IS EVOL A KAMEN RIDER? 無限の成層圏のウロボロス SI-N 作:サルミアッキ
惣万「おや、おやおや?天災児さまの視界にも入らない俺がいかがいたしましたでしょうか?あらゆる意味で凡人である、この俺が?」
???「そうだね。ほんっと平々凡々なお前如きにどうして束さんが意識を裂かなきゃいけないんだ。それが未だわかんないんだけどさぁ…、初めてだよ。興味をすっ飛ばして警戒しなきゃって本能で分かる相手は」
惣万「本能?おかしな話だな。非科学的で根拠がない。科学者向いてないんじゃないか?で……何しでかすつもりだ。そっちはそっちで警告しに来たんだろ」
束「そうだね。お前如きにできるとは思わないけど、――――ちーちゃんといっくんにあんま近づくな。殺すぞ」
惣万「……――――は、嫌われたもんだな。でも天災さまに意識されるとは、光栄っちゃ光栄か。ハハハ」
束「(ガン無視)束さんの夢である子どもたちを天に飛ばすとするかな~、あ、もうお前消えてくれていいよ」
惣万「……――――いいのか、
―どうして?何で?どうして私の発明を認めない……?空想?夢物語?違う、そんなことは無い!無能なお前たちが造ればそうだろうけど、この私が造ったんだぞ!“彼女たち”を宙に羽ばたかせたかった、だから造った!……もういいや……なら、こうすれば、世界は気が付くよね?―
―………………それじゃ、お願いだよ~、ちーちゃん。束さんと一緒にさ~、世界をもっと楽しく、面白くしようよ~―
俺はこの世界にやってきてから、ようやく何気のない、暖かな日常を送ってこれた。あぁ、だが……俺はこうなることも知っていた。知っていて放置……していたんだろうか。もしかしたら、もっと平穏を感じていたかったからなのかもしれない。
ある日、その平穏は唐突に終わりを告げる……。
『白騎士事件』。後にこう呼ばれる、ISが世に初めて現れた出来事だ。
麗らかな青空の日だった。その日、何者かのハッキングによって、二三四一発のミサイルが各国の軍事施設から発射された。空には白い軌跡を描いて“絶望”がやって来る。それが見えた人間たちは泣き崩れ、騒ぎ喚き、正気を失ったように笑い出す者まで現れた。
「はいはいはい!落ち着いて!押さない!走らない!騒がない!避難場所が分からない人たちはこちら、カフェnascitaに!地下室が核シェルターになってまーす!……ホラ、一夏!箒ちゃん!声かけて!一人でも多く!」
「惣万にぃ……んなこと言ってもな!話聞きゃしねぇよこんな中で!」
「同感だが……、でも今やらないと……!」
「何とか声出せぇ、声ぇ!」
そんな騒々しい街の中で、俺達は救命活動をしていた。こういう時、幼少期の従軍経験が生きるとは、人生分からないモノだ……。義母さんが万が一の為に造っておいたという地下シェルターを開放し、何とか商店街の人間を収容できた……と思った時だった。
その時、俺はカフェに戻ろうとしていたが、誰かからの視線を感じ、振り返った。
「誰だ。……!」
そこには、空中に立つ騎士がいた。片手にブレードを持ち、両肩の上に浮遊する天使の翼の様な装備――――そして頭と目を覆うバイザー。この世界、ライトノベルの題名にして、カギとなる兵器、『インフィニット・ストラトス』の始まり。
「……白騎士」
俺は微動だにせず、純白の汚れなき機体を見つめる。コレがこれから空を飛び、人々を絶望から救うのだろう。そして世界は、こぞってISを兵器として迎合するのだろう。そう、世界は混沌を極めることになる。
あぁ、俺は知っている。その力を手に入れた
「痛々しいな……」
そう“正体不明の”白騎士に投げかけた後、俺は彼女に背を向けた。同じく彼女も俺のことを振り返ること無く、体を翻しミサイルの雨の中を縦横無尽に蹂躙しだした……。だが俺には分かった、彼女は…………泣いていた。
白騎士が俺の前から飛び去る時、彼女は口を真一文字に結び、頬には光るものが伝っていた。……だが俺は彼女ではない、だから何故泣いていたかなど分かるはずも無い……。
あぁ、だが……。でも……。
「何故だ……?何故俺まで、泣いている……?」
空には何かが爆発する音と、空中で乱雑に途切れたミサイルの軌跡を記した煙……、そして責任を背負い、剣を振り続ける女騎士。
「同情だと……?俺が彼女でない限り、そんなことを思うのは万死に値する……一人一人に運命は決まっている……故に他人の運命に、憐憫の感情を抱くのは間違いだ……」
なのに彼女のことを思うと、どうしても今までの思い出が瞼の裏に映りだす。
俺が作った料理を食べてほんのりと頬を染める千冬。俺と一緒に家事や掃除をし、俺の手際を見て不貞腐れる千冬。一夏と箒の仲の良さを見て、嬉しそうにカフェでコーヒーを飲む千冬……。
あぁそうか……、ようやく気が付いた。俺が抱いていた、胸を駆け回るこの思いに。全く、感情を持たないエボルトと違い、俺は元から感情を持っていたにも関わらず、この体たらくか……。怒りで俺のハザードレベルが上昇する……ハザードレベル8.3……8.5……8.8……!
こんな不条理を千冬に押し付けた天災科学者を忌々しく思う。その天災を理解しなかった傲慢で脳の足りない、権力に胡坐をかいた耄碌どもが許せない。
この世界に来てから疑問に思っていた……。桐生戦兎。貴方は……、『仮面ライダービルド』は人間のラブ&ピースの為に戦った。では俺は……?俺は……逆さまな『LOVE』の文字を持つ『仮面ライダーエボル』は、一体何のために戦えばいい?
人類の為?自分の為?それともブラッド族の使命の為?……どれも違った。そしてようやく気が付いた。俺が戦う理由は――――。
「千冬、お前の為に……この世界を……」
はるか遠き成層圏、片手でブレードを振り回し、押しつぶされそうな責任の重圧の中で唯独り戦う戦乙女。
「俺は、一人の愛と平和の為に、世界を相手取ってもいい……」
こうして、科学の申し子たる“兎”と、天より来たりし“蛇”は世界を挟んで対立する。顔が見えずとも、互いが互いを嫌悪し合う。そして、それはこの世界でも……。
コツコツと足音が響く。不気味に光る地下室の蛍光灯が彼のアッシュグレイの髪を照らす。
石動惣万は眼を赤く光らせると、銀と赤錆色のボトルをセットした小型の銃を構える。
トリガーを引きながら、ボトルがセットされた銃を下から上に振り上げ、黒煙を巻き上げる。
火花が散る音と共に煙が晴れる。そこに立っていたのは、まさに惣万の血に濡れた人生を象徴するかのような、ワインレッドのパワードスーツの怪人だった。
血の色をした怪人……『ブラッドスターク』は言葉を続ける。
そしてその声に反応し、物陰からさらに三人が姿を現す。
三人がそれぞれ銃から黒煙を噴き出させ、周囲をブラックアウトさせると、花火が散る音、通信機が鳴る音、タービンの駆動音がそれぞれ不協和音を奏で、視界が晴れると三体の黒い素体の怪人が立っていた。
廃棄された研究施設の地下室に現れた四人の怪人。彼らファウストは、この混沌の世界に何を思うのか……。
この後のファウストの皆さんの会話
???「ね~、やっぱり潤動~、の方が良くない~?」
???「そもそも言う必要性が感じられません……」
???「では、その掛け声について……、隣のホテルで語り明かそうかァ!キハハハハハァ!」
惣万「こいつら協調性無ぇー……」
※2020/12/25
一部修正
今後の進め方の優先事項
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瞬瞬必生(本編のみを突っ走れ)
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夏未完(消え失せた夏休み編の復旧)
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ちょいちょい見にくい部分を修正と推敲
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全部