱなしの窓はキィキィと音を立てて風に揺られており、恐怖をあおり立てている。

だがありとあらゆる怪異に立ち向かう博麗の巫女には、そんなもの等こけおどしにすらならない。

それでも用心に用心を重ね、深い闇に覆われた外が見える窓の方へとゆっくり近づいていく。

段々と近づくたびに窓を通して入ってくる生ぬるいのか冷たいのかわからない風が、霊夢の顔と黒髪を撫でる。

この部屋全体を包む得体の知れない恐怖よりもその風に鬱陶しさを覚えつつも、霊夢はゆっくりと窓から顔を出して外の様子を探る。

 

今夜は月が隠れているということもあってか、一メイル先の視界は闇に閉ざされてしまっている。

窓から顔を出して外の様子を確認していた霊夢は一回だけ頷くと、勢いよく開きっぱなしの窓を出口にして外へと飛び出した。

ガサッ…と靴が芝生に触れる音を出して外に出た霊夢は、目を瞑ってこの付近一帯の気配を探り始める。

(思った通りね…今朝の化けものと同じような気配の持ち主がここの何処かにいる…!)

予想していた通りの気配を察知できた霊夢は、次にその気配の持ち主が何処にいるのか探り始める。

それから数十秒後。パッと目を開けると、スッとある方角へと顔を向けた。

顔を向けた先に何があるのかある程度知っていた霊夢は、目を細める。

(場所からして、明らかに誘ってるわね…。かといって放っておけば何をしでかすかわからないわ…)

全く面倒なことになったわね。と呟いた後、霊夢は大きな溜め息をついた。

 

「結局、何処にいても博麗霊夢のすることは同じってコトなのね…ハァ」

溜め息の後に呟いた皮肉めいた言葉に、霊夢はやれやれと言いたげ表情を浮かべてまたも溜め息をついた。

結局、どんな所にいても自分は人の命を脅かす化けものを退治するしかない宿命にあるのだ。

今更悩んでも仕方ないのだが、こうも頻繁にこういうコトがあると頭を痛ませる要因となってしまう。

しかしこのまま悩んでいても勝てる相手には勝てないと知っている霊夢はすぐにその気持ちを切り替える。

(でもすぐに済ませれば早く寝れるし、さっさと片づけますか…)

頭を軽く振った後、キッと目を細めると背中に担いでいた御幣を左手で勢いよく引き抜いた。

シャラララン、と御幣の先端に付いた薄い銀板で作られた紙垂がハンドベルとよく似た綺麗な音を鳴らす。

黒一色に塗られた御幣の本体は長く、もしもの時には槍のような武器としても役に立ってくれるであろう。

 

次に右手でお札を何枚か握った霊夢はフワッと体を浮かばせると、そのまま闇の中へと向かって飛んでいった。

飛んでいった先にあるのは、先程顔を向けた方角にある衛士の宿舎であった。

 

 

霊夢が暗闇の中へと消えていって一分くらいした後、一人の少女が事務室へと入ってきた。

少女は部屋の凄惨な光景に一瞬足を止めたものの、すぐに何事もなかったかのように歩いて窓の方へと近づく。

先程、霊夢が出入り口として使用した窓から外の様子を覗いた後、ずれていた眼鏡を右の人差し指でクイッと持ち上げた。

 

「……見失った」

少女――タバサはそれだけ言うと踵をかえし、事務室を後にした。

 

 

 

 

場所は変わって、ルイズの部屋――――

霊夢とタバサが部屋を出てから僅か数分後…

開きっぱなしの窓から入ってくる冷たい夜風で起きることなく、魔理沙とルイズは熟眠している。

いつもならば朝まで寝ているのだろうが、今夜に限ってそうはいかなかった。

突如、灯りのない暗い部屋の隅からボゥ…と黒い人影が現れたのだ。

そいつは自らが出てきた部屋の隅から音もなくルイズ達の寝ているベッドの傍へと移動する。

起きている者がいれば幽霊が出たと叫ぶであろうが、生憎そんな者はいない。

 

ベッドの傍へと近づいた人影は自身の懐をゴソゴソと漁り、小さな人形を取りだした。

次いで、手のひらサイズの人形の背中に付いているゼンマイをゆっくりと巻き始める。

キリキリキリ…キリキリキリ…と独特の音が静寂と闇に包まれた部屋の中に木霊する。

やがて十回近く回したところで人影は手を止め、人形をルイズの傍へと置いた。

人影の手から離れた直後、人形はルイズの方へトコトコと歩き始める。

既に深い眠りに落ちているルイズはそれに気づくこともなく、とうとう人形はルイズのすぐ目の前にまで来た。

そこで人形は急に動きを止めると、突然腕を上下に動かしながら人間でいう口の部分からこんな音声を発した。

『つるぺたって言うなぁー…!』

一体何処の誰から取った声かは知らないが、あまりにも悲惨な叫び声である。

そんなある種の女性に対して悲壮感を漂よわせる叫び声が、ルイズの耳に容赦なく入っていく。

「うぅ…ぅ…」

最初の方こそ悪夢にうなされるかのように悶えていたが、段々とその意識は覚醒していく。

何せ自分が今一番気にしている事を耳元で寝ている最中に呟かれているのだ、たまったものじゃない。

そして人形が動き始めてから数十秒が経った頃、遂にルイズは声の主に対して反逆を始めようとしていた…

 

「うぅ…だれが…だれが…――― 誰 が ツ ル ペ タ よ ぉ ! !」

思いっきり両目を見開いた大声でそう叫ぶと、枕元に置いていた杖を手にとった。

無論杖の先を向ける相手は自分の耳元で自分のコンプレックスの元を呟く相手である。

しかし、その相手があまりにも小さくしかも人間ではなかったということに気づいたのには、数秒ほどの時間を要した。

最初は部屋が暗くて良くわからなかったものの、目が部屋の暗さに慣れるとそれが人形だということに気が付いた。

「なによ…コレ。人形?」

意外な犯人の正体にルイズは何回か瞬きをした後、その人形を手にとってマジマジと見つめた。

その瞬間、ふと目の前でバッと何かが光り輝いてルイズの姿を照らし出す。

突然のことにルイズは呻き声を上げる暇もなく目を瞑ると、何処かで聞いたことのある声が聞こえてきた。

 

「こんばんはルイズ・フランソワーズ。良い夜をお楽しみかしら」

まるで世界の理を知り尽くした賢者ですら弄んでしまうかのような麗しき美少女の声。

ルイズはすぐにその声の主が誰なのか直感し、目を瞑りながらその名前を呼んだ。

 

「一体こんな時間に何の用なのよ…ヤクモユカリ!」

まるで彼女がその名を呼ぶのを待っていたかのように、光はフッと消える。

ルイズが恐る恐る目を開けてると案の定、目の前にはドア側の椅子に腰掛けている八雲紫がいた。

彼女は最初に会ったときに来ていた白い導師服ではなく、紫色のドレスを身につけている。

まるで自分のイメージカラーだとでも主張するかのように、そのドレスは彼女にとっても似合っていた。

しかし、寝ている最中に嫌な起こし方をされたルイズはドレスなど眼中になく、この無礼な相手に対してどう落とし前をつけようか考えていた。

「熟眠している貴族を無理矢理起こすなんて、無礼にも程があるわよ…」

「御免あそばせ。でも私たち妖怪にとって、夜というのは人間でいう朝を意味しますのよ?」

起きたばかりのルイズは今の自分に出せる少しだけドスの利いた声でそう言ったが、紫には全く効いていない。

それどころか必死に睨み付けてくるルイズを、まるで可愛い仕草をする子猫を見つめるかのような目で見ていた。

人を夜中に起こしてニヤニヤと笑みを向けてくる紫に、ルイズは前に霊夢が言っていた言葉を思い出した。

 

―――コイツ相手にムキになっても意味ないわよ

 

(霊夢の言う通りね…まるで笑顔を浮かべた人形相手に怒鳴ってる感じがするわ…)

「はぁ…で、人を夜中に起こすほどの用事って何なのかしら?」

生きている相手に対してどうかと思う例えを心の中で呟いた後、ルイズは溜め息をつきながら話し掛けた。

どうせなら話し掛ける前に爆発の一つでもお見舞いしてやりたいところだが、結局はしないことにした。

こんな夜中に爆発を起こしたら他の生徒から翌朝嫌な目で見られるし、第一人の皮を被ったこの化けもの相手に正攻法が通じるとは思えない。

つまりルイズは、無意識的に八雲紫という境界の妖怪に対してある種の恐怖心を抱いていたのである。

「…無断で借りていた物を返しに来たのと、ちょっとした話をしにきたわ」

無断で借りていた物ですって?ルイズはその言葉にピクンと体を震わせて反応した。

貴族とかそういう物を抜きにして、人の物を何も言わずに持っていくとは何事だろうか。

いくら人よりも上をいく存在だからといって、少し厚かましいのではないか。

ルイズは心の中でそう思ったが、それを口に出す前に紫が頭を下げた。

「まぁ借り物の件についてはちょっと忙しくて言うのを忘れていたのよ。ごめんなさいね」

「え…?あ、あぁ…まぁ謝る気があるのなら別にいいわよ…」

絶対他人に頭を下げることはしないような相手に頭を下げられて、流石のルイズもあっさりと許してしまう。

まぁ寝起きということもあってか、ルイズもそれ以上追求することはなかった。

 

「ふわぁ~…で、借りた物って何のよ?それが気になるんだけど」

欠伸をしつつもルイズは、そんなことを紫に聞いてみた。

ルイズの記憶では、自分が記憶している持ち物は大抵この部屋に今も置いている筈だ。

一体いつ紫は勝手に持っていったのであろうか。

そこが気になっていたものの、一方の紫はルイズの質問に対して紫は目を丸くした。

「あらら…その様子だとどうやら忘れちゃってるようね…」

よよよ…と紫は泣き真似をしつつも左手の甲で口元を隠して微笑んだ。

その態度にルイズはムッとしたのだが、またも霊夢の言葉を思い出して怒りを堪える。

「一体何を持っていったのよアンタは…?でも…とりあえずは返してくれるんでしょう」

「えぇ。…でもそれは後でも出来るからまずは話の方を済ませちゃいましょう?」

ルイズの言葉に紫はそう答えた後、パチン!…と指を景気よく鳴らした。その瞬間…

 

「さぁ、話を始めましょうか」

 

ベッドの上にいたルイズは一瞬にして――

 

「……!?」

 

――ベッド側の椅子に座らされていた。

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