blank page   作:瀧音静

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皆様こちらではお久しぶりです。

完結させましたが活動報告にもある通り、ギミックというか、満足出来る勝負を思いついたので蛇足かも知れませんが書くことにしました。

時系列的にはEXの前、終着点の後になります。


幼女戦記の二次も書いていることや、リアルが忙しかったりで、やっぱり間隔は開くかも知れませんが、気長にお待ちください。

そうこうしている間にノゲラの新作とか出てくれませんかね?


IF ゲーマー少女は帰らなかったそうです
欲望(ベギーアデ)


「えぇと、……私が言えたギリじゃ無いのは分かってるんだけど、言わせて? 何してるの?」

 

 珍しく困惑したカイが問うた相手は、空の前に陣取り、空を永続的に見つめ続ける、メイド服を模した服装の、あやめ色の髪の少女――のような機械。

 機凱種(エクスマキナ)と呼ばれる種族の、旧E連結体(アエルト・イミル・)第一指揮体(クラスタ・アイン)――空により《イミルアイン》と名付けられたその少女のような機械にである。

 

「【明白】ご主人様を眺めてる……じ~~~~~~~」

 

 何を当たり前のことを、と振り返りもせずに返したイミルアインは逆にカイへと問う。

 

「【返却】貴方は何を?」

「私? プラムきゅん抱きしめて頬ずりしながら匂い嗅いでるだけだけど?」

 

 その質問、ブーメランじゃね? と。

 

「前から思ってたけど、カイって結構変態だよな?」

「にぃが……それ……言う?」

「空は変態な女の子は嫌い?」

「大好物です!!」

 

 男が空しかおらず、その空の周りに女性陣しか居ない場合、空は周りの空気が針のむしろになることを悟った。

 故に、何かと理由を付けて自室では無く、カイが頻繁に出没する城の広場にて、日常的にやらなければならないことを行うようになった。

 プラムを好き勝手にし続けるカイが居ると、少なくとも話の種に困ることは無い。

 ましてや空に自覚は無けれど、ジブリール、イミルアイン、白、そしてステフという空への“好き”を胸に秘めた者達が集まっている空間である。

 そこに、まるで空に(なび)いていないカイが加われば、周りの熱が、僅かにだが引くのだ。

 そんな訳で今まで以上にカイとついでにプラムに絡む頻度が上がった空は、居心地の悪さを感じながらも、今の所何とか平穏と呼べなくも無い日常を過ごしている。

 帆楼アイドル計画も無事に成功を収め、その結果イミルアイン達機凱種(エクスマキナ)を取り込んだことを、平穏であると言っていいのかは定かでは無いが。

 

「【推測】ご主人様は、女性の方から言い寄られるのが好き?」

「言い寄られて怖じ気づいて逃げる位に草食系だけどな」

「にぃ、ヘタレ」

「ごふっ!! 間違ってないが酷いぞマイシスター! 草食系男児は繊細なんだぞ!? 少しはオブラートに包めオブラートに!」

「【提案】オブラートより、もっとご主人様が喜びそうなもので、当機なら包める」

「あん? 何のこt――ぶっ!!?」

 

 積極性を持つイミルアインの前で、仕方が無かったとは言え秘蔵のコレクチオンを晒したのは失敗だったと言えよう。

 胸を強調するように腕で抱き、まるで何かを挟んで上下する動きを見せたイミルアインを見て、盛大に吹き出す空。

 大半の男の夢……パイ○リを暗にしてもいいと迫るイミルアインに対し、

 

「にぃ、十八禁……ダメ……絶対……」

「わ、分かってるぞ? 大体兄ちゃんは白一筋だから、白さえ居ればいいから……」

 

 膝の上に座る小さな存在を確かめるように抱きながら、その背に顔を埋めて誘惑を見ないようにする空。

 

「……ていうか空さぁ、抜いてないから誘惑に弱いんじゃ無いの?」

「女の子が抜くとか言っちゃいけません!! つか仕方無いっしょ? 俺と白は離れてちゃダメなんだから」

「でも、隠蔽や偽造が得意な可愛いプラムきゅん使えば、誰にも見られること無くいつでも抜けるんじゃ無いの?」

「……へ?」

「カイ……何言って?」

 

 思わずきょとんとする「  (くうはく)」に、カイは自分の考えを披露する。

 

「盟約に誓った勝負しなくても、プラムきゅんはいい子だから体液与えたら多分そんな個室便利空間作ってくれると思うよ? 現にこのお城にも情報収集用として多数作ってるみたいだし」

「ちょっ!? カイ様気付いて!?」

「いや、んなもん作られてるのなんざ予想してっから。それはいい。けど、個室便利空間(オナヘヤ)か……」

「にぃ、白が寝てるときに……すればいい」

「寝たふりかまして覗こうとするだろうが」

 

 もはや最初のイミルアインがただ見つめるだけだった空気はどこへやら、健全な十八歳男子たる空が、その身に現在進行系で降りかかっている我慢必須の苦痛をどう解放しようかと本気で画策しようとしたとき。

 不機嫌に立ち上がったイミルアインがカイの前へ歩いて行き……。

 

「【理解】ここ数日の言動を解析。結果、当機の邪魔をしていたと判断」

「気のせいじゃ無い? 私はプラムきゅんをhshsしながら空をイジってただけだよ?」

「【肯定】しかし、結果として当機の思惑から毎日外されている」

 

 お前のせいで空とイチャつけない。と、半ば難癖のように押しつけた。

 もちろんカイは狙っているし、そもそもイミルアインが仲間に入ればこのような空気になるというのは原作で確認済み。

 であるが故にこそ、いつかイミルアインが痺れを切らさないかと妨害よろしく空の味方をしていたのだが。

 

「【宣言】当機はカイへ、盟約に誓った勝負を申し込む」

「ん、オッケー。サクッと倒してあげませう」

 

 痺れを切らすまでの日数が思っていたよりも早かったが、それ以外は概ね予想通り。

 内心だけでほくそ笑んだカイは、あっさりと勝負を受けた。

 

「【笑止】絶対に負けない」

「それ、負けフラグだよ?♪」

 

 メラメラと炎を燃やすイミルアインに対し、飄々(ひょうひょう)としたカイ。

 クーデターが起き、空達が城を追われる事になる少し前に、ひっそりと、そんな勝負が行われていた。




まぁ活動報告と前書きにある通りなのであまり書くこと無いんですけど、今回の相手は機凱種になります。

キャラ的に美味しくて、どこかで書きたかったイミルアインを書くことが出来て満足満足。

次話がいつになってしまうか分かりませんが、なるべく早く書きますので、またこちらもよろしくお願いします~。
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