ヒシミラクルは灰髪を靡かしながら駆け抜け、踏み込むたびにウッドチップが舞っていく。残り2Fでチームメイトと体が並ぶと、それを合図にチームメイトはスパートをかけていく。
お互いに闘争心を掻き立て1cmでも前を行こうと力を込める。両者は横並びで残り1Fを迎える。するとヒシミラクルがほんの僅かに遅れ始め、その差を挽回できずクビ差で先着された。
「先着されたか……」
「やったと言いたいところだけど、もう無理」
ゴール地点から数十メートル通過した地点でチームメイトは思わず足を止め膝に手を置きながら肩で息をする。一方ヒシミラクルは真っすぐ立ちすでに息が入っていた。
「何でもう息入ってんの?手抜いた?」
「まさか、ちょっとスパートかける距離が短かったみたい」
「このズブズブスタミナお化けめ」
「じゃあ、もう1本あるから先に行くね」
ヒシミラクルはチームメイトに声をかけスタート地点に戻っていく。チームメイトはその様子を信じられないと感嘆の視線を向けていた。
メニュー通りであれば5Fを走り3F目でスパートをかけているはずだ、普通のウマ娘なら大きく息が乱れあんな颯爽とスタート地点に戻れない。先着したという自信と優越感はすでに失われていた。
───
「う~ん、今日も走ったな」
「しかし、マスコミの数少なくない?」
大きく体を伸ばしながら満足げにしているヒシミラクルに対してチームメイトは不満げに呟く。有マ記念まで残り2週間、そろそろ本番に向けて取材が活発になる頃合いなのだが、トレーニングを見に来るマスコミは少なかった。
フィーバーに湧いていた京都大賞典前に比べれば半分にも満たない。大半のマスコミはタップダンスシチーやシンボリクリスエスを取材している。
ヒシミラクルの有マ記念の予想人気は7番人気、タップダンスシチーやシンボリクリスエスは勿論、ゼンノロブロイやリンカーンやザッツザプレンティなどGI未勝利のクラシック組より評価されていない。GI3勝ウマ娘がここまで低評価なのは納得できないのだが、今はある意味納得できた。
まず怪我明け、しかも1カ月半で治したが本来であれば全治1年の大怪我だ。不安視されても仕方がない。
次にトレーニングでは時々先着されることがあった。いくら有利な条件といえどGIウマ娘が何度も条件戦のウマ娘に先着されるのはイメージが悪い。
さらにトレーニング内容もイメージが悪い。復帰してからはウッドチップやダートなどのコースでのトレーニングしかやらず、坂路では一切やっていない。
一般的にはコースではスタミナを鍛え、坂路では瞬発力やキレを鍛えると言われている。
ヒシミラクルは菊花賞と天皇賞春に勝利し文句なしの現役最強のステイヤーで、次のレースが天皇賞春であれば1番人気でも不思議ではない。
だが有マ記念は2500メートルであり、このトレーニングではスタミナを無駄に鍛え勝つために必要なスピードが鍛えられていないとマスコミは判断しての評価だった。
確かに常識的な考えとしては妥当な判断だ、だがヒシミラクルは常識に収まるウマ娘ではない。全治1年の怪我を1カ月半で治して復帰するのは明らかに常識外れだ、アグネスデジタルが常識外れのウマ娘と称されるが本当の常識外れはヒシミラクルだ。
チームメイト達はヒシミラクルを現人神と揶揄うことがある。だがあながち間違っていないと思っていた。今は明らかに他のウマ娘とは違っている。上手く言葉に出来ないがあえて言葉で説明するなら神懸かっていると表現するだろう。
別に特段何かが有ったわけではない。だが神懸かっていると思わせる何かを感じ取っていた。これは取材などの短い時間の対面では絶対に分らない。そして何かとは運だろう。
もし有マ記念を走るウマ娘の能力を数値化すればヒシミラクは運の数値が圧倒的に上回り、レースを走れば必ずヒシミラクルに運が向きレースに勝つと。
これを他人に話せば鼻で嗤われるのは確実だ。だがチームメイト達は同じような感覚を抱いていた。
「ミラクル、勝って日本中をひっくり返してやりな」
「任っかせなさい~」
ヒシミラクルは胸を叩き自信満々に言い放つ。一点の曇りもなく勝つと自信に満ちている姿には一種の神々しさすらあった。
「うん?」
チームメイトは何かの気配を感じ徐に近くの植え込みに向かう。その陰にはありがたや、後光が見える、新たな神だと呟きながら拝むアグネスデジタルの姿が居た。
──
栗東寮共有スペース、そこでは多くのウマ娘が過ごし、学園では見られないような組み合わせを見ることもある。そして共有スペースに居るウマ娘は2人のウマ娘に意識を向けていた。
1人はアグネスデジタルもう1人はヒシミラクル、GI6勝ウマ娘とGI3勝ウマ娘、実質栗東寮で屈指の実績の持ち主の邂逅である。
「付き合ってもらって悪いね」
「いいですよ。暇でしたし、それで急に話をしたいだなんてどうしたんですか?」
「いや、有マ記念の出走ウマ娘ちゃんと話をしたりして交流を図りたくてね。最後のレースを良いレースにするためには知ることは大事だからね」
シンボリクリスエスから始まった、有マ記念に出走するウマ娘との交流は順調に続いていた。各ウマ娘と連絡をとり時間を調整し、話し合いの場をもうけ存分に感じていた。
そんな中偶然ヒシミラクル達を見つけ、遠巻きに観察していたが、彼女達の会話を切っ掛けに妄想が捗りながら自分の世界に入り、気が付けばチームメイトに見つかっていた。
これが初対面なのだが、随分気まずい状況になってしまった。今すぐにでも逃げたいところだが、これも何かの縁だと、さも何事もなかったようにヒシミラクルに話しかけ、この後に雑談でもしないかと誘ったら、あっさりと了承し現在に至る。
「全治1年をたったの1カ月半で治しただなんて凄いね。けど大丈夫?」
「問題無いです。有マには万全で挑めます」
「そう、よかった」
デジタルは安堵の息を吐く。ヒシミラクルは宝塚記念から注目しているウマ娘で、是非とも感じたいウマ娘だが、無理して怪我する姿は見たくない。
「それにしてもヒシミラクル理論いいよね」
ヒシミラクル理論とは、強さとは心技体に運を含めた総合値という考え方である。どんな有力ウマ娘が不運に見舞われてもそれも実力であり、勝者は胸を張って勝利を誇るべきである。その考えには少なからず共感していた。
「あの言葉で多くのウマ娘ちゃんが勇気をもらったと思うよ。アタシも勝ってもマグレとか次やったら絶対負けるとか言われまくったし」
間を空けないように言葉を続ける。とにかく褒める。それが会話の方針で褒められて嫌がる者はほぼいないという判断のもとだった。そして誉め言葉は心からの本心だった。
自分がマグレと言われるのはさして気にしていない。だが他のウマ娘達は違う。勝利はウマ娘達の頑張りよって、その舞台に立っていたからこそ手繰り寄せたものだ。
だが周りはそうは思わず意識的に或いは無意識に勝利の価値を落とし勝者を傷つける。そんな中ヒシミラクルは全てを肯定した。その言葉によって多くのウマ娘が救われた。
デジタルがヒシミラクル理論を言っても他者には響かなかっただろう。同じように悩み傷ついたヒシミラクルがたどり着き提唱するからこそ他者に響く。
「私も最初はそう思っていなかったんですけどね。そういう意味ではアグネスデジタルさんも強いです。特にダートプライドは本当にラッキーでしたね」
「本当にそう。あれは完全に運が良かった」
ヒシミラクルは僅かに目をむく。先の言葉はデジタルを試す意味で発したものだった。ダートプライドは見たが勝てたのは完全に運だった。もう一度やれば勝てないだろう。
先ほどはラッキーという単語を強調して言った。あのレースに勝ったことで自尊心と誇りが芽生え、ラッキーと言われれば言葉では肯定しても本心では癪に障ると予想していた。
だがデジタルの言葉や雰囲気から本心から勝てたのは運が良かったと言っている。その態度に興味が湧いていた。
「アグネスデジタルさんはレースの分野に関しては運が良いと思いますか?」
「レースのカテゴリーなら凄く運が良いと思うよ」
「どこらへんが?」
ヒシミラクルは無意識に身を乗り出すし矢継ぎ早に次の問いを尋ねる。運が良いと即答した。その反応は期待感を抱かせるものだった。
「全部かな。まずはパパとママが産んでくれたこの体と家庭環境、そして小さい頃にトレーナーに出会って、チームに入って、プレちゃんと同じ部屋になって、アタシが今まで出会った人々や体験したもの1つ1つは物凄い偶然の結果で、その偶然が連続した結果今のアタシが居る」
デジタルは感慨にふけるように語る。競技人生において小さいものから大きなものまで様々な苦難や困難があった。そして小さな苦難は自分の運によって回避したのだろう。その結果が今の自分の競技人生だ。
1つでも歯車が狂えば、天皇賞秋でオペラオーとドトウと走れず、ドバイでサキーとも走れず、香港でプレストンとも走れなかったかもしれない。そう考えれば最高に幸運に恵まれたとも考えられる。
ヒシミラクルはその答えに満足げに頷き自分に言い聞かせるように語り始める。
「私はレースとは運の良さの比べ合いだと思っています」
「どういうこと?」
「この学園には私より量も質も高い努力をしたウマ娘は多く居るでしょう。それでも私はGIに勝ちそのウマ娘達は勝てない。それは私のほうが肉体的な才能が有ったから、つまり才能有る肉体に生まれて運が良かったから。私より肉体の才能があるウマ娘も多く居るでしょう。それでもGIに勝てないウマ娘も居る。それは正しく努力できる環境がなく才能を伸ばせなかったから。つまり環境に恵まれて運が良かったから」
「そういうことか、何となく言いたい事は分かる」
デジタルは同意するように首を縦に振る。多くのウマ娘を見てきた。1人1人は懸命に努力し高みを目指した。そのウマ娘達が自分より怠けていて劣っているとは決して思っていなかった。
しかし実績には差が出てしまう。ならその差は運の有無でしか無い。運とは神の領域であり人間ではどうしようもできなく、つまりウマ娘のせいではない。そのように考えるようになった。
「でもそれだと勝つ人は最初から決まっていることにならない?」
デジタルは僅かばかり不満げに呟く。ヒシミラクルの理屈は才能や努力の質を運と言い換えている。現時点で運の総量を増やす方法は明確に見つかっていなく、結果はある程度決まっているとも言える。
フィジカルが弱かった者が技術と精神を鍛え抜き頂点を掴んだ者、何度も怪我してレースを走るのは無理だと言われても走り続け勝った者、それらの者達は懸命に足掻き努力した。
その成長分すらも決まっていたもので、成長できたのは運が良かったと片付けるのはウマ娘達の意志の力を蔑ろにしているような気がした。
「確かに肉体の才能を努力によって上回ることは可能だと思います。それは低いレベルの話です。今回の有マ記念に出走するウマ娘は其々が最大限の努力をしているでしょう。それでも差はつくのは肉体の才能や出会いや環境による努力の質、つまり運の差で結果はすでに決まっています」
「う~ん、そうなのかな」
デジタルは悩まし気な声を出す。言いたい事は分かるが釈然としない、運も確かに重要だが、やはりレースの結果は過ごした時間や努力によって培われた力という、本人によるものが左右すると思いたい。
「ヒシミラクルちゃんも大怪我したけどすぐに治したでしょ。あれもやっぱり運だと思ってる?」
「運です。私がレースに勝ったからヒシミラクルおじさんが儲けた。儲けたから恩を感じて療養所を紹介してくれた。その療養所の治療が驚異的な効果を発揮した。私が手繰り寄せた運です」
デジタルは想いの強さで有マ記念に出走できるまで復帰できたと言って欲しかったが運と即答した。そして運という不明瞭な要素を手繰り寄せたと確信する精神性、普通であれば運が良かったと嬉しそうにするが、ヒシミラクルからは当然の結果であると自信が漲っていた。
一時期は神に祈り運という要素に縋ったデジタルにとって考えらない思考だった。仮に同じ立場だったらここまで断言できないだろう。
「多くのウマ娘は自分が凄いから強くなったと思っています。ですが実はただ運が良かっただけに過ぎない。そしてそれを理解していない者に運は向かない」
自信満々に言い放つ。フロック勝ちでGIを勝ったことに悩み苦悩した。だがトレーナーの言葉や漫画のキャラクターのセリフで運を肯定した。そして実力とは大半が運に左右されるものであり、レースとは運の良さの比べ合いであるという結論に至った。
その言葉には疑念や迷いは一切なく、絶対不変の真実を語るようだった。その姿にデジタルは神々しさすら感じていた。
「アグネスデジタルさんはそこを理解しているウマ娘みたいですね。次の有マ記念は上位人気のウマ娘より注意しないといけないかもしれませんね」
「そうだと嬉しいね。アタシの目的を達成する為には運が必要だから」
次の有マ記念はある意味最も厳しいレースになる。ウマ娘を感じるという目的を達成する為に人事は当然尽くすが天命、つまり運に恵まれる必要がある。ほんの僅かなロスでも命取りになってしまう。
「あっそうだ、一緒に走るレース相手に頼むのもあれだけど、お願いがあるの」
デジタルは何か思い出したかのようにポケットから物を取り出す。それは中央ウマ娘協会が作ったヒシミラクルのお守りだった。
「これにヒシミラクルちゃんの念を込めて欲しいというか、運を分けて欲しいなって」
ヒシミラクルと会話しようと思った時からこのお願いをしようと考えていた。一時期は神頼みをしたが結果的に裏切られたので、この頼みは会話の切っ掛けか笑いを取る程度にしか考えていなかった。
だが今の会話でヒシミラクルには神懸かった運を持っていて、それを分けてもらえばレースで役に立つという予感が有った。
「いいですよ。ただし利子は高いですよ」
「利子?どういうこと?」
「この運は貸しです。有マ記念が終わったら返してもらいますし、アグネスデジタルさんのレースに関する運は根こそぎ頂きます。もう引退しますのでいいですよね?」
デジタルは一瞬慄く、最初は冗談を言うのだと笑おうとしたが、その目は本気で笑みは引っ込んでいた。
「運っていうのはレースの事だけだよね?運を奪われたせいで車に轢かれるとか嫌だし、将来はトレーナー目指しているから、レースの運って事で教え子が不運になるのは嫌だよ」
「勿論、貰えるのはレースに関する運だけです」
「フフフ、それなら安心だね。どうせ引退するから運持っていてもしょうがないし」
だが渡す際には思わず笑みを浮かべていた。少しだけ貸してあとは全て徴収する。闇金もびっくりの高利貸しだ。
それに運を奪うなど出来るかどうかわからず、確認のしようもない。
しかしその言葉には一切の疑念のなく本当に運が奪えると思っている。それが妙に可笑しく面白かった。ヒシミラクルは貰ったお守りを両手で力一杯握って渡す。
「どうぞ」
「ありがとう」
デジタルはお守りをいじりながら礼を言う。見た目や触り心地には変わった点はない。しかし運が籠っていてきっとご利益があるはずだ。
「ところでレースの後に運を貰うって言ってたけど、運ってどうやって貰うの?」
「その人を上回ったと感じた瞬間ですね。タップダンスシチーなら先着すれば奪えますし、アグネスデジタルさんの場合だと先着する…のは違うな。目的を阻止する。あるいは目的を達成しようとした行動すら私が勝つための踏み台というか利用できた場合とか」
「目的阻止は嫌だな。踏み台とか利用する方向なら一向にかまわないから」
デジタルはくだけた口調でお願いする。だが口調とは裏腹にその願いは切実だった。ウマ娘を納得できるほどに感じられなかったら後悔が残り、それは御免被りたい。
「うん?タップダンスシチーちゃんって言ったけど何か有ったの?」
「タップダンスシチーには京都大賞典で運を奪われましたので、有マ記念では奪われた分は利子を含めてたっぷり返してもらわないと」
「そうなの?」
「はい、ジャパンカップで枠順やバ場状態が有利に働いたって言われていますけど、あれは私の運を奪ったおかげですね」
「へ~そうなんだ」
デジタルは目を輝かせながら相槌をうつ。自分の運を奪ったから勝てた。このような発言をすれば間違いなく白い目で見られてしまい、普通なら思っていても口にしないし、思う事すらしない。
だがヒシミラクルは当然のように口にした。何て素敵で面白いウマ娘なのだろう。そしてタップダンスシチーとヒシミラクルに思わぬ因縁が有るのが発覚した。脳内では2人の関係性に対する妄想が即座に膨らんでいた。
「じゃあ、そろそろお開きにしようか」
デジタルは席を立ちあがる。周りを見れば就寝時間が近いのか他のウマ娘達は共用スペースから離れ自室に帰っている。何より思わぬ関係性に対する妄想のせいでまともに会話するのが難しくなってきていた。
「わかりました。ではタップダンスシチーとはルームメイトでしたよね」
「そうだよ」
「ではよろしくと伝えておいてください」
「わかった。伝えておく、お守りはありがとうね、それじゃあお休みなさい」
「はい、お休みなさい」
ヒシミラクルは早足で歩くデジタルを見送りながら一緒に走る有マ記念について考える。有マ記念に出走する目的はタップダンスシチーから奪われた運を返してもらうのは勿論、出走ウマ娘から運を貰う事である。
出走ウマ娘はレースで好成績をあげられたのは運が良かったのではなく、自分の力で強くなったと思っている輩ばかりだ。だがデジタルは即答で運が良いと答えた。そういったウマ娘は運が強い。
本来であればデジタルに運を分け与える必要はなかった。正確にいえば運を分け与えられる確信はなかった。
しかし本当に運を分け与えられたとしたら、運の総量が減ってしまう。それでもふとやってみてもいいとほんの僅かに思っていた。これがデジタルの運の強さと解釈し、心が赴くまま実行した。
アグネスデジタルというウマ娘の運は強い。だがヒシミラクルの運はさらに強い。それは有マ記念で証明されるだろう。
そしてデジタルの運を喰えばさらなる高みに登れる。もしかしたら日本を飛びこえ世界にすら届くかもしれない。更なる飛躍を予感し無意識にニヤケていた。
デジタルは布団に入り眠ろうとするが興奮のせいで一向に眠れなかった。部屋に帰ったのちにヒシミラクルからの伝言をタップダンスシチーに伝えた。
すると大笑いした後に『奪っておいて良かった。次の有マ記念で勝って根こそぎ奪ってやる。ヒシミラクルの運が加われば世界も取れる』と嬉しそうに言っていた。
タップダンスシチーの言動や雰囲気から運を奪ったという確信が有ったのは理解できた。普通であれば運を奪った奪われたなど分かるわけが無い。だが2人には分かっていた。
それは2人だけの共通言語でその言語でやり取りしていると思うと尊みが膨れ上がる。
なんて素敵な関係性だろう。タップダンスシチーのシンボリクリスエスへのライバル心、ヒシミラクルの運を奪い返す決意、有マ記念には関係性の矢印が行きかっている。悔いを残さないようにと話しかけてよかった。もっと色々な関係性を知りたい。
デジタルは今後の楽しみに胸を躍らせながら眠れぬ夜を過ごした。