ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
ロックマンゼロって難易度高いゲームの部類に入ると思うんですよね、過去に滅茶苦茶やり込んだ腕と勘がまだ残っていたのか少しやっただけで動画で見る様な上級プレイは出来る様になったなと思います(隙自語)
自語は置いといて、いよいよ本編の主人公が登場。いざゼロさん参上!
初め辺りは文字数はそこそこ多め少なめ両方でいきます。
では、どうぞ。
ガーディアンでの仕事でとある遺跡を調査する事になったアッシュとグレイ。だが2人を待ち受けていたのは衝撃の展開だった。
しばらく砂漠を駆け巡り、イレギュラー達を葬りながら目的の遺跡を探す。
そして、
グレイ「あった、この遺跡で間違いない」
アッシュ「そんじゃ早速」
グレイ「待って、何があるか分からない」
アッシュ「分かってるって、流石に何もせずに突っ込んだりなんかしないわよ」
グレイ「どうだか……」
2人はガーディアンより配布された調査用の装備を出す。Xレイ・スコープといって特殊な光線を当てて罠や隠れている物を透視させるアイテムである。普通に懐中電灯としても使える。
グレイ「入り口付近は大丈夫か……」
アッシュ「便利よねぇこのXレイ・スコープってやつ。私これにもっと早く出会いたかったわ」
グレイ「はいはい……行こう」
警戒は怠らず遺跡の中に入る。
グレイ「……見た所何も無さそうだな」
アッシュ「敵も居なさそうね」
グレイ「とりあえずプレリーに連絡を……ってあれ、繋がらない」
アッシュ「私達が降りてきた階段結構長かったでしょ、ここだと電波が繋がらないのよ」
グレイ「なら1度外に出て……ってアッシュ、どうしたんだ?」
アッシュ「グレイ、扉がある」
グレイ「本当に?」
アッシュの居る元へ駆け寄ると、確かに奥へ続く扉があった。
グレイ「暗くて見えなかったな……」
アッシュ「これはお宝の予感!」
グレイ「あっ!待てって!」
アッシュを追ってグレイも奥に進む。
2人でスコープを使って部屋全体を照らすと、何やらカプセルらしき物が沢山転がっていた。
アッシュ「何だろうこのカプセル達」
グレイ「何かが入ってた事は間違いないけど……見た感じ不明だな」
しばらく部屋を探索していると、
アッシュ「グレイ!こっち来てよ!」
グレイ「何?」
アッシュの元へ行くと、アッシュが何か興奮した様にとあるカプセルをバンバン叩いていた。
アッシュ「ほら、これ!」
グレイ「……?」
暗くて良く見えたなかったが、照らしてみるとビックリ。
グレイ「うわっ!?」
アッシュ「ははは、腰抜かしてる」
グレイ「う、うるさいな……いきなり過ぎて驚いただけだから」
アッシュ「それよりも……大きいなぁ」
グレイ「あぁ、古代兵器の類いだろうか?」
その時だった。
ビー、ビーと警告音が鳴った。
アッシュ「えっ!?」
グレイ「コイツ動くぞ!アッシュがさっき叩いたからだ!」
アッシュ「あ、アタシのせいにしないでよ!」
慌てる2人の目の前でカプセルが開き、中から現れたのは……最悪最凶のレプリロイド、オメガ。
オメガといってもバイルが数機だけコピーを作っていた内の1機だ。第1形態だけであるが、装備等はオリジナルと殆ど同じである。
それでも最強の名は伊達では無かった。
2人を見るや否や攻撃を開始した。
アッシュ「くっ!」
グレイ「一旦散らばろう!」
部屋はあまり広くない。固まっていたらまとめてやられてしまうので散開した。
アッシュが隙を見てバスターを放つが、
アッシュ「嘘!?」
装甲に軽々と弾かれた。
グレイ「かなり硬い防御力してるな……チャージショットなら通るかもしれない」
アッシュ「ならアタシが囮になるからグレイはチャージショットをお願い!」
グレイ「分かった!」
アッシュ「機動力ならこっちね!トランスオン!」
アッシュがトランスしたのはモデルH、ヘリオス。
翼による移動でオメガのミサイル攻撃やパンチでの攻撃を軽々と回避していく。
そして隙を見て、
グレイ「そこだ……いけーッ!」
グレイのチャージバスターがオメガの装甲へと当たり、爆発した。
グレイ「どうだ……?」
まだまだオメガは動くが、装甲がかなり傷付いてはいた。ダメージを与えられてはいるらしい。
アッシュ「チャージバスター位の火力ならダメージ与えられるわね、なら各自で散りながらチャージバスター撃った方が良くない?」
グレイ「あぁ。攻撃を回避しながら撃とう」
そして2人はオメガの全方位に渡る攻撃を何とか防ぎながらも着実にダメージを与えていった。
アッシュ「いけるッ……はぁぁぁっっ!!!」
ここでアッシュのギガクラッシュがオメガにお見舞いされて、オメガは倒れた。
グレイ「やった……か」
アッシュ「はぁ……強かったわね」
だが。
グレイ「……アッシュ!避けて!」
アッシュ「えっ?きゃっ!?」
まだオメガは生きており、アッシュをその巨大な腕で殴り付けた。
アッシュ「ぐあっ……!」
アッシュは吹き飛ばされ遠くの方にあったカプセルに激突し、気絶した。
グレイ「アッシュ!」
余所見をしたグレイにすかさずオメガがビームを放つ。
グレイ「ぐっ!」
致命傷では無かったが、アッシュは起きる気配は無いしこれを1人で相手するとなるとかなり危険な状態だった。
グレイ(……)
チラリと後ろを見る。
今猛ダッシュして入り口に戻り、ヴァン達に連絡を取れば……。
グレイ(駄目だ!それだとアッシュが……!)
彼女1人を危険に晒す訳にはいかない。ここは戦うしかないだろう。
グレイ「やってやる……!」
相手もかなり消耗はしている様だったが、やはり1人で相手にするのは無理があった。
グレイ「クソッ……強いッ……!」
そして、疲れて反応が疎かになってしまい一瞬の隙を見られてパンチが入る。
グレイ「ガハッ……」
地面へ転がるグレイ。
そしてゆっくりと追って来るオメガ。
グレイ「ク……ソッ……こんな、所で……!」
動けないグレイにオメガが両腕を振り下ろそうとした、その時だった。
グレイ「ッ……」
思わず目を瞑ったグレイ。だがおかしな事に痛みは無かった。
グレイ「……?」
ゆっくり目を開けると、
???「…………」
自分の目の前には、全く知らない誰かが立っておりセイバーでオメガの一撃を防いでいた。
グレイ「!?」
???「そこのお前、動けるなら早く退け……」
グレイ「わ、分かった!」
グレイが素早く退くと、その謎の人物はオメガのパンチを返し飛び上がって一太刀を顔に浴びせた。
???「何故……お前が居る?」
そしてオメガと戦闘を始めた。
グレイ(凄い……何て動きだ……)
オメガの攻撃をまるで分っているかの様に避け、着実に持っているセイバーで斬っていた。
セイバー1つでオメガのミサイル等も断ち、凄まじい速さでオメガを斬り刻む。
そして、
???「何でお前が居るのかは知らんが……もう1度破壊する!」
トドメの空中からのチャージ斬りが炸裂し、今度こそオメガは破壊された。
???「……成程、コピーか」
破壊したオメガを見て謎の人物は呟いた。
翡翠色のセイバー。紅きアーマー。ん?何処かで聞いた事がある様な……。
グレイ「あ、あの……」
???「無事みたいだな」
グレイ「助けてくれてありがとう」
???「それより向こうで倒れている奴を何とかした方が良いんじゃないか」
グレイ「そうだ、アッシュ!」
その少年は、向こうで倒れているアッシュといった少女の元へ駆け寄っていった。
???「……何がどうなっているのか分からん。ここは何処だ?俺は……一体?」
そう。実は言うと先程アッシュが激突したカプセルに入っていたのが自分だった。衝撃により目が覚め、気が付いたら目の前で戦闘が行われていた、という事である。
グレイ「アッシュ!しっかりしろ!」
アッシュ「ん……グレイ?」
どうやら気絶していただけで大きな傷は見られなかった事が不幸中の幸いである。
グレイ「良かった……」
アッシュ「アイツは?」
グレイ「破壊した……いや、破壊して貰ったって言うのが合ってるか」
アッシュ「どういう事?」
グレイ「とりあえず立って。僕達を助けてくれた人が居るんだ」
戻ると、まだ彼は居た。
グレイ「あの、先程はありがとうございました」
アッシュ「私達を助けてくれたのね」
???「気にするな。それより……ここは何処だ?色々聞きたい事がある」
グレイとアッシュは顔を見合わせた。
グレイ「えっと……貴方は?」
ゼロ「俺か……俺の名は、ゼロだ」
アッシュ&グレイ「!!!」
その言葉に激しく驚き、
アッシュ(ねぇ、ゼロってあのゼロ!?)
グレイ(わ、分からない……けれど、伝説通りだ。紅きアーマーに光の剣)
ゼロ「……」
コソコソ話をしている2人を見て怪訝な顔をするゼロ。
グレイ「あ、すいません。うーん……とりあえず僕達と一緒に来てくれませんか?」
アッシュ「そっちの方が説明がしやすいから」
ゼロ「分かった、そうしよう」
入り口に出て、プレリーに連絡をする。
プレリー「2人とも大丈夫!?連絡が突然途絶えたから心配だったのよ!?」
アッシュ「まぁ……大丈夫じゃないと言えば大丈夫じゃないかも」
グレイ「自分は多少傷があってアッシュが強く頭をぶつけたみたいです」
アッシュ「別に意識ははっきりしてるわよ」
プレリー「それでも怪我しちゃってるんじゃない!すぐにそっちに向かうわ!」
グレイ「あ、それともう1つ」
プレリー「?」
グレイ「あの……遺跡内で謎の人物に助けて貰って、今その人と一緒に居るんです」
プレリー「謎の人物?その人が誰だか分かる?」
アッシュ「その、私達も今かなり動揺してるけど……ゼロって言ってる」
しばらく間が空いた。
アッシュ「もしもし?もしもーし?」
プレリー「う……そ」
グレイ「ちょっと、大丈夫ですか?」
プレリー「え、えぇ……取り乱してごめんなさい。間もなくそちらに着くわ」
少し向こうの空から巨大な艦がコチラに向かって来るのが見えた。
グレイ「あれが僕達の艦、ガーディアンベースです。えっと……ゼロさんも僕達と一緒にあれに乗って下さい」
ゼロ「……別にゼロで良い」
アッシュ「それに何で敬語?」
グレイ「な、何となくだよ」
~ガーディアンベース~
プレリー「グレイ達は?」
ヴァン「先に医務室で治療を受けてる」
プレリー「……その謎の人物は?」
エール「とりあえず医務室に居るよ」
プレリー「ヴァンもエールも一緒に来て」
ヴァン「分かった」
エール「どうしたの?」
プレリー「もしかしたら、もしかしたらだけど……世紀の大発見かも知れない」
ヴァン&エール「……?」
~医務室~
扉が開き、プレリー達が入って来た。
グレイ「あ、艦長」
プレリー「2人とも大丈夫?」
アッシュ「もう大丈夫!」
プレリー「良かった。心配したのよ」
ヴァン「もう1人は?」
アッシュ「今異常が無いか見て貰ってる。レプリロイドみたいね」
プレリー「ッ……!」
エール「……さっきからプレリー変だよ?何かあったの?」
プレリー「な、何でも無いの……何でも」
ゼロ「……」
グレイ&アッシュ「あ」
プレリー「?」
ヴァン&エール「プレリー、後ろ後ろ」
プレリー「え?」
ゼロ「……」
プレリー「嘘、こんな……こんな事って……!」
ゼロ「……?」
プレリー「ゼロッ!!!!!」
プレリーがゼロへと飛び付いた。
4人「!?!?」
ゼロ「……???」
ゼロはどうやら何が何だか分からない様だ。
プレリー「会いたかった……何処に居たの!?何処で眠っていたの!?」
プレリーの会いたかったという発言にも驚きを隠せない4人。それに対し、
ゼロ「……悪いが、俺はお前を知らない」
プレリー「あっ、そうか……この姿だと分からないわよね。ちょっと待ってて」
そう言ってダッシュで医務室を出ていった。
ゼロ「???」
ゼロも4人も理解が全く追い付いていなかった。
そしてすぐにプレリーは戻って来て、
プレリー「ゼロ……これなら覚えてる?」
いつも彼女の椅子の隣に置いてあるぬいぐるみをゼロに差し出す。
ゼロ「……!」
少し間を開けて、
ゼロ「アルエット……?」
その言葉にプレリーは喜びもう一度飛び付いた。
プレリー「ゼロ!やっぱりゼロなのね……!」
~休憩室~
皆が座って、ヴァン達がとりあえず自己紹介してから一旦落ち着いてプレリーは話し始める。
プレリー「コホン、先程は取り乱してごめんなさい。とりあえず皆訳分からないだろうから1つ1つ順を追って説明していくわね」
皆が真剣な表情になる中、
プレリー「まずグレイとアッシュは名前を聞いたみたいだけど、彼はゼロ」
それを聞いてヴァンとエールも驚く。
プレリー「そう。数百年も前にあったラグナロク決戦で全てを終わらせた伝説の英雄よ」
ゼロ「……待ってくれ、今何て言った?数百年前だと?」
プレリー「えぇ……あの戦いからもうそれだけ時が過ぎたのよ、ゼロ」
ゼロ「そんなに俺は眠っていたのか……」
プレリー「ゼロはどうして目が覚めたの?」
ゼロ「突然自分に強い衝撃が入って、目覚めてみれば何処か分からない場所だった。そして目の前でオメガと、グレイか。グレイが戦っていた」
アッシュ「多分私だ。私がオメガに吹き飛ばされ時にゼロさんが入っていたカプセルに当たってその衝撃で……」
ヴァン「でもゼロさんって、ラグナロクの破片と一緒に……」
プレリー「2人の調査結果からしてあの遺跡にもラグナロクの破片が同じくあったわ。そして2人が見たカプセルも、オメガのコピーもラグナロクの中にあった物で偶然燃え尽きずに残ったみたい」
エール「じゃあゼロもそのカプセルの中に偶然入っていたお陰で生きていたのかな」
ゼロ「聞いた話だとその可能性が高いな。アーマーやヘルメット等の機能が破損しているし武器もセイバー以外使用不可だった」
プレリー「そこら辺は私達に任せて。ちゃんとメンテナンスするから」
ゼロ「助かる」
続いて、プレリー達がゼロに今の世界情勢を伝えた。ヴァン達の様に英雄達の力を使う事が出来るモデル達、イレギュラー問題、そして自分達ガーディアンの事を。
ゼロ「ならお前達は……」
ヴァン「はい、ゼロさんの力も使えます」
ゼロ「……まぁ、俺もコピーであるからその力はオメガのコピーと言うべきか」
エール「どういう事ですか?」
プレリーはゼロの方を見ると、何かを察したのかゼロはコクリと頷いた。
プレリー「それに関しては私から話すわ。ゼロは確かにゼロだけどオリジナルボディは昔ゼロが戦ったオリジナルのオメガに使われていて、そのコピーがゼロのボディなの」
エール「じゃあ、ゼロさんは……」
プレリー「でも皆に分かって欲しいのは、彼のボディがコピーだとしても心は本物よ。かつて大昔に英雄エックスと共に戦った伝説の英雄ゼロそのものなのだから」
ゼロ「英雄なんて肩書きはいらん……俺はゼロだ。それ以上でもそれ以下でも無い」
4人(か、カッコイイ……)
プレリー「ゼロはこれからどうする?」
ゼロ「お前達に同行したい。聞いたは良いがやはり俺はまだ何も世界を知らないからな」
プレリー「えぇ。私達も大歓迎よ」
ゼロ「勿論同行させて貰う分仕事はする」
プレリー「そんな気張らなくても大丈夫よ。ヴァン、エール、ゼロを艦内を案内してあげて、部屋も既に開けてあるから」
ヴァン「了解」
エール「分かった」
ゼロが後ろでキョロキョロしながら着いて来ている。緊張する事これ以上無い。
ヴァン(い、今後ろに居るのは……伝説の英雄なんだよな……)
エール(ど、どうしよう……何か話したいけど緊張し過ぎて言葉が出ない)
ゼロ「……2人とも」
ヴァン「はい!」エール「ひゃい!」
緊張した感じでヴァンが答え、エールに至っては噛んでる。
ゼロ「そんなに緊張するな……さっきも言ったが肩書きに縛られたりするのは嫌いだ」
ヴァン「す、すいません」
ゼロ「普通にしてくれれば良い」
エール「はい……」
しばらく歩いて、
ヴァン「ここがゼロさんの部屋です。部屋の機能とかが分からなかったら遠慮なく聞いて下さい」
ゼロ「あぁ、助かる」
エール「それではまた後で」
部屋に1人残され、ふと考えた。
ゼロ(未だに数百年もの眠りから目覚めたと言われても実感が湧かないな……)
だが、偶然にも生かされた命。そして今目覚めた事は何かの運命なのかも知れない。
ゼロ(シエル……)
誰よりも守りたかった少女の名を心の中で呟く。
レプリロイド様に用意されたメディカルマシーン、これで睡眠を取る事が出来るらしい。寝ている間は何とエネルゲン水晶が精製されるという素晴らしい機械だ。
意識を保つ事も出来るし、予定の時間まで完全に眠る事も可能です。
今日は色々あり過ぎて疲れたのも事実。とっとと寝ようかと思ったその時。
コンコンと扉がノックされた。
ゼロ「……良いぞ」
プレリー「ゼロ、少し良い?」
ゼロ「あぁ」
そう言うとプレリーはお茶を持って椅子に座る。
プレリー「疲れたでしょ?」
ゼロ「まぁな」
プレリー「まさか貴方が生きてるなんて思わなかった。私達がどれだけ探しても見つからなかったもの」
ゼロ「あの地帯は俺が眠った頃にはただの大地だったみたいだな。ラグナロクの破片のせいで砂漠化して、その下に埋まっていたのだから無理も無いだろう」
プレリー「それでも……こうして貴方が生きているのなら、お姉ちゃんに会わせたかった」
ゼロ「シエルは……」
プレリー「私はね、2代目艦長なの。このガーディアンを設立したのもお姉ちゃんなのよ」
ゼロ「シエルが艦長、か」
プレリー「そして血眼になって貴方を探した。何ヶ月にも渡って皆探したの。だけど、貴方が見つかる事は無かった」
ゼロ「俺なんかの為に……」
プレリー「俺なんかの為に、なんて言わないで。皆にとっては、やはり貴方は英雄だったのよ。お姉ちゃんにとっても、私にとってもね」
ゼロ「…………」
プレリー「お姉ちゃんなのよ。ヴァン達が使っているモデル達を生み出したのは」
ゼロ「確かにシエルは天才だったからな」
プレリー「そして、バイルが落としたラグナロクの破片からモデルVという物を研究していたの」
ゼロ「モデルV……」
プレリー「でも、それからは分からないの」
ゼロ「どういう事だ?」
プレリー「行方不明なの。モデルVの研究の最中に行方不明になってそのまま……」
ゼロ「ッ……」
プレリー「何にせよ、お姉ちゃんは人間だからもう生きていないけど……事件の真相を追う事も私の重要な目的の1つよ」
ゼロ「……俺も手伝おう」
プレリー「ありがとう、ゼロ」
ゼロ「それと、お前はどう呼べば良い?」
プレリー「貴方が好きな方で良いわ」
ゼロ「……いや、アルエットはお前が子供の時の名だ。今はもう立派に艦長を務めているからその名で呼ぶのは失礼だな」
プレリー「ふふふ、気にしなくても良いのに」
これ以上話すと長くなりそうなので一旦ここで話を切り、ゼロもプレリーも休む事にした。
ゼロ(シエル……俺は、この世界で生きていく。俺が再びこの世界に呼ばれたのにはきっと何か意味がある筈だから)
新たなる仲間達とゼロの新たなる世界での戦いが、始まろうとしている。
ゼロの部屋を出たプレリーは、廊下でヴァンとエールに会った。
プレリー「あら、2人とも」
エール「ゼロさんと話してたの?」
プレリー「えぇ」
ヴァン「……本当にあの伝説の英雄なんだな。エックスとゼロと言えば知らない奴が居ないんじゃないかって位有名人だし」
プレリー「そうね。2人はゼロを見てどう思った?形は違えど貴方達もエックスと彼の力を受け継いでいるのよ」
ヴァン「実感湧かないな……」
エール「私も」
プレリー「ふふ、貴方達もこれからゼロと一緒に過ごす上で感じる事が沢山ある筈よ」
沢山学ばせて貰いなさい、とだけ付け加えてプレリーは去っていった。
ヴァン&エール「…………」
だがヴァンとエールはゼロについて説明のつかない不思議な感情を抱いていた。
それが何なのか分かるのはまだ先の事である。
いかがでしたか、早速オリジナルてんこ盛りの2話でした。
今読み直すとゲームと矛盾あり過ぎて草生えないレベルとなってしまいました( ˘•ω•˘ )
モデル達は残念ながら喋りません。
そしてアドベントの後ヴァン・エールのモデルZはちゃんと帰って来たという設定です。
その他補足は本編中にする予定です。
次回からどんどん物語が進んでいきます、また次回でお会いしましょう。