ヤンデレ淫乱ピンクの末路

1 / 1
ヤンデレ淫乱ピンクの幼馴染に感度3000倍になる薬を飲ませた話

 白磁のような美しい肌。

 満開の桜のような桃色の髪。

 透明感のある水晶玉のような瞳。

 薄く色づいた唇。

 誰もが見惚れるような美貌を持った俺の幼馴染。

 名前は、麻木(あさぎ)という。

「君さぁ、今日のお昼休み、Dクラスの佐伯さんのDカップおっぱいを見てたでしょ」

 学校からの帰り道で、彼女はジト目でそんな事を言い出した。

「Cクラスの私のCカップじゃ満足できないってわけ?」

「それ、いちいちクラス言わなくても良くない?」

 麻木は不満そうに言葉を続ける。

「あのねえ、浮気はセックスだけじゃないんだよ。あの子犯したいな、って思った時点で浮気なわけ」

「いや、そこまで思ってないよ」

「じゃあどこまで思ってたわけ?」

 彼女のジト目が強くなる。

「いや、まあ、大きいなあって思って見てただけで……」

「もうそれ不貞行為じゃん。半分セックスみたいなもんじゃん」

「半分セックスってなんだよ。半分だけ挿れてるのかよ」

「半分だけ挿れたらもう完全なセックスだろう。君は馬鹿なのか?」

 麻木は馬鹿にするように言って、ピンク色のツインテールを大きく揺らした。

 どこか釈然としない気持ちになる。

「例えばさ、私がクラスの男子を見て、あ、あの人デカチンだぁ!って喜んで見てたら嫌でしょ」

「お前いつもそういう事ばっか言ってるじゃん」

「私が見てるのは君だけだから問題ないんだよ。君のデカチンを凝視しようと何も問題はない」

「問題しかないんだよなぁ」

「あのね、つまり、私は」

 麻木が足を止める。

 俺も足を止めて、彼女の言葉の続きを待った。

「……私は、不安なんだ。不安なんだよ」

 最後は消え入りそうな声だった。

「わかって欲しい。不安なだけなんだ。だからさ」

 彼女はそう言って、真剣な顔で俺を見る。

 そっと差し出された彼女の手には、丸薬が乗っていた。

「この薬を、何も言わずに飲んで欲しい」

「なにこれ?」

「何も言わずに飲んで欲しい」

「……」

 彼女の手から、ひょいと丸薬をつまみあげる。

 注意深く観察するが、よくある市販薬ではないように思えた。

「何も言わずに飲んで欲しい」

 壊れたスピーカーのように繰り返す彼女と、手の中の丸薬を交互に見る。

 危ない予感がした。

「……麻木、前から言おうと思ってたんだけど」

 俺は意図的にゆっくりと言葉を吐き出しながら、彼女の水晶玉のような瞳を見つめた。

「俺、麻木のことが好きだよ」

 麻木はぱちぱちと目を瞬いて、呆けたように口を開いた。

 そこに丸薬を放り込む。

「ほいっ」

「ほわっ!?」

 彼女は奇妙な悲鳴をあげて、それからゴクリと喉を鳴らした。

 途端、彼女の顔が青ざめていく。

「ののののの飲んじゃったじゃないかっ!」

「やっぱり変な薬なのか」

 問いかけると、彼女は動揺したように視線を泳がせながら、あわわわ、と言葉にならない悲鳴をあげた。

「こ、これは感度を3000倍にする薬なんだ……」

「3000倍?」

 彼女はコクコクと頷いて、あわわわ、と頭を抱える。

 見ていてちょっと楽しい。

「ま、まずいぞ。く、くる」

 顔色が、どんどん悪くなっていく。

 流石に気の毒になって、俺は背中を擦ろうと手を伸ばした。

「お、おい、大丈夫か?」

「あああぁぁぁぁああああっ! 頭おかしくなりゅうううううううううううううう! 頭おかしくなっちゃうううううううううぅぅうううぅぅっ!」

 触れた途端、彼女は身体を震わせながら叫び声をあげた。

「しゅごいのおおおおぉぉぉっ! 頭おかしくなりゅううううううう!」

「元から頭おかしいんだよなぁ」

 なんだこいつ。

 ドン引きして手を離すと、彼女は息も絶え絶えに俺を睨みつけた。

「ま、待ってくれ。こ、これはまずいぞ。通学路のど真ん中で淫語を連呼してしまいそうだ……」

「飲む前から既に連呼してただろ」

 突然キリッと真面目な顔をする麻木にちょっとびびる。

「いつもと次元が違うんだ。いつものが勃起率80%なら、今日のそれは勃起率120%ってところかな」

「言うほど3000倍じゃないな」

 ただの精力剤レベルじゃないか。

「だ、だめだ。君の近くにいるだけで興奮してオナニーしたくなっちゃうんだ」

「お前薬飲まなくてもいつもやってんじゃん」

「ああ、身体が火照る……汗がどんどん出てくる……身体中からぶしゃーって出ちゃいますうぅぅ……」

「今日38℃あるらしいしな」

「汗が止まらないんだ……た、助けてくれ」

 本気で困った雰囲気を見せる麻木に、俺は息をついた。

「病院行くか。個人輸入か何かのやばい薬だろ、それ」

「びょ、病院か……そうだな……背に腹は代えられない……」

 

 

 

 

「て、点滴針しゅごいのおおおおおおおおおおっ! 死んじゃうううううううううぅぅぅぅっ!!!」 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。