IS EVOL A KAMEN RIDER? 無限の成層圏のウロボロス SI-N   作:サルミアッキ

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惣万「第四回、質問コーナー!」
モッピーピポパポ「みーんなー!モッピーピポパポだよ!今回は私が集まった質問を紹介していきます!ではまず烈勇志様からの疑問!『従弟君の事ですが、惣万さん達は始めから彼の事を最終的に消す方法としてロストボトルを使おうと考えていたのですか?』」
惣万「これは……まず前提が違うな。邪魔だったからハザードスマッシュ化させた、のではなく、『ハザードスマッシュ化』させなければならなかった。一夏や千冬の姉弟とは違ったのでな……。三姉弟であったのなら、死ぬことも無かったのになぁ……もがっ?」
モッピーピポパポ「はいはーい?これ以上は答えられませーん?精々頭を悩ませて下さいねー?」
惣万「っぶっは!馬鹿野郎苦しいんだよ!……ほい次!」
モッピーピポパポ「はいはい……さて、今度はウルト兎様から~、何々?『………ぶっちゃけると没ネタはどれぐらいありますか?どんな内容か教えてくれるとありがたいのですが…』ですって」
惣万「あー……色々あったが、この話の原点になったヤツを」
モッピーピポパポ「ほうほう?」
惣万「始めは『ビルド』じゃなくて『フォーゼ』だった。俺はIS学園生徒でラスボスで蛇使い座のホロスコープスだったらしいぜ?だからか俺の誕生日も黄道十三星座が適用されてるっぽい」
モッピーピポパポ「ほうほう学園生徒……え、男?それとも女……?」
惣万「性別不詳……だったらしい……。いやそんなところ引き継がんでも。それになでしことメテオもあいつ等だし……」


―メテオ・レディ?―

鈴「ぶぇっくしぃ!……?誰か噂したのかしら……、はっΣ(゚Д゚)まさか貧ny……(#・ω・)‼ヤルォブクラッシャァ!」
箒「うちの生徒会長の被害妄想がスゴイ件について」

―ホワタッ!―


惣万「……何か変な電波受信した……。あ、あと亡国機業の奴らも黒い獅子座に金キラな蠍座に、あとはやらかす蜘蛛座→天秤座だったなぁ……」
モッピーピポパポ「あー、確かにありましたね蜘蛛座。ジョン・ヒル版ですけど」
惣万「あと兎座→牡羊座の天災とか、世界最強の乙女座とか、おっとりボインな水瓶座とか、生徒会副会長な牡牛座とかとか……」
モッピーピポパポ「うわー、ヴァルゴショックがえげつないですね(超良い笑顔)」
惣万「(……これ腐らせるのに勿体無いな……ディケイドの世界に送るか)おっほん、それでは……」
惣万&モッピーピポパポ「「さてさてどうなる第七十話‼」」


第七十話 『マッドサイエンティスツ 怒りのデス・レース?』

「はぁ……こんなもん私が持っててもな……ん?」

 

 亡国機業の一室……。そこではオータムが頬杖をつきながらビルドドライバーを弄っていた。その時である。片側においてあったタブレット端末が突然輝き、赤い歯車の映像が流れ……そして。

 

「……おやおや~、ちょ~ど良い所に~」

「げっ……ファウストのブリッツじゃねーか……」

 

 オータムは、のほほ~んとしているようで的確に毒を吐くブリッツの事が苦手だった。似非神に比べればだいぶマシなのだが…上司にスコールとの淫行をバラしたのはブリッツだった。……いやまぁ仕事中にヤッちゃうのはこっちも悪いのだが、何処で見てたのやら……(ネビュラバグスターなのでPCやら携帯の中やらに潜んでいました)。

 

「おーたむん、パンドラボックスが何処にあるか知ってる~?ねぇさんが無い無いって言って探してたんだけど~」

 

 ブリッツは自我と言うモノが薄い。それこそ姉や仲間の為に動く以外の目的は無いに等しい。だが、何故だろうか、彼女はお気に入りの人間の前にはちょくちょく顔を出す。その中でもオータムは嫌な頻度で会っていた。何故だby秋姉。(因みに彼女は惣万曰く、弄れば弄る程、面白いぐらいに想像通りのリアクションをするらしい。……それじゃね?)

 

「パンドラボックス?あの鉄の箱みてーな奴か……いや……確かスタークのヤローがMに渡してた、はず…………なんだが、まさか……」

 

 彼女はハッとある可能性に思い至った。

 

「……ふーん、ふむむなるほど~。どーもありがとう~」

 

 対するブリッツは、のほほんとした顔とは裏腹にファウストの計画が予定通りに進んでいることに満足し、赤と青の粒子となって消えていった……。

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 今日は雨が降っている。残暑によって漂う熱が空気に放たれ、妙に蒸し暑かった。寝苦しい、気持ちの悪い夕方に、雨が降る。血のように赤い風景に、液体が垂れる。

 

 ……懐かしい、昔のことを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 質問です。今あなたは戦場に立たされています。目の前には自分を撃とうとしている少年兵がいます。目の前の子供を殺さなければ自分は死にます。貴方は何を使ってこの状況で生き延びますか。

 

 

 

 ……ピストルは駄目だ。引き金を引くとすぐ近くの飛沫が身体に付く。ナイフもダメだ。肉を削ぐ感触がいつまでも手に残る。気持ちが悪い。気持ち悪い、気分が悪い……死にたい。でも死にたくない。

 

 

 ……俺は悩み抜いた末、最後に銃を選んだ。

 

 

 そこからは楽だった。というか慣れた。遠くの人間の頭を撃てば自分の服に血がかかる事も、人の体温が抜けていく冷たさも感じることは無かった。

 

 気になるとすれば、遠くに見える豆粒大の頭から噴水の様に弾ける赤い色と、柘榴の様になった脳漿が地面に垂れる事。本当に見ているのが疲れる色だった。

 

『……そんな死んだ目で言われても、ねぇ』

『……お前だって同じ目してんじゃねぇか、ミーナ』

『いやいや、一番酷い目をしているよ、君が』

 

 違いない、人殺しの目になった子供たちの中でも、俺は間違いなく怪物だった。取り憑いた死体の細胞を一からブラッド族のものへと造り替え、超人的な潜在能力を潜ませた。だから死線を潜り抜けて、人を殺して生き延びる事が出来た……。だが、幸か不幸か、心はずっと人間のままだった。いっその事、心まで怪物であれたのだったらどれだけ楽であったのだろう。

 

『……ソーマ、連絡が入った。十一時の方向距離一三〇に数二十四。恐らく決死隊よ。……どうする?』

『……どうって決まってるだろ。殺らなきゃこっちが死ぬ。ミーナ、アーミア。全員で生き抜くぞ』

 

 隣には何人もの子供がいた。俺と同じで親がいない、明日さえ分からない人間達が使い捨ての道具として大人の代わりに戦わされていた……。そこでふと思ったのだ。

 

 

『(なんで俺達は子供なのに人殺してるんだ?)』

 

 

 ナンデ、ダト?生キルタメダロウ?ココニイル子供ハソレ以外デハスグニ死ヌ。ソレホド劣悪ナ世界ナンダヨ、裏側ナンテ。

 

 

 目の前では血の飛沫が地を汚す。涙によってぐしゃぐしゃに濡れた顔が宙を舞う。恐怖を紛らわすため薬に溺れ、濁った眼がこぼれ落ちる……。

 

『……最後だ。神様に何か言う事は?』

『……バカが、……この世に神も悪魔もいねぇんだよ、同類(きょうだい)。悪魔みてぇな大人は腐るほどいるけどな……』

『……そうだな。往生しろよ、同類(きょうだい)

『はっ、……地獄で待ってるさ』

 

 

 

 

 

―パァン……―

 

 

 

 

 

 ……死にたくねぇ、って思ってる餓鬼共が戦い、その半分が死んでいく。そんな理不尽が……。

 

 通ル。ダッテココハ、地上ニ生マレタ地獄ナンダカラ。人間達ノ愚カサノ掃溜メナノダカラ……。

 

 

 俺の第三者の目がそんなことを呟いた。だが、当事者の目線に立ってみれば分かる。理解はしたが納得なんぞできる訳がなかった。

 

 

『……だったら、神様みてぇな大人もいねぇかな……なーんて……』

 

 

 いつの間にか、記憶は戦場からスラムや糞溜めに移っていた。あの民族紛争を生き残った子供たちは、大人達から捨てられたらしい。まぁそっちの方が都合がいい……。あのまま使い潰されて死ぬより、飢えて野垂れ死ぬ方が、惨めでとても人間らしい……。

 

 

 だが、俺は生かされた。化け物の俺は世界に生かされた。

 

 

『貴方……大丈夫?』

『死にたいのであれば、その命を新世界へ捧げなさい……』

『私は……神だァァァァァァァァ‼』

『ふぁんきー、ふぁんきー、おーにふぁんきー』

『人間どもは私達姉妹を裏切ったぁッ‼』

『私は人間を愛してる!それを邪魔するというのならば誰であろうと許さん‼』

『……ありがとう、私のエボル。だから……あの人を、私の旦那様を返して……』

 

 

 過去に何人もの同じ立場の人間を殺してきた。俺が無力だったから、数多くの人間の命を奪ってしまった。世界を変えた篠ノ之束や人間達に罵倒を浴びせる資格など……、俺には無い。人が人を憎む証明の手伝いをした。世界が変わってしまった原因の一端を担っているのは、実行した俺達少年兵も同じであったから。人間は……いいや、俺達生命は悲しく、愚かだ……。

 

 

 俺は解りたかった。この世界の真理の解を導き出したかった。だが、俺などでは不可能なのだ……怪物なのだから。だが……あぁ、だからこそ。俺は信じているのだ。俺には出来ない事、弱いゆえに足搔く事が出来る人間達に実験の答えを見つけてもらいたいのだ。人は変わらなければならない。人は知らなければならない。人は……世界を愛さなければならない。

 

―惣万にぃ―

―惣万さん―

―マスター!―

―……惣万―

 

 だから俺は生かされた。化け物の俺は世界に生かされた。蛇の様に地べたを這いずり回り、惨めに生き続けろとこの星に言われた。天に憧れ滅びた同じ名の愚か者と同じ様に、新世界の為になれと声が聞こえた。

 

【Cobra…Mist match…】

 

 この血に塗れた道を歩むと決めたのも自分であるのだから。俺は懺悔も後悔なんて事もしない。俺自身がどんなものになり果てたとしても、俺の心は変わることは無い。……お前たちを愛してる。もうコーヒーを淹れてあげられなくなるけれど、あの空の向こうから見守っている……。

 

【コブラ!ライダーシステム!】

 

 お前たちが求める平和は、創られたこんな世界じゃないはずだ。けれど、怪物の俺の救いを求める者なんていない。愛が人類への理解を拒み、憎しみになる。約束があったとしても、遥か彼方へと忘れ去られていく……。

 

【レボリューション!】

 

 だけれど、諦めない。そんな事など足を止める理由にさえなりはしない。俺は護る……お前達の見つめる未来を、その手の中にある希望を……。

 

 もうすぐだ。もうすぐ……逢いに行ける。………………パンドラ、待っていてくれ。もうすぐで、俺も地獄に落ちるから……。

 

 

―酷い人……地獄は貴方の生きる地球(世界)そのものでしょうに……。……約束、破る気?―

 

 

 うつらうつらと舟を漕ぐ銀髪の青年。彼の心からは、涙とも、思い出ともつかない星屑が零れ落ちていた……。

 

 

 

 

 

 

 その日はすぐにやって来た。織斑一夏の誕生日、九月二十七日……。今日はIS学園でISを用いたレース競技、『キャノンボール・ファスト』である。ワイワイと賑わう校内であるが、赤騎士事件の影響で過去最低の動員数だった。そんな人混みの合間から、カメラを首に下げた女性が足早にやって来た。

 そして、関係者以外立ち入り禁止の前で立ち止まり、名刺を見せて自己紹介をする銀髪の女性。

 

「IS委員会のアルベール・デュノア会長から命じられ、調査に参りました」

「えぇっと……フランス、デュノア社の『ショコラデ・ショコラータ』さんですね?ようこそいらっしゃいました、こちらへどうぞ」

 

 ペンを片手に関係者用の特別区画に入るショコラデ。そこには一人、取材に応じる為に仁王立ちしていた教師がいた。

 

「初めまして。デュノア社専用機『コスモス』操縦者のショコラデ・ショコラータと申します」

「こちらこそ。IS学園で教師を務めております、織斑千冬です。先日はウチの用務員が失礼いたしました。おや、始まるようだな」

 

 近くにいた用務員の老人が用意してくれた椅子に座るショコラデ。向かい合った椅子に座っている童顔巨乳な教師もいる。

 先日の『赤騎士事件』と呼ばれたテロリズム以降、世間からはISを危険視する声がより一層高まっていた。今やIS学園は、世界各国から干渉されない場所……などではなく、火にニトログリセリンを濯ぐレベルの危険な爆弾となっていた。

 ISに対するバッシングの風潮を縮退させるため、IS委員会の会長であるアルベール・デュノアは、より一層深い部分までIS学園の内情を公開することに決定し、その調査員として選ばれたのが彼女…――『ショコラデ・ショコラータ』だった。

 

「本日はどうぞよろしくお願い致します。織斑千冬さん」

「こちらこそ、だ」

 

 眉間を険しくしたまま、アリーナの様子を眺める千冬。視線が落ち着かず彼方此方と目を動かし……例の襲撃組織がいないか探している。

 

「ところで、あー……良いんですか?私が言うのもなんですが、こんな時期にIS学園内部を開示してて……」

「私一人、であったならこんな些事に構ってられん……と言っていただろうな。だが、学園には私に並ぶほどの猛者がいる。彼女になら生徒たちのことを任せられるのさ」

 

 世界最強は敵を探すのを一旦やめ、先ほどとは打って変わった優しげな笑みでショコラデを見つめていた。

 

「それに、世界最強のネームバリューがあった方が、影響力と言うモノが強いだろう?ファウストが何をしようが……ISで世界を滅ぼさせはしない……」

 

 …何故かその言葉に憎しみがあったように感じた山田真耶。襲撃以降、尊敬する先輩の様子に、何処か不穏さが混じってきている。普段とは違う様子からしても明らかに余裕を無くしているという心配もあった。

 

「……そのお心、感服しました。今の世界には、貴女の様な人間が必要なんですね……」

「?……それは、どういう……」

 

 フランスのIS操縦者がなにやら意味深な言葉を告げる。思わず聞き返そうとした山田真耶だったが、その前に歓声が全てを掻き消した。

 

―わぁぁぁぁぁァァァァ‼―

 

「おっと、選手入場ですか。では……解説やインタビューを書き取らせて頂きますよ?」

 

 ショコラデらの目の前には、様々な事件を経て進化した、純白の機体があった。

 

「あれが織斑一夏君の専用機……白式・刹羅。成程、美しい白と吸い込まれるような黒が混在している……。戦士に相応しい外見ですね」

「……まだまだひよっこと言ったところだ」

 

 確かに単一仕様能力が強力であるのは認めよう。だが、それを発揮するには感情の高ぶりに依るところが大きく、学園祭以降、一向に能力をまともに使えていなかったのだ。

 

「ほぅ、流石手厳しいですね……。おっと、アレが学園が創り上げた打鉄・旭ノ型ですか……」

 

 片目を包帯で隠した大和の女がそこにいた。本来なら撫子をつけるべきなのだが彼女にはそれはいらない。その言葉が似合わない苛烈な強さを持つ益荒女(マスラメ)であるからだ……。

 

「不慮とは言え事故で大火傷を負った生徒の為にIS一機を提供するとかどんだけ贅沢な……。九尾ノ魂・天狐も夏休み期間中に生産されたんですよね?一体誰が創っ……?」

「それ以上は言えんな」

「あ、はは……そうですか……」

 

 千冬は間髪入れず放った言葉で、何か裏がある事が分かったのだが……まぁ、そこは機密情報態々を晒すわけないと判断し、報告書にも一切書かない事にした。

 やれやれと心の中で頭を振ったショコラデだったが、次の質問を考えている最中に次の機体が登場する。

 

「おや、お次は……ブルー・ティアー……ズ?」

 

 メモを取る手が止まった。その脇で世界最強が頭を押さえたのは幻覚などでは無いのだろう。

 世界一強靭な体躯を持つ彼女であっても、馬鹿と天才を行き来している駄兎のはっちゃけ具合には頭痛が付いて回るらしい。てかふざけんな、『少し改造する』とは聞いたが武装を大々的に追加することのどこが少しだ?

 

「甲龍、シュヴァルツェア・レーゲンも……だいぶデータと違っている?打鉄弐式も追加装備が……」

 

 そう、蒼の雫(ブルー・ティアーズ)の背面には巨大なスラスターと共に、盾の形状をしたBT兵器が追加されており、脚部にはインターセプターをオミットした代わりの二丁のピストル……遠近両用の射撃機体として生まれ変わっていた。その隣に控えていた甲龍の龍咆にはシールドポッドの様なモノが追加されている。操縦者の意向によってか、腕から手にかけてはガントレットやグローブが一体化した武装が、脚部には飛行用のスラスターがセットされた。そして、シュヴァルツェア・レーゲンは更に外見が変化している。背面のバックパックの折りたたまれた尾翼やウィング、機首の様なコーンスラスターによって横幅や縦幅が増大し、威圧感が凄まじい。

 

「何ですか、アレ……」

「…………」

 

 ゲンド〇ポーズで首を垂れた世界最強、首筋には冷や汗と青筋が薄っすらと浮かんでいた……。

 

「……言えないんですね、失礼しました」

 

 ショコラデは今回の報告書の内容がスッカスカになるかもしれない恐怖に襲われながら、今回の調査を膨らませる為の三徹作業を覚悟する。その時聞こえてきた司会のコールは、どれほど彼女らを救ったのだろうか……。

 

『それでは、一年生専用機持ちのレースを開始します!』

 

 

 

 

 

「行くぞ、白式。……まだ白一夏(てめぇ)を相棒と認めたわけじゃねぇけどな」

「正しくは代表候補生では無いのだが……フム、仕方無いか。ISに携わった者の責務を全うせん!」

 

 恋人コンビは其々の変わった因縁で手に入れたISを身に纏い、自身を鼓舞する。

 

「確か……簪さんがこう言えと言ってましたわね……成層圏から狙い撃ちますわよ!」

「ちょっと?セシリア何言ってんのアンタ……」

「さて、因幡野教諭にテスト運用を頼まれているのだ。安全且つ最良の航行状態を維持するしよう」

 

 代表候補生達三人組は、相変わらずの雰囲気で緊張も無しにレースに臨む。特にラウラは軍人としての義務もあるのか、自身のグレードアップした機体のテスト面というのもあるが。

 

「本音、準備は良い?」

「もっちろーん♪……あ、頑張るけどできれば……初手ミサイルブッパはやめてね~?」

「保証はできない」

 

 その簪の言葉に、うげぇ……と顔を顰める生徒達なのだった……。

 

 

 そんな七人に、平等にカウントは刻まれる。目の前のシグナルは変わっていく……。

 

3、2、1……GO!

 

 その瞬間、一年生のキャノンボール・ファストは、始まった……!

 

 

 

 

 

 

『……クク、さぁ戦いの始まりだ』

 

 

 遥かな成層圏にて、一人の『復讐機』は鎌首をもたげる。その大口を開き、『織斑』の名を噛み砕かんとする……。

 

 

『……殺す。…………殺す!全ての“織斑”は私が殺す!全て!殺してやる‼』

 

 自身の命さえも犠牲にする事を厭わずに、『織斑マドカ』は歯を剥き出し、笑みを深めながら落下していった……。

 




戦兎製追加武装装備(名前及び形状のみ。詳細不明)
全機共通
・MSコンデンサー…不明

蒼の雫(ブルー・ティアーズ)
・シューティングスターⅡ…ビームピストル
・コバルト・ティアーズ…BT兵器
・フォローカウンター…不明

甲龍(シェンロン)
・無頼刃拳…ガントレット兼グローブ
・桃園結界…シールドポッド?
・蒼天無月…八卦刀

黒い雨(シュヴァルツェア・レーゲン)
・NCF…不明
鋼鉄の腕(ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン)…ハンドガン
黒い鍵(シュヴァルツェア・シュルッセル)…背面バックパック


千冬「…………このマッドサイエンティスト、自重しろよ、なぁ?ぁあん?」
戦兎(アイアンクロー)「うひん、ごめんなちゃい……」
宇佐美「ぶっはははは!無様だなァ!」
惣万「いや、お前の設計したアレもコレもドレもトンデモねーんだけど。『ヤベーイ!』通り過ぎて『……ヤベェ』しか言えないからな?」

今後の進め方の優先事項

  • 瞬瞬必生(本編のみを突っ走れ)
  • 夏未完(消え失せた夏休み編の復旧)
  • ちょいちょい見にくい部分を修正と推敲
  • 全部

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