ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~ 作:M・M
また投稿が少し遅れ目になってしまい申し訳ありませんー、話は思い浮かんでいるのだけれど書くのがまた……
学校の方はもうすぐ夏休みがありますが私は以前長期休暇に書く書く詐欺をやらかしたのでもう堅実に書きまーす、はい。
話はアッシュ編。前回書いた通り戦闘はございませんがそれを超える危険がアッシュを襲う!?
では、どうぞ。
ヴァンとエール達と同時刻……
アッシュ「ハァ……もう聞いただけでも行くのが嫌になってくるわね」
アッシュが現在居るのは以前自分達が行った海底基地より少し東にある工業施設を併合した基地。
アッシュ「そこそこ前に油田として発見され開発が進んでいたが、有害物質が検出された事により開発は中止。そしてこの基地も取り壊し予定だった、と……けどバイルの影響で取り壊し所じゃなくて放置されたままなのね」
有害物質は厳重に閉じ込められている為に施設が破壊されない限り外に漏れ出す心配は無さそうだが、今のご時世何があるか分からない。
アッシュ「それこそバイルに利用されたら困るのアタシ達だし……」
後に施設もちゃんと破壊したいから無理ない程度に中の安全を確保して欲しい、とプレリーに言われたアッシュであるが、
アッシュ「無理ない程度にって……」
良く分からないが、とにかくやって来た以上何とかするしかないだろう。
任務の前に貰ったこの基地の地図を見る。今自分が居るのは海中からの出入口であり、目的の
アッシュ「3階の保管室ね。場所が分からないんじゃないのかって思ってたけど分かってるならとっとと終わらせちゃいましょ」
と、ダッシュで走り出しそうになるも転送される前の会話を思い出し急停止。
アッシュ「そう言えば……」
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(前話参照)
プレリー「この場所には恐らくイレギュラーは居ないと思うの」
アッシュ「え、ラッキーじゃん!」
ゼロ「……その場合、居ないじゃなくて居られない、が正解じゃないのか?」
アッシュ「ん???」
プレリー「残念ながらゼロの言う通りよ」
アッシュ「えっ……イレギュラーが居られない環境って、まさかトラップだらけとか……」
プレリー「流石アッシュね、正解よ」
アッシュ「そこで流石って言われても嬉しくないんだけど……それはそれで嫌だなぁ」
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アッシュ「って言ってたなぁ……」
ふと試しにモデルPになりエネミーサーチをしてみると、今自分が確認出来ている範囲内ではあるものの敵は居なかった。
アッシュ(マジみたいね……)
これはこれで非常に大変な任務になりそうだが、トレジャーハンターとしての血が騒ぐ。
アッシュ「やってやろうじゃないの!」
そう言って静かに歩き出した。
~1階~
今自分が居るのは1階だ。まずは上に登る為の階段等を探さなければならない。
アッシュ(もしこの施設自体に問題が無ければ天井を破壊しても良いのだけれど)
例の有害物質の話もあるし、ここは慎重に進む他無いだろう。
だがまず進む前に大きな問題が。
アッシュ「地図が当てにならない……」
本来通る道が壊れてて進めなかったり、壁が壊れて逆に進める様になってたり……建物の中は殆ど原型を留めていない形状をしており地図は意味の無い物と化していた。
少し歩いてT字路。顔をひょっこりと出すと、
アッシュ「!!!」
そこにあったのはイレギュラー……の残骸。
アッシュ「腕や足が溶けてる……」
ドロドロに溶けてイレギュラーも機能を停止している。果たしてこれは何があったのか。
アッシュ「……」
より一層警戒しながら進む。
ゆっくりと進む間、アッシュは先程のイレギュラーの事を考えていた。
アッシュ(酸系統の物か、またもや……不自然な溶け方である事は間違いなさそう。幾らイレギュラーと言えど自分から死にに行く様な事はしない筈。だとするならやはり何かしらの事故があったと見るべきか)
深く考察をしながら歩いている内にもう数体のイレギュラー達の残骸を発見していた。
アッシュ(プレリーは恐らく何も居ないだろうって言ってたけどこのイレギュラー達は誰かにやられた……って可能性も否定出来ないわね、まぁだとすれば味方を倒してる事になるけど)
ロックオンしてずっと警戒してるもののまだ戦闘は無く、あちこちに散らばるイレギュラーの残骸。生き残りを含め何かが居るとは考えにくい。
アッシュ(うーん……一体何が起こったのかしらね。まだそれといった原因っぽいのも見つからないし、何故こんなにイレギュラー達の残骸が散らばっているのかも分からないままだし)
と、その時。
アッシュ(……うん、水の音?)
ピチョン、と雫が落ちる音がした。
1度階段探しを中断して音のした場所に行ってみれば、壁に出来た穴から何やら液体が染み出ており、雫となって少しずつ垂れていた。
説明し難い見るからにしてヤバそうな色をしており、アッシュは恐る恐る傍にあった鉄くずをその液体の水溜り投げ込んでみた。
アッシュ「!!!」
熱湯の中に氷を入れるかの如く、ジュッと音を立てて一瞬で溶けた。
アッシュ(も、もしかして今まで見てきた不自然な溶け方をしてたイレギュラー達って……)
その瞬間全身がゾワッと逆立った。
自分のこのアーマーは特殊な物でありそう簡単に溶けたりしない筈ではあるが、それでも自分もあのイレギュラー達の様になってしまうのかと想像してしまいそうになる。
アッシュ「だ、大丈夫!当たらなければどうという事はないって言うし!」
そう自分に言い聞かせ、先に進む事にした。
何だかんだで今までよりも警戒を強めて進んでしまっているアッシュであるが、
アッシュ「しっかし上に行く手段はおろか階段さえ見当たらないわね……」
すると、
アッシュ「おっ……」
角を曲がった所で見つけたのはエレベーター。階段を探していたらまさかエレベーターが見つかった事に驚くものの、
アッシュ「ラッキ~流石アタシ!」
元気良くボタンをポチッと。
………
…………
……………
アッシュ「知ってた。ですよねぇ」
どうやらもう動かなくなっているらしい。
まぁ流石にそう都合良く動いていたら苦労はしないだろう。それはともかく、
アッシュ(今は1階……そして目的の場所が3階。この基地は4階建てか)
エレベーターも4階までになっている。
ここでもう1度地図を見てみる。階段まで進む道が通れなくて意味の無い物ではあっても階段の位置位は分かるだろう。
アッシュ「エレベーターがここだから私も今ここ……ここからこう行って……ふむふむ」
所々現れるイレギュラー達の残骸に驚きながら、あの液体が流れていて遠回りをしながらも無事階段に辿り着き2階へ上がる。
そしてそのまま3階へ上が……
アッシュ「れないッ!」
どうやら上が崩れ落ちて岩が塞いでいる。壊したくても遠回りするしかない悔しさを感じながらも諦めて、2階で1度止まる。
アッシュ(エレベーターは使えない、更に階段で上がれないとなるともう天井を壊すしか方法が無い様な気がするけど)
だがプレリーに言われた有害物質の事もあるし、何よりももし壊した先からあの例の液体が落ちてきたら……そう考えると出来なかった。
アッシュ「どうすれば良いのよ……」
頭を抱えその場にしゃがみ込む。
もし。もしこの場にグレイが居てくれたら冷静な彼は何と言ってくれただろうか。
自分とて頭は別に悪くないし勘は鋭いが時に冷静さが足りない事は自覚している。
逆にグレイは慎重過ぎる所があるから自分の勘や押しの強い性格が役立つ所もある。
そう、自分とグレイのコンビは知らぬ内にお互いの足りない所を補い合っていたのだ。
何かしら言い合いは絶えないもののゼロやヴァン達からも良きコンビだと言われていた。あの時は何故だか分からなかったが、
アッシュ「やっぱり何だか調子狂うのよねぇ……こういう警戒とかの役目は主にグレイに任せちゃってた事が多かったし」
同時に彼をそれだけ信頼していたという事であり、アッシュはその相棒が居なくなった事の辛さをしみじみと感じていた。
アッシュ「……」
気が付けば立ち止まり物思いに
アッシュ「ダメダメ、こんなのアタシらしく無いわ……今は自分に出来る事をやるだけね」
再び進み始めた。
~2階~
進むと言っても上の階に上がる手段が見当たらず、行き詰まっていた。
アッシュ「階段の場所を壊すのもダメ、壁も当然壊しちゃダメ、天井を壊すのはかなり危険が伴う……行き当たりばったりじゃない」
天井を壊すのは最終手段にしたい所だが……。
アッシュ(考えろ私……こういう時の為のトランスでしょ)
自分の使えるトランスを改めて確認して何か出来る事は無いか模索する。
アッシュ「……無理な気がする」
ちゃんと全部確認すれば何か出来る事はあるかも知れないが、単に面倒だったらしい。
アッシュ「アタシは滅茶苦茶頭使う様な事はしたくないのよ。あぁもうエレベーターさえ動いてくれれば……ん?」
動かないエレベーターを見て考える。
アッシュ「電気通したら動くとか?」
ローズパーク・ザ・フラワロイドにトランス。スパークワイヤーでエレベーター自体を叩く。
アッシュ「…………特に何も無いわね」
どうやらエレベーターは電力不足で動かない訳では無さそうだ。
アッシュ「となると直そうにも直せないしやっぱり何処か壊すしかないじゃない……あっ」
その時ピキーンと閃いた。
エレベーターは各階に繋がっている。つまりエレベーター自体が動かなくても……
アッシュ「エレベーターが移動する空間なら大丈夫でしょ……多分!」
天井を壊す危険性よりかは多少は安全かも知れないが、またとんでもない事を考え付くアッシュである。
とりあえずエレベーターの扉に手を掛けてみる。開かないので力を込めてもう1回。
アッシュ「……ダメね、簡単に開けられるモノじゃないわ」
分かってはいた事ではあるが。
アッシュ(なら……)
いつぞやにシエルに貰ったバーン・ディノレックスにトランス。
単に力が強そうという理由からである。他にも強そうなのはいるのであるが。
ついでにバイフロストの大きさは感覚で分かっており、今自分が居る場所に収まり切らないであろう事からディノレックスにした。
それでも体が非常に大きく頭が天井に当たりそうではあるので危なかった。
とりあえずトランスは出来たのでエレベーターの扉を尻尾で叩き付けてみた。
するとまぁ呆気なく扉が壊れたのでモデルAに戻り、中に入ってみる。
運搬用のエレベーターも兼ねていたのか中はそこそこ大きく、それでもディノレックスも入り切らないみたいなので今度はディアバーンにトランスし、お得意の頭突きで天井をぶち破る。
少し不安はあったものの何も無く、だが真っ暗で何も見えないのでライトを付ける。
ゆっくりと壁蹴りしながら登っていき、3階の表記がある所で1度止まる……事は出来ないのでモデルPになって壁に張り付く。
断続的に壁蹴りするのは疲れるのだ。
アッシュ(やっぱり閉まってるわね……)
もしかしたら開いてくれているかと淡い希望を寄せていたのものの現実はそう優しくなく、
アッシュ「ここじゃトランスも出来ないし……」
モデルFのブラストボムだと爆風の問題があるので使い辛く、他の物でも何かしらリスクが伴う。
アッシュ(……無理にやるのは危険ね)
そうだ、とアッシュは上を見る。
この基地は4階建ての様で、まだ上がある。
目的の物は3階にあるみたいだが、
アッシュ「下からダメなら上から……」
そのままモデルPのまま更に壁蹴りをして4階が見えた所でまた張り付いて扉を調べる。
今までみたく固く閉ざされている……かと思いきや、少し緩い。
アッシュ「これなら……トランスオン!」
モデルFにトランス。と言ってもブラストボムを使う訳では無く、
アッシュ「メガトンクラッシュ!」
勢い良く拳で殴り付けると轟音を立てて扉の右側が倒れた。
アッシュ「よし」
かなり強引なやり方ああるが4階に着いた。
アッシュ(後はここから3階に降りられたら良いんだけれど)
~4階~
1階より破損箇所が多い事以外は変わりは無いが、相変わらず例の触れてはいけない液体が至る所から染み出しており移動が怖い。
1階も2階もそうだったが部屋が多く、何かあるかと思いわざわざ1部屋ずつ調べているが全てもぬけの殻である。
アッシュ「階段はっと……」
進めない道のせいで遠回りをする事もあったものの階段の位置は他の階と変わらないのですぐに見つけられた。そして幸運な事に下に降りる階段には特に異常は無かった。
4階には特にこれと言った事も無く足早に降りた。
~3階~
アッシュ「やっと辿り着いたわね……」
ふぅ、と一息つく。
随分遠回りをしたので疲れてしまったが、ようやく目的の物がある3階に着いたのでもう1度気を引き締めて進んでいく。
しばらくして、
アッシュ「絶対ここね……」
他の扉とは明らかに違う厳重さがある扉。
アッシュ「関係者以外立ち入り禁止……ねぇ」
倉庫の様だが重要な物が中にはあるらしい。
モデルLになってみてアイテムサーチをしてみてもちゃんと中に何かがある事が確認出来た。
この階もそうだが他の階の部屋にあった物は持ち去られている事からしてもこの基地は1度誰かに荒らされたと見て良さそうである。
アッシュ(バイル軍か……それとも他の組織か何かの仕業でしょうね)
だがこの扉は開く事が出来なかったのであろう。周りの壁が破壊されており扉にも大分傷が付けられている事からして無理やり開けようとした痕があった。
アッシュ「どれだけの規模の攻撃を加えたのか知らないけど生半可な攻撃じゃ効かないみたいね」
実際扉は傷こそ付いているものの全く開きそうに無い。ついでにこの辺りの壁も他のとは違い強固なものとなっている。
では結局どう開ければ良いのか、改めて扉を調べてみる。
アッシュ「開ける方法はこの横にあるカードリーダーに専用のカードを通すしかなさそうね。でもカードキーなんか持ってないし……て言うかちょっと待ちなさいよ」
良く見たらそもそもカードリーダー自体が壊れていた。
アッシュ「じゃあ壊すしか無いじゃない……」
はぁ、とため息を零す。
アッシュ「とりあえず色々試してみましょ」
数分後……
アッシュ「な、何て固さなのよこの扉……」
凄まじい耐久性を見せつけられるが如く、アッシュの技は
アッシュ「困ったわね」
中に保管されているであろう
アッシュ(何か使える物は無いかしら?)
少し考えるとすぐに頭に思い浮かんだのは。
アッシュ「あの液体よね……」
あの液体を扉にかけてみたらどうなるであろうか。
アッシュ「ここを荒らしていった奴が試してないとは思えないけどやってみる価値はありそうね」
と言ったものの。
アッシュ(どうやってあの液体をかければ良いのかしら……直接液体を回収するなんて危険な事はしたくないし)
当然トランスを使う訳であるが、
アッシュ「そうだ……」
またいつぞやに入手したDNA、ローズスパークにトランス。
4階の例の液体が染み出している場所に移動する。
アッシュ(やってみる以上触るしか無いわよね……)
恐る恐るちょびっと触れてみると、
アッシュ「…………平気、みたいね」
ローズスパークに酸系に対する耐性があったのかどうか知らなかった為にかなり危険を冒したが自分の運が勝ったらしい。
アッシュ「じゃあまずはここを目印にしてっと」
下の階にツタを貫通させて液体が染み出している場所をマークしておく。
3階に帰って来たら、ツタの場所を確認した後扉からツタまでまた新たなツタを伸ばして繋ぎ……少しすると
例の液体が垂れてきたのを確認。
アッシュ「後はこれで位置を調整すれば……」
見事扉に向かって液体をかける事に成功した……が如何せん効果が表れないので垂らす液体の量を増やす事にした。と言っても4階の染み出している場所にもう少し穴を開けるだけである。
3階に戻ってみれば良い感じに液体が扉にかかっているもののまだ変化は訪れない。
アッシュ「こればかりは待つしか無いわね」
モデルAに戻って見守る。
すると少しして、
アッシュ(……表面が少し溶けてきてる?)
最初は何となくであったがそれは後に確信へと変わった。
アッシュ「後少し……」
無理に扉を全部溶かす必要は無い。トランスをすれば小さい穴にも入る事は出来る。
そしてようやく今居る場所から部屋の奥の壁が見える位の穴が開いた所でツタを燃やして垂れ流しを防いだら、
アッシュ「よし、トランスオン!」
小さな電気ネズミことテスラットにトランス。ダッシュローリングジャンプで華麗に穴に飛び込み、上手く部屋に入る事が出来た。
アッシュ「やっと入れたわね」
ここまで来るのに随分疲れてしまった。
アッシュ「さてさて目的のお宝ちゃんは……」
部屋の中を見渡すも自分の周りはカプセルが並んでいるが中身は何も無い。
だが、
アッシュ「アレね」
奥の方に色も大きさも見るからに違う1つのカプセルが置いてある。
大抵こういうのには厳重なロック等が掛かっていてもおかしくはないが……
アッシュ「……開いたわね」
なら何かトラップが……と思い身構えていたが何も無かった。
アッシュ「部屋の扉はあんなに頑丈に作っていた割にここは何も無し、か。それ程あの扉の堅牢さに自信があったのね」
まぁ実際開けるまでかなり手間が掛かった訳であるが……
アッシュ「……これが
想像していた物とかなり違った。バリバリの機械かと思っていたが実際そこにあった物は石の様な……と言うか石では無いのかこれは、と思うであろう何か。
形は楕円形、触り心地はスベスベと大理石の様。そして大きさはかなりの物で重い。
アッシュ(これ本当に目的の物で合ってるのかしら……不安になってきたわね)
だがここにあると言う情報通り見つかった訳であるからこれなのだろう。何にせよ自分には使用用途は分からない以上判別も付かない。
アッシュ「とりあえず持って帰りましょうか、
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一方その頃ガーディアンベース。
プレリー「ん、アッシュから連絡よ」
ヴァン「終わったのか?」
プレリー「とりあえず目的の物は回収、基地内の安全確保を行った後に帰還……それと基地内全体的に損傷が激しく得体の知れぬ液体、恐らく酸系の物と思われる液体が至る所から染み出されており非常に危険」
シエル「プレリー、安全確保は後回しにしてアッシュには先に帰ってきて貰った方が良いんじゃないかしら?」
プレリー「そうね……」
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そしてアッシュside。
アッシュ「回収任務お疲れ様。最初に貴女には無理ない程度に中の安全を確保して欲しいと言ったけれど今は置いといて先に帰還してきて……処理は後回しにするのね、まぁそちらの方が私としても楽で良いけど」
今は指示通り帰還するとしよう。
……
………
…………
しばらくしてガーディアンベースにて。
エール「あ、アッシュ」
プレリー「お疲れ様」
アッシュ「ほんっっっとに疲れた~」
結果として戦闘は無かったものの違った意味で非常に疲れた。と言うか戦闘をするだけならばそちらの方がまだ良かったのかも知れない。
アッシュ「あぁいうのは私向けの任務じゃないって~まだ戦うだけの方が良い……」
ヴァン「そうか?俺は寧ろ勘が鋭いお前向けだと思うんだが」
アッシュ「えぇ~!?」
プレリー「まぁまぁ無事任務完了して帰ってきたんだから良いじゃない」
アッシュ「……そう言えば私が持って帰ってきたそれが
プレリー「えぇ、そうよねお姉ちゃん」
するとカタカタとコンピュータを動かしていたシエルがコチラに振り向く。
シエル「えぇ。正確には防御障壁の
アッシュ「あ、これが防御障壁自体になる訳じゃないのね、理解」
シエル「防御障壁を使うには膨大な出力が必要になるわ、これを入れる為の器はもう出来ていたけど特殊な素材で出来ているこの中心核があって初めて動くの」
アッシュ「それが出力装置かぁ、どうりで凄く重たいと思った」
シエル「ふふふ、お疲れ様ね」
1度全員落ち着いたところで、
プレリー「さて、皆回収任務等ご苦労様。無事帰ってきてくれた事が何よりよ」
エール「そう言えばゼロさんは大丈夫でした?」
ゼロ「特に問題は無い。お前達が全員任務に向かっている時に数百程度のイレギュラーが湧いて出てきた位だ」
ヴァン「え、数百って……」
エール「結構多いじゃないですか……」
ゼロ「大型とかもまぁ少しは居たが大半が小型の雑魚だった。本気で攻めて来るならまたしてもあの程度の戦力なら話にならん」
3人(さ、流石だァ……)
とても頼もしい先輩である。
ゼロ「プレリー、後は何が残っていた?まだ終わりじゃなかっただろう?」
プレリー「えぇ、後はミノフスキードライブにエニグマ……どちらも皆が帰ってくるまでに入手方法は何とか確立出来たけど大変よ」
ゼロ「……ここまで来て楽に手に入る物があるとは思っていない。ここに居る全員がそれ位の覚悟は出来ているだろう」
ゼロのその言葉に3人も頷いた。
プレリー「……そうね、でも今日はもう皆休んで。また明日に説明するわ」
了解、とそう言って4人は艦長室を後にした。
アッシュで1度こういう話を書いてみたかったので丁度良い感じの話の流れなので事で書いてみました。
でもまだデンジャラス感が足りないかな、そこはまだまだ経験が浅い。
この作品をお気に入り登録してくれた方、そしてコメントをしてくれた方々ありがとうございます!直結で私のモチベがとっても上がりました!早く続きも書けるように努力致します。
ゼロさんが少なめだ!書かなきゃ(使命感)という事で次回はゼロさんメインにしたいところ。
それでは次の話でお会いしましょう┌( ^ω^)┘