ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
まぁ自語は置いといて、今回から3章。そしてここからが本編の始まりとなります。
では、どうぞ。
-決死の海底基地戦-
~艦長室~
ゼロ達はプレリーに呼び出されていた。
プレリー「皆分かってると思うけど、いよいよ今をもって例の海底基地に突入を命じます」
ゼロ達はコクリと頷いた。
プレリー「危険だと思うけど、貴方達なら大丈夫だって私は信じてるから」
シエル「くれぐれも無茶だけはしないでね」
近場まで転送して貰った後は自分達の足で目的地まで向かう。
陸を進み、海に着いたゼロ達。
ヴァン達はモデルLXとL、ゼロはタイタスフォームで進んでいく。
ゼロ「あれか」
しばらく進むと、例の基地が見えて来た。
グレイ「結構大きいですね」
ヴァン「バイル達が居たとなれば納得だな」
エール「ところで……やっぱりこれ罠だよね?」
アッシュ「まぁ敵にわざわざ自分達の居場所を教えるなんて事しないだろうから罠で確定だと思うわよ。私達が来た所を一斉に狩る、みたいな?」
ゼロ「だが、俺達は先に進むしかない。例え罠であったとしても」
ゼロが言った事は皆も同じ気持ちだった。
MISSION カイテイキチへのシンニュウ
MISSION START!
~海底基地~
ゼロ「海中に入口があるとはな」
常に警戒しながらも、恐らく玄関であろう場所を探索するゼロ達。
ヴァン「分かりきっていた事ですけど、誰も居ないですね。罠って事で確定だ」
ゼロ「罠は罠だろうが、誰も居ないと決まった訳じゃない……恐らくナンバーズは無数に居る。捨て駒として配備されている可能性は十分にある」
エール「捨て駒……」
ゼロ「行くぞ。なるべく止まらずにな」
ゼロを先頭に奥に進んでいく。途中何度も大量のイレギュラー達が待ち受けていたが、雑魚ばかりだったのですぐに蹴散らしながら進んだ。
エール「ここって何処なんだろう……」
しばらくしてからエールが言った。
ヴァン「ずっと進んで来たのは良いけど、あまり景色が変わらないな」
アッシュ「ひ、広過ぎでしょ……」
グレイ「この基地の全貌を先に見ておくべきだったな……そしたら大まかな位置が分かったかも」
ゼロ「だがまだ行き止まりという感じにもなっていない。それに戻ればまたイレギュラーどもと戯れる事になるぞ」
4人「それはそれで嫌だ……」
良くシンクロする4人。
ゼロ「そうだ」
ふとゼロがGATを手に取った。
ゼロ「……駄目か」
どうやらプレリーに連絡を取ろうとしたのだろうか、だがすぐに諦めたらしい。
ヴァン「繋がらないとなると、ここは結構深い場所って事になりますね」
ゼロ「そういう事だな」
ここが何処なのか分からないが、それでもゼロ達は止まらずに先に進む。
更に進む事数十分、ゼロ達の前には扉がある。
ゼロ「どうやら前に進むのはここだけらしい」
ヴァン「行くしかないか……」
だが、強固なロックが掛かっている様で開かない。だがロックを解いている時間は無いので……
ゼロ&ヴァン「はぁぁッ!」
2人のチャージ斬りが扉に炸裂し、壊れる。
アッシュ「2人共気が早い事で」
グレイ「しょうがないだろ」
ゼロ「行くぞ」
皆が入った後、エールはすぐ近くに貼ってあったのだろうが落ちてしまっていた貼り紙を見付ける。拾って見てみると……
エール「絶対入るな!ミジニオン……何これ?」
ゼロが扉を開くと、大きく開けた場所に出た。とても広く、タンクらしき物が縦横に並んでおりパイプ同士の間にはとても広い間があった。
そしてお決まり、さっき開けた扉が閉じた。
ゼロ「構えろ、来るぞ!」
咄嗟にゼロが警告したので皆構えるが……
ヴァン「……来ませんね」
エール「来ないね」
ゼロ「……確かに来ないな」
グレイ「まぁ、扉が閉じると何か来るっていう気持ち分かりますけどね」
アッシュ「お決まりのパターンだけど、今回は違うみたいね」
ゼロ「こんな所で時間を食われる訳にはいかん。とっとと抜け出す方法を探すぞ」
???「その必要は無い!」
5人「!?」
突然の声に5人は慌てて構え直す。1番前に居たゼロの少し遠い前の方に何かが居た。
ゼロ「……お前は誰だ」
???「全く……ワシの研究所に勝手に入るなと書いてあっただろう!」
ゼロ「質問に答えろ」
インフィニティー・ミジニオン(以後ミジ)「ふん!ワシの名前はミジニオン……科学者だ!」
ゼロ「科学者がこんな所で何をしてる?」
ゼロの言葉にミジニオンは興奮して、
ミジ「科学者が研究所で研究以外にやる事があると思うか?あのバイルとかいう男から生き返らせて貰ったのは良いがワシの作ったレプリロイドは
ゼロ「……」
ミジ「何やら外がうるさかった感じはあるが、皆がどうしようとワシには関係無い。研究はワシにとって生き甲斐の様な物だからな!」
ここでゼロさん1つ思う。
ゼロ(コイツ……もしかすると)
4人(置いて行かれたんじゃ……?)
どうやらヴァン達も同じ事を考えていたらしい。
ミジ「ワシの研究所に土足で踏み込んだからには容赦はせん、覚悟!」
ここでゼロが呆れた様に言う。
ゼロ「……勇んで戦うのは良いが戦力差という物を考えたらどうだ?」
ミジ「考えてないと思ったか?後ろの4人にはワシのイルミナが相手だ!」
ゼロ「イルミナ……?」
ミジ「
ミジニオンがそう叫ぶと、何とミジニオンの後ろから巨大なロボットが現れた。
ヴァン「お、大きいな……」
エール「前に戦ったリヴァイアサンに比べたらマシな方だね」
ゼロ「4人とも、やれるな?」
グレイ「こっちは僕等に任せて下さい!」
アッシュ「そっちもそのミジンコに負けないで下さいよー?」
ゼロ「当然だ」
ゼロはミジニオンと、少し遠くの方でヴァン達と巨大レプリロイドのイルミナが戦闘開始。
side4人
ヴァン「まずは様子見か……」
エール「第一波、来るよ!」
イルミナが手を前に出すと、そこから無数の光線が射出された。
グレイ「これ位……って今度は何だ!?」
イルミナの腕が開くと、そこから大量の飛行型レプリロイドが出現した。そのレプリロイド達も弾幕を貼るが、数が数だけにかなり濃い弾幕となっていた。勿論イルミナも攻撃をして来る。
ヴァン「これは何かの避けゲーか!?」
エール「弾幕が、濃いッ!」
グレイ「雑魚敵を排除しながらアイツの攻撃も避けて、大忙しだな」
アッシュ「あのイルミナとかいう奴を攻撃する間が全く無いんだけど!?」
エール「そもそもバスターが効かない!」
アッシュ「どういう事!?」
エール「何かのバリア的な奴がある」
それを聞いてヴァンは周りを見渡す。
ヴァン「アレだ、イルミナの近くにある4本の管……アレが恐らくエネルギー供給源だと思う」
グレイ「先にアレを破壊しないといけないのか……タダでさえ攻撃が激しいっていうのに」
エール「少し距離があるけど私なら簡単に破壊出来ると思う。時間稼ぎお願い出来ないかな!?」
グレイ「時間稼ぎか……だったら!」
アッシュ「暴れるわよ!」
ヴァン(こういう多数の敵の時に2人のモデルA、ホーミングは役に立つな)
エール「今の内に……ファイア!」
グレイ達が場を荒らしている間にエールのライフルが確実に管を破壊した。
エール「やった!」
すると辺りの防御壁が消えた。
ヴァン「ナイスだエール!後は本体を叩くまでだな。問題はこの雑魚達をどうするかだ……」
sideゼロ
ミジニオンが無限に出して来る泡を破壊しながら、尚且つミジニオン自体が出すビームも避けたりとコチラも結構忙しいゼロ。
ミジニオンは自分が出した泡に隠れてゼロに攻撃をするのだろうか、一向に出てこない。
ゼロ(向こうも向こうで大変そうだな……)
チラリとヴァン達の方を確認する。
ミジ「余所見とは余裕だな!?」
ゼロの周りを漂う泡を盾に動き回っていたミジニオンがビームを放つ。
完全に不意打ちという形になったものの、ゼロの優秀な反応速度がこれを許さなかった。
ゼロ「そこか!」
すかさずシールドブーメランを構え、これを防いだ後ミジニオンの方に投げ付ける。
ミジ「チイッ!」
ミジニオンも軽い動きでこれを避ける。
ゼロ(体が小さい分素早いな……この泡も無駄なまでに耐久力があるし当たるとダメージもある)
正攻法ではどうにもならなそうだ。
ゼロ(何にせよこの泡が邪魔過ぎるな、イカロスフォームが使えん)
タイタスフォームなら装甲を活かした突撃で何とかなるかも知れないが攻撃が当たるのとはまた別だ。足が遅いと奴の身軽さには勝てない。
ここは通常状態で戦うのが無難だろう。
side4人
ヴァン(ゼロさんもやってるな……)
遠くの方で例のミジンコと戦っているゼロ。
エール「どうするヴァン!?このままじゃ埒が明かないよ!」
ヴァン「アッシュ、グレイ!今ここに居る雑魚を蹴散らす手段は?」
グレイ「幾らでも!」
アッシュ「お易い御用!」
ヴァン「良し、なら雑魚を……出来るならイルミナの攻撃阻害も出来るのなら頼む!」
エール「私達でイルミナを止めるんだね?」
ヴァン「あぁ」
自分達はこんな所で足止めを食らっている隙は無い。エネルギーも温存したいし、とっとと終わらせた方が後の為でもある。
アッシュ「グレイ、分かってるわよね?」
グレイ「当たり前だろ。やるぞ!」
2人の中では既に作戦がまとまっていたらしい。
グレイ&アッシュ「トランスオン!」
2人がなったのはコンドロック。
ヴァン「……うん?」
エール「あの2体って……」
前のリヴァイアサン戦で見せたデュオ。
やったのは……簡単に言って超うるさいやつ。
2人がやる事が分かったヴァンは咄嗟に叫ぶ。
ヴァン「ゼロさーーん!!!耳塞いでー!!!」
sideゼロ
ゼロ「は?」
突如聞こえたヴァンの警告に思わず妙な返事をしてしまった。
そして見えたのはコンドロックにトランスしているグレイおアッシュ。
ゼロ(アイツ等……まさか!)
一旦ミジニオンから離れて耳を塞ぐ。
ミジ「ん?何だ?」
次の瞬間、
グレイ&アッシュ「ウルトラデスボーイス!」
2人のギターから奏でられる超音波がこの広い部屋全体に鳴り響く。
ヴァン「相変わらず……凄いな……!」
エール「分かっていても……うるさい!」
一方、
ミジ「ぬおぉぉぉぉぉ!?」
ゼロ「くっ……うるさいのもあるが、ネーミングセンスはどうにかならんのか」
変な所を気にするゼロさん。
その超音波の効果は絶大で、大量に居た雑魚敵は機能を停止し、イルミナも動きが止まった。
グレイ&アッシュ「トランスオン!」
今度は2人共モデルHに。機能停止になっているのはほんの少しだけなので後は自分達で葬る。
ヴァンとエールも駆け出していく中、ゼロとミジニオンも再び戦闘開始。
モデルHでひたすら斬り刻むグレイとアッシュは、
グレイ「これで全部か!?」
アッシュ「終わったわよ!」
すぐに雑魚敵の殲滅が終了。
グレイ「後は……」
エール「ヴァン!」
ヴァン「まずその腕、貰ったぁ!」
それぞれ片腕ずつたたっ斬る。
ヴァン「内面を剥き出しにすれば!」
胸からお腹の部分にかけて斬り、中を開ける。
そこでグレイとアッシュが戻って来た。
ヴァン「ありがとう、2人のおかげで何とかなった。後は、とどめを刺すだけだ」
グレイ「楽でしたけどね」
アッシュ「そんな訳でとどめは私が貰うッ!」
エール「どんな訳よ……」
ヴァン「全員でやりゃ良いだろう、全員で」
という事(?)で4人のチャージバスターが決まり、イルミナは確実に破壊された。
sideゼロ
ゼロ(アイツ等、やったみたいだな)
ミジニオンと戦いながら破壊音からそう思った。後は自分がやるだけだ。
ミジ「おのれ……ワシの可愛いイルミナをやってくれたな……!?」
ゼロ「……あんな破壊するだけのレプリロイドを可愛いとはな」
ミジ「許さんぞ……こうなったら貴様等全員ワシの実験台にしてやる!」
ゼロ「それは勘弁だな」
奮い立って様々な攻撃を仕掛けて来るが、ゼロにはもう読まれていた。
ミジニオンが泡を出した瞬間に、
ゼロ「氷月刃!」
氷を纏った真空の刃がセイバーから出て、泡に当たると泡の全てが凍り付いた。
ミジ「!?」
ゼロ「バーニングショット!」
即座に炎の弾を放ち溶かす。
ミジ「は?」
突然の謎行動にミジニオンは訳分からずに呆然とするしか無かった。
ゼロ「泡を出し過ぎたのが仇となったな……エレメントチップ、サンダー!クロールシールド!」
雷を纏ったシールドブーメランが地を這いながらミジニオンに向かう。
ミジ「そんな物当たらんわ!」
ゼロ「当たらなくて良い」
ミジ「何ッ……あがががががッ!?」
ゼロ「終わりだ」
ダッシュ斬りで真っ二つにしてお終い。
振り返ると、ヴァン達が走って来るのが見えた。
ヴァン「ゼロさん、終わったんですね」
ゼロ「あぁ」
エール「見てましたよ、お見事でした」
ゼロ「お前達もな。良いチームワークだったぞ」
グレイ「最後ゼロさん何してたんですか?何か凍らせたり燃やしたり……」
アッシュ「グレイはまだまだね」
グレイ「何だよ、アッシュは分かってるのか?」
アッシュ「勿論。泡を凍らせて即座に燃やしたのはミジニオンの近くに水分を作る為で、その後雷技を放つ事で感電させる事が目的だった訳ですよね?ゼロさん」
ゼロ「正解だ。安全にやる為にクロールシールドを選択した訳だ」
グレイ「なるほど」
アッシュ「どやぁ」
グレイ「……ハイハイ」
アッシュ「何その反応!?」
ゼロ「茶番は後にしておけ。先に進むぞ」
ヴァン「そうですね」
グレイ&アッシュ(茶番……)
エール「あはは……」
ミジニオンの研究所内にあったエレベーターを使い下に降りる。
グレイ「とりあえず下には降りられましたね」
ヴァン「にしてもこのエレベーター、随分使われてないな。緊急用か?」
エール「ちゃんと下に降りる手段はあったのかもね……私達結構迷ってた感あったし」
アッシュ「随分遠回りした気もしなくも無いわね。まぁ結果オーライって事にしましょ」
ヴァン「そうだな。しかしこのエレベーター、何処に向かうんだろうか」
ゼロ「分からん。このまま最下層まで行って流れで最奥部まで行ければ良いんだが」
エール「そう都合良く行きますかね……」
グレイ「ん、そろそろ着くみたいだ」
扉が開いたは良いが敵が待ち構えている可能性も低くない。皆エレベーター内に隠れ外の様子をチラチラ覗く。
ゼロ「……大丈夫みたいだな。出るぞ」
ヴァン「怪しい位に静かだ」
エール「うん。てっきり扉が開いたら大量のイレギュラー達の銃撃が来てエレベーター内で戦うのかなって思ってた」
アッシュ「ぷっ、何その映画みたいな展開」
ゼロ「まぁその線も実際考えてはいた。だが何も居ないのなら好都合だ」
グレイ「……罠、ですかね」
ゼロ「罠だとしても、突破するまでだ」
4人(ワイルドだなぁ……)
だが、すぐに大きな部屋にて大量のイレギュラー達との戦闘が始まった。
ヴァンとエールはダブルロックオン、沢山の武器を状況に応じて使い分ける。
グレイとアッシュはトランスで暴れ回っている。
ゼロはたった今高く飛び上がり巨大な鳥型レプリロイドの首をたたっ斬った所であるが、
ゼロ(雑魚達の殲滅はヴァン達に任せっきりだからな……大丈夫だろうとは思うが)
ゼロは主に大型を相手する。大型を相手するのも楽じゃないが、雑魚達も面倒な事には変わりない。この基地に入って数時間、かなりの戦闘を行ってるので皆疲れが出始める頃だろう。
少しでも楽を、と思いバスターやブーメランでちょこちょこ群がるイレギュラー達を倒していき、勿論大型を次々と葬っていく。
ゼロ「今だ!全員進め!」
全員相手になんてしていたらエネルギーが幾らあっても足りないだろう。だから突破口を開いたらとっとと進むべきだろう。
ゼロ「皆大丈夫か?」
ひとまず追っ手を撒いたゼロ達。
ヴァン「大丈夫ですよ」
エール「この程度、まだまだ」
アッシュ「アタシ達そんなすぐ倒れる程弱くないわよ、ゼロさんは心配性よね」
グレイ「僕達も、ロックマンですから」
ゼロ「……そうか」
そう言っても皆の顔には確かに疲れが見えていた。ゼロはそれに気付いていたが何も言わなかった。自分一人の力では限界があるし、どうにしても彼等の力が必要だ。
ゼロ「無理は、しないでくれ」
4人にそう言った。
更に進むゼロ達。もう随分進んできたし、そろそろ一番奥に着いてもおかしくない。
ゼロ(問題は最後に何が待ち受けているか、だ)
先にあったのはメインコンピュータ室。ここがどうやら一番奥と考えて良いだろう。
ヴァン「うわぁ……何だこの数」
エール「凄い数のコンピュータがあるね……」
グレイ「この中から情報収集という事か」
アッシュ「時間掛かりそうね~……面倒」
ゼロ「お前達の言う事も分かるが、あくまで今回の任務は情報収集だ。とっとと終わらせるぞ」
4人「了解」
5人がかりで情報収集を行う。予想はしていたがかなり時間が掛かっている様子。
グレイ「……ん?」
何やら発見したグレイに隣のヴァンが気付く。
ヴァン「どうした?」
グレイ「これって……」
ヴァン「ッ!あった!」
ヴァンの声に全員集まって来る。
ゼロ「見付けたか」
ヴァン「これ、見て下さい」
エール「廃棄されたコロニーの写真だね」
ヴァン「あぁ。数ヶ月前のな」
アッシュ「今は違うの?」
ヴァン「……コロニーレーザー」
4人「ッ!?」
ヴァン「恐らくバイル達が廃棄状態のコロニーを改造して作ったんだと思う」
ゼロ「となると、今バイルが居るのは……宇宙」
ヴァン「そういう事になりますね」
アッシュ「ま、まさか……この世界にコロニーレーザーを放って全て破壊するつもり!?」
エール「同じだ……ラグナロクの時と」
ゼロ「……」
グレイ「ゼロさん……」
ゼロ「懲りずにまた、世界を破壊しようというか。それ程までに人間を憎んでいるのか……?」
4人「……」
ゼロ「折角……また新しく始まりだした時代を破壊しようとするのか」
彼の手がわなわなと震えているのが分かった。
ゼロ「そんな事はさせない……まだ発射まで時間がある筈だ!急いで破壊すれば!」
その時だった。
???「ククク……その必要は無い」
その部屋にある全てのコンピュータに奴の顔が映ったのだった。
ゼロ「……バイル!」
バイル「かなりの戦力を割いたつもりであったが……流石はロックマン達だ。だが君達の行動は全て無駄だったのだよ」
グレイ「どういう事だ!?」
バイル「今回の事で君達に私達の居場所がバレてしまったが、安心したまえ……勿論ながら罠だ」
エール「罠……?」
バイル「ガーディアン側に今君達の居る基地の居場所を教えたのも勿論同上だ。そして今君達のしている事全てがそうなのだよ」
ヴァン「それでも、お前達の居場所が宇宙だと分かった以上すぐに分かる筈だ」
バイル「確かにそうだ。だが、もう遅い」
アッシュ「何がよ!」
バイル「お前達は早い内にコロニーレーザーを破壊すれば何とかなると思っているのだろう?」
ゼロ「……何が言いたい?」
バイル「ゼロ、貴様のせいでラグナロクは失敗したが今度はどうかな?」
ゼロ「……」
バイル「君達にとっても良い事を教えてやろう。既に私達が新たに作ったコロニーレーザー、「シヴァ」の
ゼロ「発射準備だと!?」
バイル「そのコンピュータには面白い仕掛けを施していてね。私達のファイルは開いたら情報が得られる代わりにとある機械を動かす為の電気信号を送る様になっているのだよ」
グレイ「ま、まさか……」
バイル「そうだよグレイ君。君が発射準備を完了させてしまったと言えるな」
グレイ「嘘だ……僕が?僕が、そんな……」
ゼロ「グレイ、落ち着け!」
バイル「今から世界全体の様子を映してあげよう……君達の艦はどうなるやら」
ヴァン「ッ……連絡しないと!」
バイル「諦めたまえ、こんな海底から繋がると思っているのか?」
ヴァン「クソッ……」
バイル「前の様に一撃の元に破壊しても良いのだが……今回は趣向を変えてみたのだよ」
アッシュ「趣向……?」
バイル「有毒ガスや温室効果ガスを放つのも考えたが……今回のレーザーは特殊な物でね。名付けてアブソリュート・ゼロ」
エール「絶対零度……」
バイル「直接破壊等はしないが、これが当たった物は全て凍り付く。何であろうともな」
ヴァン「この世界を……凍結させるつもりか!」
バイル「そう。ジワジワと、ゆっくり……命が消えて行くのを遥か空の上から見ているとしよう」
グレイ「や、止めろ……」
バイル「さぁ始めようか……今までのはプロローグに過ぎん。ここからが
グレイ「止めろぉぉぉぉ!!!」
グレイの叫び虚しく、映像が変わりシヴァであろうコロニーレーザーが映し出された。
そして、音も無く発射された。
グレイ「…………」
グレイは言葉が出ずにその場に崩れ落ちた。
バイル「ガーディアンが、世界がどうなったかは自分達の目で確認しに行くと良い。まぁ、もっとも出られたらの話だが……ククク」
ゼロ「何だと……?」
するとその時だった。
アッシュ「ちょっと待って!何この音!?」
エール「皆、コンピュータ!!!」
ゼロ「5分……時限爆弾か!」
ヴァン「逃げないと……グレイ!」
グレイ「………」
ヴァン「ッ、グレイは俺が背負って行きます!」
ゼロ「速く行くぞ!」
逃げる最中、当たり前だがイレギュラー達も邪魔してくる。グレイ1人が戦意喪失していて、それを背負っているヴァンも戦えないのでエールが援護を、ゼロとアッシュが前に出て戦っていく。
ゼロ「遠回りかも知れないが来た道を戻るぞ」
エール「どうしてですか?」
ゼロ「あの道はどちらかと言うと緊急用の別の道と見た。だがあの道にはミジニオン達以外は何も無かっただろう……正規の道には恐らく罠が大量に仕掛けられている可能性が高い」
ヴァン「あのコンピュータもそうだったし、確かにそうですね」
アッシュ「なるほど、罠に引っ掛かるより遠回りでも安全な方を通った方が結果的に速いわね」
ゼロ「今の俺達は大量の敵を相手に出来るだけの余裕は無い。急ぐぞ」
3人「了解!」
走り、走り、迫り来る敵の攻撃を避け、襲い掛かる敵は斬り伏せて、とにかく出口へと走った。
ゼロ「そろそろ出口の筈だ、皆くたばるなよ!」
そして……自分達が海中より入って来た入口が見えた。躊躇う事無く飛び込むゼロ達であったが、少し泳いでいてゼロも、3人も同じ違和感を感じていた。
ゼロ(水が……冷たい)
アーマーがあるから特にどうとは思わないが、行きとは全く違う海の温度に驚いていた。
ゼロ(まるで氷海の様だ)
泳ぎ、泳いで、何とか陸に辿り着いた一行はまたしても驚く事になる。
エール「さ、寒いね……」
ヴァン「あぁ……アーマー無しに長く居れば凍死してしまいそうだな」
アッシュ「海の温度も異常なまでに冷たかったわよね。これも……あのアブソリュート・ゼロっていうのが全部引き起こしているのかしら」
ゼロ「そうだろうな……世界がどうなっているのか分からん以上、早い所ガーディアンベースに戻ってシエル達の無事も確認しないといけない」
エール「ガーディアンベース、大丈夫かな……」
アッシュ「吹き飛んだりする様な規模の艦じゃないし、大丈夫よ」
ヴァン「とにかく、急いで帰ろう」
ゼロ「ヴァン、グレイを背負うの代わるぞ」
ヴァン「大丈夫ですよ」
ゼロ「……そうか、なら頼む」
こうしてゼロ達は、ガーディアンの皆と世界がどうなったのか確認する為にガーディアンベースに急ぎで帰還する事にした。
……そこから待ち受ける残酷な運命を感じさせるかの様に、冷たい風が吹き荒れていた。
3章始まりから何ともな展開でお送りしましたが、これからどうなるのか。ゼロ達ガーディアンは、そしてグレイは……。
今まではまだライトな展開でしたが、ここからは世界崩壊という事で結構暗めなストーリーで進めていきたいと思っております。
感想是非ともお待ちしております。では、また次の話でお会いしましょう(・ω・)ノシ