ロックマンゼロ ~紅き英雄の帰還と再び動き出す因縁~   作:M・M

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どうも。またちょっと遅かったんちゃう?(自虐)
ちょっとどころでは無いのですが。すいません(汗)

暑さが更に増し増しになってきておりますが皆様体調にはお気をつけ下さい。俺の様にはなるな……(熱中症)

ストーリーの方もいよいよ今の章の終わりが近付いてきております。皆頑張るZOE☆
今回も戦闘は無くお喋りがメインです。そして今回は例の人が。お喋りといっても……?

では、どうぞ。

後書きにて修正情報を。


-新艦の製造をする為に ゼロ編-

次の日……。

 

4人は残るパーツの在り処を聞く為に艦長室に集まっていた。

 

プレリー「皆集まったわね。昨日の話の続きをしましょうか」

エール「残るパーツは後2つ……ミノフスキードライブとエニグマだったっけ」

ヴァン「両方とも在り処は分かったとは昨日聞いたけど」

プレリー「えぇ。詳しく説明するわね。お姉ちゃん、モニターに映像をお願い」

 

プレリーの言葉に対してシエルが頷き、モニターにとある機械が映し出された。

 

ゼロ「……これがミノフスキードライブか」

アッシュ「そう言えば気になってたんだけどゼロさんの何とかフォームにも付いてたよね?」

ヴァン「そういやそうでしたっけ」

ゼロ「イカロスフォームだ。アッシュの言う通りイカロスフォームの状態の背中に付いている」

 

シエル「原理はそれと同じと思って貰って構わないわ。ただゼロの様に1人を持ち上げる訳じゃ無いから、同じだけど別物……と言う感じなの」

 

プレリー「何しろ艦を浮上させる為に必要不可欠な物だもの」

 

 

ゼロ「それで、入手方法は何なんだ?」

 

ゼロの質問に対しプレリーは一呼吸置いて、

プレリー「……宇宙にある、国際宇宙ステーションにあるわ」

 

モニターには映し出されたのは宇宙。そしてそこそこ巨大な基地。

 

ヴァン「宇宙ステーション!?という事は宇宙(そら)に上がるのか!?」

エール「と言うかどうやって上がるの?」

 

プレリー「落ち着いて。貴方達を宇宙に上げる為のシャトルはもう完成しているの」

ゼロ「いつの間に……」

シエル「ついでに完成したのは丁度昨日よ」

アッシュ「えらくタイムリーな話ね」

 

プレリー「まず貴方達にはシャトルに乗り込んで宇宙ステーションに突入して貰うわ」

エール「と、突入って……」

ゼロ「……位置的にも国際宇宙ステーションは宇宙における重要な拠点となる。そんな場所をバイルが放置している筈が無い」

 

プレリー「……ゼロの言う通り、シヴァが撃たれてからその次の日には国際宇宙ステーションはバイル軍によって陥落したわ」

ヴァン「行動が早いな……」

 

プレリー「そしてこの国際宇宙ステーションは文字通り沢山の国々から技術が集められ、宇宙の研究は勿論の事いつも最先端の技術がすぐに届けられていたの」

ゼロ「なるほど。ミノフスキードライブもそこで製造されていると」

 

シエル「ミノフスキードライブ自体はこの艦にも付いている事は説明したわね?でもここのはまだ完成してすぐの物だったから、言わば旧式なの」

プレリー「度重なる戦闘で今はもう大分調子が悪くなっているけど……」

 

ヴァン「じゃあ新型が……?」

プレリー「えぇ。開発されているとの情報は得たわ、その国際宇宙ステーションに技術提供をしていた企業からね」

ゼロ「その新型を回収しに行くのが今回の任務(ミッション)という訳か」

 

プレリー「……まだあるわ」

ゼロ「……?」

 

プレリー「これも先程言った企業からの情報だけど、エニグマのデータ、もしくはエニグマじゃなくても主砲を作る為のデータか何かしらはあるそうよ」

 

ゼロ「1度に2つのミッションか……」

ヴァン「かなり大変な戦いになりますね」

 

プレリー「えぇ。また激しい戦闘が予想されるわ、だからここは先程言ったけど全員で行って貰うわ」

エール「えっ、ガーディアンの守りは大丈夫?少なくともそんなすぐ帰れるとは思ってないよ」

 

プレリー「……こうなる事を予想して世界各地に散らばっているガーディアンや各国の戦力を集めて連合軍を作っているの」

 

ゼロ「こうなれば総力戦だな」

プレリー「えぇ。戦力をかき集めたとはいえ本気で相手にするのには全く足りないわ、勿論正面対決なんて事はしない」

 

アッシュ「あくまで決戦用の兵力という訳ね」

プレリー「えぇ」

 

 

ゼロ(……)

 

そんな会話の中ゼロは考えていた。

ゼロ(おかしい……どう考えても順調に行き過ぎてる。バイルは何を企んでいるんだ?)

 

幾ら戦力や状況が圧倒的に向こうの方が強いのだとしても少しのんびりし過ぎでは無いか。自分達が行く先に敵を配置しているとはいえ全て倒してきた。こちらは少しずつ打倒バイルに向けての体勢が整いつつあるのにも関わらず相手側は何もしてこない。

 

ゼロ(別にアイツの肩を持つ訳では無いがバイルはそんなバカでは無い筈だ……)

ガーディアンの次に取る行動位なら読めるだろうとは思っていたが何もしてこない相手に対しゼロは不穏な気持ちを募らせていた。

 

 

 

~???~

宇宙に上がったのは確かな為に宇宙の何処かであるのは違いないがまだ何処かは分からないとある場所。そこでは地上の様子を衛星カメラで見るバイルが居た。

 

ファ「良いのか?随分ゆっくりしているが」

ファン「……ガーディアン達は刻刻と我等を追ってきている」

 

ファーブニルとファントムの言葉に対し、

バイル「ふふふ、それで良い……」

 

ファ「おいおい、流石に宇宙(こっち)まで上がって来られると面倒な事になるぞ」

バイル「構わん……どうせ大した事にはならん。ここに来るまでには(おびただ)しい戦力を配置してある」

ファ「へっ……大層自信のある事で」

 

レヴァ「しかししぶといわね。あの子みたいにてっきり絶望して戦意喪失してると思ったけど」

 

ファ「あの子?グレイっていう小僧の事か?」

レヴァ「えぇ」

 

ハル「……ガーディアンはともかく、奴が居る限り簡単にもいくまい」

ファン「奴……ゼロか」

 

レヴァ「じゃああのカーネル?だったかしら。アイツはどうなのよ」

バイル「奴は好きにさせてある。ガーディアンの味方になる事は確実に無いだろうから問題は無い……まぁ、最も敵対する様な事になったとしても制御はコチラにある以上何も出来ん」

 

レヴァ「用意周到なのは良いと思うけど飼い犬に手を噛まれても知らないわよ?」

 

バイル「世界の事や他のロックマンの事も気になると言えば気になるがガーディアンの連中はどうでも良い……全てはゼロだ。あのオールドロボットが苦しむ顔が、疲れ果て傷付き絶望する所を私は見たい!」

 

レヴィアタンの忠告を聞いているのか聞いていないのかどうかは分からないが、唐突に大声でバイルはそう言った。

憎しみに駆られ、最早自分が今まで憎んでいた者達はどうでも良くなりその深い憎しみはゼロへと向けられていた。

 

ハル「……狂っているな。いつも通りだが」

 

バイル「何とでも言え……世界全体にもまだまだ恐怖と絶望を叩き付けてやる事も勿論忘れてはおらん。ただどちらにせよガーディアンを、ゼロを叩き潰してからだ!」

 

復讐心を燃やすバイルを横目に、

 

ハル「……」

ファ「……」

レヴァ「……」

ファン「……」

 

4人将は静かにその後ろ姿を見つめていた。

 

 

 

 

 

場面はガーディアンに戻り、

 

プレリー「大体の内容は理解したわね?シャトルは完成しているから貴方達は明日に出撃して」

ゼロ「別に俺達は今日でも構わんが」

 

ゼロの言葉に頷く他3人。

 

プレリー「その意気込みは嬉しい限りだけど、まだ世界各地からの戦力が完全に集結し切っていないの。一時的にとはいえ貴方全員が抜ける以上戦力は整えておきたいのよ」

 

ゼロ「ふむ……」

ゼロもその言葉に納得した模様。

 

ヴァン「じゃあ、明日にいよいよ決行か」

アッシュ「ねぇ、シャトルの運転ってどうするの?オート?」

 

エール「……それは難しいと思う」

ゼロ「エールの言う通りだ。俺達は敵の要塞に突撃する訳だからな……相手側も攻撃をしてくるだろう、オートでやらせると多分堕とされるぞ」

 

ヴァン「お、堕とされる……」

 

ゼロ「……運転は俺がやろう。かなり荒い運転にはなるが無事に辿り着かせる自信はある」

エール「ゼロさん、シャトルの運転をした事があるんですか?」

 

ゼロ「あぁ、過去にな……またいずれ話そう」

 

 

 

もう今日は解散という事で皆各自の部屋に戻っていった。そんな中ゼロは、

 

ゼロ(……やはり物事の進み方が順調過ぎる。バイルの方が大人しいのにはどういう裏があるんだ?何やらとてつもなく嫌な予感がする)

 

艦の外で少し考え事をしていたゼロであったが、

ゼロ(少し、歩くか……)

 

今はレプリフォースの近くに艦を停めてある。ここから少し歩いてレプリフォースの街を少し歩こうと考えた。

 

 

 

が。

ゼロ「!!!」

 

レプリフォースの街並みに近付きつつあるまだ荒野の中、視線を感じたゼロは思わず立ち止まる。

 

そして、視線の先には……見た事のある黒いマントを棚引かせる大きめのレプリロイド。

 

ゼロ「カーネル……」

 

随分遠くの方に居るが、自分が絶対に気付くであろう自信があっての事だろうか。来いと言わんばかりに遠くの位置で立っていた。

 

ゼロ(……そこまでして俺と、決着をつけたいのか。わざわざレプリフォースから離れた場所に立っているのもそういう事なのだろう)

 

前の彼との戦いを思い出した。

 

 

 

このまま無視する事も出来る。もしこのままレプリフォースの街に入れば彼が来る事はあれど少なくとも戦闘になる事は無いだろう。

 

 

ゼロ(だが……)

 

これはガーディアンやバイルの事も関係しているが、俺個人としての問題の方が強い。いずれにせよ彼との因縁にも決着をつけなければいけない時が来る。

 

 

ゼロは立ち止まり、少しの間考えた後ゆっくりとカーネルの元へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

カーネル「あのまま市街に入っていくのだと思ったが違ったようだな」

ゼロ「……街の中でお前と出会ってしまった方が面倒だ。戦闘が出来ん」

カーネル「私とて無闇に破壊活動を行う等せん」

 

ゼロ「そうか」

 

カーネル「……」

ゼロ「……」

 

所詮、交わす言葉はそれだけだった。

 

カーネル「だが貴様は市街には行かずわざわざここに来た。それはつまりそういう事だと理解して構わないだろうな?」

ゼロ「あくまで俺は無為に刃をまじえるつもりは無い、今は「それ所では無いと?」……そうだ」

 

カーネル「確かにガーディアンにとって、そしてこの世界に生きる者達全てにとって次の貴様達の戦いは非常に大事な戦いになるだろう」

 

ゼロ「分かっているならここは退いてくれ……次の戦いが成功されなければ恐らくガーディアンはバイルに対抗出来なくなる。そうすればこの地上全てが滅びの道を辿る事になる」

 

カーネル「…………ッ」

 

ゼロの言ってる事は正しい。だからこそカーネルは苦しんだ。

 

ゼロ「……お前が俺との決着を望んでいるのは重々承知している。だがカーネル、過去の因縁に縛られていては未来は見えて来ないぞ」

 

カーネル「過去の因縁……」

 

ゼロ「カーネル、お前は本当に妹の事を覚えてはいないのか?お前のたった1人の妹を……

 

アイリスの事を!」

 

カーネル「うぅ……妹、私に妹など居ない……!だが何故だ……その言葉を聞く度に頭の中に激しく何かが響き渡る……」

 

ゼロ「……俺達はレプリロイド。メモリーが記憶の全てなのも間違ってはいない。だがカーネル、忘れてはいけない物がある」

カーネル「何……だ?」

 

ゼロ「心だ。信じていないだろうがお前は記憶を書き換えられて忘れてしまった事が沢山ある。だが今お前が苦しんでいる理由は覚えているからだ……心が。お前の心が忘れてはいけないと叫んでいる」

 

カーネル「くだらん……そんな心など、とうの昔に捨てられた!そんな物は信じんぞ……」

ゼロ「カーネル……」

カーネル「貴様こそそんな世迷言を言うとはな!今のお前にはかつてのお前から感じた冷血な強さの欠片さえも存在しない!」

 

ゼロ「……冷血な強さ、か」

 

確かに俺は任務という名目で沢山のレプリロイドを葬ってきた。その中にはまだイレギュラーになっていなかった心ある者も居た。

イレギュラー化が始まっており誰かを傷付ける前に処分をして欲しいと願う者もいた。

自分が果たせなかった願いを自分達に託し死んでいった者達を、戦友を、この手がしっかりと覚えている。

 

ゼロ「俺だって何も思わずにアイツ等を処分(デリート)した訳じゃない!」

カーネル「少なくとも昔のお前ならその様な事を言わずに剣を向けるだろう」

ゼロ「……確かにそうかも知れないが、昔の俺と今の俺を一緒にするな」

カーネル「何?」

ゼロ「俺は1度死んだ。そして再びこの世界に生きる上で過去に拘らずに今を生きていくと決めた」

 

 

カーネル「……過去も何も、貴様は本物の英雄で無いだろうに」

 

知っているんだな、と思ったが恐らくバイルから聞かされたのだろう。

 

 

確かにコイツの言う通り俺のボディはかつての本物の自分の体では無い。

ゼロ(本物(オメガ)は俺が破壊したからな)

 

だが、それでも俺の中には決まった答えがある。

 

 

ゼロ「俺は俺だ、例えレプリカであろうと心は本物だと教えてくれた者達が居る。だったら俺はその者達の為に『ゼロ』であり続ける」

 

 

しばらく間を置き、そう言った。カーネルはその言葉に対し黙り込んだ。

 

 

ゼロ「カーネル。もう一度はっきりと言うが、過去に縛られていては未来には進めない……第一俺を破壊してそれで終わりか?バイルの手で滅びていくこの世界をただ眺めているだけなのか?」

 

カーネル「ッ……」

ゼロ「確かにこの世界は俺達がかつて生きていた世界とは何もかも違う。お前の言うレプリフォースが変わってしまったのも事実だ……だが世界は変わる物だ。ヒトビトも、その心も」

 

カーネル「…………」

ゼロ「お前が心配しなくともレプリフォースはこれからも在り続けるだろう、会いに行ったがあそこの長官は良い奴だった」

 

カーネル「あの様なやり方では軍事国家として「そもそも何故そんなに軍事国家としての在り方にこだわる?」……!?」

 

言葉の途中でゼロが割り込んだ。

 

ゼロ「カーネル……かつて俺達の生きていた時代は、俺達よりも前の時代も戦争は終わらなかった。そして今だってこうして戦っている」

 

カーネル「そうだ。どの時代も争いが無くなる事等有り得ん……誰かが生きてる限り。それが人間であろうとレプリロイドであろうと」

 

カーネルは自分に初めて憂いの表情を見せた。

 

ゼロ「……心の何処かでは俺も、皆だってそう思っているのかも知れん」

 

今度はゼロが悲しそうな表情を見せた。

 

カーネル「だから平和など……お前達が掲げる平和など甘い理想でしか無い!」

 

 

ゼロ「甘い理想、か。確かにそうだな」

カーネル「!?」

 

まさかの肯定に驚いたカーネルだったが、

 

ゼロ「理想だろうが何だろうが、掲げないと始まらないだろう。出来ないと初めから諦めるよりかは何かの為に動く方が良い」

 

カーネル「……貴様らしくない言葉だな」

ゼロ「親友の……受け売りって訳でも無いが、きっとアイツ(エックス)もこう言うだろうと思っただけだ」

 

カーネル「ゼロ、やはりお前は……」

 

そっとセイバーを構えるカーネルに対し、

ゼロ(結局こうなるか……!)

 

同じくセイバーを構えるが、

 

カーネル「うっ……グ、頭が……!」

突如唸り出すカーネル。

 

ゼロ「……?」

カーネル「止めろ……私は……!」

 

何を苦しんでいるのかは不明だが、このチャンスを逃す訳にはいかない。

 

ゼロは駆け出してカーネルにとりあえず1発ゼロナックルを放った。唸っていても流石は戦士と言ったところかセイバーで防いだものの反応に遅れ吹き飛ぶカーネル。

 

起き上がろうとするカーネルに対して、

 

ゼロ「カーネル、退け。今のお前が俺に思う所は沢山あるだろうが……俺はお前とは戦うつもりはない」

 

カーネル「くっ、情けを「勘違いするな」……!?」

 

また言葉の途中でゼロが割り込み、

 

ゼロ「情けをかけたり等はしない。ただ俺にとって剣を振るわなければいけない相手はお前じゃない……臆病者とでも何とでも言うがいい。それでも俺はガーディアンとして成すべき事がある」

 

カーネル「…………ッ」

 

起き上がりしばらくゼロを睨んでいたカーネルだが、マントを翻して背を向けた。

 

ゼロ「カーネル……」

 

カーネル「いずれ……いずれお前との決着は必ずつける」

 

 

 

 

 

1人荒野の上で思う。きっとカーネルは分かってくれる筈だと。

記憶が失われても、きっとカーネルの心の中にまだアイリスは居る筈だと。

 

カーネルの言う通り、いずれは決着をつけなければいけない時は来るのだろう。

 

ゼロ(その時は……俺も覚悟を決めよう)

 

 

そう思いながらガーディアンベースに帰還するゼロであった。

 

 

 

 

 

~ガーディアンベース 艦長室~

 

プレリー「あ、ゼロ。お帰りなさい」

ゼロ「あぁ」

シエル「レプリフォースに行ってたの?」

ゼロ「いや……少し外を歩いていただけだ」

プレリー「そうだったの。だとしてもせめて一言くらい言って欲しかったわね」

シエル「ゼロなら大丈夫だとは思ったけど、少し心配したわ」

 

ゼロ「わ、悪かった……」(しまった、そういえば忘れていた……)

プレリーとシエルの剣幕にタジタジするゼロ。

 

 

プレリー「もう。それとゼロ、大切な事を言い忘れていたわ」

ゼロ「大切な事?」

プレリー「まだヴァン達にも話していないのだけど……と言うより話すべきか悩んでいるの」

 

ゼロ「……何があった?」

プレリー「……グレイが、目を覚ましたわ」

ゼロ「グレイが……良かったじゃないか」

プレリー「確かに聞くだけは喜ばしい事ではあるのだけれど、その……」

 

プレリーはチラッと(シエル)を見た。

シエルは首を横に振った。果たしてどういう意味なのだろうか。

 

プレリー「とりあえず意識は戻ったのだけれど、無気力状態と言うのが1番分かりやすいかしら」

ゼロ「返事はするのか?」

 

シエル「私達の呼び掛けにも応じなかったわ。食事等も取れる状態じゃなく今までと変わらずチューブによる栄養摂取ね」

ゼロ「……無理もない。あんな事があってはな」

 

プレリー「皆に、伝えるべきかしら」

シエル「私は止めておいた方が良いと思うわ。とりあえず一命は取り留めた事は喜ばしい事だけど……状態が状態なだけに、ね」

 

ゼロ「明日の作戦はこれからの戦いにおける重要なモノになるだろう。下手にグレイの事を伝えると皆の士気に関わる」

 

プレリー「……そうね。伝えるのは次の作戦が終わってからにしましょう」

シエル「グレイはこのまま安静にさせておきましょう。私達が居るから大丈夫よ」

 

ゼロ「あぁ。俺達は……俺達のやらなければならない事をやろう」

 

グレイを頼む、とだけ言って自室に戻ろうとするゼロを2人が呼び止めた。

 

 

シエル「ゼロ、明日……ちゃんと帰ってきてね」

プレリー「皆で一緒に、ね」

 

ゼロ「……当然だ」

 

 

そう強く言って、ゼロは艦長室を後にした。

 

 

ゼロ(アイツ等は……俺が何としてでも守る。これ以上誰かを傷付けさせたくはない)

 

そしてそう強く心に誓うゼロであった。

 

このガーディアンとバイル達との戦いの命運が懸かった1戦が、すぐ明日に迫っていた……。




何とここでグレイさん復活か!?と見せかけてのなんということでしょう……。
グレイの出番はもう少しお待ちを!ちゃんと復活するよ!?

今話でも見損なわれたカーネルくん。彼は彼なりに色々と悩む所はあるのです。いよいよ彼との決着も近いのかも知れませんね。

今回も戦闘はありませんでした、サボってないサボってない!次は戦うよ!
次かもしくは次の次位で今の章はお終いにしようかと思ってる所です。



※修正情報

設定集の妖精戦争の項目の説明が間違っていました。


コメント欄にて指摘を下さった方により確認した所大きな間違いをやらかしてしまっていたので修正致しました。(出来てるよね……?)
その他の話でも同時に間違っていた所を修正。多大な間違いを申し訳ございませんでした。

にわかであるつもりは無かったのですがにわかを晒してしまった……。情けない!勉強が足りんぞって事でストーリーをもっと見直します。

自分でも確認は勿論しますが、誠にお手数をお掛けしますが間違いがあれば是非ご指摘の程をよろしくお願いします!
コメント欄にて指摘してくれた方ありがとうございました!精進致します。

では次の話でお会いしましょうp(´∇`)q
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