IS EVOL A KAMEN RIDER? 無限の成層圏のウロボロス SI-N 作:サルミアッキ
戦兎「いや待って。それ二話前の話だからね?グリスはドライバーがぶっ壊れて見せ場なかったからね?」
クロエ?「そんな私のシャルルンに、新曲を歌います!聞いてください!『恋するマドモ〇ゼル』!」
戦兎「いやそれ、CVざーさんの方のシャルの歌ぁ!……ってまさかお前……!」
クロエ(本物)「いい加減にして‼」(ドロップキック)
クロエ?→シャル「ありがとうございますッ!!!」
戦兎「カツラ取れた……ってうわぁシャルルンがシャルロットになってるぅぅぅ!?」
スターク『はっはっは、(性別を)すり替えておいたのさ!』
戦兎「スタァァァァァクッ‼」
ここは、一体どこだろうか……。クロエの目の前には赤い砂漠が広がっている。そこに、サクサクと砂を踏みしめる足音が聞こえてきた。
―んお?ここにいたのか、■■。夜空を見て、どうした?―
―……やはり星は綺麗だ、■■■。あの煌めきが私たち、■■■■の民の胸の結晶の様で……見守られてると思ってしまうな。お前はどうだ、■■■?―
―ん、まぁ……一面が真っ暗な空に比べたら格段に良いけど?―
―全く、無粋なセリフしか言えんのか?ここはもっとこう……ロマンチックな言い方があるだろう?―
―んじゃ……お前の瞳みたいで綺麗だな―
―なッ……不敬もニョ!?―
―フッハハハハ!噛んでやんの!―
―むぅぅぅっ……■■■ァ‼―
「……?」
クロエは眼を開け、頭についていたヘッドセットを外す。辺りは先程までのどこか分からない場所ではなく、IS学園の保健室だった。
「どうだった?バングルの調査で内部のコアとのシンクロ率を上昇させてみたんだけど……」
そう言ってクロエからヘッドセットを受け取る戦兎。一夏の致命傷を治したISと思しきクロエのバングル……それに宿るコアから情報を引き出そうとするも、その作業は難航していた。
「いえ……何か、綺麗なものを見た気がします……それだけしか……」
「……そうか……」
何も覚えていない頭で、薄れる記憶を思い出そうとするクロエ……。だが、何も思い出せなかった。その時、何故かは分からないが、レストランカフェのマスターの顔が思い浮かんだのが、気になった……。
一方……。
「スターク!これは一体どういう事だ!なぜシャルルが仮面ライダーになっている!?」
開口一番部屋に入ってきたデュノア社社長アルベール。ソファに寝そべっている赤いパワードスーツの人間は、まぁまぁとジェスチャーをして彼の怒りを鎮めようとする。
『落ち着けよ、社・長?俺が何も考えずにシャルルを仮面ライダーにしたと思うか?今世界で一番安全な場所は何処だと思う?』
「それは……、ッ!」
その言葉を聞いて、ハッとするアルベール・デュノア。
『そう、分かったようだな!この地球で唯一の、無干渉されるべきにして世界最強が属する場所、IS学園だ』
スタークはゆっくりと落ち着かせるように立ち上がり、彼の肩を親し気に叩く。
『ほらな、言った通りシャルル・デュノアを指一本触れさせない様にしたぞ?』
「……つまり、お前はデュノア社内で計画されていたシャルル暗殺の動きを知っていたのか……」
『まぁな。感謝してほしいくらいだぜ。これでシャルル・デュノアは自衛のための力と
力が抜けたように腰を下ろすシャルルの父親。だが、ほっとしたと同時に、断腸の思いが胸を強襲する……。
『なんだ?親の手を離れていったことが未だ整理できていないのか?そんな事、とうに覚悟できていただろう?それとも何か?今更父親面が出来るとでも思っているのか?』
スタークが空かさずその感情を察し、痛いところを突く。
『はっきり言えば……、そもそも妾の子として生まれたシャルルに接することが出来なかったのはお前等の責任だ。恨まれ、絶縁になったとしても自業自得だろう?』
「………………」
その言葉を聞いて、分かってはいたもののやはり苦し気に顔を歪める『父親』がそこにいた。
『お前たちの愛情は、きっとシャルル・デュノアには伝わらない……』
――――まぁ、伝わる時が来るとしたら…………それは……
麗らかな朝、IS学園の用務員室の一室。三羽烏と雑魚寝していた彼は抱き枕に頬をこすりつけ、間抜け面を晒していた。
「でぇへへ……く~た~ん、……?」
突然周囲の様子が騒がしくなり、『服は何処』だの『邪魔するな』だのと言う言葉が耳に入って来る。うすく開いた瞼に、ぼんやりと映り込んだのは銀髪に赤い瞳の…………。
「おはよう嫁よ。さわやかな朝だな!よく眠れたか?」
「……最悪の目覚めだよ……」
シャルルのことを嫁と言って憚らない銀髪軍人だった。
「む、私の何に不満があるというのだ」
「くーたんかと思ったらてめぇだったのがアウトだよ……、つか何だその恰好。何でくーたんリスペクト?」
彼女はクロエが何時も着ているような、フリルつきのブラウスを着用していた。……――――あれ?と首を捻るシャルル。この服、俺がくーたんを参考に選んだ観賞用の服じゃなかったっけ?……と。
うん、変態ですね。
「夫婦の間柄では包み隠さないものだと聞いた!なので全裸で来たのだが、三羽烏の三人に着替えさせられた!全く、嫁とのスキンシップを何だと思っている、無粋な小姑どもめ……」
「お前等ぁ!グッジョブ‼でもこの銀髪が着てる『くーたんコーデ』の服、俺の私物だろうがァ‼」
「カシラ、服は着るものです、愛でるものではありませんよ?」
「っうぐ、……で、でもさぁ!?」
「デモもタコもありますか?……、あぁ、それとも何か文句でも?」
「……、すさしたっ(すみませんでした)!」土下座ァ!
三羽烏唯一のストッパーであるブルが、笑顔でありながらも……般若の様なスタ〇ドを背後に生み出しシャルルを黙らせた。ついでにラウラにルージュ、ジョーヌまで怯え切ってしまったが、それはコラテラルダメージである。
「つ、……つーかさっきからジャラジャラうっせぇな……。何ソレ」
話題を変えようとシャルルはさっきから聞こえていた音を指摘する。するとラウラは得意げにポケットから黒、赤、青、黄色、そして白のタグが付いたチェーンを取り出した。ムフー、と笑顔を浮かべ、それをつきつけるラウラちゃん。
「ドッグタグだ!部下たちが持ってるものを参考に五人分作って来たぞ!受け取れ!」
朝っぱらからハイテンションのラウラに、若干引き気味なシャルルは皮肉をこぼす。
「ハッ……くーたんから貰えたら、なお良かったんだがよぉ?」
すると……。
「……いらないのか……?」
目に見えて落ち込んじゃうラウラちゃん。しょんぼりとした雰囲気が、幼児体型を更に小さく見せている。シャルルを尊敬する三羽烏からの視線も痛くなった。
「……っち、ピュアかよ……。だぁもうッ!勘違いするな、要らねぇって言ってねぇからな!」
「え……」
「おら、ちゃんと寄越せ」
そっぽを向きながらも手を彼女に差し出し、『早く寄越せ』とでも言うように手をくいくいと動かすシャルル。それによって、ぱぁぁッと顔を綻ばせ笑顔になるラウラちゃん。
「……嫁がデレた!コレがツンデレか、良いものだな!クラリッサに連絡を!」
「だぁもううるっせぇ!ヤダコイツ‼くーたん助けてくれェ‼」
各々がチェーンを受け取ると、三羽烏のルージュが口を開いた。
「で、ウチらの部屋に来たのはそれ届けるためか?」
「まだだ!嫁よ、私たちのデートを始めようではないか‼」
「「「「……………………はあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」
信じてーのデータラーイブ♪
シャルルたちが暮らす用務員室に、騒々しいてぇん↑さい↓科学者がやって来たのは、銀髪兎がやってきてすぐ後のことだった。
「シャルルン、ドライバーのことなんだけど~…、あれ?いない……」
空っぽな部屋には、メモ用紙に『嫁と出かけるぞ!ムフー』(そしてラウラの似顔絵つき:作ジョーヌ)と書置きが残されていた。
「参ったなぁ……スクラッシュドライバーをシャルルン用にチューンするのに生体データが必要なのに……、まぁ後でも良いんだけど。オレとしては今すぐに創りたいっ!でもいない……、そうだっ!良いコト思いついた‼」
「一夏一夏、因幡野先生が変な事言いだしてるぞ?」
「何を言ってんだ……いつもだろ」
「それもそうか……」
最早対処の仕方に投げやり感がある仮面ライダー部員たち。保健室通いからあっという間に復活した筋肉野郎が戦兎をディスる。丁度その時、シャルルンがお熱の美少女が顔を出した。
「戦兎、マスター知りません?」
「あ、クロエ。そう言えばまだいたんだよね……。そうだ!」
何か良からぬことを思いついた戦兎。一夏は嫌な予感がして、思わず口を塞ごうとした……が。
「クロエ、一夏がお前とデートしたいって~」
「「……、ハァァァァァァァァァッ⁉」」
とんでもない爆弾発言をかますてぇん↑さい↓科学者。クロエと一夏は叫び声を上げ、箒なんかは『ならばぁ!答えは、一つだぁ!』とか言いながら木刀を膝でへし折っちゃった。
「丁度いい機会だろ?引きこもりネトドルのお前が外に出たんだ、一夏と一緒に遊んで来い!」
やっぱりこう言う所が篠ノ之束だよなぁ、と思ってしまう一夏(現実逃避)。その言葉に動揺する二人の少女に仮面ライダー部員は声をかけた。
「ちょっとクロエさん?大丈夫ですの?」
「えぇぇ……でっでででデートォォォォォッッッ!?デートってあのデートォ!?」
マンガのように目を回すクロエ。
「……、箒?どしたのむくれて……」
「(ほっぺぷくー)……、ふんッ!怒ってなどいないッ」
(((やだこの子たち、可愛い……))ですわぁ……)
マンガのようにほっぺを膨らませてそっぽむいちゃう箒。
「おい待てよ何で俺が行かないと……」
一夏は戦兎に噛み付くが……。
―以下、パントマイムでお送りします―
戦兎(いいから・黙って・言うこと・聞けよ)パタパタ( `―´)ノ
一夏(ふざけんな・シャルルにでも・行かせりゃ・いいだろ!)バタバタΣ(゚Д゚#)
戦兎(クロエを・餌にして・シャルルを・探すんだってば・馬鹿。そもそも・あいつに行かせて・平和に解決すると・思う?)バッパタ、バタバタバタ(´・ω・`)?
一夏(……思わねぇけどよ!俺には・箒が・いんだよ!つか・なんだよ馬鹿って!筋肉・付けろよ・筋肉!)バタバタ、パタパタ、パパッマッスル!( ゚Д゚#)
戦兎(頼むよ・後で・バナナ・あげるから)バタパタバタタ、(・ω・)bグッ
一夏(やったーバナナだぁウッキー、ってサルじゃないんだよ・俺は!)パタパタバタタバタ、( #`―´)ノ!
戦兎(あーもう・しょうが・ないね~、箒ちゃんも・誘って・ダブルデートに・すれば?)バッタタバタタ、パタタタタ、┐(´д`)┌ヤレヤレ
一夏(……分かったよ)きらりん☆【レボリューション!】
「……っうしっ!クロエ、箒!遊びに出かけるぞ!」
「……っ心の準備がぁ~!」
「……つーん」
一人は顔を真っ赤にして、もう一人は私不機嫌です、と全身で表現している。
「……あー、箒はゴメン、後で埋め合わせはすっから……」
頬を掻きながら頭を下げる一夏。
「本当か?」
「本当だ」
「本当に本当だな?なら良いぞ……」
そう言ってキュッと彼の手を握り、しょうがない奴め、と言うような笑みを浮かべるのだった。コーヒー下さい。
「あ、一夏!クロエに変装させるの忘れんなよ!一応大人気ネットアイドルだから!」
「え?……(おい、じゃあシャルルおびき出すのはどうすんだ?)」
「(アイツなら声か匂いかで分かるんじゃない?)」
「(シャルルェ…、扱いが人間じゃなくなってきてる…)」
ラウラside
やぁ諸君、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。今私は嫁とデート中。こじゃれたカフェでモーニングである。
んっん、テンションが上がってしまった。嫁がアイドルとして尊敬している姉さんのように、私も慎みを持たなければ…。
「
「
そう言って後ろの席でコーヒーを飲んでるベレー帽の女が冷ややかな目で見てくるぞ、嫁よ。
「
「やっべぇ皮肉すら通じない……」
ブルと言ったか。彼女は何故疲れた顔をするのだろうか?
「おっと、寒気が……小便行ってくる」
そう言って嫁は席を立った。その後ろ姿を見ながら私は疑問を三羽烏に投げかける。
「なぁ三羽烏、質問だ」
「あんだ?黒ウサ」
「何故偽名を使っているのだ?そのタグを創る時にドイツ軍の情報網や、更識簪のネットワークを活用して見たのだが……本名があるだろう?」
(私が調べましたby簪)
その言葉で、三羽烏の顔が真面目なモノになる。
「……ウチらは兵器になると同時に名前を捨てた。お前とは逆にな」
まぁ、全てはファウストの策略だったらしいけど……。と付け足すルージュ。
「それで私たちは
「でも変なことにカシラは一度もその名前を呼んでくれないんだよねw、ネビュラガスの影響とかで忘れちゃってるのかなw」
「いや、ルージュじゃないんですし…」
「ヲイ」
……………………。
「……いや、逆ではないか?」
「「「?」」」
あの嫁が、そんな理由で名を呼ばんと言うのは些か疑問がある。ここは私の嫁愛を知らしめる時!
「お前たちの本名を大切に思い、忘れていないからこそ、三羽烏としての名前を言わないのではないのか?…――――本当は兵器として戦ってほしくないからとか、無味乾燥な存在として扱いたくないとか思っているのではないだろうか?」
どうだろうか、私の推察は?私は嫁の事を中々に理解できているだろう?
「……――――おい黒ウサ」
「ん?」
「お礼に飴ちゃんいるか?」
「いらんッ!急に何なのだ!?(; ・`д・´)」
(だが飴玉はちゃんともらった。口に含んだキャンディを転がすラウラちゃん可愛いヤッター)
戦兎「おいどうすんだ!?女になったままだぞあとがきの方のシャル!?」
惣万「落ち着け戦兎、ちょっと中国行って男が滑って溺れた温泉水貰ってくっから」
戦兎「いやマスターが一番落ち着けェ!?『シャルル二分の一』にならないからァ‼」
シャル「くーたん!一緒にお風呂入ろう!?(;゚∀゚)=3ハァハァ」
クロエ「やだーッ!原作通り織斑さんと一緒に入ってェ!?」
一夏「俺だって願い下げだァ‼」
あらすじアイデア提供元:柳星張様ありがとうございます!
※2021/02/13
一部修正
今後の進め方の優先事項
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瞬瞬必生(本編のみを突っ走れ)
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夏未完(消え失せた夏休み編の復旧)
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ちょいちょい見にくい部分を修正と推敲
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全部