IS EVOL A KAMEN RIDER? 無限の成層圏のウロボロス SI-N   作:サルミアッキ

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箒「さて、IS学園の記念すべき初めの一日が終わったな、どうだ?その、慣れそうか?」
一夏「いや、女子高に男が入学させれられて慣れるもなにも…」
パンイチ貴族「ですわよねぇ……下着姿で廊下を移動される方もいらっしゃいますし」
一夏「へぇ……うん?今通り過ぎてった奴、見間違いか?肌色成分多めじゃ……」
箒「 い ち か 」(ガッ←首を掴む音)
一夏「!?」
箒「 ふ り む く な 」(首の折れる音)
一夏「メガリマバッ!」
箒「……あっ、すすすまんごめん申し訳ない今すぐそっちに行く!介錯は必要ないこれより小女は腹を切る!」
一夏「いや死のうとするな!ここギャグ時空だから!そういう台本だから!」
千冬「オルコットは何でパンツ一丁なんだ!?そっちはちゃんと台本通りにしてくれ!」


第二十話 『学園生活のセオリー』

 時は過ぎ去り、夕方。

 

「あ、一夏君、節無君!よかったぁ……まだ教室にいたんですね」

「……?山田先生、どうかしたんですか?」

「えっとですね、二人の寮の部屋が決まりました」

 

 若干おどおどしながら俺らに言ってくる山田先生。……なんかこの人先生って感じじゃねぇよな。身のこなしはよく気を凝らせば戦闘経験者な感じはするけど……。あ、もしかして油断させといて実は……っていう千冬姉の懐刀的なポジション?

 

「……あぁ、成程。政府の命令ってやつですね」

 

 分かってますよ、というふうに言う節無。

 

「そうだ、荷物は二人分、私が用意してやった。有難く思え」

「え――――千冬姉が?ありがたいかなぁ……」

 

 俺はその言葉に一抹の不安を覚えてしまう。

 

「学校では織斑先生だ」

「あでっ」

 

 ごすん、と俺の頭にチョップが入る。

 

「姉のことを少しは信用しろ、これでも昔の様なヘマはしない」

「いきなり矛盾してるよ言ってること」

「まぁ生活必需品だけだが。着替えと携帯の充電器を入れておいた。コレだけで十分だろう」

「すいませーん山田センセー、購買に歯ブラシと歯磨き粉売ってませーん?」

 

 ……惣万にぃ直伝のおちょくり癖がこういう時に出ちゃうのは如何ともしがたいな(アイアンクローされながら……)。

 

「あ、それと……コレが寮のカギになります。無くさないでくださいね?」

「えぇと……俺は、1025室か」

「……僕は一人部屋ですか?そうですか…」

 

 そこで山田先生から浴場が使えない事を言われ、道草食わずに帰る旨を伝えられた。……校舎から寮まで数十メートルなのにどうやって寄り道しろと。

 

 

 

「お、箒?ちょうど今帰りか?」

「あ、うん。一夏もか?」

 

 夕暮れの中、竹刀袋を持ってポテポテと歩いていた箒に声をかける。その道中……。

 

「オイオイ、俺ってお前と同じ部屋かよ!?大丈夫か男女同衾って!?」

「い、一夏と同衾……!?ふ、不ちゅちゅか者ですが……」

「おい待て!?言えてねぇし!じゃないッ、それ以前に色々すっ飛ばしてるからな!?」

 

 大騒ぎ。まぁ一秋が箒と一緒になるより俺が一緒の方が……って何考えてる!俺ェ‼

 

「コレ絶対千冬姉の采配だろ…」

「……千冬さんの?」

「……箒は気にしないでいいよ」

 

 やっぱ分かるか……そりゃそうだよな。中学時代からずっと告白断り続けていたら消去法で…。

 

「でも……、ちょっと安心した」

「?」

「一夏も……私のこと、女として意識していることが分かって…」

 

 

 ………………おいやめて?そんな照れ顔で言わないでくれ?俺の理性がもたなくなるからァァァ‼

 

 

 

 

 ようやく気持ちを落ち着かせて1025室にたどり着いた。節無の方は一人部屋かぁ……良いなぁ……。

 

―ガチャン―

 

「お帰りなさいあ・な・た♡ご飯にします?お風呂にします?それとも、わ・t」

 

―バタン―

 

「箒ナイス」

「イェーイ」

 

 顔を見合わせサムズアップする俺と箒。うん、何もなかった。俺らの部屋に裸エプロンの上級生なんていなかった!

 

 ………………ってそんな訳ないんだよなぁ。

 

「……現実逃避止めよう、一夏」

「……そうだな」

 

―ガチャン―

 

「キスをしましょう、阿良々g」

 

―バタン―

 

「「………………」」

 

 またまた顔を見合わせる。

 

「……服代わってたな」

「うん……」

 

―ガチャン―

 

「まどかぁぁぁぁぁa」

 

―バタン―

 

俺(楽しくなってきた)

箒(一夏と同)

 

―ガチャン―

 

「え、えぇっと……みこーん!」

 

―バタン―

 

 ちょっと今のは分からなかった。クオリティがちょっと低かったな。早着替えの途中だったみたいだし。

 

―ガチャン―

 

「ねぇせめて突っ込んで!?もうネタ切れよ!?」

「ちっ、ギブアップはえーよ、惣万にぃなら喜んでコスプレ大会始めるぞ」

 

 箒も無言でこくこく頷く。さて……。

 

―バタン―

 

 中から『閉めるの!?この流れで!?お姉さんビックリ!』とか聞こえてくるが、しかるべきところに電話をして……。

 

「……あ、もしもし千冬姉?俺らの部屋に半裸のハニトラ要員と思しき人が出たんで拘束すれば良い?」

 

―ガチャバタン!―

 

「待って待って織斑先生呼ぶの!?洒落になんないわよねソレ!?」

「冗談じゃないっす。と言うかもう連絡しましたので逃げんで下さい、生徒会長」

「確信犯だったのね!?そうなのね!?分かっていて弄んでたのね!?私のことは遊びだったのね!?」

「因みに今も会話中ですよ……、携帯」

「あっ……、オワタ/(^o^)\ナンテコッタイ」

 

 おや、どこかから地響きが……(すっとぼけ)。ドドドドドドドドド……。

 

「たぁてぇなしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッッッ‼」

「わ゛ァァァァァァァァッ!?織斑先生コレは何て言うかちょっとしたちょっかいで……!?んみ゛ゃァァァァァァァァ!?」

 

 俺らの前を黒い一陣の風が通り過ぎ、半裸の生徒会長を連れ去って行った。ドコイッタノカナー。

 

「合掌。南無」

 

 箒が思わず読経していた。

 

 

 

 会長が犠牲になったが、無事夕食まで終わり、部屋に戻ってきた俺ら。箒は読書、俺は予習復習をひいこら言いながらやっていた。そうしたら、俺に来客があった。

 

「少しよろしいでしょうか」

「ん?どうしたん……でぇぇっ!?」

 

 俺の目の前には、真昼間に結構なインパクトを与えてくれた金髪生徒が立っていた。まぁそれは良いんだ、うん、IS学園って多国籍な学校だし。ただ問題は……その人がパンイチだったということである。

 

「いっ、一夏!見ちゃダメだ!」

 

 目を覆い隠してくれる箒。うん、グッジョブ!だけどお前の成長した豊かな双丘が俺の後頭部に当たっているのは役得……ゲフンゲフン!

 

「セッ、セシリア・オルコット!いっ、一夏が……男子がいる前で何て言う格好をしてるっ!」

 

 箒は手に持っていた風呂敷をオルコットにかける。ありがとう箒……。

 

「……あー、それは申し訳ございません……しかし持ち合わせがコレだけしか……」

 

 ぱさっと布切れの中にある下着と小銭を見せてくる……さっと箒に視界をふさがれた。

 

「……コレだけ?手荷物は?」

「無いですわよ?」

 

 ハァ!?

 

「そんな訳ねーだろぉ!?見たところ結構育ちの良い格好してんのにこれだけで……」

「いけますわよ!ちょっとのお金と、明日の下着があれば」

 

 流浪の民か?フットワーク軽い鈴でももう少し持つぞ……。

 

 閑話休題。

 

「で、何の用だ、オルコットさんよ」

「あぁ、そうそう、そうでした!織斑一夏さん……」

「あ、一夏でいい……織斑が三人いるんだ、分かりやすい方が良いだろ」

「……宜しいので?ホラ……お隣の彼女さんにだけ呼ばせた方が……」

「……私は気にしない、(一夏がどう呼ばれても私の……には変わりがないし……)」

 

 ん?続けて言った方の言葉聞こえなかったんだが……。顔を真っ赤にして言う箒にオルコットは『コーヒー飲みたいですわ……』と呟いていた……。何で?

 

「あ、それと私も箒で頼む……名字は良い思い出が無くてな」

「あ、そうですの、分かりましたわ……っほん、話を戻します。一夏さん、如何やら節無さんは上級生とのパイプを既に構築しIS操縦のノウハウを教わっているようですわ。そこで提案なのですが……わたくしがISの操縦技術を、剣道有段者の篠ノ之箒さんが戦闘訓練をしてクラス代表に備えませんか」

 

 そう言って俺の方を見てくるオルコット。箒も俺の方を見てフンスと意気込んでる。そしてオルコットからとどめの一言。

 

「気付いていない様ですが、一夏さんからは負けたくない、と言う気迫が感じられましたので」

 

 ……。あぁ、そうかもしれないな……。決めつけるのは良くねぇってのは分かっている。だが、節無とは――――そうさな、“幼い頃顔を合わせてからずっと”相容れることがないと、本能が警鐘を鳴らしていた。

 理由は分からん。人格も普通に良い奴で、ちょっと子供っぽく駄々をこねるところもあるが、他人からの判断はまともそのもの。なのに何処か警戒心が働いちまうんだよな。なんでなんだろ?

 

「……よし。ならよろしく頼む……」

 

 なお、後に箒が言っていたのだが、この時の俺は険しい顔をしていたらしい。あぁ、それはそうだ。

 

 ――――俺が負けたら、誰かにとんでもないことが起こる。どうにもそんな気配がこのIS学園に立ち込めている。一体どういうことなんだ?これがただの杞憂ならいいんだが……。

 

 

「なぁ、ところで。何でそんなに良くしてくれる?」

「あぁ、それは……あの時、自販機を持ち上げてくれ、あまつさえ飲み物を頂きましたからね。このくらいの助力はさせてください、一夏さん」

 

 俺の脳裏に昼間の出来事が思い浮かぶ。

 

「えぇ……」

「?」

「そんなのでか……?どんだけ欲が無くて義理堅いんだよ?」

 

 どうもこのオルコットと言う女子……人が良く自己犠牲精神が激しすぎる気質があるようだ……。

 

「そうですか?それに、一夏さんとも箒さんとも、クラスの皆様も……長い付き合いですからね。そんな人たちの力になりたい、そう思うのは当たり前でしてよ?」

 

 付き合い……?そうなのかと思わず箒を振り返る。

 

「箒……付き合い長いの?」

「……今朝からだ」

「……あぁ、そう……」

 

 いろんな意味でスゲーわ、このパツキン……。俺は考えるのを放棄した。……あ、駄洒落じゃねぇから。

 

 

No side

 

 夜の帳が下りた空に、濛々と黒煙が集まりだす……そして………………。

 

【Bat…B-Bat…Fire…!】

 

『……キヒヒ。解析データが来た。ハザードレベル2.4か。ライダーシステム候補者の周囲には質の良いスマッシュの素体が転がっているな。では、お前に決めたぞ。織斑一夏の為のスイッチになってもらおう………………………………………………篠ノ之箒』

 

 学園の寮を遠くから眺めるコウモリは、一夏やオルコットが部屋の中で談笑しているのを見て、黄金のバイザーの奥の目を輝かせ、薄気味悪く嗤うのだった………………。




 と言うワケで、セシリアはクラス代表戦に出ません!火野コットは一夏のサポートに回ります。前話と今回の話のセシリアは本格的に火野映司(パンイチ)でしたね……。
 口八丁手八丁で生徒会長を煙に巻く一夏。楯無さんすいません……惣万にぃの教えが生きてます。
 それにしても……このSS、気が付いたらUA一万超えていたんですね。驚きと感謝でいっぱいです。やっぱりISと仮面ライダーって相性良いんでしょうか。
 遅ればせながら見て下さっている皆様に感謝申し上げます。大変ありがとうございます。今後ともお付き合いいただければ嬉しく思います。

※2020/12/11
 一部修正

今後の進め方の優先事項

  • 瞬瞬必生(本編のみを突っ走れ)
  • 夏未完(消え失せた夏休み編の復旧)
  • ちょいちょい見にくい部分を修正と推敲
  • 全部
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