ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~   作:M・M

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どうも、最近凄まじい忙しさで凄まじい程毎日が眠たいM・Mです。

タイトル通り、皆の新装備が追加。と言ってもゼロを除く皆は毎回新能力が加わりますけどね。

今回は長めです。

では、どうぞ。


-番外編 ゼロ達の新しい力 突如出現巨大な敵-

ゼロ達は前に倒した相手から新しく得たデータからシエルが作った新装備を確認する為に訓練室に集まっていた。

 

ヴァンの要望により、とりあえずタイタスフォームよりも先にイカロスフォームを見せる事に。

 

すると、ゼロは少し不敵な笑みを浮かべながら

ゼロ「じゃあヴァン、相手になってくれ」

ヴァン「え?」

突然のゼロの台詞に驚きを隠せないヴァン。

ヴァン「い、いや俺は……」

エール「言い出しっぺはヴァンでしょ」

ヴァン「そ、そりゃそうだけど……」

アッシュとグレイの方を向くと、頑張れ!とサムズアップを頂きました。

 

ヴァン「分かりましたよ!やります!」

 

 

と、言う訳で。

ヴァン「ロックオン!」

ヴァンはモデルZX。

 

ゼロ「早速始めるぞ……セットアップ、イカロスフォーム!」

 

ヴァン「!」

エール「おぉ……」

ゼロの真っ赤なアーマーは青と白を基調とした落ち着いた色合いになった。

グレイ「これがイカロスフォームか……」

アッシュ「話で聞いた所によると、背中のアレがミノスフキードライブって訳ね」

 

ヴァン(空気中にあるミノスフキー粒子を取り込み噴出する事により空を飛ぶ事も可能、超高機動型でゼロさんには良く似合っているな)

 

ゼロ「容赦はしないぞ」

ヴァン「はい!」

そして、お互い構え……

 

次の瞬間にヴァンが吹き飛んだ。

 

3人「!?!?」

観戦側はどうやら何が起こったのか全く分からなかった様だ。

 

エール(え!?今一体何が……私からはいきなりヴァンが吹き飛んだ様にしか見えなかったけど)

 

ヴァン「いつつ……本当に遠慮無しですねゼロさん。衝撃がヤバかったですよ」

ゼロ「殺傷機能はoffにしても衝撃は抑えられん。そこは我慢するか、避けろ」

ヴァン「無茶言わないで下さいよ……全く見えなかったですって」

 

ふと観戦側を見ると3人も首を傾げていた。

ゼロ「そんなに速いのか?」

ヴァン「自覚無し!?」

 

すると、

エール「ヴァンー何されたのー?」

遠くからエールが聞いて来た。

 

ヴァン「えっと、多分高速でダッシュして近付いてゼロナックルで腹パンされたって所かな?」

ゼロ「正しくはもう少し上の所だが」

 

3人ともなるほど、と頷いていた。

 

ヴァン「初見でこれ回避しろって言うのは本気で無理だと思いますよ……」

ゼロ「じゃあお前はもう初見じゃないから次から避けられるな?」

ヴァン「ゼロさん!?何言ってるんですか!?」

ゼロ「ほら、続きだ」

ヴァン「あぁもう……ならこっちも!」

 

ヴァンはモデルHXにダブルロックオン。高機動には高機動で相手をする様だ。

ゼロ「面白い……行くぞ!」

再び加速したゼロはセイバーを片手にダッシュしてくる。さっきと同じ様な攻撃だが、今度はちゃんと見えた。存外にもゼロの言った事も正しいのかも知れない。

 

ヴァン「はぁッ!」

ゼロのセイバーとヴァンのセイバーが重なり、激しく火花を散らした。

 

そしてお互い離れ、

ゼロ「言っただろう?」

ヴァン「まぁ、確かにそうでしたね」

 

そんな会話を交えて再びぶつかり合う。

 

 

それから数分間戦いは続いた。

ヴァンは持ち前の格闘で善戦したものも、

ゼロ(狙うは一閃……外さない!)

光の翼を羽ばたかせ、推進力を利用して超加速して斬撃。正しくマッハの勢いの速さにヴァンは流石に反応出来ずに倒れる。

 

ヴァン「こ、降参……」

ゼロ「まぁ、こんな物か」

 

エール「お疲れ、ヴァン」

ヴァン「ゼロさん、強過ぎ……」

ゼロ「出力はアレでも抑えてある方だぞ?」

グレイ「アレで抑えてるんですか!?」

アッシュ「アレだけでも滅茶苦茶速いのに……」

 

ゼロ「まぁ高機動がウリだからな。その代わり装甲は通常よりも弱い」

エール「回避が前提って事ですね」

ゼロ「あぁ。そして……タイタスフォームはそれとは真逆の存在となる」

アッシュ「高機動の反対……重装甲?」

ゼロ「まぁそういう事だ」

グレイ「重装甲って事は遅いんですよね、ゼロさんにはあまり相性良くないんじゃ……?」

ゼロ「それはそうかも知れないが……とにかく使ってみない事には何とも言えん。だから早速だが使ってみようと思う」

ヴァン「おぉ、楽しみだ」

 

 

そして、

ゼロ「セットアップ、タイタスフォーム!」

 

ゼロが光に包まれ、次現れた時には……

 

肩、膝が特に分厚くなっており、全身に赤黒い追加装甲を纏ったゼロがそこには居た。

 

グレイ「いかにも重装甲って感じだ」

ヴァン「どんな感じですか?」

ゼロ「……重いな」

エール「それは、そうでしょうね……」

 

アッシュ「重装甲って感じは確かにあるね。凄く堅そうで普通の攻撃位じゃビクともしなさそう」

ゼロ「動きは……ターボが付いているのか。遅くもなく、大型のマルチスラスターを入れている為に水中でも活動が出来るみたいだな」

ヴァン「マルチスラスターか……シエルさん流石上手く考えてるな。ブーストはどうですか?」

そう聞くとゼロが飛んだ。そこそこ速い速度で、尚且つそこそこの滞空時間を持つかなり優秀なブースターの様だ。

 

ゼロ「悪くない」

降りて来たゼロがそう言った。

 

グレイ「確かメインの武装はパンチとキックなんでしたっけ?」

ゼロ「あぁ」

 

ゼロは新たなる素材で出来たゼロナックルとレガースを見せた。

エール「うわぁ、普通に攻撃するだけでも相当威力凄そうですね」

ゼロ「誰か試してみるか?」

 

またここで出るゼロの不敵な笑み。

4人「……」

そして皆ヴァンを見る。

ヴァン「言っとくけど、絶対嫌だからな!」

ゼロ「冗談だ」

エール「ゼロさん、テンション高いですね……」

ゼロ「まぁ威力はお墨付きという事で良いだろう。後は……」

 

シエルの言っていた防御壁とやらか。

 

ゼロが集中すると彼の周りに青緑色のフィールドが出現した。

アッシュ「ほー……これがバリア的なやつ?」

ヴァン&グレイ「Iフィールドだ」

2人がシンクロして答えたので皆少し笑った。

ゼロ「Iフィールド?」

 

ヴァン「ゼロさんがイカロスフォームの時に使うミノスフキードライブ、アレは何を噴出するか覚えていますか?」

ゼロ「ミノスフキー粒子だな」

ヴァン「そうです。ミノスフキー粒子というのは粒子同士が反発しあう性質を持っています」

ゼロ「ふむ」

ヴァン「そしてミノフスキー粒子はある一定濃度以上に散布すると、立方格子状に整列する性質も持っています」

ゼロ「粒子の集まりか」

ヴァン「そうです。そしてミノスフキー粒子が……」

続きを言おうとした所でゼロが1度静止を掛けた。

ゼロ「……ヴァン、まぁ待て」

ヴァン「はい?」

ゼロ「詳しい話はまた俺だけに教えてくれれば良い。悪いがここではもっと分かりやすく伝えてくれないか」

ヴァン「あっ……」

 

グレイは知っているので何も言わないが、エールとアッシュが首を傾げていた。

ヴァン「……えっーと。ミノスフキー粒子を沢山撒くと1つの集まりになるのは説明しましたね」

ゼロ「あぁ」

ヴァン「ビーム兵器というのも同じ粒子の集まりです。Iフィールドにビーム兵器を当てるというのは、言い換えればビームの粒子とミノスフキー粒子がぶつかり合うって事なんです」

 

アッシュ「なるほど、分かりやすい」

ヴァン「それは良かった。そして、ぶつかり合う訳だけど、ビームの粒子はミノスフキー粒子と違って集まったりせずに小さいままです」

エール「分かった!つまり集まって大きいミノスフキー粒子をビーム兵器の粒子は通り越せないから無効化出来るって事だね」

ヴァン「まぁ、そういう事だな」

 

ゼロ「ふむ、良く分かった。ありがとうヴァン」

ヴァン「いえ……勿論無敵って訳では無いですしエネルギーが無くなれば消えちゃいますが」

ゼロ「このフォームは大型のジェネレーターが入っているから重たくなる代わりにエネルギーはかなりあるそうだが」

ヴァン「なら大丈夫だと思いますよ」

ゼロ「……あまり重い動きは好きじゃないが、防御も大事だからな」

 

そうしてゼロは通常状態に戻った。

 

 

エール「ゼロさんは私達の様にダブルロックオンだとかグレイとアッシュの様にトランスだとかはしないけどそんな風にアーマーが変わったりして凄いですね」

ゼロ「それでも俺はお前達の能力が面白いと思っているが。モデルというのは非常に興味深い」

グレイ「それ言ったらモデルを作った人がこのガーディアンベースに居るんだよね……」

アッシュ「ゼロさんのアーマーも装備も、私達のDNAデータも解析してくれてるし、シエルさんって本当に凄いのね」

ヴァン「俺達の装備もだな」

ゼロ「まぁ、シエルだからな」

4人「惚気けてる……」

 

ゼロの惚気はともかく、シエル様々である。

 

 

その頃艦長室にて。

シエル「くしゅん!」

プレリー「お姉ちゃん大丈夫?」

シエル「えぇ、大丈夫よ」

プレリー「お姉ちゃんは人間だし、最近寒くなって来てるから体調に気を付けてね」

シエル「ありがとう、プレリー」

 

美しい姉妹愛。

 

 

訓練室では、続いてヴァン達の新装備の確認。

ヴァン「これがヤンマーオプションか」

ヴァンが手に入れたヤンマーオプション、ヤンマークが使っていたのは命令式だったが、シエルが自律型の兵器にカスタマイズしたのだ。

 

敵に向かってビーム弾を発射し、状況を自分達で判断して回避等も行なう。

 

エール「どうしても荒っぽく攻めちゃうヴァンには丁度良いんじゃない?」

ヴァン「失礼だな……まぁ、正論だけど」

 

エール「私のも中々特徴的で面白いよ」

そう言うとエールは集中すると、何と虹色のエール分身が現れた。

 

4人「!?」

エールを除くゼロ達はかなり驚いていた。

エール「凄いでしょ、これ私のポーズにシンクロするんだ」

ゼロ「その分身も攻撃するのか?」

エール「この分身自体が光刃みたいな物で、触れれば攻撃してる感じです。でもわ私が射撃してもモーションをとるだけなので実質近接用ですね」

アッシュ「相手の裏をかく時には使えそうだね。少なくともビビらせる事位は出来そう」

エール「使い所練習しなきゃね……」

グレイ「アッシュは何のDNAだったっけ?」

 

アッシュ「スパイク・ローズレッドっていう滅茶苦茶キザなヤツ」

ゼロ「……何か、聞いた事がある様な」

 

アッシュ「トランスオン!」

ゼロにとっては何処かで見た事のある様な無い様な。アッシュは植物を自在に操るスパイク・ローズレッドになった。

 

ゼロ「グレイは何なんだ?」

グレイ「僕は確か、スティング・カメリーオっていう奴でしたね……トランスオン!」

 

その名の通りカメレオンだった。

長い舌をクルクル曲げたり硬化したり。

アッシュ「うわ、何か気持ち悪い……」

グレイ「気持ち悪いって……酷いだろ」

ヴァン「カメレオンなんだからアレか、擬態能力とかそんな感じ?」

グレイ「まぁ、そうですね」

 

そう言うとグレイが突如消えた。

4人「!?」

グレイ以外が周りを見渡すが全く見付からない。

 

グレイ「ここですよ、ここ」

 

この部屋の右側の壁に張り付いていた。

エール「全然分からなかったね……しかも壁にあんな風に自由に張り付いたり、便利そう」

ゼロ「擬態能力がどれ程通用するかは分からないが、確かに役には立つだろうな」

 

 

 

とりあえず全員の新装備の確認が終わった所で、

ゼロ「いつも通り訓練を開始するぞ」

4人「はい!」

 

だが訓練を始めてすぐに慌てた様子でプレリーが駆けつけて来た。

 

プレリー「み、皆大変なの!」

ゼロ「落ち着け。何があった」

プレリー「クリスから……ローレルの方から要請があったわ。イレギュラーよ」

ヴァン「ローレルって、確かエールとアッシュが行っていた所か」

エール「クリスって人はプレリーの友達なんだよね。イレギュラー要請があったって事は、私が行った油田かアッシュが行った廃棄工場か」

グレイ「とりあえず、行ってみましょうよ」

ゼロ「そうだな。行くぞ」

プレリー「お願い」

 

 

前にエールとアッシュが使った転送装置からゼロ達も転送された。

 

そこでプレリーから連絡が入る。

プレリー「情報が入ったわ。場所は油田よ」

エール「私が行った所だね」

プレリー「どうやら、凄く巨大なレプリロイドが暴れまわっているらしいの。早くしないと油田が破壊される恐れがあるから急いで!」

5人「了解!」

 

エール「私が先導して案内します!」

 

前は船が出せ無かったので海中を進んだが、今回も海中ルートにする事に。

 

エール「もう海中に敵は居ません。船は動くらしいですが私達で海中を進んだ方が速いです」

 

そう言ってヴァン達はモデルL、モデルLXに。

ゼロ「俺はイカロスフォームで飛ぶとしよう」

 

ゼロはイカロスフォームに。

 

ゼロ「後で合流しよう。急いで行くぞ」

4人「了解!」

 

そう言ってゼロは加速して空に羽ばたいて行く。

グレイ「速いなぁ……」

ヴァン「俺達も行こう」

 

海に飛び込むヴァン達。

 

 

~油田~

 

数分後、ヴァン達が油田に着いた時には……

アッシュ「皆、上!」

空を見上げるとゼロと大量の飛んでいる何かが戦闘を行っていた。

 

エール「普通にイレギュラー達も居るみたいだね。皆行くよ!」

モデルHX、モデルHになりゼロの元に急ぐ。

 

 

空中では、大量に群がるイレギュラー達をゼロが青い閃光の如く速さで斬り刻んでいた。

 

だが、流石に数が多い。

ゼロ(目的の巨大レプリロイドの方に向かえないな……とはいえコイツ等を放っておくと油田が破壊されてしまう)

 

そしてすぐに敵が四方八方を囲む。

ゼロ「チッ……」

 

面倒だ、と思ったその瞬間、

ゼロの周りに居たイレギュラー達が何処からか飛んで来た斬撃により瞬時に真っ二つにされた。

グレイ「ゼロさん!」

アッシュ「助太刀助太刀!」

 

そして更に、

ヴァン&エール「テンペスト!!!」

 

また何処からか凄まじい竜巻が襲来しイレギュラー達を的確に落としていった。

 

すぐにヴァンとエールもやって来る。

ゼロ「皆、助かった」

ヴァン「遅れてすみません」

ゼロ「大丈夫だ。それより……」

ゼロは周りを見渡す。かなりの数を落としたが、まだまだ沢山居るらしい。

 

ゼロ「一斉に攻撃してコイツ等を殲滅するぞ。なるべく急いでだ」

アッシュ「ドンと来い!」

グレイ「ヘマするなよ」

アッシュ「それはこっちのセリフだけど?」

エール「こんな時に喧嘩しないの」

ヴァン「2人はこれがいつも通りだな」

妙にマイペースな4人をまとめるのはゼロの仕事。

ゼロ「お喋りはそこまでだ。行くぞ!」

4人「了解!」

 

 

数は確かに多かったが、この5人に掛かればあっという間だった。

ゼロ「流石だな」

ゼロが皆に向けてそう言った。

ヴァン「ゼロさんこそもうイカロスフォームを使いこなしてますね。と言うかゼロさんが1番撃墜してるじゃないですか」

ゼロ「このフォームは本当に使いやすいからな」

エール「紅い閃光……いや、青い閃光かな」

アッシュ「確かに、イメージとしてもゼロさんに良く合ってるし」

グレイ「イメージって……」

 

ゼロ「……話はそれまでにしておけ。それより例の巨大レプリロイドは何処に居るんだ?」

グレイ「そう言えば居ませんね」

エール「プレリーに聞いてみよっか」

そう言うとエールが連絡を取る。

エール「プレリー、私達今油田に居るけどその巨大レプリロイドって何処に居るの?」

 

プレリー「居ないの?おかしいわね……確かにここの職員が脱出する時に見たって言っていたのだけど。気のせいだったのかしら」

ゼロ「いや、巨大だったんだろう?なら見間違う事はあまり無い筈だ……もしかしたら反応を消して隠れているだけかも知れん」

プレリー「流石にそれはあまり無いと思うけど……一応警戒して調査して」

5人「了解」

 

 

5人とも半信半疑ではあったが、調査を始める。

 

 

数十分経って、全員で通話した。

ゼロ「どうだ?」

ヴァン「何も無いですね……」

エール「私もです」

グレイ「僕の所も」

アッシュ「アタシの所も」

ゼロ「ふむ……気のせい、だったのか?」

 

考え込む5人。

ゼロ「とりあえず合流しよう。全員中心にある管制塔に来てくれ」

4人「了解」

 

 

1分後には中心に全員集まっていた。

ゼロ「全員何も無かったんだな?」

4人とも頷いたのに対して、

ゼロ「……なら疑うのは、空か、海か」

グレイ「そうか。地上に居なくてもそのどちらかに居る可能性はまだある」

ヴァン「でも隠れる必要性あります?俺達が1人になっていた時とかに十分襲うチャンスはあったと思うんですけど」

 

とりあえず、と言ってエールがモデルPXになって索敵を行ったが、首を横に振っている事からして見付からなかったらしい。

 

アッシュ「反応消せるならエネミーサーチも役に立たないか」

ゼロ「……」

ゼロは何か考え込んでいる模様。

皆の中ではこの考え込むのはきっと良い案を出してくれるかもしれないとの事で皆も黙っておく。

 

そして、

ゼロ「グレイ、アッシュ」

グレイ「はい」

アッシュ「何か良い案が?」

ゼロ「違うかも知れないが、もし奴が海中に居るのならお前達のトランスを使えばおびき寄せる事は出来るかも知れない」

グレイ&アッシュ「???」

 

ゼロ「簡単だ。2人ともコンドロック・ザ・バルチャロイドにトランスしてくれ」

 

言われた通りトランスする2人。

ゼロ「海中に入って、思いっ切り超音波を出してみてくれ」

 

ここで全員そういう事か、と理解した。

 

 

 

ゼロ「ヴァン、エール、うるさい事には変わりないが耳を塞いでいた方が良いぞ」

ヴァン&エール「へ?」

良く分からずに耳を塞ぐ2人。

そして海中の2人が演奏しているギターから凄まじい超音波が鳴り響いた。

 

ヴァン「うわっ!?」

エール「み、耳を塞いでてもこれなの……?」

ゼロもいつものクールな顔では無く少し険しい表情だった。

 

 

 

すると、

ゼロ「……ビンゴだ」

すぐにモデルAに戻ったグレイとアッシュが帰って来て慌てて言った。

アッシュ「な、何か来る!こっち来てる!」

グレイ「多分僕達を狙ってるんだと思うけど……とにかく来ます」

ゼロ「全員構えておけ……来るぞ!」

 

そして現れたレプリロイドは……大きかった。とにかく巨大であり横に伸ばしたら20mはあるんじゃないかって程のスケールだった。

 

4人「で……デカいッ!!!」

ゼロ「ここまで大きいとはな……」

見事にシンクロする4人と、流石に驚きを隠せないゼロ。海竜の様なそのレプリロイドは5人をしっかりと睨みつけていた。

 

ゼロ「怖気付くな!やるぞッ!」

4人「お、オォーッ!」

何故か良く分からない返事になっている4人をよそに、ゼロは駆け出していった。

 

 

 

 

プレリー「海竜の様なレプリロイド……?」

エール「そうなの!今皆で戦ってるけど結構苦戦してるみたい」

ゼロからの要望でエールはひとまず離れてプレリーに連絡していた。

 

プレリー「……やっぱり、何となくそんな気はしていたのだけど」

エール「どういう事?」

プレリー「そのレプリロイドの名前はリヴァイアサン。貴女の表した通り海竜をモチーフにした巨大レプリロイドよ」

エール「それで、そのリヴァイアサンってのはどういう奴なの?」

プレリー「1年前、ガーディアンとレプリフォースの技術者を集めて作らせた戦闘用の操作も自立で動くのも両方出来るレプリロイドなの。元々は海中に現れたイレギュラーを排除する為に作られたのだけど……完成してレプリフォースで待機していたのを何者かに盗まれたの」

 

エール「盗まれた!?」

プレリー「今考えたらバイルが世界崩壊(ブレイク・ザ・ワールド)の先準備として盗んだのかも知れないわね……」

エール「それは分かったけど……どうやって倒せば良いの?」

プレリー「確か……リヴァイアサンを横に伸ばしたとして、真ん中位の場所に中心核(コア)がある筈よ」

エール「それを破壊すれば?」

プレリー「えぇ。動きは止まる筈」

エール「分かった!ありがとうプレリー!」

 

慌ただしく通信が切られた。

プレリー「頑張って……皆」

 

 

戻って来たエールはゼロを除くヴァン達の所へ。

エール「皆!大丈夫!?」

ヴァン「俺とアッシュは大丈夫だが……グレイが不意の打撃を受けて気絶してる」

エール「打撃!?あの体で?」

アッシュ「空中で戦っていたんだけど、いきなり頭を振り回して私達を殴り付けて来たのよ。それでグレイが1番近かったから当たって……」

ヴァン「落ちた所を何とか俺達がキャッチして、そしたらゼロさんが囮になるから安全な場所に避難させろって」

アッシュ「それで今に至る」

エール「なるほど……」

ヴァン「それで、そっちはどうだった?何か分かったか?」

エール「うん。あのレプリロイドはリヴァイアサンって名前の戦闘用レプリロイドなんだけど……丁度上から見て半分位の所に中心核があるんだってプレリーが言ってた」

話を聞いたヴァンはGATを取り、

ヴァン「ゼロさん!エールからの情報によると上から見て半分の所に中心核があるそうです!」

ゼロ「半分の所か……多分海中だな」

 

リヴァイアサンの撃つ激しい弾幕を回避しながらゼロはそう言った。

 

ヴァン「どうします?」

ゼロ「ヴァンとアッシュは俺に協力してくれ。エールはグレイを頼む、もしかしたら飛び火するかも知れないからな」

エール「了解です」

ヴァン「それで、俺達は?」

ゼロ「ヴァンとアッシュは海中に潜れ。アッシュ、お前は確か動きを遅くする事の出来るトランスがあっただろう」

アッシュ「クロノフォスの事?」

ゼロ「そうだ。まず先にお前が海中でそれを使って攻撃を遅くさせて欲しい」

ヴァン「それで俺に中心核を?」

ゼロ「そうだが、それでも海中への攻撃は激しいだろう。だから俺が動きが遅くなっている内に何とかコイツの動きをとりあえず止める」

エール「何とかって……結構キツくないですか?バスターは全く効かなかったですよ」

ヴァン「セイバーはそもそも1発も当てられてないし、当たっても動きを止められるかは微妙な所だと思います」

 

アッシュ「ゼロさん、まさか」

ゼロ「アッシュは分かっているか。俺には強力なフォームがあるだろう」

ヴァン&エール「タイタスフォーム!」

ゼロ「タイタスフォームで殴ればきっと動きを止める位は出来る筈だ」

ヴァン「分かりました。それで動きが止まった所で俺が中心核を破壊するんですね」

ゼロ「あぁ。アッシュも頼んだぞ」

アッシュ「了解!」

 

ゼロ「アッシュ、俺が合図したら海中に入って例のを頼む」

アッシュ「もう待機してますって」

ゼロ「なら良い。少し待っていろ」

 

アッシュ(と言うか長々話してくれたけど今の間もずっとあの弾幕避けてたのよね……)

相変わらずとんでもない人だ、と思う。

 

 

一方ゼロはタイミングを見計らっていた。

ゼロ(弾幕が濃い……)

だが、自分とイカロスフォームの力を信じて。

 

ゼロ(見えた!)

一瞬見えた激しい弾幕の隙間。そこに加速させて突っ込んでいく。一瞬でもズレれば被弾するだろう、イカロスフォームは装甲が普通の状態よりも薄く、当たればタダでは済まない。

 

ヴァン&エール&アッシュ「!!!」

まさかそこに突っ込む!?と驚く3人。まさしく神業と呼べるその回避に鳥肌が立った。

 

そして見事に弾幕を(くぐ)り抜け、リヴァイアサンの頭上に着いたゼロ。

 

ゼロ「狙えるものなら狙ってみろ!」

リヴァイアサンはその挑発に乗り、上を向き大量の弾幕を再び放つ。

ゼロは落ち着いて避けながら、GATに叫ぶ。

ゼロ「行け、アッシュッ!」

アッシュ「りょーかいっ!」

 

すぐに海に飛び込み、

アッシュ「トランスオン!」

 

クロノフォス・ザ・トリデンロイドになり、

アッシュ「タイムボム!!!」

 

例のアレ、タイムボムを放つとリヴァイアサンの動きが固くなり、ゆっくりになる。

 

必然的に攻撃頻度と速度も遅くなる為にゼロにとっては非常にありがたい。

 

アッシュ「ゼロさん!頼みます!」

陸に出てアッシュがGATからゼロに言う。

 

ゼロ「任せておけ。タイタス、セットアップ!」

 

空中でタイタスフォームに変わり、ホバーを使う事無く急速に落下していく。

 

ゼロ(ホバーは必要無い……速度を付けて一気に殴り付ける!)

 

弾幕はビーム兵器と火薬系の両方あるが、ビーム兵器はIフィールドで防いで火薬系は腕をクロスにして防御する。装甲が厚いからこそ出来る荒業。

 

すぐにリヴァイアサンの顔が見えた。

あまりに速い動きにリヴァイアサンは焦っているのだろうか、弾幕を粗めに張る。

ゼロ「効かんな……」

 

そして、

ゼロ「覚悟しろ……はぁぁぁッ!!!」

ズドン、と大きな音を立てて顔面に強力なストレートを浴びせた。

 

ヴァン「き、決まったー!!!」

エール「凄い痛そう……」

アッシュ「痛いじゃ済まないと思うわよ?」

 

するとGATから今度はヴァンに、

ゼロ「ヴァン!今なら行ける筈だ!」

ヴァン「了解!」

 

ヴァンがモデルLXになり海中に飛び込む。

ゼロの言った通り、動きが止まっている。

ヴァン「何処だ……?」

 

巨大な蛇の様に螺旋状に体が巻かれているので中々見付けられない。

ヴァン(急がないと、コイツが目覚める前に!)

 

少し時間は掛かったものの、何とか中心核がありそうな部位を発見。

槍で攻撃し中を見ると、赤い宝石の様な物があった。間違いなくこれが中心核だろう。

 

ヴァン「これで……終わりだッ!」

中心核を一突きし破壊すると、

ヴァン「おわっと!?」

突然上半身が海中に沈み動かなくなった。どうやら完全に停止したらしい。

 

ヴァンが皆の所に戻ると、ゼロも既に帰って来ていた。更にグレイも目が覚めたらしい。

 

ゼロ「やったな」

ヴァン「はい」

エール「大勝利だね」

アッシュ「疲れた~……」

グレイ「1番疲れたのはゼロさんだろ」

アッシュ「おねんねしてたアンタには言われたくないわよ~?」

グレイ「ぐっ……」

エール「グレイも好きで気絶したんじゃないんだから変に喧嘩しないの」

グレイ「はい……」

アッシュ「はーい」

ゼロ(エールは良いまとめ役だな)

そこでゼロのGATが鳴る。

ゼロ「こちらゼロ」

プレリー「エールから話は聞いたわ。ありがとう、良くやってくれたわね」

ゼロ「……俺達なら、造作もない事だ」

4人(か、カッコイイ!)

プレリー「ふふ、貴方らしいわね。1度ローレルに向かって欲しいの。クリスが待っているわ」

ゼロ「了解だ」

 

ヴァン「何か言ってました?」

ゼロ「1度ローレルに帰るぞ。そこで都知事が待ってくれているらしい」

4人「了解」

 

 

ひとまずローレルに帰って来たゼロ達。

前にエールとアッシュがやって来た本庁にてクリスが待っていた。

クリス「初めまして。話は聞いていると思うけど私がクリスよ」

 

軽く自己紹介をした後で、

クリス「今回は本当にありがとう。そしてエールさんとアッシュさんは前に仕事をしてくれたのを自分で礼を言えなくてごめんなさいね」

エール「大丈夫ですよ」

アッシュ「お気になさらず」

クリス「あの油田はこのローレルからして命の次に大事な場所なの。だから貴方達はこの都市を救ってくれた事になるわ」

ゼロは変わらずクールだったが、4人とも照れを隠せない模様。

 

クリス「礼はまたいつか必ずするわ。だから……頑張って、英雄さん達」

 

そう言われ彼女とは別れ、ガーディアンベースに戻って来たゼロ達。

 

いつもの休憩室にて、

ヴァン「英雄、か」

エール「頑張らないとね……私達は世界中の命を背負ってるんだから」

グレイ「責任重大だよな……命の重みって、計り知れない物だから」

アッシュ「勿論その覚悟も大事だと思うけど、そんなに気負い過ぎると体に毒よ」

ゼロ「中々良い事を言うな、アッシュ」

アッシュ「それ程でも~あります」

エール「調子が良いんだから」

 

そこにシエルとプレリーが入って来る。

プレリー「皆、お疲れ様」

シエル「私もずっとモニターでリヴァイアサンを見たけど、凄い大きさだったわね」

ゼロ「確かに、俺もあそこまで大きい奴は初めてかも知れない」

アッシュ「とか言ってゼロさんってもっと大きいのと出会ってたりして」

ゼロ「かも知れん」

アッシュ「冗談で言ったつもりなんだけど……」

 

プレリー「勿論皆頑張ったと思うけど、ゼロがやっぱり本当に凄かったわね」

グレイ「勇姿を見れなかった……」

ゼロ「茶化すな。別に大した事は無い……褒めるならシエルが作ったフォームを褒めてやってくれ。あの2つが無ければ今回の作戦は無理だった」

シエル「でもゼロ、それを使いこなす貴方はやっぱり凄いのよ」

ゼロ「……」

何か納得いかない、と難しい顔をするゼロ。

 

シエル「タイタスフォーム、早速役に立ったみたいで良かったわ」

プレリー「あの最後のパンチ、迫力満点だったわね。あの巨体を気絶させた位だから余っ程よね」

ゼロ「タイタスフォームでの破壊力は凄まじい物だ。これからも使える場面が沢山あるだろう」

シエル「ゼロのフォームも、ヴァンの装備も、少しでも皆が楽出来るよ様に私達も頑張るから」

プレリー「皆も、負けないでね」

 

4人「当然!」ゼロ「当然だ」

 

最後は綺麗にシンクロしたゼロ達であった。

 




忙しいのに何か早く書けました(爆)
最近は普通に電車内で書いてるからですかね。家に帰ると忙しいのでやっぱり書く時間が……って感じなので。このペースで書ければ良いのですが(届かぬ想い)

今回、書いてて気が付けば何か凄く多めになってました。番外編って量じゃ無いよこれ……。

2章の番外編もこれで終わりで、次はとりあえずの設定集でお送りします。

では、次回またお会いしましょうヾ(^ω^)/
  1. 目次
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