IS EVOL A KAMEN RIDER? 無限の成層圏のウロボロス SI-N   作:サルミアッキ

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セシリア「えーそれでは…」
鈴「一夏、箒!」
簪「交際おめでとー」
一夏「お、おうどーも…やっぱ恥ずかしいなコレ!」
箒「と、というか、勢いでABCのAをしてしまったが、恋愛禁止とかあるのだろうか…?」
簪「いやー、元々が女子高みたいなもんだったし、生徒会が校則弄れるし…」
鈴「というか、今更キスぐらいで何照れてんのよ…あんたら裸見せたりしてんでしょーが」
一夏・箒「「それとこれとは話が別だ!というかこっちのほうがなんか恥ずかしい!」」
セシリア「…価値観どうなってますの?」
千冬「ラノベのラッキースケベと、少女漫画的なアレはベクトル違うからなぁ……というかオルコット。お前が一番価値観が怪しいだろうに」
セシリア「はて?(髪ブラパンイチ)」
一夏(もう慣れた)


第四十一話 『ヴェールの奥にいるのは誰?』

 一日経って、IS学園の昼休み。屋上にて仮面ライダー部の面々プラス先生が集まっていた。何故かと言うと……。

 

「みんな、因幡野先生……昨日は済まなかった、この通りだ」

「箒の計らいで弁当を作ってきた……みんなでどうだ?」

 

 ということとなり、仲直り会を一夏が企画したのだ。とは言うものの、全員箒のことを嫌っているわけでは無いのでただの親睦会だったわけだが……、ここで問題が発生する。

 

「おぉ唐揚げか……ありがとうな箒」

「はい、あーん……」

「あ、あーん……」

 

 恋人同士の一夏と箒がべたべたべたべたしているのでその他代表候補生たちが此処にいて良いのか、いたたまれない気持ちになってしてしまっているのだ。

 

「…コーヒー欲すぃ……」

「簪さん、紅茶ならありますわよ」

「ありがと……それにしてもセシリア。イギリス料理かと思ってたらエスニック料理なんだね…。何で…?」

「いえ、深い理由は無いのですが……。そうですわね、昔一人旅をしていた時のことです、自分で作った料理の味で死にかけた事がありまして。その時に出会ったDr.伊達と言う方から薬膳料理として教わったことがきっかけでしょうか?」

「へー、料理の味で人って死ぬんだ……」

「あんたらね……、あ、箒。一つ貰うわよ」

 

 鈴は気を紛らわす為に箒から貰った卵焼きを口に運ぶが……。

 

「……ちょっと箒?この卵焼き甘すぎない?」

「鈴さん?そんな比喩法使わなくても……、うぅ!?」

 

 自分の昼食を食べ終わったセシリアが箒の弁当から一個食べると、その端正な顔を歪める。

 

「げほげほっ?本ッ当に甘いですわっ!?」

「…ケーキみたい…」

 

 同じく箸を動かした簪からも大不評だった。

 

「ん?そうか?我が家の味付けはこんなだぞ?」

「……ちょっと、アタシたちには無理ね。コレ……、ん?」

 

 ウーロン茶で腹の中に流し込んだ鈴は…――――否、生徒たち全員は今まで喋っていなかった先生に視界が向いた。

 

「………――――」

「……?因幡野先生……?どうして泣いてますの?」

「え……うそ?オレ……泣いてた?」

 

 ボロボロと涙を流し、箒の卵焼きを噛みしめる戦兎。

 

「だ、大丈夫ですか?すいません因幡野先生!美味しくなかったら食べなくても……」

「いや違うよ、そーじゃないんだ」

 

 袖で涙を拭う戦兎は、箒に優しく微笑む。

 

「大丈夫、美味しいんだよ。滅茶苦茶美味いよ……、コレ…」

「「「え、えぇ……?」」」

 

 もりもりと箸を動かし、頬に詰め込むその様子に代表候補生たちは若干引いていた。だが、箒だけは一瞬呆気にとられるも、ふっと表情を和らげる。

 

「……、ふふ」

「箒、嬉しそうだな」

「……そうだな、少し、家族と囲んだ食卓を思い出してな」

 

 彼女は顔にうっすら笑みを浮かべ、食事を再開するのだった。

 

 

 

 

 

「さて、スタークが残していったパンドラボックスの残留物質だが……一夏」

「おう」

「任せた」

「おう?」

 

 その日の放課後。仮面ライダー部の部室に来た一夏の前にはフラスコに繋がったパイプやら配線やら……まさに科学実験と言った装置が置かれていた。箒以下の生徒たちは興味深そうにその装置を見ている。

 

「……?何をしろと?」

「この残留物質にベストマッチにするフルボトルを探してほしいんだ。頼めるかな?」

「え、あ、良いけど……」

 

 

 

 だが、一夏は、すぐに安請け合いしたことを後悔することとなる……。

 

 

 

「えーっと?んじゃ……掃除機とライオンンン゛ンン゛ンン゛ッ!?」

「ライオンと掃除機……だめー、はい次」

 

 フルボトルをセットした瞬間に電撃をくらったり……。

 

「タカ、ガトリング……どわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「ホークガトリングも駄目か~、次」

 

 フラスコが爆発して銃弾が飛んできたり……。

 

「ニンジャ、コミック……うわぁ!」

「ニンニンコミックも駄目、次々~」

 

 大量の原稿用紙が教室を埋め尽くしたり……(因みに発生した紙は後日簪がIS学園マンガ同好会に寄付しました)。

 

「……、って戦兎さん、そしてお前等!?なに自分たちだけライオットシールドで身を守ってんだよ!」

「あ~はいはい、んじゃ最後のボトルをセットしようか。実はこれが一番ベストマッチな計算が出たんだよね」

 

 そう言って戦兎は懐にあったラビットとタンクを装置にセットした。

 

「なら最初っからソレ渡せよ!って……コレって?」

 

 一夏は不平不満を言うも戦兎は馬耳東風。突如として目の前でフラスコの中身が赤と青に輝きだし、眩しく光る。

 

「いよっほうっ!ベストマッ~チっ!コレで強化アイテムが造れる~!そんじゃありがとね~っ!」

 

 そう言ってはた迷惑なてぇん↑さい↓科学者は、IS学園の整備室にとんでいく。

 

「……って割に合わな過ぎんだろ、俺ぇぇぇぇぇ!?」

 

 その後、一夏の絶叫が教室に響いたのだった……。

 

 

 

 

 

 さらに時間は跳ぶ。一夏と箒は戦兎から貸し与えられた打鉄を纏いながら、アリーナにて専用機持ちの機体調整を興味深げに眺めていた。

 その時である。

 

「おい、私と戦え」

「…ラウラ・ボーデヴィッヒか?いや、俺には戦う理由は無いんだけど?」

「貴様がライダーだということでも十分にある」

 

 惣万がこの場にいたらお前はミラーライダーか、と突っ込むであろうセリフを言うドイツ軍人、ラウラ・ボーデヴィッヒ。クローズに変身した一夏の方に砲門を向けてくる銀髪の転校生なのだが……。

 

「……おい、ボーデヴィッヒさん。その場所戦兎さんが実験中で立ち入り禁止だったろ?悪いこと言わない。早くそこから逃げろ」

「そうですわよー、アフロヘアになりますわよー」

「また反省室行きたくないでしょ!早く降りてきなさいー!」

「志村ウラ~、後ろ、後ろ~」

 

 その一夏からの忠告に仮面ライダー部の少女達は心配するように各々注意する。……一人変なのいたが。

 

「ふん、そんなウソに乗せられるものか……構えろ、織斑一k」

 

――――ぼっがぁぁん!

 

「へむぅ!?」

「どわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 突然背後から大量の赤と青の泡が発生し、シュヴァルツェア・レーゲンを吹き飛ばす濁流と化す。銀髪の黒ウサギちゃんと一緒に飛んできたアフロヘアの人物は間違えようもない戦兎センセ。

 

「因幡野先生!?どうしたんですか⁉」

「ごっめーん、新アイテムの作成に成功したは良いけど出力調整がまだまだで……」

「アリーナ内で実験するって被害甚大になるってのを知ってただろ!……大丈夫かボーデヴィッヒさん」

 

 このラウラ・ボーデヴィッヒ。その特殊な出生や教育環境故、武力を用いない人間関係やら煽りやら想定外の事態に弱かったりする。それ故戦闘以外の無様を晒すなど初めての体験でありキャパオーバー……。と言うワケで。

 

「……何だ、目に…あ、う…、うぅ…」

「え、あっ、ゴメン!ラウラちゃん大丈夫!?」

「目が……目に泡がぁ……いたい……痛いよぉ」

 

 幼子のように泣くしか出来なくなったラウラちゃん(軍人)。大人である戦兎も記憶喪失故にこんな事態は初めてで、おろおろしだす始末。

 一方彼女に寄り添い、頭を撫でる簪やハンカチを取り出すセシリア。彼らはISを解除しラウラを慰めはじめていた。

 

「あぁ……炭酸目に入ると痛いよなぁ……って、擦るなよ、結膜炎になるだろ。箒と鈴、保健室……いや、まず洗面所で綺麗な水で洗わせてやれ」

「分かったー。取り敢えずほら、手貸しなさい」

「ホラ行くぞ、立てるな?」

「うんみゅ……」

 

 目をくしくし擦りながら歩くラウラを、箒と鈴が姉のように声をかけながら送り届けてやるのであった。

 

「あれ?そういや何であいつ俺と戦いたがっていたんだ?」

「模擬戦がしたかったのではないでしょうか……?」

 

 一方の戦兎さんはと言うと……。

 

「またか因幡野先生……今後実験は生徒がいない時間にやるように……」

「は、はぁーい……。いや、マジですみません……」

「本当にな!アリーナ内が水浸しだ、どーするんだこれ!」

 

 騒ぎを聞きつけて山田、織斑両先生がやってきて対処する事態となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数日が経過する。千冬が戦兎に説教をしたり、戦兎がネビュラガスの中和剤をラウラに点眼液として処方したり、生徒たちが戦兎のトラブルメーカー気質にほとほと頭を悩ませていたりしたが、至って平和な時間が過ぎていた。

 だがしとしと雨が降る日の事……。

 

「いぃやっほう!完成したよ、強化アイテム!」

「あぁそうかよ……んじゃ貸せ」

「あぁ⁉なんだよ返せよ~オレが作ったんだぞ~」

「俺の苦労を労え!そんでもってボーデヴィッヒが泣いちゃっただろうが!」

「へびゅ!?」

 

 天才科学者の脳天にゲンコツを食らわせる一夏。

 

「何するんだよ~!オレの偉大な頭脳を叩くなんて人類の損失だよ!」

「それにしても……今日は箒さん来ませんの?」

「っかしーわね、もうそろそろ来る頃なのに……」

「あっれ皆無視!?ちょっと酷くない!?」

 

 酷いのではない。全員因幡野戦兎の扱い方に慣れてきたのである。そこに軽快な着信音が響く。

 

「っとすまん、箒からメールだわ……ッ!?」

「どしたの一夏?」

 

 簪がわきから覗き込むも、一夏と同じようにさっと顔色を悪くする。そこにはこうあった……――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【篠ノ之箒は預かった、パンドラボックスと交換だ。東都波濤岬の倉庫街に来い。ナイトローグ】

 

「……――――ッのやろう!」

 

 慌ててドアを開け、待合せの場所へ行こうとする一夏。

 

「ちょっと一夏!こんなの絶対罠じゃん⁉」

「だからって見捨てられるか!」

「それはそうだけど!……万全を期していきなさい、ホラ!」

 

 そう言って鈴は簪が取り出していたメモリを投げてよこす。

 

「ソレの中に簪が製作したハッキングソフト入ってるから!まずカメラ映像を調べなさい!」

「え、おぉう⁉予想外なコメントありがとうございます!?」

「いいからとっとと行きなさい!箒取り戻してくるのよ!」

「言われなくてもな!」

 

 そう言って一夏は学園を飛び出していった……。

 

 

 


 

 

 IS学園の離島を出て、日本国土に降り立った一夏だったが、上空から銀とオレンジの人物が降り立った。

 ソレスタルウイングを畳んだビルドはボトルを引き抜き、変身を解除する。

 

「………………止めに来たのか?戦兎さん」

 

 恩師であり、仮面ライダー部の顧問であり、仲間である女性はその言葉を否定するように首を振る。

 

「いいや、先生同行の課外授業だよ…――――、仮面ライダーとしてのな」

 

 そう言う戦兎の片手には鈍色の金属製(パンドラボックス)の箱があった。そして空いた手でスマホを取り出し、フルボトルをセットする。

 

【ビルドチェンジ!】

 

 するとバイクに変形し、タッチパネルを操作して二人分のヘルメットを出現させる。

 

「そのハッキングソフトをここにつないでくれ。リアルタイムでこのバイクが分析してくれるから……んじゃ、行くぞ一夏!」

「飛ばしてくれ、戦兎さん!」

 

 待ってろよ、箒……、そう心の中で言うと、受け取ったパンドラボックスを強く握り、逸る気持ちを抑えるのだった……。




※2020/12/18
 一部修正

今後の進め方の優先事項

  • 瞬瞬必生(本編のみを突っ走れ)
  • 夏未完(消え失せた夏休み編の復旧)
  • ちょいちょい見にくい部分を修正と推敲
  • 全部
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