ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~   作:M・M

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どうも。何か早く書けました。あぁぁぁぁ学校イヤだー(唐突)
自語は無視して、今回はガーディアンとバイル軍の本格的な戦争が繰り広げられます。

四天王とのバトルはあまり多くはありませんので一気に4人ともお送りします。

では、どうぞ。


-第二次カンナ防衛戦 四天王との激闘-

バイルの手により再びカンナに惨劇を起こさない為にも

 

各自が準備をしている中、

プレ「ゼロ、ちょっと来て」

ゼロ「どうした?」

プレ「また少しだけだけど、貴方の武器が復元出来たわ。受け取って」

ゼロ「これは……DグレイブにVハンガーか」

プレ「えぇ。それともう1つ」

ゼロ「まだあるのか」

プレ「これを。ゼロナックルで拳と来たら、足も要るでしょ?」

ゼロ「シューズか?」

プレ「どちらかと言うとレガースかしら。貴方のブーツの上から付けて欲しいの」

 

ゼロのアーマーとお揃いの赤色。

プレ「どう?違和感あったりしたら言って」

ゼロ「大丈夫だ。重さも特に感じない」

プレ「そう。なら良かったわ……それがあれば出来る事がかなり増える筈よ」

ゼロ「あぁ、感謝する……これ、どうやって作ったんだ?」

プレ「貴方が倒したフレイム・スタッガーのデータを元に作ったの」

ゼロ「成程……」

プレ「後これをグレイとアッシュに」

ゼロ「これは……?」

プレ「アッシュが倒したヒート・ゲンブレムのDNAデータよ」

ゼロ「あの2人は倒した敵のDNAデータを基にトランスをしていたのか」

プレ「そういう事よ。ヴァンとエールにはこれ」

ゼロ「これもデータか」

プレ「あの2人のモデルに組み込むの。新しい何かが2人の中で生まれると思うわ」

ゼロ「分かった」

プレ「ゼロ、あの4人を上手くまとめてくれているみたいね」

ゼロ「俺が居なくともあの4人なら上手くやれる。まだ少し冷静さが足りんが」

プレ「その冷静さはゼロが持ってるでしょ」

ゼロ「……まぁ、アイツ等なら大丈夫だ」

プレ「負けないでね。私達も頑張るから」

ゼロ「当たり前だ。こんな所でくたばる気はさらさら無い」

 

そう言って自分に背を向けたゼロは、ヴァン達の元へ走っていった。

 

 

 

~大都市カンナ 外部~

プレリーから通信が入った。

プレ「まもなく正午になるわ」

 

そして、遠くを観察していたガーディアンの隊員達が叫んだ。

「来たぞー!!!」「バイル軍だー!」

 

ヴァン「お出ましか!」

プレ「都市には絶対に入れさせないで!」

ゼロ「分かってる!皆行くぞッ!」

4人「ハイッ!」

 

 

ゼロを追って共に走り出すヴァン達。

 

まずイレギュラー達の群れに先手を打ったのはヴァンだった。

ヴァン「ソーラービームだ……いっけぇっ!」

ソル・ティターニャンからのデータで作ったソーラーシステムを応用してチャージバスターに転換し、一気に放出する。

 

威力はかなりの物で、一撃で群れを蹴散らした。

 

ゼロ「ナイスだヴァン!氷月刃!」

氷の衝撃波でゴーレムを何体か凍らせると、

エール「ゼロさんそれ頂きます!」

即座にチャージバスターが入り破壊された。

 

アッシュ「折角だし新しいの試そっか!」

グレイ「いきなり?」

アッシュ「トランスオン!」

グレイ「あぁもう……トランスオン!」

 

後ろから激しい炎のツインウェーブが飛んで来て敵陣で大爆発。

ゼロ「ふむ、中々良い威力をしている……邪魔だ、一気に薙ぎ払う!」

 

Dグレイブは攻撃範囲が大きく一度に複数の敵を攻撃出来るので集団相手にも強気に行ける。

 

ゼロ「スピニングエッジ!」

遠心力を掛けて高速回転。敵に突っ込むだけでドンドン敵が破壊されていく、あぁ便利。

 

その時、

ヴァン「チャージ完了!」

エール「ゼロさんカムバック!」

ゼロ「分かっている!ぶっ放せ!」

ゼロが後ろに高くジャンプすると、チャージを構えていたヴァンが再びソーラービームを放ち、エールは巨大な炎球を敵陣へ撃ち込む。

 

ソーラービームは次々敵を貫通し、炎球は敵上空で爆散して敵を一網打尽にしていった。

 

カンナの外壁で全体指揮をしているプレリーは、

プレ(流石ね……新しい装備を早速使いこなしているわ。今の所かなり押せてる)

 

ゼロ達の猛攻によりバイル軍は襲撃する筈が逆に退き気味になっていた。

 

バイル「チィ、ロックマンどもめ……四天王!」

ハル「分かっている」

ファ「全部破壊すりゃ良いんだろ?」

レヴィアタン(以後レヴィ)「と言うか何でこっち側が押されてるの?」

バイル「うるさい……無駄に抵抗が激しいだけだ。都市に入ったら何をどう破壊しようと構わんが絶対にネージュ・カンパニー本社は攻撃するな。絶対にだ」

ファントム(以後ファン)「……前もそうだったがあの会社に何故こだわる?」

 

バイル「あの会社には眠らせてあるのだよ……あの憎き英雄と共に戦った科学者を目覚めさせる重要なブツが。絶対にガーディアンだけには入手させてはならん」

ハル「……まぁ良い。お前達、行くぞ」

 

ハルピュイアに続き、四天王が遂に出撃前した。

 

そして地上に現れた事を一早く察知したプレリーがすぐに連絡を入れる。

プレ「皆、来たわ!四天王よ!」

 

イレギュラー達がせっせと退避していくのが分かる。居られると邪魔だからだろうか。

 

ヴァン「現れやがったな……!」

エール「この4人が……四天王!」

 

ハル「久しぶりだな。ゼロ、ロックマン達」

ファ「よぅ小僧、そしてゼロ!」

レヴィ「私は初めましてね」

ファン「……」

 

アッシュ「四天王まるごとお出ましなんて随分豪華じゃない。そこまでしてこのカンナが欲しいのかしら?」

ハル「そんな事は知らん。俺達はお前達を倒す為に新たに生まれ変わったのだから」

ファ「御託は良い……始めようぜ!」

レヴィ「あら、相手はゼロも居るのよ?突っ込んでやられても知らないからね?」

ファ「じゃあお前も手伝いやがれぇッ!」

ファ「任務……ゼロ及びロックマン達の破壊」

 

ゼロ「来るぞッ!俺はお前達全体をサポートする。お前達は目の前の敵に集中しろ!」

4人「ハイッ!」

 

 

フィールドは高低差のある丘、周りには破壊されたゴーレムや機材等のガラクタが散乱している。

 

早速戦いが始まり、

ヴァンVSハルピュイア、エールVSレヴィアタン、グレイVSファーブニル、アッシュVSファントムの流れとなった。

 

ゼロは先程言った通り全体を駆け回る。

 

sideヴァン

空中から攻めてくる相手。ならば自分も空中に行くまでだ。

ヴァン(いや……モデルHXになったら空中戦になる。そして空中戦をするとオリジナルの方が勝つだろう)

 

ここはあえて空中を譲り自分はモデルFXに。

ヴァン「フレイムシュート!」

ハル「当たると思っているのか?はぁっ!」

 

避けられてついでに衝撃波が飛んで来る。

ヴァン「ヒートバーナー!」

だが怯む事無く攻撃を続ける。

 

ハル「チッ……火力で押し切るつもりか」

そんな脳筋には速さで翻弄してやる。

 

ハル「アクセラレイト!」

ヴァン「ッ!速い!?」

一気に加速したハルピュイア。目にも止まらぬ勢いで飛び、気が付けば背後に。

ハル「遅いッ!」

ソニックスライサーでの3連撃。

 

ヴァン「ぐっ!」

後ろにナックルバスターを撃つも、ハルピュイアは既にその場から消えていた。

 

ハル「何処を見ている?」

ヴァン「上!?」

ハル「ストームトルネード!」

ヴァン(間に合わないッ!)

上からの巨大な竜巻が下ろされ様とした瞬間、

ゼロ「避けないと頭を叩き割るぞ?」

 

ハル「ッ!?」

即座にその場から離れる。

ゼロのDグレイブが振り下ろされていた。

 

ハル「ゼロ……邪魔をするな!」

ゼロ「残念だがこれはチーム戦だ。グダグダ言うならお前達こそ連携を取ったらどうだ?」

ハル「……ゼロォッ!」

一直線にゼロに向かうハルピュイア。

 

するとゼロがこっちを向いてアイコンタクトを取った。それに頷き構えておく。

ゼロ「わざわざ地上に降りて来るとはな!地上なら近接戦闘は俺の方が上だ!」

 

セイバーとリコイルロッドでハルピュイアと戦闘中。その間にヴァンは密かにソーラーシステムを充電しておく。

 

流石にそれに気付いたハルピュイアが止めに入ろうとするが、

ゼロ「余所見するとは、余裕だな」

チャージリコイルが入り、吹き飛ぶ。

ハル「ぐあっ!」

 

危険だと思いすぐに空中に逃げる。だが何と、ゼロがチャージリコイルで飛び自分と同じ高度に居て、更にすぐ様チェーンロッドで自分を掴みゼロはそのまま下に叩き付ける。

ハル「くぅッ……!」

地面に叩き付けられたダメージもあるが、何とか絡まったチェーンロッドを解いた。だが、すぐ目の前には……

ゼロ「ヴァン!」

ヴァン「いっけぇっ!」

ソーラービームを放っていたヴァンが居た。

 

 

ヴァン(……やった手応えが無かった)

それもその筈、何とXに構えた剣から出した渾身の技でかき消したからだ。

 

ハル「今のを当たっていれば流石に危なかったぞ……面白い。流石俺達の力を使うだけある」

ゼロ「ヴァン、後はやれるな」

ヴァン「はい」

 

ハル「容赦はしないッ!」

 

 

 

sideエール

モデルZXになっているエールは、レヴィアタンの槍と激しい格闘戦を繰り広げていた。

 

レヴィ「へぇ、貴女華奢な体の割には良いパワー持ってるじゃない」

エール「貴女に褒められても嬉しくは無いわね」

レヴィ「……でも、可愛く無いわね」

エール「そっちこそ」

 

一旦謎の間が空いて、

 

レヴィ「…………」

エール「…………」

 

再び格闘戦を始める。

レヴィ「フリーズランサー!」

エール「フレアランス!」

複数の氷刃を撃って来たのに対し、モデルFXになりチャージバスターを放つ。太い1つのバスターはフリーズランサーを貫通してそのまま進む。

 

レヴィ「鬱陶しいわね……アイシクル!」

これを巨大な氷塊で押し潰す。

 

エール「まだまだ!ヘルズバーナー!」

レヴィ「当たらないわ!氷月閃!」

華麗にジャンプして避け、上から槍を振りかざす。リーチの長い相手の槍はかなり強い。

エール「ヘルズ……ストライク!」

炎のパワーを込めてナックルバスターで殴る。

槍とバスターの殴りがぶつかり合い、レヴィアタンはまた華麗なジャンプで元の位置に戻った。

 

レヴィ「はぁ。やっぱり地上じゃ力が出せないわ……だからちょっと位良いわよね?」

エール「……?」

レヴィ「出よ地下水脈!」

エール「きゃっ!?」

突然地面から水が吹き出した。

 

レヴィ「やっぱりこうじゃないと。行きなさい、ハイドロポンプ!」

エール「うわっと!?」

咄嗟に避けたが、危なかった。

 

レヴィ「アハハハ……手も足も出せないわね」

連続で絶え間なく撃って来るハイドロポンプに悔しいが逃げるしか無かった。

 

エール(どうしよう……)

 

するとその時、

ゼロ「逆に考えろ!相手が水の近くにいるのなら効果的な方法があるだろ!」

ゼロが現れ、ハイドロポンプをチャージバスターでかき消した。

ゼロ「エール、落ち着いて考えるんだ!」

エール「相手が水の近く……そうか!」

モデルPXにダブルロックオン。

 

レヴィ「何?」

エール「そこッ、雷遁!」

レヴィ「えっ?きゃぁぁぁ!!!」

 

的確な雷撃がレヴィアタンの近くの水に当たり、中に居たレヴィアタンを感電させた。

 

そして動けなくなった所に、

エール「行くわよ……フレアドライブ!!!」

すぐにモデルFXにダブルロックオン、強烈なチャージバスターを放つ。

 

相手位置で大爆発を起こした。

 

 

エール(やってないね……結構大きいの撃ったつもりなんだけど)

 

レヴィ「今のは危なかったわ。やるじゃない」

レヴィアタンの辺りが凍結しているのが分かる。何か強力な技でかき消したのだろう。

レヴィ「私にこの技を使わせたのは貴方が初めてよ。まぁ改造されてからこんな戦いしたのが初めてだから当然ね」

 

ゼロ「エール、無理はするな」

エール「はい、大丈夫です」

 

レヴィ「本当の寒さを思い知らせてあげるわ」

 

 

sideグレイ

自分のバスターと相手のナックルバスターの激しい撃ち合いになっているグレイ。

 

グレイ(やっぱり火力じゃ相手の方が上……だったらここは!)

ダッシュで相手に近付く。

 

ファ「へっ、やられに来たか!」

ナックルバスターを撃つが、その瞬間に、

グレイ「トランスオン!」

 

バイフロスト・ザ・クロコロイド。トランス出来るフォルスロイドの中でも1番体が大きい。

ファ「!!!」

いきなりで驚いているファーブニルに噛み付きをする。当然ながら、

ファ「チッ!」

 

すぐに距離を取るファーブニル。だが、

グレイ「凍り付け!フリージングバレット!」

口内から生み出された氷の高速弾がファーブニルに突き刺さる。

ファ「ッ!こんのッ!」

すぐに炎で消し去るが、ダメージは入った。

ファ「やるじゃねえか。前みたいな弱腰だったらどうしようかと思ったが」

グレイ「僕だってロックマンだ!」

ファ「その威勢、すぐに無くさせてやる!」

 

モデルLにトランスオン。槍で氷刃を生んでこれを盾に距離を詰める。

ファ「チッ、厄介な手を使いやがる」

ならば高火力で焼き尽くすのみ。

ファ「喰らいな!フレアトルネード!」

 

かき消す所かグレイに一直線に向かって来る。

グレイ「アイストルネード!」

だが冷静に相殺する。

 

ファ(このままじゃ埒が開かねェ。こうなったら使ってやろうじゃねえか)

「アームドフェノメノン!」

 

グレイ「何だ!?」

突然人型から変化し、何と戦車と一体化した。

そして四門の砲台から絶え間なく火炎砲が放たれてグレイに降り注ぐ。

グレイ「ッツ、量が多い……!」

 

モデルZXにトランスオン。機動性を活かして何とか回避していく。

グレイ(やられてばかりじゃダメだ!)

バスターを数発放つが、当然ながら動くし相手の火炎砲にかき消される。

 

グレイ「今は逃げるしか無いか……!?」

だが、そこで隣にゼロが現れた。

ゼロ「逃げるな!その攻撃している時こそコチラが攻撃するチャンスだ!」

グレイ「で、でもどうすれば!?」

 

ゼロ「無理にファーブニルを狙わなくても良い。逆に考えてこの砲火さえ無くせば良いのだから」

グレイ「そうか、砲台を破壊すれば!」

ゼロ「その通りだ。今から俺が突っ込むからお前はしっかりと狙え」

グレイ「ハイ!」

 

バスターをしっかりチャージし、構える。

流石はゼロ、砲火を軽々と回避してすぐにファーブニルの前に現れた。

ゼロ「ファーブニル!」

ファ「ゼロッ!」

人型に戻り、ゼロのセイバーをナックルで受け止める。すると、ゼロがコチラを向いた。

 

ゼロの考えをしっかり読み取って、狙いを背中の砲台に定める。そして、

グレイ「いけぇーっ!」

 

チャージバスターがしっかりと背中に直撃し、砲台が破壊された。

ファ「何ッ!?」

 

そしてすぐにゼロが戻って来た。

ゼロ「落ち着いていけ。言っては失礼だがアイツはアホだ」

グレイ「ハ、ハイ……」

 

ファ「怒ったぜ……やってやろうじゃねぇか!」

 

 

sideアッシュ

クナイや手裏剣等多彩な遠距離攻撃を対処しながら近接に持ち込むアッシュ。

 

アッシュ「遠くからチクチク鬱陶しいのよ!」

ファン「……」

更に忍術も使って来る。

 

アッシュ「分身した!?」

ファン「見極められまい……」

 

複数に渡り違った動きをするファントム。

だが、不幸にも。

 

アッシュ「……残念でした!そこッ!」

ここで大活躍ホーミングショット。目の前に居る全員をマークして撃つ。

ファン「……!」

まさか当たると思わなかっただろう。技の途中はかなり無防備になるのか、硬直してしまった。

 

当然ここを狙う。

アッシュ「はっ!ほっ!せいッ!てやぁッ!」

3連撃、からの斬り払い。

 

ファン「……面倒でござる」

アッシュ「忍術よりも現代兵器よ」

ファン「闇十字!」

 

すると相手は巨大な手裏剣を出してそれに乗り、空中から更に手裏剣を投げて来た。

 

アッシュ「ちょ、ちょっとその乗り物無しでしょ!?せこいって!」

ファン「火遁!」

アッシュ「ッ!」

咄嗟にセイバーで斬り払う。

 

ファン「……良い反応だ」

アッシュ「どうも。褒められても嬉しくないわ」

 

ファン「水遁!雷遁!」

アッシュ(狙いがバレバレよ。普通に避けたら雷遁で全体を感電させるつもりなんでしょうけど)

 

モデルHにトランスオンして空中へ逃げる。

ファン「ほぅ……拙者の考えは読まれていたか」

アッシュ「そういう事!真空破!」

風の刃を起こしファントムに向かわせる。

ファン「むぅ、螺旋手裏剣!」

大量の小さな手裏剣とぶつかり合い消えた。

 

それから空中戦が続いた。ホバーで相手に近付いてソニックセイバーで斬る。

相手のクナイと何度も鍔迫り合い、しばらくしてからお互い着地した。

 

 

アッシュ(あぁ~もうこういう奴相手するの苦手なのよね……)

アッシュは特に劣勢な訳でも無いが中々攻勢に出れずにいた。

 

ファン(……自由度の高い発言の割に、随分繊細な攻めをしてくる。拙者の急な攻撃を的確に対処している事ならしても、面倒な相手だ)

 

多少たりとはファントムも警戒している模様。

 

アッシュ(相手のペースに持っていかれるのだけは勘弁だね……やっぱり攻めよっか!)

「トランスオン!」

 

アッシュがトランスしたのは、

ファン「……!」

モデルP。そう、自分と同じ。

 

アッシュ「正確には適合者達のモデルの方にトランスするのであって元となったアンタとは違うけどね。油断してたら……こうさ!」

 

自分の周りに手裏剣がまるで某機体のファン〇ルみたいな感じに浮かんでいる。

アッシュ「行くよ……(まだら)手裏剣!」

 

アッシュの攻撃に合わせ追撃をする。更に敵の攻撃からアッシュを守る盾としても使える。

アッシュ「忍法、影分身!」

ここで一気に流れを作ろうとするが、

 

ファン「そんな紛い物は拙者には通用せん!」

何と相手は的確に分身では無く自分にクナイを放って来た。これには思わず驚く。

アッシュ「何で分かるの!?」

 

少し前の自分と相手とは逆の状況。

ファン「貰った!五月雨!」

蹴りやクナイでの乱舞攻撃。

 

アッシュ「きゃあっ!!!」

トランスが解け、モデルAに戻った。

 

ファン「そんな小賢しい技が拙者に通用すると思ったか?自分の技の対処法が分からぬ訳が無かろう。モデルか何だかは知らんが、オリジナルに勝てると思ってか?」

 

アッシュ「で、ですよね~」

何とか立ち上がる。

 

ファン「本当の忍術という物を見せてやろう」

そう言って突っ込んで来る。

アッシュ(速いッ!)

 

今までとは桁違いの速さの攻撃だったが、モデルZXで何とか迎撃する。

 

だが速さに苦しめられるだけで無く、

アッシュ「えぇい速いって!って居ない!?」

気が付いたら居なくて、そして背後に嫌な気配。

アッシュ「そこかっ!」

 

確かに斬った筈だったが、斬った物は煙を出して消えた。身代わり(・・・・)だ。

 

そして次はサイドから蹴りが入る。

アッシュ「くっ……!」

 

そしてすぐに体勢を立て直そうとするが、

ファン「飯綱落とし!」

アッシュ(マズいッ……!)

 

既に先手を打たれており上空へ打ち上げからの叩き落としのコンボが入った。

 

アッシュ「カハッ!ッ……」

 

ファン「甘いな。まだまだ」

アッシュ(強い……!)

 

ノロノロと立ち上がるアッシュ。絶好のチャンスである筈なのにファントムは追撃をして来ない。

アッシュ「……?」

 

ファン「そこに居るのは分かっている。出て来い……ゼロ!」

 

するとアッシュの後ろからゼロが現れた。

アッシュ「ゼロさん……」

ゼロ「アッシュ、下がっていろ」

アッシュ「……ハイ」

 

アッシュは悔しそうな表情を浮かべ下がった。

ゼロ「一応後輩を傷付けた借りは返させて貰う」

ファン「……出来るなら!」

 

ファントムの二刀クナイでの格闘戦に対し、ゼロは新武器であるVハンガーで同じ様な素早い近接戦に持ち込む。

 

アッシュ(速い……)

両者目にも止まらぬ速さで激しい格闘戦を繰り広げる。更にゼロはもう1つのオリジナル武器、ゼロレガースを多用し足技も見せた。

 

蹴りをファントムが避けたのを見て、

 

ゼロ「そこだッ!」

ゼロは地面を蹴り瞬時に距離を詰めて二刀短剣で素早く斬り付ける。これにはファントムも反応出来ずに当たった。

 

ファン「グッ!?」

ゼロ「乱れ打ちだッ!」

ファントムの放った五月雨の様に蹴りと短剣での高速乱舞。華麗に斬り付けて、そして締めは豪快に蹴る。

 

ファン「グゥッ……ゼロ、お主の戦闘スタイルはそんな物では無かった筈だ」

ゼロ「あの時はな。だが俺はどうやら生身での格闘も出来る様になっているらしい」

ファン「……またしても、拙者はお主に苦汁を舐めさせられるというのか」

ゼロ「お前は俺を巻き込んで自爆するみたいだったが、あの時は残念だったな」

 

ファン「過去は何だって良い……とんだ悪人だろうが何だろうと蘇らせてくれた以上、今の拙者の主はあのバイルという奴だ。ロックマン達を、憎き英雄ゼロを抹殺する事!それが我々四天王に与えられし命令だ」

 

ゼロ「……だが、その命令は遂行出来ていない様だな。アッシュには勝ったみたいだが、他はどうだろうな?」

ファン「何ッ……?」

 

 

すると、ファントムの元に他の3人がやって来た。

ファン「お主等……どういう事だ!?」

ハル「撤退命令だ……バイルからの」

レヴィ「悔しいけど……私負けちゃった」

ファ「……」

ハル「俺はまだ戦えるが……レヴィアタンも負け、ファーブニルはアームド状態で完全破壊されて人型に戻ったは良いが反応が無い。動く事は出来るみたいだがな」

 

 

今度はゼロとアッシュの元にヴァン、エール、グレイが戻って来た。

ゼロ「……どうする?まだやるか?」

 

ファン「……ゼロ、お主だけは必ずこの手で葬ってみせる」

四天王は何も言わず消えて行こうとしたが、

 

ゼロ「待て……今回といい前の時といい何故カンナを狙う?何が目的だ?」

ハル「そんな事を教えると思っているのか?」

ゼロ「……この都市の物流を切る為か?」

ハル「だからそんな事を言う」レヴィ「そんなの表向きに決まってるじゃない……あっ」

ハル「この馬鹿!何を言っている!?」

レヴィ「別に教えようが分かる訳無いんだから大丈夫よ。何も知らないんだから」

ハル「そういう問題じゃない!」

 

突然の大暴露、そして謎の会話に流石のゼロも怪訝な顔をしており、他4人はポカーンとしている。

 

ゼロ「……そうか」

ハル「チッ……」

 

そして四天王は去って行った。

 

 

ゼロ「……アッシュ、大丈夫か?」

グレイ「酷い怪我じゃないか」

アッシュ「……大丈夫」

エール「すぐに帰って治療しなきゃダメだよ」

ヴァン「ゼロさん、プレリーに連絡しましょう」

ゼロ「あぁ」

 

プレリーに連絡を入れると、

プレ「ゼロ?丁度私からも連絡を入れようと思ってた所なの」

ゼロ「そちらはどうだ?」

プレ「相手の全軍撤退を確認したわ。防衛成功、私達の勝ちよ」

ゼロ「そうか、コチラも四天王をとりあえずだが撃退した。今から帰還する」

プレ「了解」

 

エール「アッシュ、立てる?」

アッシュ「えぇ……ゴメン、私だけ完全に負けちゃった。最後辺り手も足も出せなかった」

ゼロ「……ファントムは四天王の中でも異色だ。他の四天王に勝ったからお前が勝てないとおかしいなんて事は決して無い」

アッシュ「それでも……少しいけるかと思って調子に乗った挙句こうなったんだ。やっぱりアタシが弱かったんだ」

 

グレイ「アッシュ……」

 

ゼロ「なら強くなれ」

アッシュ「え?」

ゼロ「自分が弱いと分かっているなら強くなれば良い。それがお前には出来る筈だ」

アッシュ「ゼロさん……」

ゼロ「前にグレイにも言ったが、お前達に足りないのは経験だ。いつか四天王にやり返してやれば良い……だから強くなれ」

アッシュ「分かった。アタシ強くなるよ……必ず四天王に倍返ししてやるんだから!」

ヴァン「ば、倍返し……」

エール「ウジウジする位ならこれ位ポジティブシンキングな方が良いよ。頑張ろ、アッシュ」

グレイ「そうそう。アッシュにしおらしさ等必要無いし似合わないし」

アッシュ「なーにーおー?それは流石に聞き捨てならないわね」

グレイ「事実を言ったまでさ」

アッシュ「全くアンタは……うっ!」

グレイ「アッシュ!?大丈夫か!?」

 

ヴァン「ちょ、やっぱり早く帰らないと!」

エール「ぜ、ゼロさん!」

ゼロ「……演技だろう」

ヴァン&エール「え?」

他2人もオロオロしていたが、どうやらゼロは違ったらしい。

 

アッシュ「ゼロさんにはバレてたか……なんてね!中々迫真の演技じゃなかった?」

グレイ「なっ……アッシュ!騙したな!」

アッシュ「騙される方が悪いわよ……心配してくれてありがと」

グレイ「……とっとと帰って治療して貰えよ。傷が残ったら大変だろ」

アッシュ「えぇ、そうする」

 

 

 

 

 

 

ガーディアンベースに戻って来たゼロ達。

アッシュの治療も終わり、いつもの休憩室に全員が集まっていた。

プレ「まずは……ありがとう。皆のお陰で無事カンナを守る事が出来たわ」

エール「プレリーこそイレギュラー達とずっと戦ってたでしょ」

プレ「皆に比べたら全然よ」

ゼロ「とりあえずは、何とかなったな」

ヴァン「四天王……予想以上だった」

グレイ「モデル達の元となったのも分かる……あそこまでの力があったからモデルとなったんだ」

アッシュ「アレとこれから何度も戦う事となるのね……バイル軍はあんな者達を目覚めさせてまで世界破壊がしたいと言うの?」

 

ゼロ「アイツの思想を無理に汲み取ろうとしなくても良い。頭が痛くなるだけだ」

 

プレ「でも……今回の戦いはガーディアンを結成してから体感した事の無い激戦だったわ」

ヴァン「結局どうしてカンナを狙ったんだろ?」

エール「結局そこになるよね。あっ、でも……」

アッシュ「言ってたわよね、物流を切るのが目的じゃないって。だったらやっぱり私の言う事正しいんじゃない!?」

ゼロ「カンナに何か重要な物が眠っているのかも知れないな」

プレ「……明日調べてみましょうか。とりあえず今日はもう休んで、疲れたでしょう」

 

ヴァン達はそれに頷き部屋に戻って行った。

ゼロ「……」

プレ「ゼロもちゃんと休むのよ」

ゼロ「……分かっている」

プレ「皆のまとめ役、そして自分自身も戦って……貴方はいつも大変な事を押し付けてごめんなさい」

ゼロ「気にするな。別に大変でも無いし……自分を過大評価するつもりは無いが、アイツ等にはまだ俺が必要な筈だからな」

 

プレ「えぇ。皆は貴方の事を強く信頼しているし尊敬しているわ」

ゼロ「ならばアイツ等を時に支え、時に厳しく教える事も……そして守る事が俺のなすべき事だ」

プレ「ゼロ……貴方が居てくれて本当にいつも助かってるわ、ありがとう」

ゼロ「……お前には迷惑を掛けているからな」

プレ「そんな事無いわ」

ゼロ「なら、素直にその気持ちを受け取っておくとする」

プレ「えぇ」

 

ゼロ「お前が渡してくれた装備は早速かなり役に立った。本当に感謝している」

プレ「それは良かった……でも、ゼロ」

ゼロ「どうした?」

プレ「私じゃ……私達じゃ今渡せる物位が限界かも知れない」

ゼロ「そんなに解析が難しいか……」

プレ「ごめんなさい……まだ貴方用に用意されているデータは沢山あるのだけど、解析がとんでもなく難航してるの。貴方が最前線に戦うに向けて頑張って解析を進めてはいるのだけど」

 

ゼロ「これだけ用意してくれただけでも十分だと思っている。無理はしないでくれ」

プレ「……えぇ」

 

それだけ言ってゼロは部屋に戻って行った。

 

その後艦長室に戻り、姉でもあり初代艦長でもある人の写真を取る。

 

プレ「やっぱり、私には限界があるよ……お姉ちゃん。もしもの時悪用されない様にここまで難しくしたんだろうけど、こうなるとお姉ちゃんしか解けないよ」

 

そんな虚しい呟きが、誰も居ない艦長室に小さく響いていた。

 




はい、文字数が多くなって何かごめんなさい。
四天王は改造されたと言っていましたが全然です、これからゼロ達が強くなるにつれ彼等も強かなっていき何度も立ちはだかる事となります。

そして、バイルさんも言ってたし話の内容から大体察している方もおられると思いますが、次回遂にあの人が登場!まさかの登場でこの戦争にも大きく影響する事となります。お楽しみに。

では、また次回でお会いしましょうヾ(・ω・`)

小説情報を見てみたらかなりのUAと大量のお気に入りにビックリしました。本当にありがとうございます!これからも宜しく御願いします。
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