ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
この時期に体調悪くなると本当にキツイので皆様体調にはお気を付けを……。
段々とガーディアン内の空気がピリピリと悪くなっていきます。果たしてゼロは……。
では、どうぞ。
次の日。
艦長室にはゼロとエールとアッシュが居た。
エール「そっか……ヴァンもまだ動いちゃダメなんだね。という事は」
エールがゼロとアッシュを見る。
アッシュ「今戦えるのは私達3人って事ね」
ゼロ「そういう事になるな」
エール「大丈夫かな……」
ゼロ「やるしかなければやるだけだ」
エール「そうですね」
アッシュ「実際不安はあるけど」
ゼロ「お前達は無理しなくて良い。男勢が動けない以上俺が多少たりとは何とかしよう」
プレリー「ダメよ」
そこで会話を聞いていたプレリーが言う。
エール「そうですよ。ゼロさんは私達にとって1番の切り札なんですから」
プレリー「そうじゃないわエール。私はもうこれ以上誰かが怪我をしている所を見たくないの」
エール「あ……」
プレリー「無理そうならこの場所から撤退も考える。だから体を張ってこの艦を守ろうとはしないで欲しいの……」
ゼロ「……プレリー」
アッシュ「実際昨日みたいな戦力で攻めて来られたら私達だけじゃどうしようも無いわね」
プレリー「ヴァンもグレイも動けない以上無理はダメ。これは艦長命令よ」
艦長命令とやらを初めて使われた気がする。
3人「……了解」
甲板に上がった3人。
ゼロ「あのプレリーが艦長命令とはな」
エール「初めてじゃないけど、プレリーは艦長命令なんて滅多に使わないよ」
アッシュ「優しい艦長だもんね」
ゼロ「それ程までに俺達の事を心配しているのだろう……その優しさを裏切る様な事はしたくは無いが、現実はそう優しくは無いだろうな」
エール「……やっぱりゼロさんは攻めて来ると思いますか?」
ゼロ「向こうがグレイとヴァンが動けない事を知っているとは思わないが戦力的に見てもガーディアンは辛い状況にある。普通攻めるなら今だな」
アッシュ「昨日みたくイレギュラーを大量に送り込んで来る位なら何とかなるかもだけど、もしナンバーズを何人も投入して来たら……」
ゼロ「……間違いなく壊滅だな」
エール「……うーん」
アッシュ「どうしたの?」
エール「私達としては何とか助かってるけど、どうしてバイルは一気にナンバーズを送り込んで来たりはしないんだろう?向こうの方が戦力的にも圧倒してると思うんだけど」
ゼロ「何か理由があるのかも知れんが……恐らくは奴なら今はまだその時では無い、とでも言うのだろうな」
アッシュ「その時、ねぇ……」
ゼロ「マッドサイエンティストと表現するのが正しい奴だが馬鹿ではない。今まで何度と世界を支配しようと企んだ奴だ、攻め時位は考えているだろう……頭は良い分面倒な奴だ」
エール「本当に、これからどうなっちゃうんだろう……逃げ回る形になるのかな」
ゼロ「プレリーはそうするつもりだろうな。だがそれだとより被害が広がるだけだ」
アッシュ「けど私達にも戦えるだけの戦力はあまり残っていない……八方塞がりね」
エール「ヴァンはともかく、早くグレイが目を覚ましてくれれば良いんだけど……」
アッシュ(…………)
ゼロ(アッシュ……)
その時だった。
3人「!!!」
全員のGATが鳴り響いた。
プレリー「今すぐ艦長室に戻って来て!」
すぐに艦長室に集まったゼロ達。
プレリー「皆、落ち着いて聞いて欲しいの」
ゼロ「緊急の様だな」
プレリー「現在シロツメにて巨大機動兵器が暴れ回っているとの情報を得たわ」
ゼロ「巨大機動兵器だと……!?」
プレリー「シロツメ政府から救援要請が来てるわ、3人で急行して欲しいの」
エール「急ごう……これ以上被害を増やさない為にも私達が何とかしないと」
アッシュ「ゼロさん!」
ゼロ「あぁ」
転送される前にプレリーが呟いた。
プレリー「絶対に生きて帰ってきて。お願い」
ゼロ(いざとなればこの2人は俺が守る)
転送された後、何故かガーディアンベースでは騒ぎが起きていた。
プレリー「何事!?」
艦長室に戻ると、そこには……
ヴァン「俺も、行かせてくれ……!」
プレリー「ダメよ!貴方はまだ怪我が治り切っていないじゃない!危険過ぎるわ!」
ヴァン「頼む……あそこには、俺の大切な場所が、大切な人が居るんだ!」
プレリー「ヴァン……」
彼の必死さに押されそうになったが、それでもプレリーは止めない訳にはいかなかった。
プレリー「ダメ。きっとゼロ達が何とかしてくれるから貴方はちゃんと寝ていて」
ヴァン「……クソッ!」
オペレーター「艦長、シロツメと中継繋げました。映像出ます!」
プレリー「ッ……!」
ヴァン「な、な……」
映像に映し出されているのは恐らく都市の中心部なのだろうか。一面炎に包まれており、破壊しつくされている。そしてその画面一杯に移されているのが今回の元凶、巨大機動兵器である。
以前戦ったリヴァイアサン程では無いがかなり大きい。破壊だけを目的に整造されているのだろう、武装が盛りだくさんだった。
プレリー「お、大きいわね……ゼロ達、大丈夫なのかしら……」
ヴァン(リンは、リン達は……)
ヴァンは気が気がじゃない状態でただモニターを眺めるしか無かった。
一方ゼロ達は、炎が渦巻くシロツメの中心部に着いたばかりだった。
ゼロ「……何て有様だ」
エール「早く止めなきゃ……!」
アッシュ「でもどうするのよ……真正面から挑むのは流石に無理があるわよ」
ゼロ「あの装甲、見るからにして堅牢だな……確かに普通の攻撃が通るとは思わん」
エール「どうします?」
ゼロ「だが堅い鎧にも必ず穴はある筈だ。そこを探す事から始めよう……これ以上暴れさせる訳にはいかない。迅速に破壊するぞ」
2人「了解!」
ガーディアンベースからヴァン、シエル、プレリー達が見守る中、炎巻き上がるシロツメ市内ではゼロ達の戦いが続いていた。
しばらく戦い続けて分かった事が幾つかある。
まずは皆予想していた通り装甲の硬さは凄まじくエールのフレア・ランチャーでさえ傷一つ付けられなかった。勿論ゼロのセイバーも無駄で、まだΩセイバーは試していないがどちらにせよ期待は出来ない。
ゼロ(アッシュのトランス能力は温存しておきたい……あの装甲だ、正攻法で破壊するのは不可能だろう)
ここでゼロは2人に集合する様に呼びかける。
2人がゼロの元に集まると、何と相手までも寄ってきた。このロボット気を引く事が出来たらしい。どうやら破壊より先に自分達の排除を目的にしたみたく、自分達を追ってくる。
ゼロ「よし……市内から遠ざけるぞ」
どれだけ強くてもやはり兵器。どういう風にプログラムされているかどうかは分からないが行動は単純そのものだった。
アッシュ「で、何とか平地に誘き寄せたけど」
エール「こうなるともう逃げ場は無いね」
アッシュ「元々破壊する事が任務だしこれで良いでしょ。これ以上シロツメを破壊させる訳にはいかないし」
ゼロ「2人とも、来るぞッ!」
相手にとっても障害物が無くなって動きやすくはなった模様。ただそれはゼロ達も一緒。
手から出したビームが地面を削りながらゼロ達を襲う。だが難なくこれを避け、散開する。
ゼロ「さて……」
アッシュ「問題はどうやって破壊するかよね」
エール「どんな奴にも弱点はある、って前ゼロさんは教えてくれたし……必ず穴はある筈」
皆それぞれGATに語り掛ける。全員攻撃を避けながら作戦会議。
ゼロ「完璧な物は無い……こういう風に装甲が分厚いと動きは遅い筈だ」
エール「え、でもこのロボットやたらと機敏ですよ?装甲厚くて動きも速いってセコい……」
ゼロ「そう思うかも知れないが、あの重武装、巨大な機体にあそこまでの動きをさせるにはジェネレーターをかなり大量に内蔵する必要がある。装甲に隠れてはいるが何処かにそれがある筈だ」
アッシュ「なるほど、ジェネレーターにダメージを与えれば動きが変になるわよね」
ゼロ「直接ダメージは与えられなくても動きが鈍くなるかも知れん。そうすれば多少たりと倒しやすくはなるだろう」
エール「と言っても……パッと見じゃ何処にあるか分からないよ」
アッシュ「ゼロさんは分かってるの?」
ゼロ「いや、分からん」
即答のゼロに思わずコケそうになるアッシュとエール。
ゼロ「そこは戦って何とかするしか無いな。しっかりと観察していけ」
2人「了解!」
しばらくして、少しばかり溜め動作に入った相手。だがそこを追撃する間もなく体全体から全方位に渡るレーザーを放った。
3人「!!!」
咄嗟に回避するが、まだまだ放たれるレーザーに対しエールとアッシュは、
アッシュ(避け切れない!)
エール「こういう時は防御!ゼロさん、アッシュ、ビームシールドだよ!」
アッシュ「シールドシールド……これだ!」
シエル特製のビームシールド。この戦いの前にとりあえず3人に渡された物である。
シエル「皆はどちらかと言うと防御より回避を優先すると思うけど時には防御だって大事よ」
との事らしい。
流石はシエル、レーザーはかなりの威力だったがシールドがしっかり自分達を守ってくれた。
アッシュ「ゼロさんは?」
エール「そう言えば……あっ!」
エールが見た先にはシールド等構えずに駆け抜けて行くゼロが居た。
アッシュ「ちょ、ゼロさん!?」
ゼロ「お前達はそのまま防御しておけ!」
僅かなレーザーの隙間を潜り抜けて神がかり的な回避をするゼロ。
そして高く飛び上がり空中からバスターを放ちながらセイバーを構える。
バスターは効いていない。やはり真正面からの攻撃は意味が無いのか……。
ゼロ「ならば……落鋼刃!」
突然の急降下突きに反応出来ず相手の肩にセイバーが突き刺さる。だが、
ゼロ「ッ、これも効かないか!」
効果が無いのか、すぐに腕がゼロを掴みに掛かる。剣を引き抜き何とか回避。そして身を翻しながら衝撃波を幾つか放つ。
ゼロ(……?)
地面に戻った時にふと思った違和感。衝撃波は全部効果が無いかと思ったが最後に放った物だけ妙な反応を示したのだった。
ゼロ(最後に当たった部分は……右膝?)
相手はロボットであり、そしてロボットの膝といえば部分部分の連結部分。
ゼロ(………もしかすると)
エール「ゼロさん!上!上!」
アッシュ「危なーい!」
ゼロ「おっと」
振り下ろされた両腕を間一髪で避け、エール達の元に戻った。
ゼロ「すまない、助かった」
アッシュ「危な過ぎますって……」
エール「大丈夫ですか?」
ゼロ「問題無い。それより……もしかしたら攻略法が見つかったかも知れん」
アッシュ「本当に!?」
ゼロ「……まだ推測の域を出ないな。確実な物にする為にも協力してくれ」
エール「何をすれば?」
ゼロ「俺とアッシュが攻撃を引き寄せ奴の気を引く。エールはフレア・ランチャーを頼む」
エール「え、でも私がやった時は効かなかったんですけど……」
ゼロ「安心しろ。何も直接ダメージを与えるつもりは無い」
エール「なるほど。了解です」
ゼロ「攻撃来るぞ、俺が合図するまでエールは離れておけ。行くぞアッシュ!」
アッシュ「りょ、了解~」
またしばらく戦闘は続き、
ゼロ「せいッ!」
アッシュ「そこだッ!」
ゼロの斬撃とアッシュのバスターが当たるも、やはり全く効いていない。
すると背中、更には肩や胸からも砲台が現れた。
アッシュ「今度は何!?」
ゼロ「……アッシュ、逃げろ」
アッシュ「え?」
ゼロ「とんでもないのが来る。どう見ても俺とアッシュを照準に捉えている」
アッシュ「ゼロさんは!?」
ゼロ「俺の事なら心配するな。何とかする」
アッシュ「何とかするって……」
ゼロ「アッシュ、俺を信じろ」
アッシュ「……分かりましたよ。そう言うからにはちゃんと無事でいて下さいよね」
ゼロ「分かっている」
そう言うとモデルHになり素早くこの場を去るアッシュ。そして相手はどうやら完全にターゲットを自分1人に絞ったらしい。
ゼロ「好都合だ……来いッ!」
そして放たれる視界を埋め尽くす程のビームやミサイル。すぐ様イカロスフォームになったゼロは超加速で避ける。だが弾幕は自分を逃がしてはくれない。
アッシュ(空が……空が弾幕で染まってる)
エール(ゼロさん……)
手や腕、頭からも攻撃が加わり相手も本気で自分を落としに掛かっている。
ゼロ(良いぞ……完全に俺の方に気が行っている。エールとアッシュに頼むなら今だな)
超高速で動きながらも2人に叫ぶ。
ゼロ「アッシュ、エール!聞こえるか!」
エール「聞こえます!」
アッシュ「ゼロさん大丈夫!?」
ゼロ「俺なら大丈夫だ!それより……チャンスは今しかない」
エール「チャンス?」
ゼロ「奴の下半身の関節部を狙うんだ……アッシュも同じ場所を頼む」
エール「……なるほど、確かにやるなら今しか無いね。アッシュ、やろう!」
アッシュ「分かった。こうなったらやってみるしか無いわね!」
アッシュはモデルFに、エールはフレア・ランチャーをチャージして構える。
一方ゼロはド近距離で放たれる攻撃を全て紙一重で回避していた。流石はゼロ、そしてイカロスフォームの機動力は素晴らしいものである。
そしてゼロは再び限界まで近付き飛翔する。それを逃さまいと両腕が何と分離しゼロを掴みに掛かる。
エール&アッシュ「ゼロさん!!」
ゼロ「ッ!」
俗に言うオールレンジ攻撃。更には本体からの攻撃も加わり攻撃量は熾烈を極めていた。
ゼロ(俺もここは素直に防御に移るか……!)
「タイタス!セットアップ!」
回避出来る自信が無かった訳では無いがそれでも被弾を考え防御に出た。
そしてゼロが弾幕の中に消えると同時に、エールとアッシュも攻撃を開始した。
エール「行くよアッシュ!」
アッシュ「ブラストボム!いっけぇ!」
ゼロに言われた通り2人の攻撃は的確に、エールは左、アッシュは右足の膝の関節部分に当てた。
するとやはりゼロの推測は正しく、相手は次第に下半身の動作がおかしくなり遂には……
アッシュ「あっ、姿勢が崩れてく……」
エール「それよりゼロさんは!?」
ゼロ「ここに居る」
アッシュ「わっ!ビックリした」
エール「無事だったんですね」
ゼロ「何とかな。ただIフィールドが無ければ危なかったかも知れん」
そう言う彼の装甲はかなり傷が付いていた。
ゼロ「今までこれ程までにこのタイタスフォームの装甲を傷付けた奴は初めてだな」
アッシュ「とにかく無事で何より」
エール「何とか、なりましたね……」
ゼロ「まだやる事はある。倒れ込んでいて何も出来ないがまだ
そしてゼロはまだ必死に起き上がろうと
ゼロ「……終わりだ、
ズシン、と雷を纏った拳が轟音を立てて相手の体を1発殴り付けた。
そしてその一撃で体全体に電撃が回ったのか、しばらくして動かなくなった。
エール「お疲れ様です」
アッシュ「凄かったですね、最後の」
ゼロ「パンチにエレメントチップを付与しただけだがな。一撃で何とかなって良かった」
そしてプレリーから連絡が入る。
プレリー「皆、無事?」
エール「大丈夫だよ」
アッシュ「私も」
ゼロ「俺も特に問題無い」
プレリー「良かった……どうやら何とか撃破出来たみたいね」
ゼロ「あぁ、だが……」
焼け野原になっている周り。破壊し尽くされたシロツメ。それを見て3人は悲しくなった。
アッシュ「被害も、甚大よね……」
エール「これだけでも相当な物だけど、もし私達が来るのがもう少しでも遅かったら……」
ゼロ「……今は考えない方が良い。とりあえず1度ガーディアンベースに戻るぞ」
2人「……了解」
任務は完了した。だが、それは多大な被害を出してしまった上での勝利だった。
~ガーディアンベース~
艦長室にて。
プレリー「皆、良くやってくれたわね」
アッシュ「流石に、疲れた……」
エール「そうだね……」
ゼロ「まさかバイルはあそこまでの兵器を開発していたとはな……」
プレリー「突如空から降って来たそうよ。バイルが送り込んで来たと見て間違いないわね」
エール「……被害はどれ程なの?」
プレリー「……全体的に見て、広く浅く破壊が行われたのが不幸中の幸いと言った所かしら、集中的な破壊状態には至らなかったわ。それでも都市の4分の1が壊滅。死傷者は現在調査中よ」
アッシュ「……ッ」
エール「聞いたら聞いたで、酷いね……」
プレリー「でも皆が行かなければもっと酷い事になっていたわ」
その言葉にエールが反応する。
エール「違うよ……」
プレリー「え?」
エール「もっと酷い事にならなくて良かった、じゃないよ……沢山のヒトビトが死んだんだよ!?結局、私達は……救えなかった命がいっぱいあるんだよ……」
プレリー「エール……」
ゼロ「……エール、お前の言いたい事も分かる。だが俺達には感傷的になっている余裕は無いんだ。綺麗事を並べているだけでは、何も救えない」
エール「分かってます……分かってますけど……どうしても、私は……」
ゼロ「そこで簡単に割り切れるのはおかしい事だ。プレリーだって艦長としての言葉ではああ言ったが個人で言うなら辛いに決まっているだろう」
プレリー「……」
エール「ごめん、プレリー……」
プレリー「良いのよ。誰だって同じ事を思っている筈だから」
アッシュ「……エール、今日はもう休もう」
エール「うん……」
そう言ってアッシュとエールは艦長室を後にした。残るゼロとプレリーは静かだった。
ゼロ「……プレリー。お前も無理に艦長を演じる必要は無いぞ」
プレリー「えぇ……私も、皆にこんな戦いをして欲しくないもの」
ゼロ「ヒトとは強くて……脆いものだ」
プレリー「ゼロ、私はどうすれば良いの……」
ゼロ「……少し、4人には休みを与えてやって欲しい。その間は俺が任務を引き受けよう」
プレリー「ダメよゼロ、そんな事をしたら……」
ゼロ「頼む。アイツ等が戦いに疲れ果てて病む姿なんて俺は見たくない」
プレリー「……分かったわ」
ゼロはそう言うと静かに艦長室を出て行った。
~甲板~
そっと甲板に出たゼロは、もうすっかり夜の闇に埋め尽くされている空を見上げた。
元々の季節が冬だが、シヴァの影響もあり人間にはそこそこ応える気温となっている。いつしかレプリロイドにも影響が出る程になってしまうのだろうか。
ゼロ「シエルは大丈夫だろうか……」
シエルは自分達に新装備を渡した後所用でローレルにむかったのだったが、やはり心配である。
ゼロもガーディアン全体がギクシャクしつつある事を察していた。このまま段々とバラバラになって行くのだろうか、もしそうなったらそれこそ世界の終わりと言っても過言では無いだろう。
ゼロ(……そろそろ、本気で腹を括る時がやって来るかも知れないな)
1人甲板の上に佇むゼロであった。
また遅くなってごめんなさい、亀更新にの割に文字数が少ないッ!って言われたらもうスライディング土下座するしかないのですが。
1人、また1人とロックマン達が倒れていく中ゼロがどうするか、そしてヴァン達はどうなるのか、そこら辺にご注目下さい。
次回はゼロさんがすっごく頑張る回。
また次回でお会いしましょうo(`ω´ )o